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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 【灰村 諸葉が進む道】

作者:Bloo-D
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転生
SCENE1
  第6話

 
前書き
スタン達との手合わせ+α。 

 
手合わせからおよそ数時間後…、

シング「"爪吼牙"‼︎」
モロハ「"瞬刃剣"‼︎」
≪ガキーン‼︎≫
 ̄途中休憩を何度も入れながら手合わせは続いている。現在は7戦目で、6連勝中で快調だ。 ̄

ーーーーーーーーーーーーーーー

外野では…、
コハク「シング、頑張って〜‼︎」
イネス「未来の我が社の新入社員として、負けちゃダメよシング‼︎」
カノンノ「モロハ、負けないで〜‼︎」
ロディ「モロハ〜、頑張りなさいよ〜〜‼︎」
グリューネ「私の為に頑張ってね〜、モロハ君〜〜‼︎」
 ̄カノンノの他に多数の人が応援をしている。 ̄

ーーーー

 ̄一方の外野の片隅では…、 ̄
スタン「うへぇ〜〜……。」
リッド「くそぉ〜〜……。」
クレス「強…かった……。」
カイウス「なんだよあの強さは……。」
ヴェイグ「……。」
ルカ「うぅ〜〜……。」
 ̄俺と戦った人達が休憩していた。全員は女性陣から膝枕をされている。 ̄

フィリア「大丈夫ですか、スタンさん?」
スタン「ああっ、なんとか……。」
 ̄スタンにはフィリアさんが…、 ̄
ファラ「もうっ、無理をしちゃダメじゃない‼︎」
リッド「すまない……。」
 ̄リッドにはファラが…、 ̄
ミント「立派でしたよ、クレスさん。」
クレス「ああっ、ありがとうミント……。」
 ̄クレスさんにはミントさんが…、 ̄
ルビナ「だから言ったでしょ、カイウスじゃあモロハに勝てないって‼︎」
カイウス「なんだよその態度は!」
 ̄カイウスにはルビナが…、 ̄
クレア「ヴェイグ大丈夫?怪我は?」
ヴェイグ「大丈夫だ、心配はいらない。」
 ̄ヴェイグにはクレアさんが…、 ̄
アニー「大丈夫ですかルカさん?」
ルカ「はっ、はい。大丈夫…です……。」
 ̄ルカにはアニーさんが、と言ったところだった。 ̄

ーーーーーーーーーー

 ̄余談ながら、ここまでの手合わせの流れをご紹介します。 ̄

ーーーー

 ̄最初の相手はスタンさん。スタンさんの攻撃術と技の連撃に悩まされたが、僅かな隙を見計らっての"裂空斬"と"真空裂斬"で勝利。 ̄

 ̄2番手はリッド。攻撃が速い上に遠距離からの連続に苦戦したが、攻撃を躱しながら間合いを詰め、それからの"虎牙破斬"と"虎牙連斬"でなんとか勝利。 ̄

 ̄3番手はカイウス。最初は"魔神剣"と"剛・魔神剣"を決めたのは良かったものの、途中からカイウスが獣の様な姿に変えてからは少し不利に。だが上手く体勢を立て直してからの"散沙雨"と"秋沙雨"で勝利。 ̄

 ̄4番手はクレスさん。クレスさんのアルベイン流剣技と突如姿を消した直後に死角から現れての攻撃に大苦戦。だがクレスさんの"飛燕連脚"の前に跳躍しての上段斬り下ろしで地面に叩き付け、そこからの"瞬迅剣"と"空破衝"で勝利。 ̄

 ̄5番手はルカ。最初に…、 ̄
ルカ「あのっ…本気じゃないよね……?」
 ̄と聞いて来たので戸惑ったが、だからって手を抜く訳にもいかないから“手加減じゃない手加減”で挑む事にした。まず"瞬迅剣"で間合いを詰めてからの下段切り上げ、更にそこから"飛天翔駆"を決めた所で…、 ̄
ルカ「ひぃっ!こっ…降参、降参します‼︎」
 ̄という感じにルカが降参して来たので勝利(とはいえ狙った上での事だが……)。これが俺の“手加減じゃない手加減”である。 ̄

 ̄6番手はヴェイグ。ヴェイグの場合はルカと同様武器は大剣だが、ルカよりリーチの長い大ぶりのせいか範囲攻撃に翻弄。けど近接戦に持ち込むヴェイグの戦い方の裏をかいての"魔神剣"と"剛・魔神剣"、更にヴェイグの体勢が崩れた隙を見計らっての"魔神空牙衝"で勝利。 ̄

