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ガンダムビルドファイターズ ~orbit~

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希望と希望 前編

 
前書き
サブタイトルって、いつも行き当たりばったりなんですよね。だからまともに考えられたのって中々ないんですよ。正直今回もです。行き当たりばったりで上手く考えられたのって外伝の長編だけなんですよね。
まあ無駄話はここまでにしといて、本編をどうぞ。 

 
土日を通してハルカゼの弟クオンとトオサカとサトウとの試合を終え、今後の課題を得た俺達はひたすら連携の特訓をしていた…………のだったが。

「すまないが、私にも生徒会長としての責務がある。今週は火曜日から木曜日にかけて来れそうにない」

「ゴメンね」

サクラとセシリアは生徒会の仕事により部活に来れず、そして今日は木曜日だ。これで明後日も試合をするということもあり、こんなんで大丈夫なのかと思う。

「まともに特訓が出来たのが最初の月曜日と、明日の金曜日ね」

「昨日一昨日はひたすらコンピューター対戦で連携の特訓をやってたけど、流石に飽きてきちまったぜ」

「かと言って、他にやることもないし」

「ハルカゼの野郎は全然顔を見せねぇし、どこほっつき歩いてんだよ」

「こんな時こそガンプラバトルをやろうって言って登場してくるのだけど」

「残念ながら来ねーな」

「いや!代わりに俺が来たぞ! 」

部室の扉が開かれると、本来この場に居なければいけないムウが入ってきた。

「ムウさん、こんちわっす! 」

「ムウさん。こんにちは」

「こんにちはムウさん。珍しいですね」

「トウイから頼まれてな。ちょうど昨日まで仕事があったんだが、それも終わったんで顔を出しに来たんだ」

「頼まれたって何をだよ? 」

「もう簡単に言うなら、お前らを鍛えるようにだな。トウイはヤボ用で休日まで来られないらしいから、代わりに俺がお前らを鍛えるんだ」

ムウは愛機のアカツキガンダムフラガを取り出し、隣のバトルシステムのある部屋へと向かった。

「ほら!ボサッとしてんじゃないぞ!俺でもお前らのレベルなら二対一ぐらい出来るんだぞ! 」

「!…………試してみようか? 」

「いくらなんでも馬鹿にすんなよムウさん! 」

「ならかかってこい! 」





ーーー--





同時刻、いちば模型店より。

『BATTLE ENDED』

「これで十六戦五勝六敗五引きか~」

「俺の一勝勝ち越しだな」

「そう言ってられるのも今のうちだよメガネボーイ。すぐに勝ち越してみせるさ」

「誰がメガネボーイだコラ?お前アシムレイト使え。ボロッボロにしてやる」

「出させてみなよ」

二人は再びガンプラをセットし、バトルを開始する。

『BATTLE START』

「どんだけやるのよ二人共…………」

「ほっほっほ。久しぶりに来たと思ったら、三人揃ってとは。お主たちのおかげでギャラリーが沢山で店も繁盛するわい」

「はあ………………」

久しぶりに再開したので連携も上手く取れないかもしれないということで、一対一のバトルを三人で回していた。しかし、二人共熱くなりすぎて三十分以上バトルをし続けている。

「まだまだ子供ね…………」





ーーー--





こうして時は流れ、土曜日当日。金曜日はサクラもセシリアも生徒会の仕事もなく、ひたすらフォーメーションや連携を試行錯誤した。だが、いまだに俺達に合うフォーメーションが出来ずにいた。

「今回は午前九時からすぐに試合を開始するようよ。更に、今回の試合は艦隊戦らしいわよ」

「おっ?じゃあこのデケーアークエンジェルもとうとう出番ってわけか! 」

「ホントウにオッきい…………」

「セシリアちゃんは小さいからね。だがそれがいい! 」

「それには同意するぞ、アキザワ セイヤ」

「ムーー…………チイさくナイ」

「いや小せぇよ? 」

「………………チイさくナイ! 」

声を張って怒鳴ったようだが、それでもまだヒメラギのツッコミの声よりは小さかった。そして背中を殴られたが、全く痛くもなかった。
力弱いなお前。

「ほらそこ。もうすぐコーチが相手を連れて来てくれるんだから、そろそろ準備をしなさい」

時計の針を見るとちょうど九時を指しており、同時に部室の扉が開かれた。
しかし、入ってきたのはメガネをかけた黒髪の男と、肩にかかるぐらいの黒のストレートヘアーの女の二人の大人だけだった。

