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selector KAMENRIDE WIXOSS

作者:紡ぐ風
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第2部『計画打倒編』
  第6話『恐怖のメカディロード!』

 
前書き
セレクターから一言
るう子「みんな、明けましておめでとう!これからもウリス達との戦いは激化してゆきます。るう達の応援、よろしくね!」
遊月「明けましておめでとう!今年こそ、香月と二人きりの夜を過ごせるように、みんな応援してね!」
一衣「皆さん、新年明けましておめでとうございます。これからも『selector KAMENRIDE WIXOSS』の応援、よろしくお願いします。」
ユキ「明けましておめでとう。みんな、タマの事を忘れているみたいだけど、実際のWIXOSS Partyだとなんであんなにタマユが多いのかしら?みんなも今月から出る新パックで私のデッキを作ってね。」
華代「明けましておめでとう。なんでみんな2止めで私を使わないの!?私が開祖でしょ!しかも今度のおみくじも中吉ってどうしてこうなった!とりあえず、今年よろしくお願いします。」
清衣「明けましておめでとう。作者は昨日、2止めの私を使って大敗したらしいわ。まあ、今年もよろしく。」
伊緒奈「新年、明けましておめでとうございます。去年から始まった本作品も早くも歳またぎ。今回は、本編に対した影響はありませんが、楽しんでいただけると光栄です。それでは、始まります。」 

 
「はあ~っ、困ったわ。」
ウリスはため息をつきながら考え事をしていた。新年早々ため息とは、福が逃げてしまうものだ。
「どうしたの、ウリスぅ?」
晶はため息をついたウリスに質問する。
「凪風雅。奴がるう子達の味方になってから私達の計画は進行せず、停滞。第3段階にシフトも出来ていない始末。味方に付けようにも、仮面ライダーに変身出来ない彼は要らないのよ。」
ウリスは、計画の状況を説明する。
「そうですか。蛮野博士、ウリスに例の資料を。」
リメンバは蛮野にある提案を促す。
「仕方ない。リメンバ、例の物をウリスへ。」
蛮野の言葉を聞き、リメンバはウリスに小型端末を渡す。
「リメンバ、これは何かしら?」
「電源を入れて下さい。」
「分かったわ。」
ウリスが電源を入れると、
「私に何か用かね?」
まるでモアイ像のような顔が現れ、蛮野の声がウリスに質問する。
「なるほどね。蛮野の使えって事ね。とりあえず、凪風雅を私達の力にする方法はあるかしら?」
「その程度か。簡単だ。彼が仮面ライダーであった頃の記憶を使い、それを味方にすればいい。使うべきデータは用意しておいた。なまじ複数の世界を救った今の雅より、仮面ライダーの世界のみを救った時間軸の彼を使うのがベストだろう。使いたまえ。」
「分かったわ。ありがたく利用させてもらうわ。」
<クリエイト!ナウ!>
ウリスはクリエイトウィザードリングを使い、ネット小説の世界のみの戦士、仮面ライダーディロードを召喚する。
「ここはどこだ?俺はあの時、ディケイドによって殺されたはず。君達は一体?」
「雅さん、あなたの噂は知っているわ。なんでも、数多くの世界を救ったらしいわね。そこでお願いがあるの。実は、私達の世界はあるカードバトルをしないといけない世界なのに、それを奪い、世界を滅ぼそうとする連中がいて困っているの。協力して貰えない?」
「なるほど。戦うことが正常な世界で、そのシステムを奪うことは、この世界の崩壊に繋がる。それは別の世界の崩壊の連鎖に繋がるからなんとしても止めないと!ありがとう、教えてくれて。俺はそいつ等を倒しに行って来る。」
ディロードはそのまま出て行く。
「愚かね。ちょっと世界のためって言えば正義の味方なんて簡単ね。」
ウリスはほくそ笑んでいた。

