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ぶそうぐらし!

作者:かやちゃ
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第11話「じゅんび」

 
前書き
めぐねえが生きてる事によって一部の話がカットされてます。その分、オリジナルの展開が追加されてますが...。

今回は遼が無双します。(ついにアサルトライフルとかが役に立つ時...!)

ほんの少しだけだけどね。

 

 


       =遼side=



「....あまり眠れなかったな。」

  窓から外を見てみると、まだまだ暗かった。多分、三時とかそれくらいだろう。

「誰か起きてるかなっと。」

  部室を開けると、中には胡桃がいた。

「お、おはよ。」

「早いな胡桃。もう起きてたのか。」

「遼だって同じようなもんだろ。」

「そうだな。」

  他の奴は起きてきていないみたいだな。

「....雨が降ってると、どうも寝付きが悪くてな...。」

「あー、確かにな。なんとなく分かる。」

  胡桃の言葉になんとなく同意する。

「...めぐねえの時の事を思い出しちまって...。」

「....そっちか。先生が一度噛まれたのも、雨が降ってた時だったな。」

  トラウマのようなものだ。眠れなくてもおかしくない。

「りーさんも同じようなもので、今はめぐねえの所に行ってる。」

「眠れてるのは由紀だけか...。」

「...案外、そうでもないけどな。」

「...?」

  どういうことかと思っていると、ドアが開かれた。

「んー.....あ、胡桃ちゃん、遼君...。」

「寝惚けてるなぁ...どうした?」

  由紀が入ってき、胡桃が由紀にそう聞く。

「んっと....トイレ。」

「OK、ちょっと待ってろ。」

「胡桃ちゃん過保護過ぎー。一人で大丈夫だよー。」

  シャベルを持ち、武装をする胡桃に由紀はそう言う。

「今はまだ夜中だぞ。学園生活部心得第三条を忘れたのか?」

「うっ...そうでした。」

  ちなみに第三条は“夜間の行動は単独を慎み常に複数で連帯すべし”だ。

「(そういえば、まだ雨降ってるんだな....って。)」

  そこでふと、ある事を思いだす。

「....俺は暇だし、ちょっと見回りでも行ってくるわ。」

「ん?そうか。」

  俺も武器を取りに部屋を出る。その際に、胡桃に一言言っておく。

「...下の階で銃声が聞こえるようになった時は、由紀を誤魔化しておいてくれ。」

「っ、お前....。...分かった。」

  危険な事をすると察した胡桃だが、何とか分かってもらえたみたいだ。
  ...そう、思い出した事とは、昨日眠る前に車を取りに行った帰りに玄関に群がっていたゾンビ達の事だ。あいつら、まだいるかもしれないしな。

「(さて、ハンドガンと模造刀とショットガン...後はアサルトライフルでも持っていくか。)」

  校長室にある俺の武器を持ってから銃器を置いてある生徒指導室に入り、ショットガン(装填済み)を背負い、アサルトライフルを持つ。マガジンポーチも持っておき、それに弾薬も入れておく。
  暗い所でも見えるように、ライトを鉢巻で頭に括り付けておく。

「もろ軍人だな。...制服だけど。」

  とにかく、まずは一階に行くか。もちろん、由紀たちに見つからないように反対側からな。





〈あ゛~あ~〉

     ドン!ドンドン!

「...うわぁ...。」

  玄関のバリケードに群がるように奴らがいた。既に何体かはくぐれるように開けておいた穴から入り込んでるし...。

「雨宿りだから中に入ろうとして、だけどバリケードが破れないからここまで群がってる...と。」

  ...バリケード強化してなかったらコイツら全員中に入ってきてたのか?やべぇな...。

「まずは、どうにかして外に出るか。...二階しかないな。」

  とりあえず、中に入ってきてる奴らを模造刀で叩き潰し、二階に一度戻る。

「車を停めておいたここからなら...!」

  車の上に飛び乗り、そこから地面に降りる。そして、すぐさまアサルトライフルを構え、奴らの群れに突っ込む!

