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幸運E-のIS学園生活

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見よっ!この鍛え抜かれたこのボディッ!!

「やめえええい!!そこまで!!勝者、篠ノ之 箒!!」
「よしっ!!」
「だっ~また負けた!!」

これでいっちーの10戦1勝9敗っと。そして箒嬢は10戦9勝1敗で記録っと。現在いっちーと箒嬢は自分の操縦技術を向上させる為の模擬戦が続けられていた。因みに俺は全勝です、早々簡単に負けてやるつもりは無いからね。でもいっちーは中々強くなった、二次移行(セカンドシフト)なんてしなくても十分に技術を向上させている。この前は俺との模擬戦で連続瞬間加速(リボルバー・イグニッション・ブースト)をぶっつけ本番で成功させやがったし。一応あれって難易度Sクラスの超高等技術なんだけどなぁ………織斑の血、恐るべし!!

「くっそおおお!!今回こそ勝てると思ったのに!!新しい戦術だってあっさり破られるし!!」
「い、いやあれはかなり冷や冷やしたぞ。いきなり死角から凄まじい剣撃が飛んできたのだから。燦然と輝く王剣(クラレント)を出していなければまともに喰らって危なかった」
「ああ、技術も剣撃の速度もかなり上がってる。問題はそれを生かせるだけのパワーだな」
「うん、俺もそれは振ってて思ったんだ。唯速く振るだけじゃあ動きが速いだけの剣、それじゃあ強い技じゃない、でも下手に力を加えると剣がブレて狙いが定まらなくなるんだ」

う~ん、じゃあ課題になってるのは力を込めて振ってブレないようにする正確性、いや違うな。

「違うな。課題は力を抑え込むだけの身体作りと身体の動かし方だ」
「身体の動かし方と抑え込む為の身体?」
「ああ、どんなに強い力があってもそれに見合うだけの身体がなきゃその力を十分に発揮出来ない。だからこれからは筋力をつけるメニューをやってもらう」
「えっ!?ぐ、具体的には?」
「俺特製のパワーリスト・アンクルを付けて筋トレだ。ランニング5キロ、腕立て100、腹筋100、スクワット100、背筋100、ISの腕部をのみを部分展開し、ブレードの素振り200回だ」
「うへえええええええええ!!!!!????」

文句は言わないの、俺だって一緒にやるんだから。幸い天の杯からクラスカードの情報は入ってきていない、こういう時間はいっちーとかを鍛える時間に使って強くなってもらおう。

「わ、私もやるぞ心!!」
「え?箒嬢も?でも、筋肉とか付いちゃうし下手したら腹筋とか割れるから女性的に大丈夫?」
「私はそんなことは気にしない。健康の為にも、そして私はもう心の足手纏いになりたくない!」
「よしっやろうぜ箒!!」
「おう!!」
「………まあ本人が良いって言ってるんだから良いか」

その日から、いっちーと箒嬢の特訓が始まった!!

「よし、まずは足に500gずつの錘を付けてランニングだ」
「合計1㎏か」
「(ぴょんぴょん)確かに足は重いけど、走れるぜ!」
「よっと………良し、ランニングはウォームアップも兼ねてる。しっかりな、俺は後ろから走って二人の速度が落ちたら声を掛けるからな」
「解った!行こうぜ箒!」
「ああ!」

威勢は良いな。だけどいっちー、このランニングは結構辛いんだぜ?

「はぁはぁ、2キロ突破!まだ、大丈夫だな!」
「ああっ!この程度まだまだ大丈夫だ!!」

さて、そろそろかな?

「「後、半分ッ!!!??」」
「コラコラ速度が落ちたぞ~、走った走った~」
「な、なんだ急に足がっ!!」
「お、重くなった!?」

そう、まだ元気が有り余っている時は重さは強くは感じない。だけど疲労が溜まってくれば足に掛かっている重さを実感してくる。これが、キツいんだよねぇ………。冗談抜きで。

「ぐぉおお!!足、足が重いぃぃいい!!」
「これ、はっ!キツい!!」
「無駄口叩くとは余裕だね~んじゃ3キロぐらい追加しちゃおうかな~?」
「「だ、黙って走りますぅぅうううう!!!!」」

キッチリ10分後

「ゼェゼェゼェゼェ………」
「ハァハァハァハァ………」
「こ、これだけでも……十分キツい………」
「こ、これがウォームアップとは………」
「さて、5分後には腹筋を開始するぞ。その際には500のリストを両腕に付ける、そして厳しく逝くから覚悟しなさいよ?」
「「じ、字が違うと思うんですがそれは………」」

腕立て

「ごじゅうさぁぁぁん……ごじゅうよぉぉぉん……」
「ごじゅうごぉぉぉぉ……ごじゅうろくぅぅぅ……」
「ほらほら頑張れ頑張れ」

腹筋

「ろくじゅうななぁぁぁぁ……ろくじゅうはちぃぃぃぃ……」
「ろくじゅうきゅうぅぅぅ……ななじゅうぅぅぅぅぅ………」
「はい後30回」


スクワット

「ななじゅうさぁぁぁん……ななじゅうよぉぉぉん……」
「ななじゅうごぉぉぉぉ……ななじゅうろくぅぅぅ……」
「ほら若いんだから頑張る」

背筋

「きゅうじゅうななぁぁぁぁ……きゅうじゅうはちぃぃぃぃ……」
「きゅうじゅうきゅうぅぅぅ……ひゃくぅぅぅぅぅ………!!!」
「良しっ15分の休憩後、素振りを開始!!」

素振り

「ひゃくきゅうじゅうななっ!!ひゃく、きゅうじゅう、はちぃぃぃ!!!」
「ひゃっく、きゅうじゅう、きゅうっ!!!にっっひゃっくぅううう!!!」
「よしそこまで!よく頑張った!!」
「だぁぁああ!疲れたぁぁああ!!」
「も、もう駄目だ………」

うむ良く頑張ったな二人とも。努力すれば人間なんでも出来るもんよ。

「どうする?今日でやめるか?」
「や、やめてたまるかよ……今日乗り越えられたって事は明日も乗り越えられるって事だ!!」
「そうだ、私も毎日これをやるぞ!!」
「よく言った!俺もとことん付き合おう!!まあ取りあえず、今日はもう休もうか?」
「「そうさせて下さい………」」 
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