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ユキアンのネタ倉庫 ハイスクールD×D

作者:ユキアン
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ハイスクールD×D×D


「絶対にあの邪神は許さない!!」

新たに見つけたロイミュードをトライドロンで跳ね飛ばしてから降り、既にチャージ済みのシンゴウアックスを叩き込む。

「ナンバー056の破壊を確認」

コアが砕けたのを確認して次の場所に移動しようとしたところで少女が襲われそうになっているのが目に入る。そちらを向けば更に2カ所で少年たちが襲われている。迷う暇もなく俺は告げる。

「行け、シフトカー、シグナルバイク!!」

『スピ!スピ!スピード!!』

少しでも時間を稼がせるためにシフトカーとシグナルバイクを少年たちに送り、シフトレバーを3回倒して高速移動で少女を助けに行く。少女を抱きかかえ、そのままトップスピードでプロトトライドロンの元まで戻り、少年たちも同じように助け出す。三人揃ったところで幼いながらも前世で見覚えのある顔を見て、邪神の思惑に踊らされているのを感じながらもそれに乗ってやることにする。黒い髪の眼鏡をかけた少女にはシフトスピードプロトタイプのシフトカーを、茶髪の髪の少年にはシグナルマッハを、金髪の少年にはシグナルチェイサーを渡す。シフトカーとシグナルバイクによって三人が重加速の影響から解き放たれる。

「普通に動ける!?」

「他人には話すな。そのシフトカーとシグナルバイクの存在もだ。それはお前たちに貸しておいてやる」

話すためにしゃがんでいたので立ち上がるとこの辺りにいたロイミュードたちが俺に気づいたのか走ってやってくる。

「7体か。なら、ひとっ走り付き合えよ!!」







その日、オレ達は一人の英雄に出会った。世界中で時間が極端に遅くなり、その遅くなった時間の中を普通に動き、破壊活動を行うアンドロイド『ロイミュード』達が歴史上初めて姿を現した事件『グローバルフリーズ』

その事件に一人で立ち向かった赤い戦士。黒い車、白いバイク、赤と青のブースターを付けた赤い車か白い車、時折自転車なんかやスケボーで駆けつける彼を人々は仮面ライダーと呼んだ。

そして、オレ達は彼の力の一部を借り受けることができた。シフトカーとシグナルバイク、ロイミュードが発生させる重加速空間、世界が遅くなる現象、通称『どんより』の中でも普通に動ける力。何を思ってオレ達にこれを貸してくれたのかは分からない。だけど、それに恥じないようにオレ達は自分を鍛え上げた。

オレはあの赤い姿の速さに、元士郎は黒い姿の力強さに、ソーナ先輩は緑の姿の器用さに憧れた。あと、オレと元士郎はバイク、ソーナ先輩は車にも興味を持った。やっぱり、渡された物が物だからな。とりあえず免許だけは16歳になってから速攻で取ったけどな。ソーナ先輩も18歳になってすぐに免許を取ってる。二輪も四輪もだ。オレと元士郎も来年は四輪の免許を取ると思うけどな。

あとは、ソーナ先輩が悪魔だとも教えられた。人外の存在って結構いるらしい。教えてもらったのも駒王学園に入学してからで、転生悪魔についても説明された。元士郎のやつはすぐにソーナ先輩の眷属に転生した。なんだかんだで10年近い付き合いのオレ達だ。元士郎がソーナ先輩に惹かれていたのはなんとなく分かってる。オレもソーナ先輩のことは好きだけど、愛情とかじゃなくて友愛とかそっち方面だな。

だからオレは悩んだ末に断った。あの人もたぶん人間で、それに人間のままで追いつきたい。それがオレの夢で転生するとしてもそれからだ。そう言って断ると羨ましいと返された。元から悪魔であるソーナ先輩には望めない夢だから。だけど、ソーナ先輩は笑ってその夢を応援してくれた。元士郎もだ。それが嬉しかった。

そんなオレの夢は脆くも崩れ去った。重加速空間を生み出せる堕天使の女によって。







転生悪魔になった翌日の放課後、オレは生徒会室を訪ねていた。

「イッセー、お前!?」

「まさか、リアスに無理やり!?」

オレを見て、ソーナ先輩と元士郎が驚いていた。とりあえず誤解を解いて、話しておかなければならないことがある。

「いや、違う。グレモリー先輩には蘇生させてもらった。オレを殺したのは堕天使で、オレの神器を狙ってきた。それだけならまだマシなんだけど、重加速空間を生み出しやがった。それもその中で普通に動きやがる」