「喰らえ!」

     ガガガガガガガガガガ!!

  頭を狙う様にアサルトライフルを撃ちまくる。

「さすがアサルトライフル!こういう時は一対多に向いてるな!」

  こういう時(パンデミック)が頻繁にあって欲しくないけどな!

「(しっかし、数が多いな...。)」

  弾切れになり、リロードしてまた撃ちまくる。そんな事を繰り返しながら俺はそう思った。

「(こんな大人数、俺じゃなければ捌ききれないぞ...!?)」

  ざっと見ても50人近くはいる。これじゃあいつバリケードが破られてもおかしくはなかった。
  ...まぁ、親父やアイツ()なら捌けるだろうけど。

「ちっ、弾切れか!」

  あまり多くマガジンを持ってきてなかったため、アサルトライフルの弾が切れた。

「後少し...なら!」

  背負っていたショットガンを持ち、固まって動いている奴ら目掛けてぶっ放す。

「隙が多いから囲まれた時は使いづらいな...だけど、一掃に向いている!」

  弾を込め、放つ。それだけで数人を一遍に倒せる。

「後数体。...なら、もうこれはいいか。」

  ショットガンを投げ捨てる。...後で拾うからな?

「これで....最後!」

  模造刀で最後の奴を叩き潰し、少し気を抜く。

「他は....いないか。」

  周りを見渡したが、特に見つからなかった。

「いつまでもここにいたらまた寄ってくるな。入るか。」

  頭に付けてあるライトのせいでまた寄ってくるため、さっさと開けておいた玄関のバリケードから中に入る。

「...って、中にいるのか。」

  俺が一階から二階に戻ってまた降りてくるまでに、何体か入り込んでいたみたいだ。

「ま、倒しておくか。」

  入り込んできたと言っても、ほんの二、三体だ。あっさりと倒す。

「さて、戻るか。」

  雨に濡れてしまったな。着替えないと。





「...あれ?由紀はどうした?」

  部室に戻ると、由紀だけ見当たらなかった。

「あー...ちょっと...な。」

「....?」

  歯切れを悪くする胡桃。何かあったのだろうか?

