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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
  1222話

 転移した瞬間、ニーズヘッグの映像モニタに映し出されたのは、空中に浮かぶ3隻の戦艦だった。
 まぁ、正確には戦艦じゃなくて母艦だったり強襲艦だったりと色々なんだが、取りあえず纏めさせて貰おう。
 ただ、こうして見る限りでは地上での戦闘は既に殆ど終わっており、散発的な戦闘がその辺で時々起きているくらい。

「重アヴァロン級、アークエンジェル、マクロス・クォーター、聞こえるか? こちらシャドウミラーのアクセル・アルマーだ」
『む? アクセル代表、どうしてここに?』

 最初に答えてきたのは、マクロス・クォーターのジェフリー。
 アークエンジェルの新しい艦長は俺と面識は殆どないのだから、当然か。
 ただ、重アヴァロン級で指揮を執っている周香凛辺りは俺と面識がある筈だが……まぁ、そこまで親しいって訳じゃないしな。
 そういう意味では、マクロス世界に転移した時にS.M.Sのスカル小隊に所属していた俺と親しい関係にあったジェフリーがコンタクトを取ってくるのは当然か。

「マーズゼロの攻略は終わった。後はアトリエの探索と残敵掃討だけだからな。手の空いている戦力をそのままにしておくってのもなんだから、こうして手伝いにきた。こっちは俺達が援軍に来たけど、シロガネの方にはニヴルヘイムが応援に行っている筈だ」
『ほう、シャドウミラーの誇るニヴルヘイムとシロガネの共演か。それは是非見てみたいものだが……』
「俺だと不満か?」
『まさか。ニーズヘッグの強さは、クイーンとの戦いの時にこの目でしっかりと見ている。これ以上の戦力はないと考えているよ』
「そうか。……それで、こっちの様子はどんな感じだ? 取りあえずBETAを地上に誘き出して数を減らすというのは終わってハイヴの中に突入しているようだけど」
『うむ。見ての通り、現在こちらは暇なものだよ。……モニュメントの破壊は控えるようにと言われていなければ、まだやる事があったのだが』

 モニュメントの破壊というのは、地球ではハイヴ攻略の象徴でもある。
 ……まぁ、俺がやったのがそんな風潮を作り出してしまったんだが、今考えるとちょっとやり過ぎだったよな。
 実際、モニュメントを調べる事によって得られる情報というのは多いだろう。
 特にハイヴが射出しているG元素とかがどこに向かっているのかを調べるという意味もでは大きな意味を持つだろうし。
 その為、火星ではハイヴ攻略に際してモニュメントの破壊はなるべくしないようにという事になっている。

「そうか、なら地上に戦力を残す必要はないか? 問題がないようなら、ハイヴの中に突入しようと思うんだが」
『ふむ……S.M.Sとしては、雇い主が危険な場所に突っ込んで行くのは困るのだがな』

 困った、と髭を撫でながら告げるジェフリーだが……その目に浮かんでいるのは、言葉とは裏腹に面白そうな光だ。

「まさか、俺がBETAを相手にどうにかされると思っているのか?」
『そうだな、確かにそれは事実だ。それに雇い主に命令されたのであれば、こちらとしても無碍には出来ない』
「そういう事だ。……行かせて貰うぞ?」
『うむ、ここは私に任せてくれて構わない。そちらも構わないな?』

 そう告げたジェフリーの言葉に応じるように新たな通信モニタが開く。
 そこに映し出されていたのは、ギアス世界から派遣されている重アヴァロン級の艦長の周香凛に、アークエンジェルの方は……カガリだった。

「おい、何でお前がここで出てくる。お前は今回見届け人だろ?」
『む、それは分かっているさ。ただ、折角だから応援の言葉を言おうとしただけだよ。それより、マーズゼロとかいうハイヴを攻略しようとしていたアクセルがこっちに来てるって事は、コーネリアさんはシロガネの方に行ったのか?』

 あー……なるほど。応援の言葉云々ってのはともかく、本音はこっちだったか。
 確かにカガリはコーネリアに対して憧れを持っていた。
 まぁ、凄腕のパイロットで作戦立案も可能、更には政治とかも出来ると、ぶっちゃけカガリの上位互換的な存在だったからな。
 憧れるのも分からないではない。