『『『!?』』』

オレの言葉に生徒会の皆が驚く。悪魔の弱点である光を扱えて、その上で動きを封じれる重加速空間を生み出せる。対抗できるのは重加速空間でも相手より早く動ける、通常空間でも超高速機動ができる上位者とシフトカーとシグナルバイクを持つオレ達だけだ。

「まずいですね。リアスにこの事は?」

「まだです。これから行ってきます」

「そうしてください。私も上に報告を上げておかなければなりませんね」

「イッセー、終わったらもう一度こっちに来いよ。魔力の使い方とか教えてやる。どうせ不器用だから肉体強化しか使えねえだろうしな」

「レベルを上げて物理で殴るのが一番だからな。あと、やっぱりあの速さがな」

「まあ、分からないでもないな。それじゃあ、とっとと説明を済ませてこいよ。こっちも仕事を片付けとくから」

「おう、行ってくるわ」


グレモリー先輩に朝言われた通りにオカルト研究会に顔を出して眷属の紹介だけしてもらい、オレを殺した堕天使が重加速空間を生み出した事を報告してから元士郎に魔力の扱い方を学んで帰宅する。

「ただいま~」

「あっ、一誠。あなたに荷物が届いてるわよ。懸賞にでも応募してたの?バイクが届いているわよ」

「えっ、バイク?」

「それと一緒にこのアタッシュケースも。書類とかが入ってるんでしょう」

母さんから渡されたアタッシュケースの表面に入っているマークを見て息が詰まる。シグナルバイクの後輪部分にも掘られているRをエンブレムにしたようなそのマーク。ひったくるようにそれを受け取って自室に飛び込んで鍵をかける。恐る恐るアタッシュケースを開けると、そこにはベルトと説明書のような冊子にバイクの書類、それとメッセージカードが一枚入っていた。

「『この力が正しく使われることを祈る。ひとっ走り付き合えるか?』間違いない。あの人からだ!!」

自室から飛び出して庭に置かれているバイクを見れば、それはあの人が乗っていたこともある白いバイクだった。それとヘルメットとゴーグルとグローブまで付いている。

「そんなに慌てちゃって、よっぽど嬉しかったみたいね」

母さんが後ろで何か言っているみたいだったがその声も聞こえていなかった。それ位、嬉しいことだった。あの人に認められたみたいで。自室に戻ってバイクの書類を確認する。名義がオレ宛になっているってことは完全にオレの物ってことだ。名前はライドマッハー?

冊子の方はベルトの説明と使い方、そして使用した姿と説明、ライドマッハーに搭載されている武器の扱い方が書かれていた。読み込んでいてふと気がつく。オレだけに届いているのか?慌てて携帯を取り出して元士郎に連絡を入れる。

『イッセーか!?まさかお前の方にも』

「届いてる!!ということはそっちにも?」

『ああ、会長にはベルトと車が。それもあの時の赤い車の色違いでシフトカーと同じ黒色だ。ベルトは同じで、マッハドライバー炎だ。でも会長が変身する姿、あの人のプロトタイプみたいでプロトドライブって名前みたいだ。ああ、オレはチェイサー。お前は?』

「オレはマッハだ。バイクはライドマッハー」

『ってことはお前のが基本なのか?マッハドライバー炎って名前だし。オレはバイクでライドチェイサーだな。会長はプロトトライドロン改。あの人が乗ってるトライドロンの試作機を会長に譲るために改良したものみたいだ。それにしてもこれであの堕天使に対抗できそうだな』

その言葉に少し詰まってしまう。この力で誰かを傷つけてもいいのかと?ロイミュードから人間を守るために戦っていた。どうすることもできない人たちを救うために。だが、悪魔の上位者なら重加速空間でも戦うことができる。なんとかする手段はそこに存在する。果たして、オレはいざという時にこの力を振るうことができるのだろうか。







