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作者:紡ぐ風
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第2部『計画打倒編』
  第1話『黒き鎧武!鎧武・闇』

 
前書き
ライダー&セレクター一言図鑑
仮面ライダー鎧武・闇:『劇場版仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯』に登場。マルスのイナゴに取り付かれ、心の中の闇が増幅した葛葉紘太が変身する。
黒影トルーパー:『仮面ライダー鎧武』に登場。黒影の戦闘データをベースに量産された戦極ドライバーを使いユグドラシルの社員が変身。主な作業はアーマードライダーの殲滅とヘルヘイムの破壊。
仮面ライダー龍玄:同じく『仮面ライダー鎧武』に登場。貴虎(残月)の弟である光実が変身。当初はチーム鎧武の平和の為に戦っていたが、片思いの相手である高司舞が紘太に惹かれて行き、嫉妬するようになってからはユグドラシルとチーム鎧武の両者にスパイ活動を行いながら、紘太を抹殺しようと企む。また、彼の中にある力の在り方は他者を支配し搾取と配布を自らの手で行う一部共産主義の権力の在り方であった。
仮面ライダー、正義のマスク:仮面ライダーのエンディング、仮面ライダーの歌の一節。 

 
タマが行方不明になってから早くも1ヶ月が経とうとしていた。それまでの間、ウリスは雲隠れをし、ダークライダー達も姿を消していた。
「タマ、どこに行っちゃったの?」
るう子は作戦ルームでただその事だけを考えていた。
「私達も頑張って探しているけど、手掛かり一つ見つからないわ。」
ユキがゆっくりとるう子に伝える。すると、
「そう言えば、ずっと聞いてなかったけど、ユキ達の戸籍ってどうなっているの?」
るう子がユキに当たり前な事を質問する。
「そのことなんだけど──」
ユキが話そうとした瞬間、
「みんな、新宿付近にダークライダーの反応が20現れたわ。」
伊緒奈がるう子に状況を伝える。
「なんで今更!しかもこんなタイミングで!」
「とにかく、ダークライダーを倒さないと、みんなに迷惑がかかるし、もしかしたら、タマの手掛かりになるかも知れない。みんな、行こう!」
るう子達はダークライダーの反応が現れた土地に向かう。
現場に着くと、黒影とグリドンが20体の黒影と戦っていた。
「黒影トルーパーね。あんな雑兵をウリスは何故呼んだのかしら?」
ユキは疑問に思う。すると、
「そこのセレクターさん、ちより達を手伝って!こっちは結構ピンチなんですけど!」
黒影が救援要請をする。
「ここはるうに任せて。」
るう子は戦極ドライバーにゲネシスコアをセットし、装着。黒いオレンジロックシードとレモンエナジーロックシードをセットする。
「変身。」
〈ソイヤッ!ミックス!ジンバーレモン!〉
るう子は、黒いロックシードの力で、鎧武・闇ブラックジンバーアームズに変身。無双セイバーを片手に構え、黒影トルーパーに向かう。
「こりゃあ、マズいっすわ。ちより、一回逃げる方が身の為っすよ。」
「んなこと、解っているけど、逃げられると思う?この状況で!」
「まあ、無理っすね。」
黒影とグリドンがじわじわ戦っていると、鎧武・闇が向かってくる。
「セェイ!」
無双セイバーの一撃だけで黒影トルーパーの一体を撃破する。
「ちよりさん、エルドラさん、逃げて!」
鎧武・闇は黒影達に言う。しかし、
「でも、ここで逃げたらヒロイン失格だから、ちより逃げない!」
黒影は戦おうとする。
「そうじゃなくて、このままじゃ、ちよりさん達も攻撃しちゃうから、その前に私から逃げてって言ったの!」
鎧武・闇は黒影に強く言う。
「ちより、ここはるう子さんに任せて、逃げよう。ちよりは、ここでるう子さんに倒されて、満足っすか?」
「それは─」
「それなら、今は戦線離脱した方がいいっすよ。」
「まあ、エルドラがそう言うなら、しゃーない。るう子さん、任せましたよ!」
黒影とグリドンは変身解除し、ユキ達の所に向かう。
一方、鎧武・闇は無双セイバーでどんどん黒影トルーパーを撃破して行く。すると、
「るう子、気をつけて!強力なダークライダーの反応が一つ、向かって来ているわ!」
華代がそう言うと、龍玄が現れる。
「あんただな。紘太さんと同じ力を使っているセレクターは。ウリスからの指示だ。僕はあんたを倒して、舞さんを今度こそ救ってみせる!」
龍玄はブドウ龍砲による射撃で鎧武・闇を攻撃するが、鎧武・闇はあっさり回避し、逆に無双セイバーの銃撃で龍玄を攻撃する。
「これじゃ、きついな。紘太さんと同じで、希望なんてものに縋る屑で弱者の分際で!」
〈キウイ!ロック オン!ハイ~!キウイアームズ!撃・輪!セイヤッハ!〉
龍玄はキウイアームズにアームズチェンジし、投擲剣のキウイ撃輪を両手に持ち接近戦に持ち込む。
「みんな、龍玄のサポートを!」
それにあわせ、黒影トルーパーのリーダーらしき存在が命令を下し、龍玄のサポートに入るが、