「...由紀ちゃん、めぐねえが噛まれた時辺りの事がフラッシュバックしたのかもしれないの..。」

「フラッシュバックだと...?」

「私達がトイレに行くとき、一階から何体か上ってきてたんだ。」

「なっ...!?」

  俺が行った時、何体か見逃してたのか...。

「それで、私が撃退しに行ったのはいいんだが、不安や心配からなのか、めぐねえの幻覚を見たらしいんだよ...。」

「私はその時、職員室にいたから、由紀さんの所にはいなかったわ。」

「...その後、撃退して戻ったのはいいんだが、そこでいきなり由紀が頭を抱えて気絶してしまったんだ。...私達の考えでは、その時思い出しかけたんだと思う。」

  なるほどな...。どこか、先生が噛まれた時と同じような事があったからそうなったのかもな。

「でも、まぁ、命とかには別状はないはずだ。気絶だけだから。」

「そうか....。」

  こういうのは、俺よりも胡桃たちの方が関わりやすいからな。任せておくか...。

「私は由紀さんの様子を見てくるわ。」

「あ、私も行きます。」

  先生と悠里が由紀の様子を見に行く。胡桃は残っておくみたいだ。

「....遼、何体だった...?」

「...ん?どうした?」

「私の所に来たのだけでも、5体はいた。...そっちは?」

  なるほど、俺が奴らを一掃してたのは知ってるんだったな。

「数えてはいない。...だが、50はいた。」

「な....!?」

  やっぱ驚くよなぁ...。近接武器だけじゃ、囲まれて一巻の終わりだ。

「やっぱり、雨宿りという習慣で集まってたのだろう。銃がなけりゃ、危なかった。」

「なんつー危ないことを....。」

  むしろ、俺だから対処に赴いたんだけどな。

「バリケードが破られる可能性があったからな。二階から外に出て、玄関にいた奴らは殲滅してきた。これで当分は大丈夫だろう。」

「もうこんな危険な事は....って言ってもやめないよな。...弾薬は大丈夫なのか?」

「あまり使ってなかったアサルトライフルとショットガンだからな。弾薬もそこまで使ってないし、大丈夫だ。」

  囲まれることがなくなったら使わなくても大丈夫だからな。

「そうか....。」

「...っと、目覚めたみたいだな。」

  足音が三つ聞こえる。すると、扉が開かれ、由紀と悠里と先生が戻ってきた。

「二人共おはよー。」

「おう、おはよう。」

「おはよう。ちゃんと眠れたか?」

「多分ねー。」

  由紀が挨拶をしてきたので返事をする。その間に悠里は朝食の準備を始めた。
  どうやら、うどんらしい。...そう言えば、最近食料が減って来たな...。地下はまだまだあるけど、あれは地下に避難した時のために残しておきたいし。



「おかわりー!」

「早いな...。ちゃんと噛んだか?」

「噛んだよー。」

  朝食になり、由紀は気絶から目を覚ました割には早く食べ終わってしまっていた。

「悪いのだけど、おかわりはないのよ。」

「購買部にもなかったから、外に調達にいかないとな。」

  俺も悠里ほどではないが食料や電気に気を付けている。サバイバルじゃこういうものの管理は基本だからな。

「車も二台使えるようになったし、全員で遠足っていう手もあるぞ。」

「遠足!?行ってみたい!」

  一気にテンションが上がる由紀。...車がもう一台使えるようになったのは気にしないのか。

「部活としてだから、色々と手続きがいるけどな...。そうですよね?」

「えっ?...そうね。ちゃんと文書にして提出しないと。」

  先生も話を合わせ、そう言う。

「そっかー...。じゃあ、今日はなにやろ?」

「そうね....手紙とか、出してみない?」

「え?お手紙?でも郵便局は外だよ?」

「だから学校から。」

  そういえば、外への助けを呼んだ事なかったな。それどころじゃなかったし。

「手紙と言えば伝書鳩だな!」

「伝書鳩いないじゃん。」

「捕まえるんだよ!」

  由紀にすらしれっと言い返されるも、意気揚々とそう言う胡桃。
  ...確かに屋上に鳩が来る事はあるが...大丈夫なのか?

「はいはい。お手紙と言えばこれよね!」

「お、それあの時の。」

「そ、この前の肝試し。」

  由紀が取り出したのは風船だった。肝試しの時そんなの入手してたのか。...って、

「息で膨らませても飛ばねえぞ?」

「はっ!」

「....理科室にヘリウムガスがあったから、取ってくるわ。」

「じゃあ、私は鳩を捕まえてくるわ。」

  由紀の相変わらずさに苦笑いしつつ、俺は理科室へ向かった。
  胡桃も鳩を捕まえに屋上へ行くみたいだ。

「この手紙で誰かが助けに...いや、生半可な助けは被害を増やすだけか...。」

  軍人とかそう言う類の人じゃないとな...。

「ま、考えてるだけじゃ、意味がないからな。」

  ヘリウムガスのボンベを抱え、部室に戻る。

「持ってきたぞー。」

「あら、ありがとう。」

  悠里からお礼を言われる。

「...そういや、胡桃はどうやって鳩を捕まえる気だ?」

「さぁ...?」

  ...しゃーない。様子を見に行くか。





「....なにやってんだ?」

「っと、遼か。いやー、やっぱ直接捕まえるのは無理だから適当な罠を作ってみたんだよ。」

  見れば、よくある餌でおびき寄せて捕まえる古典的な罠があった。

「...案外、あっさり引っかかるんだな。」

「....正直、私もここまで上手く行くとは思ってなかった。」

  警戒心の薄い鳩だからか...。まぁ、簡単に捕まえられたからよしとしよう。

「じゃ、俺たちも部室に戻って手紙を書くか。」

「そうだな。」

  この後、部室内で鳩が一度脱走したりしたが、何とか準備は整って...