 ̄そして7番手のシング。 ̄
シング「"海連刃"‼︎」
 ̄腕は中々だが隙のある攻撃のシング。 ̄
-ならば‼︎-
モロハ「"魔神剣"‼︎」
シング「うわっ‼︎」
距離をおいてからの遠距離攻撃。更に…、
モロハ「そして"空破衝"‼︎」
シング「ぐわっ‼︎」
距離を詰めての突き攻撃。そして…、
モロハ「トドメだ!"真空千裂破"‼︎」
シング「うわーー‼︎」
連続突きからの空中回転斬り。
シング「くそ…参った…降参だ……。」
モロハ「ふうっ。」
-よしっ、これで7連勝。-
 ̄7番手のシングにも勝って絶好調。 ̄

ーーーーーーーーーー

 ̄8番手。最後の相手はエミル。 ̄
エミル「あっ、あの…宜しく…お願いします。」
モロハ「こちらこそ。」
 ̄なんかルカとよく似てるエミル。 ̄

エミル「じゃあっ……。」
≪ギラリッ‼︎≫
 ̄早速、腰の後ろにさした剣を抜くエミル。すると…、 ̄
エミル「ふっ、手加減してやると思うなよ!」
モロハ「⁉︎」
 ̄瞳が赤くなり、しかも性格が豹変。 ̄
-剣を抜くだけで性格が変わるなんて…どんな奴だよエミル⁉︎-

 ̄と言う話は棚上げとなり、勝負開始。 ̄
エミル「行くぜ‼︎」
モロハ「えっ⁉︎」
 ̄突然の掛け声と同時に俺に肉迫したエミル。そして…、 ̄
≪カンッ、カンッ、ドカッ‼︎≫
エミル「はっ、せいっ、そらっ‼︎」
モロハ「うわっ‼︎」
左右斬り払いからの蹴り。更に…、
エミル「"穿孔破"‼︎」
モロハ「くっ‼︎」
切り上げ後の突きに…、
エミル「"虎乱蹴"‼︎」
モロハ「うおっ‼︎」
再び切り上げたと思えば今度はそのまま斬り下ろし。これで終わりと思ったら…、
エミル「"砕覇双撃衝"‼︎」
モロハ「うわっ‼︎」
トドメとばかりに突き攻撃の後の2連撃。

ーーーー

カノンノ「モロハ!」
グリューネ「モロハ君!」
ロディ「大丈夫なのあいつ!」
あまりの状況に驚きを隠せない3人。
マルタ「きゃー、エミルカッコいい!流石私の王子様♪」
そんな3人とは異なりエミルを応援するマルタは上機嫌。

ーーーー

エミル「ふんっ!どうした、もう終わりか?」
モロハ「くっ‼︎」
-最初は驚いたが…今度はそうはいかない!-
モロハ「いやっ!そっちがそうなら、こっちも本気で行くぜ‼︎」
 ̄そう言った俺はエミル目掛けて技を叩き返す。 ̄
モロハ「"瞬迅剣"‼︎」
エミル「っく!」
前進しての突き攻撃。そして…、
モロハ「"閃空裂破"‼︎」
エミル「うわっ!」
ジャンプしての追撃の一撃。更に…、
モロハ「ふっとべっ!"閃空双破斬"‼︎」
エミル「っく!」
 ̄さっきのようにジャンプしたが、今度は突きではなく、そこから切り上げと斬り下ろしを2回連続で行いエミルに更にダメージを与える。 ̄

ーーーー

マルタ「エミル!」
これにはマルタも驚くほか無い。
だが…、

ーーーー

モロハ「まだだ!」
エミル「⁉︎」
そして…、
モロハ「うおおおっ!これでとどめだ!"冥空斬翔剣"‼︎」
エミル「うわ〜〜〜!」
トドメにエミルを2度斬りつけた直後の、真上にジャンプしながらの斬り上げ。
モロハの切り札の"冥空斬翔剣"が決まった。

エミル「くっ、くそっ!わかったよ、オレの負けだ‼︎」
モロハ「ふうっ。」
-よしっ!-
 ̄エミルが負けを認め決着、俺が勝った。8戦中8勝で俺が全勝した。
余談だが、今回は無意識でなく、意識して技を出せた。 ̄