「何年ぶりぐらいだろうな。ここに来たのは」

「だいたい五、六年ぐらいじゃないかしら? 」

二人は部室の中を見渡し、最後に俺達の方を見てきた。

「お前達がトウイの教え子か? 」

「はい。ところで、ハルカゼさんはどこにいるんですか? 」

「あー…………トウイはね」

「窓から外を見れば分かる」

女が言葉を濁していると、男が窓へと親指を向けた。俺達は釣られて窓の外を見てみると、そこには地面に倒れているハルカゼがいた。

「えっ!?ちょ、これどーいう事だよ!? 」

「110だったっけ!?誰か携帯取ってくれ! 」

「ビックリ…………」

「校地内でこのような事が起きるとは…………」

「落ち着けお前ら。どうせそこの奴が説明してくれんだろ」

男の方に振り向く。女は小さくため息を吐き、男は舌打ちをする。

「ヤッホー皆。ちゃんと特訓してた? 」

さっきまで外で倒れていた筈のハルカゼがいつの間にか部室の中に立っていた。

「お前はいつになったら復活キャラが無くなるのやら………無かったらすぐに葬れたんだが」

「多分永遠に無くならないわね」

「無くなったら僕本当に死んじゃうんだけど!? 」

「いや死ねよ」

「酷い! 」

「あの~。そろそろ俺達にも自己紹介を頼みたいんスけど」

ヒメラギがそう言うと、ハルカゼ達は会話を止めて改めてこちらを見てきた。

「じゃあ紹介するね。今日の対戦相手、ヒロヤ君とシノさんだよ。二人共高校生時代は僕と同じチームだったんだよ」

「説明だいぶはしょってないか?まあいいけど。よろしくな」

「皆。よろしくね」

「それで、こっちがレイ君にトウヤ君にセイヤ君にアマネさんにサクラさんにセシリアさん」

「「「よろしくお願いします」」」

「よろしく頼む」

「ヨロシクおねがいシマス」

「よろしく」

それぞれ自己紹介を終え、早速バトルシステムに向かう………………のだが。

「おいハルカゼ。アマネから聞いたけど、今日は艦隊戦をやるんだよな?相手はこの二人だけかよ?それにお前らの戦艦はどうすんだよ? 」

「おいトウイ。お前年下から呼び捨てでタメ語とかどうかと思うぞ?教育がなってないんじゃないか? 」

「まあ他の子は敬語ね」

「その話はムウさんに言ってほしいなー。それよりもレイ君、安心して。ちゃんと戦艦は持ってきたし、そして相手は二人じゃない」

外からまた人が入ってきて、その人物はムウだった。ムウの手にはプラズマブースター装備のアークエンジェルがあった。

「おいヒロヤ、トウイ。俺はこれでもちゃんと仕事をしてるんだぞ?
レイについては周囲の環境のせいか、元々の性格だろ」

「けどなんとかした方がいいですよ。将来のためにも」

「そうですよムウさん。一応教育者なんですから」

「大人になってもお前ら本当に変わんないな。てか一応じゃないぞシノ」

「アハハハハ。まあ気を取り直して…………」

ハルカゼ達がこちらを振り向き、 俺達を見据えた。

「相手は…………俺達チームトライホープだ」

「ヒロヤ君。セリフ取んないでくれる? 」

「お前が勿体ぶるからだろ」





ーーー--





『GUNPLA BATTLE combat mode』

『Startup』

『Model Damage level Set to C』

『Please Set Your GPベース』

『Beginning plavsky particle 』

『Dispersal』

『Field 1 space』

フィールドは、宇宙だ。

『Please Set Your GUNPLA』

『BATTLE START』

「カグラ レイ!アルケオニスガンダム!やるぞ!! 」

「ヒメラギ トウヤ!ヴァサルティスガンダム!いくぜー!! 」

「サクラ!ティグリスガンダム!出る!! 」

「セシリア リート…………ブラウドライツガンダム…………イキます! 」

「アキザワ セイヤ!チームアスタリスクホープ!!発進する!! 」

フィールドに七機の機体に二隻の戦艦が発進された。

「皆。相手は三機に一隻とはいえハルカゼさんのチームだ。下手に飛び出さないようにするんだ」

「となると、フォーメーションはどうするのだ? 」

「ハルカゼさんはおそらくストライクフリーダムで来る。けど他二人の機体は不明。
とりあえず、すぐにはやられないカグラ、ヒメラギは前衛。中衛にサクラ。後衛はセシリアちゃんでいこう」