「一、二の、三っ!」

  由紀の合図に、皆が手紙を付けた風船を飛ばす。...俺は鳩も飛ばしたが。
  ちなみにこの鳩、由紀と胡桃が勝手に“鳩錦鳩子”だの“アルノー”だの名前を付けられていたので、間を取って“アルノー・鳩錦”になった。...それでいいのか?

「届くかなー?返事あるかなー?」

「...来るわよ。」

「来なけりゃ、また出せばいいしな。」

  由紀の言葉に悠里と俺が答える。

「...そうだね!」

「それじゃ、出した物を片づけるわよ。」

「はーい!」

  先生の指示に由紀が元気よくついて行く。...俺たちも行くか。







「...じゃあ、駐車場に一番近い三階の部屋から降りた後、俺と胡桃が先生を護りつつ先生の車まで移動。先生と胡桃は車に乗ったら悠里と由紀のいる所まで行ってくれ。俺は援護しつつ俺ん家の車に乗る。...これでいいか?」

「ああ。いいぜ。...強いて言うなら遼が危険だって事だが。」

「遼君は言っても聞かないわよ。...それに見合う強さがあるからなんだけど...。」

  手紙を出してから三日後、由紀を抜いた四人で会議をする。
  これは地下以外の保存してある食料が少なくなったため、様々な物が売っているモールに調達するための話し合いだ。...由紀にとっては遠足だけどな。