ーーーーーーーーーー

≪タッタッタッタッ!≫
カノンノ「モロハ〜〜!」
モロハ「カノンノ!」
 ̄勝負後、カノンノが俺の元に走り寄って来た。 ̄
カノンノ「モロハ本当に強いね。私、驚いちゃった。」
モロハ「ありがとう。でも、みんなの応援があったからこそ勝てたんだ。カノンノ達みんなのおかげだよ。俺の方こそありがとう。」
カノンノ「モロハ……///。」
 ̄カノンノは俺の強さを褒めたが、カノンノ達みんなが応援してくれたから勝てたと俺は思っていた。だから今回勝つ事が出来たのは、カノンノ達が応援してくれたおかげだと確信している。そのことをカノンノに言うと、カノンノの頬が赤くなっていた。 ̄

すると…、
≪ギュッ‼︎≫
グリューネ「私達のおかげなんて嬉しい♪お礼にキスをしてあげるわね、モ・ロ・ハ・君♪」
「「⁉︎」」
 ̄突然グリューネさんが俺に抱きついて来た。しかもキスするなんて言ってる上に豊かな胸が左腕にあたっている。
突然のダークホースの登場に、俺とカノンノは驚くしかなかった。 ̄
ロディ「ちょっとグリューネ!モロハから離れなさいよ、あんた‼︎」
グリューネ「良いじゃない。勝者にご褒美を与えるくらい♪」
ロディ「だからってキスは無いでしょ!それなら私がモロハにキスを贈るわ‼︎」
モロハ「えっ///⁉︎」
カノンノ「⁉︎」
 ̄今度はロディさんが出て来て、しかもキスを贈るとか言ってる。 ̄
グリューネ「ロディ!あなたはこの間モロハにたっぷりサービスしたんだから、今度は私がしても良いでしょ⁉︎」
≪ギュッ‼︎≫
ロディ「良いわけないでしょ!あんたに任せたらロクな事がないんだし‼︎」
グリューネ「だからロクな事ってどんな事よ⁉︎」
ロディ「良いでしょ!細かい事は‼︎」
グリューネ「良くないわよ‼︎」
モロハ「……///。」
 ̄なんか俺を巡って張り合うグリューネさんとロディさん。しかもロディさん、俺に抱きつく形で密着しているせいか、ロディさんの豊かな胸が右腕にあたっている。オマケにもう片方にはグリューネさんの(ロディさん並みに豊かな)胸があたっていて、俺は今にも心臓が破裂しそうな状態だった。
けど、これで終わりじゃあなかった。 ̄
カノンノ「2人共、モロハが困ってますよ!そこまで争うなら、私がモロハにキスします‼︎」
≪ギュッ‼︎≫
モロハ「はっ///⁉︎」
「「⁉︎」」
 ̄今度はカノンノが名乗りを上げて来た。カノンノに至っては、正面から俺に抱きついて来た。カノンノはグリューネさんやロディさん程じゃないけど、それなりに感触が伝わって来る。 ̄
-グリューネさんやロディさんだけじゃなく、カノンノまで……どうしよう……///。-
 ̄今の俺は今の状態だけで頭がいっぱいで、今にも気を失いたいくらいに困った。 ̄

ーーーー

-こうなったら……-
モロハ「ウィルさん!グリューネさんになんとか言って下さいよ‼︎」
ウィル「そうしたいのは山々だが、グリューネは相当君の事を気に入ってるようだから、了承してくれ。」
モロハ「えっ⁉︎」
 ̄俺はウィルさんに頼るが、当の本人は俺を見捨てて来た。 ̄

-ちょっと、それはないでしょ⁉︎なら……-
モロハ「あっ、あの…クレスさ……」
クレス「残念だが、諦めてくれ。」
モロハ「なっ⁉︎」
 ̄今度はクレスに頼ろうとしたが、言い終わる前にバッサリと斬られてしまった。 ̄
-ちょっと!そんなの無いでしょ⁉︎……もうこうなったら……-

モロハ「あっ、アンジュさん!見てないで3人を止めてくださいよ‼︎」
アンジュ「それは確かに、ギルドリーダーとして見逃がす訳にはいかないけど……」
モロハ「けど……」
アンジュ「見てて面白いし、勘弁してね♪」
モロハ「そんな〜〜‼︎」
 ̄最後の手段にアンジュに頼ろうとしたが、アンジュさんも俺を見捨てて来た。 ̄
-そんな〜!みんなのいじわる〜〜‼︎-
 ̄心の中でそう叫んだ俺、もう泣きたいぐらいに辛い。 ̄

