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selector KAMENRIDE WIXOSS

作者:紡ぐ風
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第2部『計画打倒編』
  第10話『戦慄の旋律』

 
前書き
ライダー&セレクター一言図鑑
オルタナティブゼロ:『仮面ライダー龍騎』に登場。とてつもない記憶力を持つ清明院大学の香川英行教授がミラーワールドを閉じ、ライダーバトルを終わらせる為に変身する擬似ライダー。
仮面ライダードライブ:『仮面ライダードライブ』に登場。ある事件をきっかけに脳内エンジンがストップしてしまった刑事、泊進之助が変身。普段は冴えないが、一度エンジンが入ると凄まじい。
仮面ライダーメテオ:『仮面ライダーフォーゼ』に登場。ゾディアーツスイッチを使い意識を失った友人を救う為に朔田流星が変身。武術の一派・青心大輪拳を扱う。
白戸紗良:ルリグ・サシェになった彼女は、双子の妹である由良のルリグとなり、テーブルゲーム部の前に現れる。
仮面ライダーアクセル:『仮面ライダーW』に登場。風都の刑事、照井竜がガイアメモリを使う犯罪者を逮捕する為に変身。後に鳴海探偵事務所の所長と結婚するが、必要な事を聞いているのに質問するなとか言ったり、キスシーンで照れたり、嫁さんにベルトを奪われたり、離婚寸前になったり、久留間市の仮面ライダーに捜査を手伝わさせたりと、滅茶苦茶な人である。ついでに風見志郎(仮面ライダーV3)のオマージュ。
仮面ライダーレンゲル:『仮面ライダー剣』に登場。スパイダーアンデッドの洗脳から解放され、俺は最強だとか言わなくなった方。空は飛べない。
仮面ライダーサソード:『仮面ライダーカブト』に登場。没落貴族の姉弟を殺し、その弟の方に擬態したワームが本人と信じ込んで姉の仇の為に戦う。最後は只一人の生き残りとなり、実力を認めていたカブトに介錯してもらった。
仮面ライダーアギト:『仮面ライダーアギト』に登場。記憶を無くした沢木哲也が手紙の宛先である津上翔一の名を借りて変身。姉がいたがある事件が原因で自ら命を絶つ。
時間の記憶:その時間からある人物が消滅した場合、その人に携わる全ての歴史が噛み合うように修正される。ゼロノスの桜井侑斗が消滅した時、婚約者である野上愛里は桜井侑斗に関する全ての記憶が消え、カフェの望遠鏡が大きなブーケに変わっていた。
何だって!?それは本当かい?:草加雅人が木場勇治に「乾巧って奴の仕業なんだ。」と言った後に続く木場の返し。では無く、実際に上記の2つの台詞はどこにも無い。ネット上でこの二人の会話を簡単に纏めたレスがあり、それが一人歩きした結果、草加の台詞はガンバライドで公式となってしまった。
戦慄の旋律:WIXOSS第4弾『INFECTED SELECTOR』のルリグレア及びシークレットのアン=フォースの冠名。作者はシークレットの方は持っていない。ていうか早く欲しい。 

 
キバがゼロノスの所へ向かっている頃─
「さて、僕も本気で行きますか。」
ドライブに変身した雅は、BLACK RXの車、ライドロンの姿をしたシフトレジェンドライドロンをシフトブレスにセットする。
《タァイィヤコウカァン!ライドロン!》
ドライブは、トライドロンタイヤをライドロンタイヤに変え、ボルテックシューターとバイオブレードを装備する。
「よし!行くぞ!」
ドライブはボルテックシューターで黒影トルーパーを撃ち抜き、近づいて来るライオトルーパーをバイオブレードで撃退していた。
「戦極綾馬ぁ!」
その頃、残月・真(光実)はデュークに対してロックシードを開錠し、インベスを大量に召喚してけしかける。しかし、
〈ロック オン… レモンエナジー!〉
