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ソードアートオンライン魔法の剣士達

作者:からかん
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剣の世界はデスゲーム

 
前書き
第一話です。

ハーメルン版ではソードスキル、ユニークスキルの設定があります。
ぜひ機会があったら見に行って見てください。

それではどうぞ。 

 
キリトside
俺の本当の親は俺が小さい時に交通事故で死んだ。
俺の家族が乗っていた車の二つ前のトラックが横転したのだ。
そして、横転したトラックに俺達の前を走っていたもう一つのトラックが衝突し爆発した。
俺たちは、その爆発に巻き込まれてしまったらしい。
今の親は血のつながった人じゃない。
そして俺は人との間隔分からなくなってしまった。




俺は、SAO の、βテスターとして、3ヶ月間のβテストに参加した。

そして・・・
「この日を、ずっと待っていたぜ」

今日は待ちに待った
ソードアート・オンラインの
本サービス開始の日だ。

天才と呼ばれる茅場がつくった世界初の、
VRMMORPGの本サービス、
楽しんで来ようぜ。


「さて時間だ。リンクスタート。」

この時は知らなかった。
ソードアート・オンラインが
デスゲームになることを。



久しぶりのこの感覚、2か月前と同じ。違うところといえば人数だろう。
βテストの時は1000人だったのに対し正規版は10000人もいるのだ
世界初の、フルダイブ型MMORPGソードアート・オンライン
再び戻って来たぜ。

「さてちょいと武器でも買いに行くか」
おれは早速βテストの時にみつけた格安の武器屋に向かった。


「ねぇ、βテスターでしょ」
「ん?」
話しかけてきたのは女の子だ。
ゲームだと、性別偽る奴いるからな。
俺にはそんなことどうでもいいけど。
「そうだが、なんだい?」
「初対面の人に、頼むのもなんだけど、レクチャーしてもらえない?
MMORPG初体験で、心配だから」
はぁ、面倒だが、頼まれてやるか。
「まあ、いいけど」
「ありがとう。ボクはユウキ」
「俺はキリトだ。よろしくな」
これが、俺と、ユウキとの再会だった。

「ヤァーーー!」
俺は、今、ユウキに頼まれ、
≪アインクラット第1層≫、
≪はじまりの街≫の、
西側のフィールドで彼女と
道端で出会って同じくレクチャーを
頼まれたクラインを
レクチャーしている。
が、ユウキのほうは覚えが早く、
教えたことを、1、2度するだけで
すぐに覚えてしまう。
逆に同じようにレクチャーしているバンダナ男クラインは
言ってみりゃ、物覚えが悪い。
まあ、モンスターを駆って今、5時半8分前、俺はレベル4、ユウキはレベル3になっていた。
クライン?誰それ。
「ふーーー。おつかれーーー。随分狩ったねーー。今日はありがとう」
「別にいいよ。俺は狩りを続けるが2人はこれからどうする?」
「ボクまだ狩り続けるよ」
「俺も、一度落ちるぜ。世話になったな」
「うん、じゃあ」

ここまでは、普通のゲームだった。そう、あの宣言が、あるまでは・・・。

ゴーンゴーン
「「えっ」」

ひゅん

強制転移、なぜ?
ここは間違いなく、最初の中央広場だ。
周りはざわざわしている。
「あ、ユウキ、クライン!」
「ボクは無事だよ!」「俺もだぜ」
案外近くにいた。
「良かった。でも、これは、どういう「上を見ろ!」えっっっ」
その声(誰がいったかは知らない。)にひかれ俺達はう上を見た。 何とも不気味な雰囲気だ。
さっきまで夕日に照らされてた広場も今は赤い光りに満ちていて周りは驚くほど静かだった。
皆、急に起きた事で混乱しているのだ。
だが、驚くのはまだ早かった。
そこには、[Warning]、[System Announcement]の文字が・・・。
システムアナウンス?どう言うことだ?
しかし、直後、気持ち悪い、赤い血液が、ドロッとしたものが上からたれでて、中身のない、
大きな フード付きローブができた。

『プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ。私は茅場昭彦。
今や、この世界をコントロールできる唯一の 人間だ。』

ん?どういうことだよ?訳わかんねぇ。回りのやつらも混乱してるし。



『諸君らはメインメニューからログアウトボタンが消えていることは確認済みだろう。
しかし、これは不具合ではない。
繰り返す、これは不具合ではなく、ソードアート・オンラインの本来の仕様である。』



は? ログアウト出来ないのが本来の仕様!?俺達はここから出られないのか?
そんな不安による混乱を他所に茅場は話を進める。

『諸君らは自発的にログアウト出来ない、また、
外部の人間がナーブギアを停止または解除も有り得ない。
もし、それが行われた場合ナーブギアが発する高出力マイクロウェーブが諸君らの脳を
破壊し生命活動を止める』

