| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

歌集「春雪花」

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

158




 会えぬ時も

  愛しさ満たし

   君 想ふ

 恋に暮れにし

    師走なりけり



 彼に会えないこの今さえ…彼への愛は尽きることなく溢れ、いつまでも想い続けている…。

 恋しくて…会いたくて…いつも溜め息ばかりついている…。

 そうしているうちに、あっという間に十二月も終わってしまう。

 いつになったら…会えるのだろう…?



 淋しさに

  心堪えなむ

   恋占の

 嬉しき答えに

    哀しみぞ覚ゆ



 あまりの淋しさに、占いをしてみる…。
 彼のことが知りたくて…当てに出来ないと解っていても、心が堪えきれない…。

 そこで出た答え…それがあまりにも私には嬉しいものだったから…返って哀しくなってしまった…。

 ありえないのだ…冷静に考えれば分かること…。

 彼が私を選ぶことなぞありはしないのだ…。

 ただ…私の一方的な愛なのだから…。



 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