「イッセー、何処に行くつもり」

「アーシアを助けに」

「駄目よ、許可できないわ」

「許可なら他から降りてます。重加速への対抗手段がないなら許可できないって言われているなら、オレにはその対抗手段がある」

部室から出て、携帯を取り出し、元士郎に連絡を入れる。

「元士郎、手伝ってくれ」

『例の堕天使か?』

「ああ、街離れの教会だ。宣戦布告もされてる。一応、ソーナ先輩にも」

『会長もオレもまだ学校に残ってる。会長にはオカ研に行ってもらう』

「すまん」

『戦えるのか?』

「戦うさ。オレは勘違いをしていた。あの人はどうすることもできない相手からどうすることもできない人を守っていたんじゃない。目の前にいる助けれる人のために戦っていたんだ。何より、オレに助けを求めてきた相手がいる。それを見過ごして、あの人の前に堂々と立てるわけがない!!」

ライドマッハーのエンジンに火を入れてドライバーを確認して、いつでも使えるようにドライバーを装着する。校門まで移動して少し待っていると旧校舎付近で重加速空間が発生する。急いで戻るか考えていたところで元士郎がライドチェイサーでこちらに向かってきた。

「向こうは会長が抑える!!オレ達は教会に行けって!!礼を考えとけよ!!」

「帰ったら先輩にケーキでも差し入れるさ!!」

二人で並走しながら夜の街を駆ける。教会付近でも重加速空間が発生しているのが分かる。教会にライドマッハーとライドチェイサーにのったまま突っ込み、悪魔稼業先であったはぐれ神父を跳ね飛ばす。あいつは重加速の影響を受けてないな。まあ、気絶したからいいだろう。

「イッセー、地下から力を感じるぞ」

「行くぞ、元士郎!!」

オレはゼンリンシューターを、元士郎は信号機に斧がくっついたような物を持って地下への階段を降りていく。扉を蹴りやぶった先にオレを殺した堕天使と大勢のはぐれエクソシストと気を失って十字架に磔にされたアーシアが居た。

「ふぅん、本当に重加速の影響を受けないのね」

「そっちこそ重加速を発生させられるとはな。ロイミュードを研究しやがったか」

「さあね、私は便利だからと渡されたものを使ってるだけよ。それで、何をしに来たのかしら?」

「必要ねぇだろうが、行ってやるよ。アーシアを助けに来た!!それだけだ!!」

「オレはその付き添いだ。まあ、重加速を生み出せて犯罪を犯し放題なんてことにはさせない!!」

「はん、あんた達みたいなガキに私の目的の邪魔はさせないわ!!やってしまいなさい!!」

「行くぞ、元士郎!!」

「ああ、イッセー!!」

ドライバーのパネルを上げてシグナルバイクを挿入してパネルを叩いて下ろす。

『シグナルバイク!!ライダー!!マッハ!!』
『シグナルバイク!!ライダー!!チェイサー!!』
「「変身!!」」

一瞬のうちにオレ達の体がスーツとアーマーに覆われる。

「なっ、仮面ライダー?」

オレ達以外が驚いて少しだけ動きが止まるが、すぐにあの人とは違うのに気づいて構え直す。

「こいつは、あの人が、仮面ライダードライブがオレ達に与えてくれた力!!」

「この力が正しく使われると信じて託された力だ!!」

こっちも武器を構える。

「「さあ、ひとっ走り付き合えよ!!」」

先制でゼンリンシューターでアーシアを拘束する鎖を撃ち抜く。完全に拘束が解かれるまでの間に雑魚を片付ける。ゼンリンシューターのタイヤを回してマッハドライバー炎のボタンを4回、エンジンを吹かすように叩く。

『ゼンリン!!』
『ズーット!!マッハ!!』

高速で走り、オレはゼンリンシューターで一人ずつ確実に殴り飛ばし、元士郎は信号機のような斧でまとめて吹き飛ばしていく。

「なっ、なんなのよ、アンタ達!?」

オレを殺した堕天使がそういう頃には全てのはぐれエクソシスト達は倒れ、アーシアもオレの腕の中だ。だから、答えてやる。

「ただの英雄に憧れる悪魔だよ!!」

アーシアを元士郎に預けて堕天使に向かって歩き出す。

「オレを殺した分は、まあいい。オレが弱かっただけだからな。だが、何の罪もないアーシアを騙し、その命を自分が成り上がるためだけに殺そうとした!!それだけは許さない!!」

一番いい距離でドライバーのパネルを上げてからスイッチを押してパネルを叩いて下ろす。

『ヒッサツ!!フルスロットル!!マッハ!!』

「悔い改めやがれ!!」

飛び上がり前方宙返りを何度も繰り返して加速を付けて蹴りを叩き込む。蹴りを受けた堕天使が吹き飛び、十字架にぶつかって爆発!?