「ハァーッ!」
鎧武・闇の横一閃の攻撃で残る黒影トルーパーは全滅してしまうが、
「ちっ、所詮は上に従うことしか出来ない弱者か。」
龍玄は構わず鎧武・闇に向かう。しかし、鎧武・闇の攻撃で、キウイ撃輪は両方とも弾かれてしまう。
「るうは、あなた達を倒して、タマを助けてみせる!」
鎧武・闇は無双セイバーを構える。
「何故、そんなちっぽけで、考える価値すらないものを考える!それが弱者の持つ、希望とか言う周りを不幸にさせる凶悪な病原菌だと気づかない!」
〈ハイ~!キウイスカッシュ!〉
龍玄は必殺技を起動させる。
「希望だなんて思っていない!ただ、やらなきゃならないことだと思っているだけだよ!」
〈ロック オン!一 十 百 千 オレンジチャージ!〉
鎧武・闇は無双セイバーにブラックオレンジロックシードをセットし、必殺技のチャージに入る。
「だからそれが!弱者の考えなんだ!真に強き者は、弱者から奪うことも、弱者に与えてやることも自由に行う!それが僕の正義、権力の在り方だ!」
龍玄は必殺技の龍玄脚を放つ。
「そんなの、誰も幸せになれない!上にいる、あなた自身も!」
鎧武・闇は龍玄に無双斬を放つ。
「何故、君はそこまで、紘太さんと同じなんだ!」
無双斬は龍玄に見事に決まり、龍玄は撃破され、ブドウロックシードとキウイロックシードが落ち、鎧武・闇は拾い上げ、変身解除する。
「るう子、身体は大丈夫?」
ユキが心配すると、
「大丈夫。ただ、戦い足りない気がするだけ。それより、ユキ達の戸籍を聞こうと思っていたんだ。」
るう子がユキに今朝からの質問をすると、
「判ったわ。それなら教えるわ。」
ユキはるう子達を連れてある場所に向かう。
「着いたわ。ここが私の本籍地よ。」
「あの、ユキ?ここってるうの家だよね?」
「そうよ。」
ユキはあっさり肯定し、るう子の家を自前の鍵で開けて家に入る。
「ただいま。」
ユキはあっさりただいまと言い入って行く。
「ユキちゃん、お帰り。るうちゃんに話したの?」
「ええ。ただ、まだるうは疑っているみたい。」
「るうちゃん、みんな。今すぐ居間に入って頂戴。大事なお話があるの。」
ハツに言われて、るう子達は居間に集まる。
「まず、話すことは、るうちゃん、この子はるうちゃんのお姉ちゃんに当たるユキちゃんよ。ユキちゃん、自己紹介をして。」
「どうも、改めて、小湊ユキよ。これからもよろしく。」
ユキの自己紹介を終わらせ、ハツは話を進める。
「それからね、ばあちゃん、るうちゃん達が仮面ライダーのベルトを使って戦っていることは知っていたの。だからね、協力できる人がいないか、ネットで調べていたらね、こんなサイトを見つけたの。」
ハツは、ノートパソコンであるサイトを開く。
「ええと、何何、サイト名は『仮面ライダー 正義のマスク』?」
「そう、このサイトの下のメッセージを読んでみて。」
「ええと、『選択し、今は仮面を着けし少女達よ、もしこの意味を解けたなら、来るが良い。君達に、仮面ライダーの全てを話し、君達の力となろう。 管理人、仮面ライダーディロードより』」
「るうちゃん達なら、この意味しない解るんじゃないかな?」
「これって、セレクターで今、仮面ライダーとしてライダーバトルをしている人は来てくれたら、協力者になるって意味だよね?」
「私達も、同じ考えにたどり着いて、もうアポは取っておいたわ。明日の10時に合う予定よ。」
「ばあちゃん、ユキ、ありがとう。もしかしたら、るうのベルトのこともなんとかなるかも。ありがとう。それじゃ、明日の10時までに、この住所に集合だよ。今日は色々あったから、もう解散で。」
「そうね。もうそれなりの時間だしね。」
るう子と華代の言葉で、その日は解散となり、るう子達は翌日に備えて早く就寝した。
翌日、るう子達はサイトの管理人の居るマンションにいた。
「よし、行こう。」
るう子達は入って行く。そして、登って行きサイト管理人の部屋に着き、チャイムを鳴らす。
「どちら様ですか?」
インターホンからは、40手前の男性の声が聞こえる。
「この間アポを取った小湊です。」
「そうか、来てくれたか。鍵は開いているから入って来てくれ。ただ、中の物には一切触れないでくれ。」
「分かりました。お邪魔します。」
るう子達は、入って行く。
るう子達の目の前には、一人の男性がいた。
「ようこそ。僕はファンサイト『仮面ライダー 正義のマスク』の管理人、仮面ライダーディロード。凪風雅だ。ゆっくりしていってくれ。」
るう子に、協力者になるであろう人物が現れる。
to be continued
鎧武所持ロックシード一覧
クルミ、パイン、イチゴ、ブラックオレンジ、ブドウ、スイカ、キウイ、ブラックレモンエナジー、チェリーエナジー、ピーチエナジー、マロンエナジー、カチドキ、極、サクラ、タンポポ
次回予告
雅と名乗る男によって語られる仮面ライダーの歴史。更に、るう子達に新たな力が!次回『仮面ライダーを知る男』 
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