「了解っす!というわけでよろしく頼むぜカグラ! 」

「すぐに墜ちんなよ」

「ワタシもマエにデたい…………」

「我慢するんだセシリアちゃん」

『皆。いい?陣形が崩れたらすぐに後退するのよ。特にカグラ君、熱くなって一人で飛び出さないように』

「へいへい」

アマネからの言葉を軽く受け流し、アキザワの指示通りにフォーメーションを組む。

「さて。アイツらはどう来るのか…………」

「っ!前方からアラーム音!来るぜカグラ!! 」

全員が身構えて前方を見据える。機影はない。ただし、俺達に向けられて攻撃が放たれてるのが分かった。

すぐには視認出来なかったが、複数のビームがこちらに向かってきていた。

「いきなりハイマットフルバーストかよ! 」

「それにしては数が多い。かわしきるぞ!! 」

「超遠距離だ。正確に私達を狙っているが、誤差も多少ある」

アルケオニスガンダムとティグリスガンダムは攻撃を回避していき、機動力がそこまで高くないヴァサルティスガンダムはシールドのIフィールドで攻撃を受け止めた。
攻撃はブラウドライツガンダムとアークエンジェルの方へとも向かっていったが、機体からの攻撃であったためか途中でビームがかき消されていった。

「本当に機体の攻撃は、一定距離内からじゃないと消されるんだな…………」

「にしてもヤベーなこれ。どうやったらあんな超遠距離攻撃できんだよ? 」

「トランザムでなら飛距離も延びる上に威力も上がる。けどあんな一斉に攻撃は出来ないし、残るとすればパワーゲートだね」

「「「パワーゲート? 」」」

『そういえば三人は初心者だったわね。まあ簡単に言うと、機体や攻撃をパワーアップしてくれるものよ』

「説明がてきとうじゃねえか」

「まあ大体はわかったぜ」

「ワタシのガンプラでもデキるカナ? 」

『後で調整しておくから、多分出来るようになるわ』

「皆。話している間に敵機が見えてきたよ」

アキザワがそう言うと、再びアラーム音が鳴った。前方を見てみると、三機の機体とプラズマブースター装備のアークエンジェルが見えてきた。

「あれがチームトライホープの機体か…………」

相手の機体の一機は黒いダブルオークアンタをベースに、両肩はダブルオーガンダムに変更し、その上部にダブルオークアンタのサイドアーマーを取り付け、間にGNバーニアを取り付けている。
腕はガンダムエクシアの物を改造したものにし、右手には刃に青いクリアーパーツになっている黒いレイザーブレイド。左手には刃が緑色のクリアーパーツになっている黒いレイザーブレイドを装備していた。
右サイドアーマーにはGNビームサーベルを取り付け、左サイドアーマーにはGNビームピストルⅡを装備。足はシャープ化されており、脛には緑色のレイザーブレイドを装備。バックパックのGNシールドは、左肩に寄せていたものが中央へと移動されている。
両肩、両肘、本体の中央、フロントアーマー、両膝には緑色のクリアーパーツが埋め込まれていた。

もう一機はG-アルケインをベースに、両肩の上部にダブルオークアンタのサイドアーマーを取り付け、その間にビームワイヤー発生装置を取り付けている。腕はV2ガンダムのを丸々移植。
フロントアーマーはV2アサルトバスターのものに変更し、サイドアーマーにはヴェスバーを装備。膝にはアサルト装甲を追加。頭部にはブレードアンテナを追加している。
バックパックには、本体と折り畳まれている機首の間にV2ガンダムのミノフスキー・ドライブ・ユニットを追加。リアアーマーのスカート型スラスター中央にはシールド型のピット発生装置を取り付け、ガトリング砲を二門装備。両ふくらはぎの側面に二基、スカート型スラスターの側面と底部に三基にシールドガン・ファンネルⅡを装備。
本体の中央にはV2ガンダムのVの胸部を取り付けられていた。
武装は右手にロングシューティングライフルⅢ。左手にはV2アサルトバスターのメガビームシールドを装備していた。
カラーリングは全体的にV2アサルトバスターのものにされていた。

