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『小さな街の、大きな闇。』

作者:零那
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『海斗の異変』



怜と唯に逢う事に。
怜が席外してるとき、嫌な客の話になった。
怜が戻ってきて『男も女も痛客は似たようなもんやなぁ』って。
唯がビックリしながら『怜でもそんなこと思うん?!』って。
『俺も人間やで』って言う怜。
そりゃそうだ...。

零那が言った。
『怜は普段あんま喋らんから唯もマダ知らんこといっぱいやんな...でも怜って誰に対しても嫌な顔せんしスゴイよねっ!』

怜が冷静に言った。
『嫌な顔しとったら俺の取り柄のカッコエー顔が台無しやん。それに稼げんなるし』

真剣な顔で言うから更におかしくて2人は爆笑した。

怜が切り出した。
『ところで、海斗の事やけど零那なんか知らん?』

『こないだ組の車運転してた。永斗に首突っ込むな、見かけても声かけるなって言われたから連絡してないけど...』

『やっぱりか...最近店でも変なんや。たまに妙に怯えてる時あるし、かと思ったら急にブチギレたり...』

唯が言う。
『唯、なんも知らんフリして海斗指名してこよっか?零那も一緒に行こうや♪』

零那は怜を見た。
怜は暫く考えた。

『いや、零那は永斗に釘刺されとるし、探るようなことしたら...』

暫くまた考えた。

『唯、他の友達と来れる?』
『店の子とか?』

零那が言う。
『こないだ逢った渚は?仲良いんちゃうん?』

『そんな仲良しちゃうけど』
『そっか、女の世界は嫌やな』
『あはは...』

怜が言う。
『その渚って俺の知ってる渚かも。てか双子W指名しとる人ちゃうんかな?22サイで細くて綺麗な人ちゃう?』

零那が言う。
『うん、22サイで細くて綺麗!』

唯が言う。
『チョット待って。メールしてみる』

怜は頷いた。
夕方、唯と渚は逢う事に。

怜が言う。
『ご飯食べて少し飲んで、たまたま入ったって感じで...って、あかんか。双子知ってるし。唯が、渚に、俺を彼氏って紹介したかったって事にするのは?』

『それ怜があかんやつやん』
『渚は双子意外論外やけん』
『そーなんや...』

『たぶん、渚は海斗の異変にスグ気付く。渚がW指名して唯が俺指名して、そしたら自然と同じ席になれるし』

『怜かしこぉーい♪』
唯が騒ぐ。

『褒められるよぉな事ちゃうよ?』

唯はチョットはしゃいでた。
会うの久し振りらしい。
楽しくて嬉しくて仕方無いんやろなぁ...
また夜も会いに行けるんやし...
唯は良いな、幸せそぉ。
可愛い唯を羨ましく眺めた。
店休む連絡してる時でさえ嬉しそうやったし。
零那は、出勤の為バイバイした。


 
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