「なんだ!?」

「イッセー、見ろ!!コアが浮かび上がってるぞ!!」

ロイミュードが爆発した時に現れるコアのナンバーが爆発の中から飛び出してくる。

「逃がすか!!」

逃げようとするナンバーを掴んで地面に埋め込む。

「ナイスだ、トドメはオレがやってやる」

元士郎がドライバーからシグナルバイクを外して信号機のような斧に差し込む。

『ヒッサツ!!』

そして、手元のボタンをって、えっ、そのデザインって!?

『マッテローヨ!!』

ボタンを押すとその音声と共に赤信号が灯る。

「……すげえセンスだな」

「高火力を出すためのチャージ時間なんだよ。すげえセンスなのは否定しない」

『イッテイーヨ!!』

今度はその音声と共に赤から青へと変わりあのメロディーが流れる。そんな間抜けた音とは裏腹に刃の部分にものすごいエネルギーが溜まっているのがわかる。

「キックマッハーとは段違いなエネルギーだな」

「だな。よっしゃあ、それじゃあトドメだ!!」

『フルスロットル!!』

押しボタンとは違うトリガーを引いて元士郎が信号機をコア目掛けて振り下ろす。横断歩道のエフェクトがみえた気がするが気のせいにしておこう。コアが粉々に砕けたのを確認して、重加速空間が消滅したのを確認する。

「終わったか」

「だな」

二人してシグナルバイクを取り出してからパネルを戻して変身を解除する。

『『オツカーレ』』

「「Nice Drive!!」」

二人でハイタッチを交わして後始末をする。はぐれエクソシストの死体から共通点の装備を探して、同じバンドを右手首に着けているのを見つける。おそらくはこいつが重加速空間でも普通に動けるようにする道具なのだろうと外したところで灰になってしまった。他の物でも試してみたが全部が灰になり、腕を切り離してもダメだった。それどころか触っていない物まで灰になり始めたので携帯でムービーを撮っておき、灰も一応回収しておく。仕事は終わったとアーシアを抱えてライドマッハーまで戻った所でふと気がつく。

「なあ、元士郎」

「どうした?」

信号機をライドチェイサーに戻しながら元士郎が答える。

「はぐれエクソシストは普通に動いてたけど別に重加速空間を発生させていた感じじゃなかったよな」

「ああ」

「そしてあの堕天使の姿をしたロイミュードを倒したら重加速は止まった」

「あっ」

「急いで学園に戻るぞ!!向こうにもロイミュードが居る!!」

「イッセー、先に行くぞ!!」

元士郎がライドチェイサーを飛ばしていく。オレも追いたいが、アーシアを放ってはおけない。

「アーシア、起きてくれ。アーシア」

「……イッセーさん?」

「ああ、そうだ、アーシア。助けに来たぞ。ここから離れる」

抱き上げてライドマッハーに乗せて予備のヘルメットを被らせる。

「えっ、あの、どういうことですか?」

「あとで説明はする。今は何も聞かずに着いてきてくれ」

オレもライドマッハーに跨りエンジンに火を入れる。

「飛ばすからしっかり掴まっていてくれ」

「は、はい」

アーシアがしっかりと抱きついて背中に柔らかい物が潰れる感触にドキっとしながら全速で学園を目指す。学園付近には未だに重加速空間が存在しているということは、まだ戦闘中ってことだな。重加速空間ギリギリでライドマッハーを停める。

「アーシアはここにいてくれ、変身!!」

ゼンリンシューターを取り出してアーシアに動かないように言ってから素早く変身して重加速空間に突入すると同時に再びドライバーのボタンを4回叩いて加速する。その判断が小猫ちゃんの生死を分けた。ロイミュードらしき奴が放ったエネルギー弾の一発が小猫ちゃんに命中しそうになっていた。オレは迷うことなく射線に飛び込んでゼンリンシューターと体で受け止める。

