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新オズの腹ペコタイガー

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第五幕その二

「冒険に出ようかなっても思っているんだ」
「これからね」
「あっ、じゃあね」
「おじさん組も五人揃ったね」
 今度はモジャボロと船長さんが言いました。
「じゃあ僕達もね」
「行こうか」
「そうしてくれるかしら」
 オズマはモジャボロと船長さんに尋ねました。
「貴方達も」
「うん、揃うのならね」
「わし等も冒険は嫌いじゃない」
「だからね」
「行かせてもらうよ」
「じゃあ船長さんは私と一緒ね」
 トロットは古いお友達の船長さんに応えました。
「やっぱり」
「うん、今回の冒険もね」
「それじゃあそうしましょう」
「一緒だね」
「それで私は」
 ベッツイはハンクを見ています。
「やっぱりね」
「僕と一緒だね」
「ええ、楽しく行きましょう」
「さて、パーティーを組むにしても」
 かかしは腕を組んで考えつつ言います。
「一体どうした組み合わせにするかだね」
「はい、そうですよね」
 恵梨香がそのかかしに応えます。
「それ次第でかなり違いますね」
「冒険そのものがね」
「五つに分けて、ですけれど」
「まず決まったのはね」
 かかしはベッツイとトロットを見つつ言います。
「ベッツイとハンク、トロットと船長さんだよ」
「二組ですね」
「四人は決まったけれど」
 それでもというのです。
「けれどね」
「それでもですね」
「決まったのは四人だけで」
「私達全員はこれからですね」
「君達五人と女の子五人、動物五匹に僕達五人」
 合わせて二十人です。
「さて、どう分けるかな」
「トトはドロシーと一緒で」
「そう、トトはいつも私と一緒だから」
 ドロシーも言います。
「そういうことでね」
「トトはドロシーと一緒にカウントですね」
「それでお願いするわ」
「はい、それじゃあ」
「私はーーです」
 チクタクが言うには。
「どの方ーーともーー行きたいーーです」
「そうなんだね、チクタクは」
「はいーー」
 チクタクはかかしに答えます。
「どなたーーともーー楽しくーーです」
「集める食材は牛肉、お野菜、スパイス、御飯、蜂蜜と林檎です」
「その五種類だね」
「大きく分けて」
 ジュリアはこうかかしにお話します。
「そうなっています」
「うん、そのこともわかったよ」
 かかしはジュリアの言葉に頷きました。
「それぞれの食材に一パーティーずつ送る」
「それはもう決まっていますね」
「それが一番だからね、さて本当にパーティー編成を考えようか」
「僕は今回はね」
 臆病ライオンが言いました。 
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