ーーーー

グリューネ「さぁモロハ君。今から私が、あなたに勝利のキスをしてあげるわね♪」
ロディ「何言ってるのよ⁉︎モロハにキスするのは私よ‼︎」
カノンノ「いえ私です‼︎」
グリューネ「なんですって〜!だったらやるの⁉︎」
ロディ「上等じゃない‼︎」
カノンノ「望むところです‼︎」
「「「うぅ〜〜〜‼︎」」」
 ̄もう一触即発の状態に。 ̄
-ええーい!こうなったら俺1人で‼︎-
モロハ「3人共喧嘩は……」
「「「黙ってて‼︎」」」
モロハ「はい……。」
 ̄意を決して3人を止めようとしたものの、逆に一喝されて黙る他無くなった俺。 ̄
-もう誰か止めて〜〜‼︎-
 ̄俺じゃあどうする事も出来なくなり困惑するしかない。 ̄

だが…、
ロックス「はい、そこまで!喧嘩はダメですよ‼︎」
 ̄ロックスが助け舟を出して来てくれた。 ̄
-良かった〜、神様は俺を見捨てていなかった〜〜。-
カノンノ「ロックス、これは私達の問題よ‼︎」
グリューネ「そうよそうよ‼︎」
ロディ「部外者は引っ込んでなさいよ‼︎」
ロックス「そう言う訳にはいきませんよ!みっともありませんよ!少しは場所をわけまえて下さい‼︎」
「「「……。」」」
 ̄カノンノ達はロックスの登場に抗議したが、ロックスの言葉でなんとか引き下がってくれた。 ̄
-ふう〜、やっとおさまった〜〜。-
 ̄事がおさまって俺は安堵した。 ̄

ーーーーーーーーーーーーーーー

ルーティ「たくっ!熱くなり過ぎなのよあんたは‼︎」
スタン「ううっ…すまん……。」

ファラ「負けちゃったね、リッド。」
リッド「ああっ、だが良い特訓になったよ。」
ファラ「そっか。ならいいか。うん、イケるイケる!」

カイウス「くそう。次こそは必ず……」
ルビア「カイウスじゃ無理よ、絶対!」
カイウス「なっ、何を〜〜!」

ミント「負けたとはいえ立派でしたよ、クレスさん。」
クレス「あっ、ありがとうミント。」

ヴェイグ「くそっ、こんなので負けるなんて、オレもまだまだだな。」
クレア「そんな事はないわ。ヴェイグはとても立派よ。」
ヴェイグ「……、そうか。ありがとう、クレア。」
クレア「どういたしまして。」

イリア「全く。あんなんで降参すんなんて、やっぱルカはおこちゃまね〜〜。」
ルカ「うう〜〜……。」

コハク「シング、大丈夫?」
シング「ああっ、大丈夫だコハク。大したことはない。」
コハク「そう、良かった。」
イネス「負けはしたけど、あのモロハを相手によく闘った事だし。まっ、良しとしましょう。」
クンツァイト「うむっ。我が主の伴侶を名乗るに相応しい腕だったな。」

マルタ「エミルとってもカッコよかったよ、私見惚れちゃった♪」
エミル「そうっ、嬉しいな///。」
マルタ「あ〜ん、恥らうエミルも凄くいい〜〜♪」
エミル「ははっ……///。」

 ̄俺と闘ったみんなは仲間から励まされたり慰められたり褒められたりされている。がっ、カイウスやルカ辺りは半ば喧嘩とダメ出しだった。 ̄
-カイウスはいいとして、ある意味すまないルカ。-
 ̄カイウスそっちのけにして、ダメ出しを受けるルカに心の中で謝った俺だった。 ̄

