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新オズの腹ペコタイガー

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第六幕その九

「一度に三つもはないです」
「ティーセットを食べないのね」
「そういうものがあるなんてことも」
 知らなかったというのです。
「どうにも」
「そうなのね、けれどね」
「こうした食べ方が実際にあるんですね」
「そうなのよ」
「宮殿だけのことですか?」
「結構皆食べてるわよ」
 オズの国で、と答えたジュリアでした。
「この食べ方はね」
「そうなんですね」
「どれでも好きなものを食べて」
 ジュリアはロンドにこうも言いました。
「三種類共食べてもいいし」
「ケーキもドーナツもですか」
「クッキーもね」
「じゃあまずはクッキーを」
「ええ、どうぞ」
 皆でそのティーセットを楽しみつつお話をはじめました。とはいってもチクタクは食べないので飲んで食べているのは三人と一匹です。
 その臆病ライオンがです、紅茶を飲みつつ言いました。
「このレモンティーがいいんだよね」
「ライオンさんはそっち派なの?」
 ジョージが臆病ライオンに尋ねます。
「お茶は」
「ううん、ミルクティーもアップルティーも飲むけれど」
 それでもというのです。
「「ドーナツの時はね」
「レモンティーなんだね」
「これが一番だよ」
「それかコーヒーだね」
「そうそう、ドーナツだとね」
「アメリカのお菓子を食べる時はどちらかだね」
「どうもミルクティーはね」
 こちらはといいますと。
「美味しいけれど」
「それでもね」
「アメリカって感じしないね」
「ドーナツとかには合わないね」
「どうしてもね」
「ええ、だからお茶はレモンティーにしたの」
 ジュリアは二人に話しました。
「紅茶にしようと思っていたけれど」
「そういうことですね」
「ええ、私もレモンティーが好きだしね」
 こうしたことをお話しながらでした、皆でアメリカ式のティーセットを楽しみました。ジョージはここでこんなことも言いました。
「これが日本や中国のもあるんだよね」
「どういうこと?」
「うん、ティーセットは本来イギリスのものだけれどね」
「イギリスって外の世界にある国だよね」
「うん、その国のものなんだ」
 レモンティーを飲みつつです、ジョージはロンドにお話します。
「本来はね。けれどね」
「今僕達が楽しんでいるのはアメリカ式で」
「日本式や中国式もあるんだ」
「そうなんだ」
「そう、日本のお茶やお菓子が出て」
 そしてというのです。
「中国のお茶やお菓子も出るよ」
「そうなんだ」
「色々あるんだね」
「そうなんだ」
「ティーセットって一口に言っても」
「色々あるんだ、オズの国ではね」
 そうだというのです。
「色々あるんだ」
「ロシアやブラジルのものもあるよ」
 臆病ライオンもロンドにお話します。 
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