その頃、るう子は雅の部屋に来ていた。
「新年、明けましておめでとうございます!」
るう子達は雅に新年の挨拶をする。
「おう。新年、明けましておめでとう。そうだ。みんなに新年のお年玉だ。」
雅はるう子に新年の挨拶をし、ぽち袋を渡す。
「ありがとうございます!」
「あれからどうだ、調子は。」
「あれから、出てくるダークライダーは黒影トルーパーだけ。ウリスの情報も手掛かりも掴めないまま。」
「そうか。」
るう子と雅が話していると、
「みんな、ライダーサーチャーにまるきり不明の反応が出ているわ!」
伊緒奈がるう子達に知らせる。
「正体不明?何か嫌な予感がする。ライダーサーチャーのランク反応は?」
「一応、規格外の反応みたいにはなっているわ。」
「かなりヤバいかもしれない。僕も出よう。みんな、出動だ。仮面ライダーに正月休みはない。僕も本当は、生まれ故郷で過ごしたかったが。まあ仕方がない。そもそも、僕にはもう故郷が無いからな。せめて、みんなの故郷は、僕の手で護りたい。」
雅はるう子達を連れて正体不明の反応が出ている土地に向かう。
るう子達が住宅街に着くと、謎の少年がすれ違う人々に、WIXOSSについての質問をしていた。
「なんであの人、WIXOSSのことを聴いているんだろう?」
るう子が疑問に思っていると、
「やはり、予想出来うる最悪の状態だったか。」
雅はぼそっとそう言った。
「オヤジさん、あれが誰だか解るんですか!」
「ああ、あいつは凪風雅。つまり、若い頃の僕だ。ウリスの奴、とうとう僕を利用する計画に出たか。」
雅達が会話をしていると、
「なるほど、お前達が、ウリスの言っていたライダーバトルを終わらせ、セレクターバトルの復活を妨げている輩か!」
雅(若者)がるう子達に気づく。
「ウリスが言うには、セレクターは仮面ライダーの力を使えるらしいな。なら、こちらも手加減無しで行くぞ!」
雅(若者)は変身道具のディロードライバーを装着する。
「ヤバい!るう子達!こいつは僕に任せろ!あいつはお前達じゃ倒せない!」
雅はるう子達を下がらせる。
「おっさん、一般市民じゃ無いな。お前がるう子達の協力者か。この俺が成敗してやる!変身!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
雅(若者)はライドカードをスキャンして仮面ライダーディロードに変身する。
「厄介だな。あれは350年以上前の僕か。となると、ヤバいな。るう子!ディロードが召還するライダーを任せる!ディロードは僕が相手になる!」
「ごちゃごちゃ五月蝿い!一気に決めるぞ!」
【KAMEN RIDE-BLACK RX SHIN ZO J-】
ディロードは、専用武器のロードスラスターに召喚用カードをスキャンしBLACK RX、シン、ZO、Jを召還した。
「俺は太陽の子!仮面ライダーBLACK!RX!」
「………」
「仮面ライダーZO!」
「仮面ライダー、J!」
召還された昭和ライダー達は名乗りを挙げる。
「RXにネオライダー。いずれも強敵ね。行きましょう。」
ユキがそう言い、るう子達は一斉に変身し、鎧武と残月はRXを、オーズとファイズがシンを、ウィザードとマッハがZOを、ベルデがJを相手にする。
「兎に角、まずはかつての僕を倒さないことには始まらない。行くぞ!変身!」
雅はゴースト企画段階魂に変身しディロードと戦う。
「君達のような子供を戦わせるとは、あの男を許す訳には行かない!」
RXは怒りの感情でバイオライダーに変身する。
「俺は怒りの王子、RX!バイオライダー!」
「兎に角、倒さないと雅さんを助けられない!」
〈メロンエナジー!ロック オン!ソーダ……メロンエナジーアームズ!〉
残月は残月・真に変身し、ソニックアローで攻撃するが、エネルギーの矢はバイオライダーをすり抜けて行く。
「そんな!攻撃が通用しない!」
「気をつけろ!バイオライダーには実弾か炎しか通用しない!」
ゴースト企画段階魂は戦いながら残月・真達に伝える。
「それなら!」
〈大橙丸!〉
鎧武極アームズは大橙丸を召喚し、攻撃しようとするが、バイオライダーは突然ゲル化し、回避しながら鎧武達を攻撃する。だが、ゲル化を解除した瞬間、
〈ソイヤッ!極スカッシュ!〉
〈ソーダ……メロンエナジースカッシュ!〉