セネル「モロハの奴、本当に強えぇな。今度俺も手合わせしてもらおうかな?」
ウィル「おやっ?だったら最初から申し込めば良かったじゃないか。」
シャーリィ「実はアンジュさんが“モロハに負担をかけたら悪い。”と言って、お兄ちゃんの申し込みを却下したんです。」
セネル「“また倒れたら困る。”って付け加えてな。」
ウィル「なるほどな。確かにそうだな。」
甲板の片隅でこんな事を話す3人。実はセネルも手合わせに申し込んでいたのだが、アンジュの判断で今度にお預けとなったのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ̄手合わせが終わったのは空が赤く染まる夕暮れの時間帯。みんなは好きに時間を使っている。そんな中…、 ̄
-ふう〜。勝ったとはいえ、疲れた〜〜……。-
 ̄休憩を挟みながらの手合わせだったが、長時間にもなる手合わせだったら流石に身体に響く。今すぐベッドの上で横になりたい気分だったが、俺の部屋については全く聞いていないのでそう言う訳にもいかない。
そんな事を考えながらホールに戻ると…、 ̄
ルビナ「ねえっ。本当なの、その話?」
カノンノ「本当だって。私見たし。」
ウィル「うーむ。とはいえ、不思議な奴だなモロハは。」
ミント「ええっ、全くですね。」
 ̄カノンノとルビナとウィルさんとミントさんが話している。しかも俺に関する話のようだ。 ̄

ルビナ「あっ、モロハ!丁度良い所に!カノンノから聞いたけど、モロハが空から降りてきたって本当なの?」
モロハ「そっ、そう…みたい……。」
 ̄ルビナからの質問に戸惑いながら答える俺。 ̄
ルビナ「じゃあっ、本当はわからないんじゃない。」
カノンノ「そんな事を言ったって、事実は事実なんだよ。」
ルビナ「そんなの信用出来る訳ないでしょ。」
-まあっ、俺も信用出来ないんだけどね……-
 ̄そう呟いてカノンノと会った時を思い出す。 ̄
ミント「けど、素敵な事じゃありませんか。世界樹が光った日に、空から降りて来るなんて。まるで、“ディセンダー”のようですね。」
カノンノ「ディセンダー?」
ルビナ「そうっ、古くから伝わる予言よ。"世界に危機が訪れし時、世界樹は自らの分身“ディセンダー”を生み出す。生まれたばかりのディセンダーは世界の事を知らず、名前以外の記憶を持たず、不可能も恐れも知らぬ存在。"とされているのよ。」
ミント「世界の危機を救った後、ディセンダーは世界樹に帰って行くとされています。」
カノンノ「じゃあ、モロハはディセンダー?」
モロハ「……。」
-それはまず無いだろ。最近色々思い出しているんだし。-
 ̄ここに来てすぐは剣の事、そしてつい1週間前は昔の俺の事を思い出した俺がディセンダーである筈が無い。俺は心の中でそう思った。 ̄
ウィル「とは言うものの、ディセンダーの話は懐疑的な箇所が多いからな。実際のところは、よくわからんな。」
「「……。」」
-やっぱそうだろな。俺がディセンダーな訳がないし。-
 ̄不安になるところはあったものの、ウィルさんの言葉で俺は安心した。 ̄

