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ドリトル先生の水族館

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第十一幕その三

「それからだよ」
「診察だね」
「急患の人にはすぐに向かうけれど」
「そうでないとね」
「こうして飲んでからでいいと思うよ」
「先生はイギリスにおられる時からですよね」
 トミーも先生に言います。
「ティータイムは欠かさないですね」
「それがないとどうしてもね」
「力が出ないですよね」
「調子もね」
「ですから」
「こうして飲むんだ、ただ昔は紅茶だけだったよ」
 ティータイムの時に飲むものはというのです、
「イギリスにいる間はね」
「日本に来られてから変わりましたね」
「こうしてお抹茶を飲んだりね」
「そう、それにね」
 しかもというのです。
「烏龍茶やレモンティーもね」
「ティータイムに飲まれる様になりましたね」
「セットもだよ」
 お茶に欠かせないそちらもなのです。
「和風やアメリカ風にね」
「中華風もですね」
「楽しむ様になったよ、他にはね」 
 さらになのです。
「ロシア風もいいね」
「ロシアンティーとロシアのお菓子でのティーセットですね」
「あれもいいね」
 先生は日本に来てからこちらも楽しむ様になったのです。イギリスのティーセットだけを楽しむ様にはなっていなくなっているのです。
「とてもね」
「ジャムを舐めながら飲むあれだね」
 王子はロシアンティーと聞いてこう言いました。
「ジャムを紅茶の中に入れるんじゃなくて」
「そう、飲みながらね」
「舐めるんだね、そこが違うね」
「また違うよ、そこはね」
 こう言うのでした。
「日本では勘違いされてたけれどね」
「ロシアンティーはジャムを入れて飲む」
「そう思われていたんだ」
「そうした誤解って結構あるよね」
「どの国でもね」
「実は違うってことが」
 ロシアンティーにしてもというのです。
「あるね」
「まあその飲み方でも美味しいけれどね」
 紅茶の中にジャムを入れて飲む日本人が勘違いしていたロシアンティーの飲み方もまた、というのです。
「あちらも」
「うん、実はあれもね」
「美味しいことは美味しいよね」
「日本人の勘違いだけれど」
 それでもというのです。
「それでも美味しいものは美味しいね」
「そうなんだよね」 
 こうしたこともお話してでした、先生はお抹茶と和菓子達を楽しんでです。そうしてから動物の皆と一緒に水族館に向かいました。
 行き先はもう決まっています、それで。
 ジップは水族館の中を意気軒昂に進む先生のお顔を見てです、こう言いました。
「いよいよだね」
「うん、今からね」
「ダイオウグソクムシさんの診察だね」
「その時が来たよ」 
 先生自身もこう言います。
「本当にね」
「そうだね、待ちに待ったね」
「これからその時なんだ」
「じゃあ先生」
 次に先生に言ったのはチーチーでした。
「グソクムシさんと何かとお話するんだね」
「そのつもりだよ」
「それで特に」
「何といってもね」
「食べなくて大丈夫なのか」
「このことは本当にね」
 先生としてもというのです。 
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