「残念だがコーネリアは向こうだ。それで、俺が突入するのは構わないな?」
『ああ、それはいいだろ。元々私達はアクセルに雇われてここに来たようなものだ。それに、アクセルの強さを知らない奴なんかここにはいないだろうし』
『……確かに。ギアス世界側としても、アクセル代表がハイヴに突入するのに異論はありません。ただ、中で同士討ちになったりしないように気をつけて貰えれば。ただでさえKMFはMSやPTといった機体に比べてかなり小さいので』

 周香凛の言葉に、確かにと納得してしまう。
 KMFは例外こそあれど、基本的にMSやPTの半分程度の大きさの機体が多い。
 PTの中でも小型であるニーズヘッグと比べても、圧倒的に小さい。
 KMFの中でも大型であるガウェインやガレスですら、ニーズヘッグの半分もないのだから。

「安心しろ、こっちにそんな馬鹿な真似をするような奴はいない」

 敢えて不安なのは、ヴァルシオン改に乗っているギルフォードだが……まさかそんなドジな真似をするとは思えないしな。
 元々KMFに乗っていただけに、その辺でドジを踏む事はないだろう。

『そうか、それであればこちらも文句はない。アクセル代表の強さは、それこそカガリ殿が言ってるように、間近で戦いを見た私達が一番よく分かっているしな』
「悪いな。……さて、聞いたな。これからハイヴの中に侵攻する。データの方は……」
『モニカ君』
『はい、すぐにシャドウミラー各機に現在判明しているデータを送信します』

 その言葉と共に、現在判明しているハイヴ内の構造が送られてくる。
 これは、中に先発している機体から一定時間事に通信として自動的に送られてくるようになっているデータを纏めたものだ。
 勿論俺が潜っていたマーズゼロでもやっていたが、それでもハイヴの広さを考えるとマップデータを100%にするってのはかなり難しい。
 実際、こうしてマクロス・クォーターから送られてきたデータを見る限りでも、そこにあるのはかなり虫食いのデータだ。
 この派遣兵団の部隊は、頭数では3つの戦力の中で最も多い。……まぁ、その分個々の能力は決して強力ではないのだが。
 それでもBETAを楽に殺せる武器を持っている機体が殆どである以上、どうとでもなる。
 ……まぁ、MSはバッテリー、KMFはエナジーフィラーと、エネルギーは有限だ。
 ある程度攻略したらそれぞれ交換したり母艦に戻って来たりしないといけないのを考えると、やっぱり力不足ではあるんだよな。
 一応バッテリーにしろ、エナジーフィラーにしろ、俺が知ってるよりも大分改良が加えられているって話だから、稼働時間はある程度確保してるんだろうけど。
 それでも、やっぱりS.M.SのVFとかはエネルギー補給とかいらないのを考えると、こういう時は強いよな。
 メギロートやシャドウは言うに及ばず。

「さて、じゃあ行くか。それぞれ自分達の出来る範囲でBETAを撃破して、アトリエや反応炉を見つけるようにしてくれ」

 そう告げ、ニーズヘッグを近くにあるゲートへと向かわせる。
 俺の後ろでも、ムウとギルフォードがそれぞれハイヴの中へと向かっているのが映像モニタで確認出来た。
 ただ、ギルフォードの機体は全長が60m近くあるから、ドリフトによっては結構動きにくいかもしれない。
 まぁ、母艦級がドリフトを掘っていると考えれば、そこまで心配する必要はないと思うが。
 そんな風に考えながら、ニーズヘッグでハイヴ内へと突入する。
 こうして移動しつつ見えてきたのは、そこら中に散らばっているBETAの死骸。
 それは地上でも同じだったが、基本的に地上のは広いだけに死骸の数もあまり目立たない。
 だが、ハイヴの内部はドリフトという道を進む為、どうしてもBETAの死骸が目立ってしまう。
 まぁ、この死骸もいずれキブツでシャドウミラーの利益になるんだと思えば、そこまで嫌悪感を抱かなくても……いや、無理だろ。
 今はともかく、BETAというのは死ぬと強烈な悪臭を発する。
 それこそ、鼻が曲がるってのはこういう事かと思わせる程の。
 だからこそ、そのBETAの死骸をホワイトスターまで持っていかなければならない俺にとって、コンテナ越しであると分かっていても面白くない。
 そんなBETAの死骸に対して、嫌悪感を抱くなというのが無理な話だ。