生命活動を止める、この言葉で辺りのプレイヤーはざわつきだす。
冗談だと思って笑う者、早く現実に帰りたくて悪態付ける者、
今の言葉を本当の事だと信じる者は
恐らく誰もいない。
「何言ってんだアイツ?頭可笑しいんじゃねーの?なあ、キリト」
クラインが笑いながら俺の方を向く。
その声と目には不安が若干混じっているのがわかる。
「食べ物や飲み物を温める時、クラインは何を使う?」
急な質問に戸惑いながらもクラインは答える。
「え、あ~、普通なら電子レンジじゃねえのか?」
俺は頷く、クラインの声と目には不安はもう無かった。
が……
「同じなんだよ、信号素子のマイクロウェーブは電子レンジと、
リミッターを外せば人間の脳の限界、
42℃なんて簡単に突破して焼くことが出来る」
しかも、電子レンジは水分子を振動させて熱を出す。
人間の脳は85%水で出来ていて人体の中で1番水分を含んでいる場所だ。
豆腐をレンジでチンしているのとほぼ同じだ。
「そんなの電源を切っちまえばいいだろ?」
「ナーブギアの内蔵バッテリーがあるよ」
クラインの案をユウキが切り捨てる。
クラインの目に今度はハッキリと不安が現れる。
「で、でも無茶苦茶だろ!なんなんだよ!」
そんなものこっちが聞きたい事だ。
俺はクラインに少々の怒りを抱きながらも茅場を見る。
「残念ながら私の忠告を無視した家族や友人がナーブギアを強制的に外そうとした例が
少なからずあり、



……213名のプレイヤーがこの世界と現実世界から永久退場している」



「213人も……」
「信じねーぞ俺は!!」
クラインはうつ向きながらも叫ぶ。
他のプレイヤーも嘘だ!、ドッキリなんだろ!、と叫んでいる。
しかし、茅場はメニュー画面で現実世界でのニュースを皆に見せる。
「多くの死者が出たためこの事をあらゆるメディアが報道している。
よってナーブギアが強制的に解除される可能性は低くなっていると言っていい。
諸君らは安心してゲーム攻略に励んでほしい」
「ゲーム攻略だと……」
こんなに混乱しているなかでゲーム攻略?
意味わからん。
「だが、今後、プレイしていく中であらゆる蘇生手段は機能しない。
HPが0になった瞬間、諸君らのアバターは永久に消滅し
同時に諸君らの脳はナーブギアによって破壊される」
広場にいた多くの人々、恐らくSAOの全プレイヤー1万人が言葉を失った。
俺でも言葉がでない、それどころか息が荒くなる。
「諸君らが解放される手段はただ1つ、このゲームをクリアすればよい、
今いる1層から頂上の100層にいる最終ボスを倒せばクリアだ」
「クリアだと?おいキリト、βテストじゃ何処まで行ったんだ?」
クラインは茅場の言葉を本当の事だとわかってきたようだ。
「2ヶ月で8層までだ、しかも、何回も死にながらだ」
「そんな、100層なんて無理に決まってるだろ!!」
そうだ、2ヶ月で8層しか進めなかったんだ、そこにHPが無くなれば現実でも死ぬだと?
何年掛かると思ってるんだ。
俺は心の中で思った。
死ぬことではなく時間の心配をしたのだ。
『最後に1つ私からのプレゼントが送られているはずだ、受け取りたまえ
それではこれにてソードアート・オンライン正式サービスのチュートリアルを終了する。
頑張りたまえ諸君。』
茅場はこう告げると早速と消え、空は元通りになった。
「プレゼント?ってこれか?えーと、手鏡?」
手鏡をオブジェクト化して取り出す。……すると
「うわぁ!?」
この声、ユウキ!?って光に包まれてる!?全員かよ!?ってことは俺も!?
「うわぁ~!?」
纏っていた光は消え、もとに戻る。……SAOから出られる訳じゃないのか。
その光の中で俺は違和感を感じた。
まるで、全身が少し縮む様な感覚。
「いったい何が……」
「キリト、大丈夫か?」
「ん?ああ、だいじょ…………誰だ?」
そこにはクラインの声の野武士顔の男が立っていた。
年齢は20代だろうか?
とにかく、知らない人だった。
「お前こそ誰だよ」
男が俺を指を指して聞いてくる。
いや、初対面だし誰だと言われても……
俺はオブジェクト化した手鏡を見た。
現実と同じ顔の俺がいた。
しかも、身長などの体格も同じだ。
「これって……」
少し長めの前髪に白い肌、女の様な線の細い体型。
「現実の顔……まさか、クライン!?」
「んじゃ、お前がキリトか!!」
俺達はお互いに指を指して叫ぶ。
「マジかよ、普通に女だと思っちまったぜ」
「うっせ、ところでユウキは?」
「ここだよキリト」
「えっユウちゃん!?」
「カズ君!?」
幼い頃一緒に遊んで、小学校4年生の時に別れた、幼なじみが目の前に。
「いやいや、そんなことよりなんでだ?」
「体格や顔が現実になってることだろ?ナーヴギアは顔をすっぽり覆っているから
顔の形を把握出出来て、
体格はキャリブレーションで設定するからな。
さしずめここが現実だぞって思わせたいんだな。
・・・なぁ、クライン、ユウちゃん。ちょっと来てくれ」
周りが騒然とするなか外に出る俺達。



「クライン、ユウちゃん。これから俺は次の村にいくが、着いてくるか?」
「俺はダチと合流しなきゃならねぇ。すまねぇ」
「そうか、ユウちゃんは?」
「ボクは怖いけど、着いていくよ」
「そうか、じゃあなクライン、何かあったらメッセージ飛ばしてくれ」
「おう、お二人さんも頑張れ」
こうしてゲームクリアを目指した俺とユウちゃん。





そしてデスゲームが始まって丁度一ヶ月後、初めての攻略会議が開かれた。 
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