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新オズの腹ペコタイガー

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第五幕その十一

「食材を見付けて手に入れてきてね」
「最高のカレーを作る為に」
「これからですね」
「そう、皆でね」
 まさにというのです。
「これから出発して行きましょう」
「それじゃあね」
「これから出発しましょう」 
 皆も応えてでした、そしてです。
 皆はそれぞれの食材を求めに出発しました、皆が別れた場所はエメラルドの都の正門でした。そこでお互いに手を振って笑顔でお別れをしました。
「じゃあ次に会う時は」
「食材を持って宮殿で」
 こう一時のお別れの言葉を掛け合ってでした。
 皆はそれぞれの冒険をはじめました。その道を歩きながらです。
 恵梨香は一緒に歩くトロット達にです、こう言いました。
「さて、これから何があるか」
「楽しみよね」
「はい、とても」
 トロットににこりとして応えます。
「どんな冒険になるのか」
「貴女達がオズの国に来たら絶対に冒険になっているわね」
「そうですね、絶対に出ていますね」
「そうした巡り合わせなのね」
「オズの国はいつも冒険がありますよね」
「ええ、皆何かとね」
 宮殿にいる皆とそのお友達、オズの国の名士の人達はです。
「冒険に出ているわね」
「そうした国ですよね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「私達もよく冒険に出ているけれど」
「私達もですね」
「よく出ているわね」
「そうなんですね、やっぱり」
「ええ、そうした巡り合わせね」
 その冒険の多いオズの国でもというのです。
「貴女達は」
「そういうことですね」
「そうだね」
 ここで、です。腹ペコタイガーも言ってきました。
「君達は冒険をする運命にあるんだ」
「このオズの国で」
「だからこの国に来たらね」
「絶対に冒険に出ているのね」
「そして楽しんでいるんだ」
「そういうことなのね」
「ただ、今回はね」
 今回の冒険はとです、腹ペコタイガーはこうも言いました。 
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