ーーーー

すると…、
カノンノ「そういえばモロハ。」
モロハ「何?」
 ̄カノンノが声をかけて来たので、カノンノの方に顔を向ける。 ̄
カノンノ「確か〔トレント〕を撃破する前に何か思い出したよね。何を思い出したの?」
-ああっ、それね。-
モロハ「昔の俺だよ。」
カノンノ「昔の…モロハ?」
モロハ「そうっ。俺は昔、フラガって名前だったらしいんだ。」
カノンノ「フラガ?」
モロハ「うん。」
ウィル「フラガか。だが、フラガなんて名前の奴は聞いた事が無いがな。」
ミント「確かに。そのような名前の方は聞いた事がありませんね。」
 ̄内容は、〔トレント〕戦の際に何を思い出したかだった。それを聞かれた俺は思い出した事を話した。今回わかったのは、過去の俺自身、名はフラガ。けど、ウィルさんとミントさんは、フラガって名前に聞き覚えがないらしい。だが、他にもわかった事がある。 ̄
モロハ「それに、俺が眠っている間も色々な事がわかったんだ。」
カノンノ「色々な事、例えば?」
モロハ「俺、数え切れないほどの敵と戦っているんだ。フラガの方では、俺の周りに沢山の敵が倒れていた。」
カノンノ「えっ⁉︎」
モロハ「そして、俺はフラガ以外の俺自身がもう1人いたみたいなんだ。」
カノンノ「フラガ…以外に?」
モロハ「ああっ。名前は、シュウ・サウラ。禁呪ってヤツを使って、国を氷漬けにして滅ぼしているみたいなんだよ。」
ミント「⁉︎」
ルビナ「なんですって⁉︎」
ウィル「禁呪で…国を滅ぼす…だと……⁉︎」
 ̄他にわかったのは、もう1人の俺。それは眠っている間に見た俺“シュウ・サウラ”の事だ。俺は夢の中で見た光景を話し、ウィルさん達は驚きを隠せていない。 ̄
カノンノ「本当なの⁉︎」
モロハ「わからない。俺に話しかけてた少女がそう言ってたから。」
カノンノ「女の子?」
モロハ「ああっ。髪が長くて…俺の事を“愛しのあなた”と呼んでた。」
ルビナ「“愛しのあなた”…じゃあその少女は、モロハの奥さんなの?」
カノンノ「‼︎≪ピクッ‼︎≫」
モロハ「それが…わからないんだ。ただ、俺がその子を“冥府の魔女”って呼んで、その子はただ笑顔を浮かべてたくらいだから。」
ウィル「成る程、詳しくはわからんのか。」
モロハ「はい。」
カノンノ「ほっ。」
 ̄国を滅ぼす件をカノンノに聞かれたが、詳しいところはわからないからそう答えるしかなかった。
けど女の子の部分にカノンノが反応したから俺はその子について説明。その説明を聞いたルビナがその子について質問し、カノンノはそれに反応したのがわかった。
だが俺はそのことはよくわからない。なので俺はその上で見た光景を話してウィルさんは納得。カノンノは胸を撫で下ろしたみたいだった。 ̄
モロハ「そういえば。フラガの方でも女の子に会ったな、カノンノに似ている子に。」
カノンノ「私に?」
モロハ「うん。なんか活発そうで、髪の毛の色が同じで、可愛い子だったな。」
カノンノ「そう…なんだ……。」
モロハ「でも、その子がなんなのかはよくわからないんだ。わかっているのは、その子が俺を“兄様”って呼んでたくらい。」
カノンノ「へえー。」
 ̄他にわかっているのは、フラガの時に出会ったもう1人の女の子。
朧気だけどカノンノに似ていた事はしっかり覚えている。その子を特徴を言っていると、カノンノの表情が曇って来たのがわかり、俺を“兄”と呼んでた以外はわからない事を言ったら、カノンノはすぐ立ち直ってくれた。 ̄

ーーーー

ウィル「君に関しては知りたい事が他にもあるが、今回はこの辺で良いだろう。」
ミント「それでは、私達はこれで。」
ルビナ「じゃあ。」
モロハ「ええっ、ありがとうございました。」
カノンノ「……。≪ペコッ≫」
 ̄ウィルさんは他にも聞きたいことがあると言ったが、今回はこの辺りにしてくれた。結構長い話だった。 ̄

ーーーーーーーーーーーーーーー

 ̄話を終えてウィルさん達がホールから出た後…、 ̄
カノンノ「ねえモロハ。本当に思い出せないの?」
モロハ「そんな事を言われてもなぁ。」
 ̄カノンノにこんな事を聞かれたが、今の俺が思い出せているのはウィルさん達に話した通りの事で、今更になって聞かれても俺にはどうしようもない。
悩む俺はとっさにズボンのポケットに手を入れたその時…、 ̄
≪ガサッ≫
モロハ「?」
 ̄なんか紙のような物が手に触れた。それをポケットから取り出してみると、それは俺と、夢の中で出会った2人の女の子、そして知らない女の子2人が一緒に写った写真だった。 ̄
カノンノ「写真だ。真ん中がモロハで、他は誰?」
モロハ「えーと、この2人。この2人は、俺が見た夢の中に出て来た女の子だ。」
カノンノ「ええっ⁉︎」
モロハ「けど…残り2人がわからないんだ。」
-この2人、俺とどう関係しているんだろう?-
カノンノ「そう。」
 ̄カノンノが写真に写る俺以外の女の子に聞いて来たから、俺はまず写真に写る俺の左右に佇む女の子2人 の事をカノンノに話す。けどもう2人は流石に思い出せない。 ̄
モロハ「けど…またいつか思い出せるよ。その時に話すな。」
カノンノ「うんっ、約束だよ。」
 ̄だがいつか思い出せると思い、思い出したら話すとカノンノと約束してとりあえず棚上げにした。 ̄