デュークはソニックアローにレモンエナジーロックシードをセットする。すると、デュークは分身し、現れたインベスを全て撃退する。
「光実君、忘れたのかい?私はドライバーシステムの開発者だ。自分のドライバーのチューンは簡単に出来るのだよ。それよりも、残念だよ。」
「何が!」
「決まっているだろ?」
デュークはそう言うと、
「私自身の手で、君を殺すことになるとは。キルプロセス。」
手で握っていたスイッチを残月・真(光実)に向けて押す。すると、残月・真(光実)のゲネシスドライバーは火花を散らし、破壊される。
「まったく、君のゲネシスドライバーはそこにいる一衣君の物とは違って本物なのだよ。君一人位、キルプロセスを使えば簡単に殺すことなんて出来るのだよ。ハwハwハwハwハッ!」
デュークは一風変わった笑い声をあげる。
「きっ、貴様ぁ!」
残月・真(光実)は最後の力を振り絞ってデュークに向かうが、四、五歩走った所で肉体が耐えきれず爆破し、消滅する。
「まったく、懲りない男だよ君は。さて、香川君とかいったね。君は英雄を目指しているのだろう?いっそのこと、私の力で神になる気はないかな?」
「いいでしょう。それなら、ここにもう用は無いですね。」
「その通りだ。私達だけ退こう。君達、後は任せたよ!」
デュークとオルタナティブゼロはその場からあっさり去ってしまう。
「ちっ、逃がしたか!?」
去って行く様を見たドライブは悔しがる。ドライブは、その場にいたトルーパー部隊を全滅させて一衣達と一度撤退する。
「とうとう、恐れていた事が起こってしまったな。」
「ええ、そうね。」
雅の部屋で、雅とユキは話し合っていた。
「でも、起きてしまったことは覆せない。こうなったら、どうやって計画を崩壊させるかがポイントになるな。」
「そうね。それで、どうすればうまく行くと思う?」
「決まっているだろ。クリエイトウィザードリングを破壊するしかないだろ。」
「それで、肝心なウリスは行方知れず。八方ふさがりよ。」
「大丈夫だ。一応目星はついている。明日、東京タワーに向かう。あそこは今、スカイツリーのサポート用になっている。だからこそ、隠れて行動するのにうってつけだ。」
「そう、わかったわ。問題はない?」
ユキは一衣達に聞き全員了解した。その後、
「ところでさ、ウリスはなんでクリエイトウィザードリングをあんな風に使ったんだろう。」
遊月は雅に質問をした。
「あんなって?」
「だってさ、ウリスはセレクターバトルの復活が目的でしょ。それなのに、なんで仮面ライダーがいるのが常識の世界に作り替えたんだろうって。」
「多分、ウリスはそうしたくても出来なかったんだろう。ウリスは元々魔法使いじゃない。使うには、徐々に変えるしか出来ないんだろう。」
「なるほど。ありがとう、オヤジさん。」
遊月の質問に雅が答え終わった所で、剣崎と文緒がやって来る。
「雅、周辺の住民の避難と救助は文緒と二人で終わらせて来た。」
「剣崎さん、ありがとうございます。ところで文緒、ふたせはどうだった?」
雅は文緒に質問する。
「雅さん、ふたせって誰ですか?」
「おい、自分のルリグの名前すら忘れたのか?」
「雅さんこそ何を言っているのですか。僕のルリグはアンだ。」
「何!?なるほどな、そういう事か。」
「雅さん、何がそういう事ですか?」
「ああ、済まない。実は、ゼロノスを使っていたセレクターがいてな、そいつと間違えていたみたいだ。不快な思いをさせてごめんよ。」
「いや、構わないです。」
「剣崎さん、後で残って貰えますか?」
「ん?問題ないけど。」
「ありがとうございます。それじゃあみんな、明日は早朝から出発だ。るう子も大丈夫みたいだし、安心して戦おう。それじゃあ、今日はここらへんで解散だ。」
雅の言葉で、剣崎以外は帰って行く。
「さて、俺を残した理由は分かっている。ゼロノス、つまり桜井侑斗の事だろう。」