「あまりガソリンは無駄にしたくないからな。迅速に行うぞ。」

「分かってる。遼が先行して私は後ろを護ればいいんだな?」

「ああ。...悠里は何とか由紀を誤魔化しておいてくれ。...って、言わなくても分かってるか。」

「ええ。由紀ちゃんは任せて。」

  話し合いはこれで終わる。ちなみに由紀はどこにいるのかというと、まだ早朝なので眠っている。

「ショッピングモールか...誰か生存者がいればいいんだがな...。」

「...可能性は少ない。...だが、いたらいいな...。」

  希望的観測だ。蘭や母さんとまではいかなくとも、それに近い先導者とかがいないと、状況に耐えられずに死んでしまう。

「...とにかく、切り替えましょう。由紀ちゃんももうすぐ起きてくるし。」

「俺はちょっと車内にある武器を整理してくる。」

  できるだけ無駄遣いはしたくないしな。普段の武器に加えてアサルトライフルを主力にするか。...モールに生存者がいなかったら、大量の奴らに襲われるからな。

「ちょ、危険だろ!?何やろうとしてんだ!?」

「あー、大丈夫大丈夫。二階から飛び乗れるし、最近は奴らの数も少ない。」

「....っ、つくづく無茶苦茶やるからなぁ...。...危険だと思ったらすぐ撤退しろよ!」

「分かってる。」

  さすがに皆言っても聞かないのだと思い、俺をそのまま送り出す。

「ま、ちゃちゃっと整理してきますか。」







「ふぅ...これでいいだろう。」

  特に何か問題がある訳でもなく、武器の整理が終わる。

「さて、一端戻るか。」

  部室に戻って、無事に整理が済んだ事を知らせなければな。由紀も起きてきてるだろ。

「地下の備蓄をほとんど使わないとはいえ、食料の減りが結構早かったな。...もっと、節約しなければ...。」

  地下の備蓄を見る限り最低でも十人以上が避難できるようになっているはずだ。学園生活部は五人なのだから、本来よりも倍の時間を生活できるようになってるはずだが...。

「モールに行った時に、食糧問題を解決できるモノがあれば取っておくか。」

  いろんな野菜の種とか。缶詰とかいろいろな。

「...あれ?遼君おはよー。」

「お、由紀。起きてきたか。」

  置いていく武器を生徒指導室に置き、部室に戻ろうとしたらちょうど由紀が起きてきた。

「えへへー...遠足が楽しみで眠れなかったけど、一度眠ったら起きにくいんだよね...。」

「あー、分かる分かる。とりあえず、顔洗って目を覚ましてこい。」

「はーい。」

  早めに出発しておきたいので、さっさと由紀に顔を洗いに行かせる。

「お、お帰り。」

「おう、戻ったぞ。由紀ももう起きたし、時機に出発できる。」

  椅子に座り、持っていく持ち物を再確認する。

「なら、朝食を準備しないとね。」

「悠里さん、私も手伝うわ。」

  先生と悠里が朝食を準備し始める。
  ....ワクチンに弾薬、いつもの装備に、家と車から見つけた予備のサプレッサーもある。他は...由紀を誤魔化すために作ったしおりとそれに書かれている持ち物もあるな。

「よし、持ち物はこれで大丈夫だ。」

「おはよー。」

「お、由紀、おはよ。今朝食が作られている所だ。」

  顔を洗ってきた由紀に胡桃が挨拶する。

「まだかなー?まだかなー?」

「やけにソワソワしてるな。どうしたんだ?」

  椅子に座って待つ由紀だが、滅茶苦茶体を揺らしてる。

「この後遠足だから楽しみなの!」

「そのわくわくもう少し抑えろよ...。見てるこっちも落ち着かん。」

  そうこうしている内に朝食ができたので皆で食べる。





「ごちそうさまー。」

  朝食を食べ終わり、由紀は満足そうにそう言った。

「さて、準備が終わったら玄関で待ってろよ?細かいことは悠里にでも聞いてくれ。」

「遼君はどうするの?」

「俺たちは車を取りに行く。まぁ、そこまで時間もかからないから安心しろ。」

  由紀にそう言って、俺と胡桃と先生は部屋を出る。
  ちなみに由紀も昨日の時点である程度準備は終わっているはずだ。

「....さて、行きますか。」

「ふ、二人共、絶対に無理はしないでね...。」

「大丈夫だってめぐねえ。」

  駐車場に最も近い教室に移動し、避難用のはしごを掛ける。





  ....この“遠足”で、他に生存者がいればいいのだが....。









       ~おまけ・その頃の...~





「....ん....。」

「もう大丈夫?」

「なんとか....。」

  圭ちゃんが足の調子を確認する。...手持ちと調達してきた道具で応急処置したけど、何とかなったみたいだ。

「それじゃあ、モールに向かうよ。」

「...はい...。」

  圭ちゃんは私みたいに戦える訳ではないので、代わりに荷物を持ってくれるみたい。...一応、自衛はできるように武器も持たせてるけど...。

「徹底的に辺りの奴らは排除したから、ここら辺は少なくなってる。...だけど、モールに近づけば多分相当な数に襲われるかもしれない。...それでもいいんだね?」

「....はい。」

  友達を助けるためなのか、良い覚悟をした眼だった。

「よし、じゃあ行くよ。さすがに一日で辿り着ける訳じゃないから、途中でどこかの家を仮拠点にするよ。」

「......はい。」

「大丈夫。その友達のいる場所はモールでも奴らの数が少なくて、食料もあるんでしょ?圭ちゃんが脱出できた以上、油断しなければまだ生きてるよ。」

  むしろ、こっちが焦ってしまって死んでしまったら元も子もない。

「さぁ、行くよ!」

「はい!」

  そうして私達は駅にある一室から出て、モールへと向かって歩き出した。







 
 

 
後書き
イレギュラー(遼)と大人(めぐねえ)が追加されているので、原作よりも食料の減りが早いです。さらに、由紀が遠足を言い出すよりも先に遼が“調達”として発案してしまっているので、細かい所が違います。
胡桃も単独で車まで突っ走って運転する訳ではないので、二巻にあったタイム測定とかもありません。

では、また次回。
 
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