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ロックマンゼロ~救世主達~

作者:setuna
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第42話 氷の前線基地

 
前書き
中盤ミッションの続き 

 
レジスタンスベースに帰還したゼロとルインは最後のミッションでレジスタンスベースに帰還したゼロとルインは最後のミッションである氷の前線基地を選択した。

「北のツンドラを進むネオ・アルカディア軍を確認…。敵は前線基地を構築している模様…。多少の時間的余裕があるものと思われます…。」

「迎撃に向かわれますか…」

「うん。お願いね」

二人は即座に司令室のトランスサーバーに乗り込んだ。

「ミッション発令…各員、転送準備にかかれ」

ジョーヌの指示で、司令室に警報が鳴り響き、転送準備が始まる。

「転送準備完了…」

「「転送!!」」

二人の声が司令室に響いたのと同時にゼロとルインの二人が氷の前線基地へと転送された。

「ゼロ…ルイン……」

シエルは二人が無事に帰ってくれることを願って待ち続ける。

氷の前線基地の前に転送された2人はすぐさま装備を整える。

ゼロは現在所有しているヘッドチップのオートリカバリー、ボディチップはフレイム、フットチップはスプラッシュジャンプを選択した。

ルインは水中での移動を重視してLXアーマーに換装してハルバードを握り締めた。

「行くぞ」

「うん!!」

ゼロとルインがZセイバーとハルバードを構えながら、こちらにバスターを向けてくるパンテオンを斬り裂いた。

「結構警備が厚いね。どうしようか?」

「敵を分散させる。別ルートで侵入だ」

そしてゼロは水面を蹴りながら陸上ルートを進み、ルインは水中に潜ると、パンテオンとメカニロイドを迎撃しながら水中ルートを突き進むのだった。

陸上ルートを進んだゼロはやはり敵が分散されたために守りが薄いことに気付いた。

「光幻刃!!」

離れた場所にいるパンテオンをソニックブームで両断し、空中にいるメカニロイドはバスターショットを引き抜き、ショットを連射して撃墜した。

そしてシャッターを潜って施設の中に入ると、パイプが敷き詰められた場所に出た。

ゼロはパイプに設置されているメカニロイドをバスターのショットで破壊し、凍結している足場に気をつけながら、パンテオンとメカニロイドを相手取った。

一方、水中ルートを進んでいたルインは洞窟のような場所を泳ぎ進んでいた。

途中でパンテオンやメカニロイドの妨害に遭うが、オーバードライブで強化したハルバードで凍結させる。

「そろそろ入り口のはずなんだけど…」

LXアーマーのサーチ能力で、この洞窟のことをある程度把握していたルインは入り口を探す。

視線を動かすと、そこには少し古いシャッターがあった。

「入り口発見!!」

シャッターを抉じ開けて施設の中に入り、更に上のシャッターを抉じ開けると、パンテオンがこちらの侵入に気付いて攻撃を仕掛けようと、腕の銛を射出しようとした瞬間であった。

「落砕牙!!」

ゼロがパンテオンにかなりの勢いで下降しながら、セイバーによる下突きを繰り出した。

頭部を破壊されたパンテオンはそのまま底に沈んでいく。

「ゼロ!随分早い再会だね!!」

「ああ、思っていたよりも守りが薄かったからな。それよりもこいつらを片付けるぞ」

「任せてよ!!」

基本形態のZXアーマーに戻ってZXセイバーを構えるルイン。

「ていっ!!」

回転斬りをパンテオンに叩き込んで縦一文字に両断すると、ゼロもリコイルロッドの連打を喰らわせ、パンテオンを破壊した。

二人が水中から出ると、再びパンテオンがバスターをこちらに向けてきた。

「甘いよ!!」

パンテオンがショットを放つ前に、ルインがZXバスターを構えてチャージショットを放ち、パンテオンを薙ぎ払った。

「行こうゼロ!!」

「ああ」

奥のシャッターを潜り抜けて広い通路に出ると、天井に巨大な氷柱が出来ており、砲台型メカニロイドが道を阻んでいた。

ルインは即座にFXアーマーに換装し、二丁のナックルバスターを構えた。

「当たれ!!」

ナックルバスターから放たれたショットは軌道を変え、氷柱を粉砕し、それを見たゼロはメカニロイドにダッシュで距離を詰めると、セイバーを構えた。

「はああっ!!」

メカニロイドにチャージセイバーを叩き込んで粉砕し、それを確認したルインが梯子を駆け登るとゼロも同様に梯子をかけ駆け登る。

「それっ!!」

再び同じように天井の氷柱にショットを当てて粉砕した。

こちらに気付いたパンテオンがバスターを向けてショットを放ったが、即座にゼロがシールドブーメランで跳ね返した。

再び梯子を駆け登る二人。

次の階の天井にも氷柱が生えており、砲台型メカニロイドも設置されているだけならまだしも、トゲが敷き詰められた床まであるというオマケ付きだ。

ルインはショットを放ってツララを粉砕し、ゼロがロッドを構えながらダッシュで距離を詰めた。

「ふんっ!!」

距離を詰めたゼロはアッパーの要領でロッドのチャージ攻撃を繰り出して砲門を破壊した。

「私が先に行くからゼロは後からついて来て!!」

ショットで氷柱を破壊しながら足場を飛び移りながら移動し、ゼロもルインを追うように足場を飛び移る。

そして奥にいたパンテオンやメカニロイドを破壊すると、梯子を駆け降りて下の階のパンテオンをルインがメガトンクラッシュの火炎弾で薙ぎ倒し、梯子を駆け降りて更に下の階に降りた。