「ま、それでも集めるのは無人機や量産型Wがやるんだから、マブラヴ世界よりはマシなんだけどな」

 呟きながらドリフト内部を進み、ホールへと突入。
 そのままマップデータを確認し、まだ埋まっていない方へと続いている方へと進む。
 ホールの中でも相当の戦闘が行われていたのだろう。いたる場所にドリフト同様にBETAの死骸が転がっている。
 中には機械の部品と思われる物が転がっていたりもするが、恐らくBETAとの戦いでダメージを受けたのだろう。
 それでも機体の残骸がないという事は、また戦闘が可能な小破だったのか、それとも地上へと戻って母艦に収容されたのか。
 どちらにしろ、ここで死者が出ていないようで何よりだ。
 そのままドリフト内部を進んでいくと……やがて、止まっているMSを発見する。
 M1アストレイが4機。
 特に怪我をしている様子も見えないが、何かトラブったのか?
 それこそ、バッテリー切れとか。

「そこのMS、どうした? ここで何をしている?」
『うん? ア、アクセル代表!? もうここまで来たんですか?』

 どうやら、俺達がハイヴに突入したというのは既に通信で知らされていたらしい。
 それはともかく……

「バッテリーでも切れたのか? こんな場所で止まっていると、BETAに襲われるぞ」
『いえ、トラブルではありません。次にどの通路……ドリフトでしたか。そのドリフトを進もうかと相談していました』
「なるほど。まぁ、これだけ広いとうんざりすると思うが、BETAには気をつけろよ。それとももし何だったら、俺と一緒に行くか?」
『いえ、大丈夫です。私達としても、そう簡単にBETAにやられるつもりはありませんので』
「そうしてくれ。じゃあ、俺は先に行くぞ」
『はい、お気を付けて。この辺のBETAは片付け終わっていますが、BETAはどこからともなく現れます。特にスリーバードリフトから姿を現したりして、こちらの油断を突いてきますから』
「分かった。忠告、感謝する」

 短く通信を送り、そのままM1アストレイ部隊と行き交う。
 そうしてドリフト内部を真っ直ぐに進んでいくと、派遣兵団の活動している場所に入ったのだろう。メギロートが飛んでいるのを見たり、シャドウが飛んでいるのを見たりといった具合に遭遇し始める。……例の如く、空を飛べないイルメヤは外だが。
 何だかんだでシャドウミラーの機体が最も多いのだから、これは当然だろう。
 俺から見る限りでは、小破したりしている機体はメギロートに多少あるくらいで、シャドウは基本的に無傷だ。
 まぁ、メギロートはバリアの類は存在しないけど、シャドウはG・テリトリーがあるしな。
 量産型Wから軽い情報収集をしながら進んでいくと、やがてホールの姿が見えてきた。
 そして、ホールの中には一目見ただけで分かる、特徴的なKMFの姿がある。

「星刻、アトリエや反応炉はまだ見つからないか?」
『む、アクセルか。こっちに来ていたのは聞いていたが、随分と早いな。……ああ、残念ながらハイヴというのは酷く広い。私としては、寧ろよくマーズゼロをこの短時間で攻略する事が出来たと思うんだが』
「そっちは、どっちかと言えば運が近いな。適当にハイヴ内を進んでいたら反応炉に到達したって感じか。門級の事は聞いてるな?」
『ああ、かなり面倒な存在らしいな』
「もしかしたら、一種の警戒装置の役目も果たしているのかもしれない。俺が門級に攻撃したら、一気にBETAが集まってきたからな。だからこそ、中に突入するのならBETAを押さえる殿が必要になると思う。反応炉も、俺が知っている奴とは随分と違っていたし」
『その辺は、フェイズが進んでいるからか……それとも火星という地形故か。どちらにしても、警戒するに越した事はない』

 真面目な表情で呟く星刻。
 真面目過ぎる……と思うのは、シャドウミラーが軽過ぎるせいか?
 どのみちその辺は国や世界によって違いがあるんだろう。

「じゃあ、俺は行くけど……お前はどうする?」
『エナジーフィラーが切れそうな機体がいるから、一旦補給用のエナジーフィラーが置かれている場所まで戻る予定だ』
「そうか、まずないと思うけど気をつけてな」

 そう告げ、KMF部隊と別れて先へと進む。
 その後もアスランと遭遇したり、S.M.Sのメンバーと遭遇したりしながらマップデータの更新されていない場所を塗り潰す行為をしていると……やがてアトリエの発見とメインホールの発見、反応炉の破壊の情報が伝わってくるのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:405
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1188 
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