「間一髪ってか?怪我は無さそうだな」

「イッセー君ですか、助かりました」

先輩が黒い車のドアのような銃でロイミュードを牽制しながらこちらに寄ってきた。

「先輩、遅くなりました!!」

オレもゼンリンシューターで同じように弾幕を張って近づけさせないようにする。

「元士郎と共に切り込んでください。リアスたちは私が」

「了解!!」

残っているロイミュードは1体と、ロイミュードなのか怪しいコウモリっぽいのが1体。元士郎の奴はコウモリっぽいのに手こずっている。

「元士郎、コウモリは任せろ」

「すまん。こいつ、飛ぶわ、速いわで武器の相性が最悪なんだよ」

まあ、その信号機じゃ相性は悪いよな。チェイサーもパワータイプに分類されるから余計に。

「おら、ここからはオレが相手だ、ひとっ走り付き合えよ!!」

ゼンリンシューターの銃弾を叩き込んで元士郎と入れ替わる。逃がさないように戦ってみてわかったのだが、こいつ、普通のロイミュードとは性能が段違いだ。だが、対応できないわけではないし、あの人どころかオレ達にも遠く及ばない。相手のパンチに合わせて横にすり抜けてアームロックをかけて、ゼンリンシューターを接射する。暴れて離れようとするがアームロックはガッチリと決まっているので腕を切り離さない限り逃れることはできないだろう。元士郎の方に目をやれば、信号機でコアごと真っ二つにしたところだった。

「イッセー君、トドメは私が。そいつを抑えていて」

先輩は気付いたみたいだが、この状況だと両手が塞がっていてトドメを刺せない。アームロックの状態から羽交い締めに移行する。

「上手く躱してくださいよ」

『ヒッサツ!!フルスロットル!!スピード!!』

先輩がドライバーのパネルを上げてからスイッチを押してパネルを叩いて下ろす。それから3歩助走をつけてから飛び上がり前方宙返りからの飛び蹴りを放つ。その蹴りが命中する直前にコウモリ野郎の背中を蹴って上に飛ぶ。

先輩の飛び蹴りが炸裂してコウモリ野郎が吹き飛ばされて爆発する。同時に現れたコアをゼンリンシューターで撃ち抜いておく。同時に重加速が解けた。一応他に敵がいないのを確認してからドライバーからシフトカーとシグナルバイクを取り外して変身を解除する。

『『『オツカーレ』』』

「「「Nice Drive!!」」」

今度は先輩も混じえてハイタッチを交わす。って今はそれどころじゃない!!

「そうだ元士郎!!」

「あっ、そうだったな!!」

元士郎と二人ではぐれエクソシストからバンドを外そうと走る。

「会長!!エクソシスト達の右手首のバンドを!!」
「部長達もお願いします!!こいつが重加速を防いでたみたいで!!」

色々な手段を試してみたがやはり全てが灰になってしまった。

「ちくしょうが、どういう構造してやがるんだ?」

「千切ってみてもダメだな。魔力とか生命力に反応してるのか?」

「本当にこれが重加速を防いでいるのですか?」

「ロイミュード以外が全員着けてて重加速空間内で動いていたんですよ。なら、原因はこれでしょう」

「ねぇ、そろそろ私たちに説明してもらいたいんだけど」

オレ達が話し合っていた所に部長が混ざってきた。

「見た通りですが?堕天使がロイミュードで、彼らは重加速空間内でも動ける技術を持っている。それだけでしょう」

「けど、たぶん堕天使が技術を持ってるんじゃなくてロイミュードを新たに作った奴が持ってるっぽいですよ。結局、堕天使は全員ロイミュードだったんですから」

「そうだよな。それよりイッセー、あのシスターは?」

「やべっ、校門近くに置き去りにしたままだった」

「あっ、こら、イッセー!!」

「上に報告を上げないといけませんね。最悪、第2のグローバルフリーズが冥界や天界でおきます」

「あの人もそれを見越して私達に送ってきたのかもしれません」

「でしょうね。あの人に誇れるように努力は怠らないようにしましょう」

「はい、会長」

「ちょっと、ソーナまで!!」

「報告を早くあげないと問題ですよ、リアス。最悪、在野のはぐれまでロイミュードに入れ替わられますよ。対応、できないと簡単に殺されますよ。まあ、イッセー君もいますからある程度は対応できるでしょうが」

「そうよ、それよ。なんで貴方達は動けるのよ」

「グローバルフリーズはただ恐怖をばら撒いただけではないってことですよ。小さいけれども闇を払う希望の光が確かに存在した。その光の一端を預けられただけです」

「それが、そのベルトなの?」

「いえ、これはおまけですよ。ふふっ、行きましょうか、元士郎。報告書、今日中にまとめるように」

「分かりました」

「あっ、ちょっと、私にもちゃんと説明しなさいよ~!!」
 
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