「ええ、そうです。みんなに帰ってもらっている間に質問したが、やはりゼロライナーに今日、乗客が一人乗ったらしい。誰か質問したが、流石に個人情報だと言われて教えて貰えなかった。そう考えると─」
「雅の言っていたふたせって奴だと思っているわけか。」
「ああ。特異点である僕は影響を受けないが、やはり剣崎さんも覚えていませんでしたか。」
「覚えていないっていうのは厳密には違うな。俺達の歴史の中に、そのふたせって奴が存在していないんだ。いない人間を思い出せと言われても無理なものは無理だな。」
「分かりました。明日の作戦、協力してくれませんか?」
「雅、何を言っているんだ。俺は元から行くつもりだ。」
「ありがとうございます。文緒が心配するから帰った方がいいかもしれませんね。」
「ああ、そうだな。雅、明日また会おう。」
剣崎も出て行く。雅は一人で食事を摂り明日に備えて寝る。
雅が剣崎と話している頃、一衣達も伊緒奈を乗せる車の中で話していた。
「雅さん、大丈夫かな?」
「一衣、急にどうしたの?」
華代は一衣に質問する。
「だって今日、急に変な事を聴いてきたでしょ。」
「確かに、魔法も使えるし、特異点みたいだし、他にもなんか隠しているんじゃないのかな。そう言えば、前に伊緒奈と一衣はオヤジさんと何か話していたみたいだけど、何か教えてくれない?」
「伊緒奈さん、どうしよう?」
「一衣さん、話しましょう。実は、雅さんはあの眼魂の影響であと21日しかこちらに居られないの。」
伊緒奈の言葉に、全員が驚く。
「あの馬鹿!?どうしてそんな大切なことを教えてくれなかったの!?」
その事実は衝撃的で、普段口を開かない清衣がそんなことを言うほどであった。
「多分、みんなを心配させたくなかったのだと思うの。」
「そっか、それなら、オヤジさんの分まで、私達で頑張ろう。」
「そうね。私達に出来るのはそれしか無いわね。」
その後、あそこまで率先して話していた遊月を始め、全員帰りの間黙ってしまっていた。
翌日、6:30に全員集まる。
「みんな、大丈夫か?」
「はい!るうも大丈夫です。」
「そうか。」
「オヤジさん、くれぐれも無茶はしないで下さい!」
「分かっているよ。コネクト、起動。」
雅は魔法陣の中から電王ベルトを取り出す。
「それじゃあ、行くか。」
「タマ、待っていてね。」
るう子達が入ろうとすると、
「待って下さい!」
後ろから声が聞こえて振り向くと、紗良達テーブルゲーム部のメンバーが由良を除いてそこに居た。
「あなた達は!」
一衣は驚く。何せ、紗良達を倒したのは他でもない一衣自身である。
「あの時は申し訳ありません。残月のセレクターです。」
「その事なら大丈夫です。それより私達のお願い、聞いて下さい。」
「あの、何でしょうか。」
「実は、あの中に私の妹の由良が居るんです!助けて貰えませんか!?」
「何だって!?それは本当かい?」
紗良の言葉に雅は驚く。
「はい!由良は、あの中で超強化ダークライダーのエネルギーにされています。破壊されなかったフードロイドが教えてくれました。」
「そうか。それなら、君達に新しいベルトを託そう。紗良にはこのメテオドライバーを、彩里にはレンゲルバックルを、瑠海にはサソードゼクターを、羽衣にはアクセルドライバーを、未結にはオルタリングを託そう。僕達も、この計画を潰したいんだ。協力してほしい。」
「なぁに、ベルトがあれば百人力っすよ。」
彩里は笑顔で答える。
「それでは、お供させていただきます。」
紗良は頭を下げて礼を言う。
「さて、行こうか。」
雅の言葉を聞き、るう子達は東京タワーに入って行く。
to be continued
次回予告
ついに始まる正義の仮面ライダー連合対ウリス率いるダークライダー軍団。そしてついに、タマが現れる。次回『その再会は偶々』
 
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