鎧武と残月・真は同時に必殺技のキックを無防備のバイオライダーに放ち、バイオライダーは爆散した。
ZOとJを相手にウィザード達が善戦している頃、オーズとファイズはシンに苦戦していた。何故なら、攻撃し、傷を与えた瞬間に即座に怪我を治してしまっている。
「困ったわね。」
「一か八か、これにかけるわ。」
〔トリプル!スキャニングチャージ!〕
オーズはメダジャリバーにセルメダルを投入し、オースキャナーを使う。オーズは構え、必殺技のオーズバッシュを放つ。シンは空間ごと身体を真っ二つにされ、爆発するが、その身体は2秒経つ頃には完全に復活していた。
「どうやら、倒すには一撃で仕留めないと行けないみたいね。」
オーズはプトティラコンボに変身し、メダガブリューにメダルを4枚投入しメダガブリューをバズーカモードに変える。
〔ゴックン!ゲェプ!♪プ!ト!ティラ~ノヒッサ~ツ!♪〕
オーズはシンに必殺技のストレインドゥームを放ち、消滅させる。それに合わせて、ZOとJも撃破させる。
「雅さん、今応援に向かいます!」
鎧武が向かおうとすると、
「いや、僕一人でいい。むしろ、僕にやらせてくれ!」
ゴースト企画段階魂はそのまま戦おうとする。しかし、
「そろそろ決めるか。ロードスラスター、モードリリース!」
メカディロードは自身の武器をフルパワーにしてゴーストを攻撃。その攻撃でゴーストの変身が解除されてしまう。
「やはり、その場しのぎには限界があるか。」
雅が迫るメカディロードから後ずさりしていると、
「ミスター雅!頼まれていた物が完成した!使ってみたまえ!」
明るいオジサンが雅にある物を投げ渡す。
「ありがとうございます!これで奴と同じ土俵に立てる。」
雅は黒いマッハドライバーを装着する。そして、
「そのレジェンドディロードキーで変身するんだ!」
その老人、ハーレー博士の指示に従い、レジェンドディロードキーをマッハドライバーにセットする。
《シグナルバイク!》
「変身!」
《ライダァー!レジェンド!》
その音声が鳴り響き、雅はベルトの違うディロードに変身する。
「仮面ライダーディロード、タイプネクスト!」
ディロードは名乗り、徒手でメカディロードに殴りかかり、攻撃する。
「なかなかやるな!」
「そりゃあな。こちとら430年戦ってんだ。年季が違う。行くぞ!」
《シグナルバイク!》
ディロードはレジェンドシグナルカブトをセットする。
《シグナルコウカン!レジェンド!》
ディロードはディロードカブトに変身、更に、
「クロックアップ!」
《レジェンド!》
マッハドライバーのボタンを押し、クロックアップでメカディロードを攻撃する。すると、メカディロードは武器であるロードスラスターを落としてしまう。それを見たディロードカブトはロードスラスターを咄嗟に拾い上げ、マッハドライバーを外し、ゴーストドライバーを出現させ、雅の変身が解除されるが、
「これで終わりだ!」
{ダイカイガン!オメガライド!}
雅はロードスラスターでメカディロードを縦一文字に斬り、
「次元撃、一八(ひとや)の型!」
クウガからゴーストまでの主役ライダーの剣が縦一文字に攻撃してゆき、メカディロードから火花が散る。
「なるほどな。お前は未来の僕か。だとすると、悪の為に動いていたのは俺の方か。」
「ああ。そうだな。」
「だとしたら、みんなには迷惑をかけた。すみません。」
「いや、謝らなくていい。」
「そうか。分かった。それから、俺は未来で、自身の罪を償いきれたか?」
「まったく、昔の僕は甘いな。人間なんて、重い罪を償うことなんて、一生かかっても償えないものだ。」
「そうか。これからは、俺も精進するよ。」
メカディロードはそう言い残して爆発した。
「さて、帰るか。」
雅は悲しそうな背中を見せながら、るう子達と帰路についた。
to be continued
次回予告
ついに、ウリスが動き始める。更に、残月が離叛を?次回『裏切りの残月?』 
 

 
後書き
ライダー一言図鑑
仮面ライダーBLACK RX:『仮面ライダーBLACK RX』に登場。クライシス帝国に殺されかけた南光太郎が太陽の力で復活した姿。悲しみの感情で、機械を操り、炎を吸収するロボライダーに、激しい怒りの感情で言わずと知れたチートの代表になる。
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