そして、ハルカゼのストライクフリーダムの三機だ。

「ダブルオークアンタの改造機にG-アルケインの改造機にストライクフリーダム。ダブルオークアンタは見る限り近接型。G-アルケインは遠距離型だね」

「んで、どうすんだよ? 」

「まずは実力を見よう。全員!一斉攻撃! 」

アークエンジェルはゴッドフリードとバリアント、アルケオニスガンダムはバスターライフル改で砲撃し、ヴァサルティスガンダムは全武装を一斉掃射。
後方からはティグリスガンダムのドッズライフルとレギルスキャノン、ブラウドライツガンダムのGNバスターキャノンが三機目掛けて放たれた。

「さあ、どうくる! 」

『シノ、トウイ。流れ弾は頼むぞ』

『了解』

『はいはーい』

黒いダブルオークアンタが飛び出し、俺達の攻撃へと突っ込んでいった。

「量子化でもする気なのかってーの!? 」

「GNフィールドで防ぐ気か? 」

「けどこの物量じゃ!」

その捨て身の行動には全員が驚いた。仮にGNフィールドを展開しようと、この物量だと流石に防ぎきれる筈がない。

『おおおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!! 』

黒いダブルオークアンタは二刀のレイザーブレイドを逆手持ちから持ち替えて構えると、レイザーブレイドは青白い光に包まれた。そして攻撃がダブルオークアンタに直撃する直前、ダブルオークアンタはレイザーブレイドを振るって攻撃を弾き出した。

「なっ!? 」

その防御方法を繰り返し、ミサイルはレイザーブレイドからの放たれた斬撃波により一掃され、バスターライフル改やゴッドフリードやGNバスターキャノンの質量の大きい攻撃もいとも簡単に弾いていった。

『シノ!流れ弾がいったぞ! 』

『わかってるわよ! 』

G-アルケインの改造機はロングシューティングライフルⅢを構えると、ピンポイントでビームや弾丸を撃ち落としていった。

『トウイ!お前は機体を盾にして受け止めろ! 』

『それ被弾しろってことだよね!?やだよ絶対! 』

ストライクフリーダムはスーパードラグーンを射出し、ビームの網を張り巡らせて流れ弾を撃ち落としていった。

「ほとんど全部を弾き、流れ弾もピンポイントで撃ち落としやがった…………化け物かなんかってのかハルカゼコーチの仲間は!? 」

「これが元全国優勝のチームの実力なのか」

「スゴい…………」

アルケオニスガンダムはバスターライフル改からビームサーベルを発生させ、黒いダブルオークアンタに向かっていった。

『ちょっ!?カグラ君!さっき言ったことをもう忘れたの!?一人で飛び出さないで!! 』

「俺がダブルオークアンタを抑えるから、その間になんとかしてくれ! 」

『あーもう! 』

「こうなったら皆でサポートしよう!セシリアちゃん!サクラとヒメラギと共に他二機とアークエンジェルを相手にして! 」

「ワカッタ」

「あの馬鹿め! 」

「援護は任せろ! 」

ブラウドライツガンダムとティグリスガンダム、それとヴァサルティスガンダムはストライクフリーダムとG-アルケインの改造機とアークエンジェルの方へと向かっていった。

『やる気満々だし、あれを見ても怖じけずに向かってきたな。けど一人は馬鹿一直線に突っ込んでくるな』

『昔の君みたいじゃないか』

『そうね』

『うるせい。それじゃあ俺はアイツの相手をするから、お前達はなんとかしててくれ』

『てきとうだな~』

『いつものことじゃない。臨機応変に対応しましょう』

『よし。アウローラガンダム! 』

『ストライクフリーダム! 』

『G-アフロディア!チームトライホープ!出ます!! 』

『出る!! 』

『行きます!! 』

アウローラガンダムはレイザーブレイドを逆手に持ち替え、バスターライフル改の攻撃を受け止め、ストライクフリーダムは三機の元へ。G-アフロディアはアークエンジェルの護衛へと回った。
 
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