再び広い通路に出て、パンテオンがこちらに向かってくるが、ZXアーマーに再換装したルインとゼロはショットを連射してパンテオン達を破壊した。

まだかなりの敵がいるのを確認して、二人はバスターのエネルギーチャージを開始した。

メカニロイドが砲弾を放ってくるが、それよりも二人のエネルギーチャージが早い。

「「クロスチャージショット!!」」

クロスチャージショットが炸裂し、この通路にいるパンテオンとメカニロイド全てを殲滅した。

奥にある梯子を駆け登り、上の階にいるパンテオンをゼロがセイバーで斬り捨て、更に上の階に登ると再び広い通路に出て天井にいるメカニロイドをルインがバスターを構えてショットの連射で破壊した。

「はあっ!!」

シールドブーメランを投擲し、こちらに向かってくるパンテオン達を一掃する。

「…これで基地にいる敵はほとんど倒したはずだよね…」

「ああ…」

上の階から感じられる高エネルギー反応。

目の前の梯子を駆け登り、上の階にあるシャッターを抉じ開けて潜り抜けると、そこにはかつてゼロが倒し、バイルの手によって蘇ったブリザック・スタグロフRがいた。

ルインは即座にHXアーマーに換装し、ブリザック・スタグロフRを解析する。

「(ブリザック・スタグロフR…元々は冥海軍団に所属し、海底にある要塞から独自の偵察部隊を統率する。海底トンネルの海水を氷の壁に変えてしまうほどの、超極低温の冷気を生み出すことが出来る…。なら弱点は炎属性だね…。)」

FXアーマーに換装してナックルバスターを二丁構えると、ゼロもバスターとセイバーを構えていつでも仕掛けられるようにしていた。

「むふー、よくこの基地まで辿り着いたなー。しかし…俺を蘇らせてくれたバイル様の顔に泥を塗らせるわけには、いかねー。ここでお前を凍りづけにしてやるーむふー。」

全身から冷気を迸らせ、スタグロフRは2人に向かって、飛び掛かってきた。

二人は僅かに後退すると、ルインはナックルバスターを、ゼロはバスターを向けた。

「バーストショット!!」

「メガトンクラッシュ!!」

銃口から発射された二つの火炎弾がスタグロフRに炸裂した。

「むはーーーっ!よくもやったなー!ツインフローズンボム!!」

ゼロとルインに向けて氷球を放ってくる。

二人はダッシュでそれをかわし、ゼロはセイバーによる三連撃とルインはショット連射を繰り出す。

しかし、スタグロフRが今度は腕から凄まじい勢いで冷気を吹き掛けてきた。

冷気はかなりの勢いで、下手に飛び上がろうとすると吹き飛ばされてしまう。

だが、冷気に氷の粒が飛んできてゼロやルインにくっついていき、やがて二人は身動きが出来なくなってしまった。

それを狙っていたスタグロフRが身動き出来ない二人にのし掛かろうとするが、ルインは向こうから突っ込んでくるのを待っていたのだ。

「オーバードライブ!!」

全身から凄まじいエネルギーを放出させ、氷を砕くのと同時に床にチャージを終えているナックルバスターを叩き込むと、巨大な火柱を発生させた。

のし掛かろうと跳躍していたスタグロフRはまともに火柱と衝撃波を喰らうことになる。

「むほあーーー!!」

火柱と衝撃波を喰らったスタグロフRを見て、ゼロはセイバーを構えて突撃した。

スタグロフRが体勢を整える前にセイバーが振り下ろされた。

「はああああっ!!」

炎属性のチャージセイバーが叩き込まれ、スタグロフRは真っ二つにされた。

「ぐ…お…お許しを…バイル様…。む…っはーーーーーー!!」

絶叫しながらスタグロフRは爆散し、それを確認したゼロがレジスタンスベースに通信を繋いだ。

「ミッション終了、転送してくれ。」

『了解、転送します』

転送の光に包まれた二人はレジスタンスベースに転送された。

「転送終了まで…2…1…転送!!」

ゼロとルインが司令室のトランスサーバーに出現した。

「お疲れ様でした」

ゼロとルインがトランスサーバーから出ると、シエルが駆け寄ってくる。

「ありがとう…二人共…リーダーを失って、このエリアのネオ・アルカディアは退却したみたい…。本当にありがとう…」

安堵の笑みを浮かべながら、シエルはゼロとルインに感謝の言葉を伝える。

残るはコピーエックスだけだ。 
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