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ̄その後、食堂で夕食を済ませた俺はホールに出た。ホールには俺とカノンノとアンジュさんだけで他にはいなかった。 ̄
モロハ「なあ、カノンノ。」
カノンノ「ん、どうしたのモロハ?」
モロハ「このギルドの人って、訳ありの人が多くない?」
 ̄俺はふと疑問に感じた事を聞いてみた。自己紹介の際、一部を除いて都合で船にいる人達がたくさんいる事に改めて疑問を抱いたからだ。 ̄
カノンノ「確かにそうだね。」
アンジュ「世界の国々は、“星晶(ホスチア)”を巡って対立してるのよ。」
モロハ「星晶?」
カノンノ「えっ、星晶のことを知らないの?」
モロハ「うん。」
 ̄俺からの疑問にカノンノが頷き、アンジュさんがそのことを教えてくれたが、“星晶”という言葉で再び疑問を抱いた。カノンノの星晶の事を聞かれたが、何もわからない俺はそう答える他なかった。 ̄
カノンノ「それじゃあ、この世界の記憶も思い出せないの?」
モロハ「実は…そう……。」
アンジュ「なら仕方ないわね。星晶は、この世界で採れるエネルギー資源のことよ。
地下から採れる物資で、私達人間が活用消費出来る物よ。」
カノンノ「そして今は、その星晶を巡って国同士が対立しているの。
星晶がある村や小さな国々は、大国によって支配されて、星晶採掘を強要されるの。それだけじゃなく、星晶のない村や国は、大国によって“植民地化”されて、労働を強いられているの。
そのせいで富む国と貧しい国が生まれ、貧富の差がひらく一方。このギルドはそんな国や村の出身者ばかりなの。」
モロハ「……。」
アンジュ「星晶には、生命の源の“マナ”を生成する力があるのよ。」
モロハ「マナ?」
カノンノ「マナも知らないの?」
モロハ「ああっ……。」
カノンノ「そう…なの……。」
 ̄星晶の事がわからない俺に、カノンノとアンジュさんが星晶に対して説明と同時に、世界の状況も教えてくれた。
がっ、“マナ”という言葉が出て来てまた疑問。そのことをカノンノに聞かれ、俺が知らないと答えたら、カノンノは不安気な表情を浮かべた。 ̄
アンジュ「星晶を採り尽くされた土地は、日が経つにつれて荒れて行き、作物も育たなくなっちゃうの。」
カノンノ「そこでアンジュさんは、そんな村や国を救うために、このギルド<アドリビトム>を立ち上げたの。」
モロハ「そうなんだ。俺も頑張らないとな。」
カノンノ「うん!」
アンジュ「そうね。けど、モロハは暫く依頼に出るのは禁止だけど。」
モロハ「……。」
-辛い……。-
 ̄そしてこのギルドが出来た理由を聞いて納得し、“俺も頑張らないと”と決意。けどその前にアンジュさんから依頼に出ることを止められているので俺はヘコんだ。 ̄

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ̄夜。船にある風呂に入った後、俺はアンジュさんから指定された自分の部屋に入った。俺の部屋はカノンノの部屋のすぐ隣(なんでもカノンノが“そうして欲しい”とアンジュさんに頼んだかららしい。)。部屋はそう広くはなかったが、1人で寝るには充分過ぎるくらいの広さだった。 ̄
≪ボフッ≫
モロハ「ふう……。」
-長い1日だったなぁ。-
 ̄部屋の奥にあるベッドに横たわり、俺は心の中でこう呟いた。長時間の手合わせに、カノンノやアンジュさん,ウィルさん達との話、しかも食堂や風呂場でリッドやスタンさんに絡まれたりと本当に長かった。 ̄
モロハ「はぁ……。」
-明日はもっとマトモな1日だといいなぁ。-
モロハ「寝るか。」
 ̄溜息の後、“明日こそは”と思いながら部屋の電気を消して眠りについた。 ̄

ーーーー

≪パシュッ≫
「ふふっ、やっと寝たわね……♪≪ボソッ≫」
モロハが寝たと同時に部屋の扉が開き、女性がこっそり部屋に入って来た。

____________________

 ̄俺はまだ知らなかった。翌朝、という明日、再び波乱が待ち受けている事を…… ̄ 
 

 
後書き
次回。再び波乱の展開⁉︎

____________________

追記ですが、戦闘中の効果音(俗に言うオノマトペ)は通常攻撃時及びオリジナルの技,術{ほぼ全て“ワルブレ(聖剣使いの禁呪詠唱)”に登場した技,術(所謂“光技”,“闇術”)ばかり}のみとします。 
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