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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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学園祭のライオンハート
  放課後の旧校舎×対黒神戦に向けてのミーティング

夕食を食べた後、女性陣全員が風呂に入った事を確認した俺ら男性陣は大浴場に浸かりながら明日の朝刊を楽しみにしていた。俺らのサプライズにより、バアルとグレモリー相手をしてどのようなゲームとなるのか俺らは楽しみにしながら体を洗っていた俺達。ヴァーリは半分悪魔でルシファーの孫なので黒い十枚の翼を展開するが、光翼を展開して洗っていた。

「ヴァーリの翼を洗う所は余り見ないが、悪魔の翼ではなく光翼を洗うのか?」

「まあな。悪魔の翼はコウモリのような翼なのでね、白龍皇の光翼を洗った方がいいだろう?」

「確かにそうだな。俺も久々に自分の翼を洗おうかね」

俺らは体を洗っていたが六対十二枚の翼を展開してから、洗おうとするが枚数が多いのか全部が洗えない状況となってしまった。なのでここにいるヴァーリ達がサポートとして洗ってもらっているが、金色の翼を洗うので力加減を理解していたので優しく洗ってもらえた。

そんで俺らが出るとソーナとシーグヴァイラが帰って来たので、そちらの記者会見はどうだった?と質問するといつも通りだと言っていた。そんで次の日の放課後、本来なら敵であるグレモリー眷属だがそれはゲームだけでありオカ研としてならいつも通りだとアザゼルからの通達だ。

「にしても、冥界の朝刊はまたド派手な事となっているな。俺らの一面ばかりかと思ったが、小さい記事にはシトリー対アガレスのも載っているな」

「そりゃそうさ。一誠が超有名人なのだからな、それに新聞社がソーナとシーグヴァイラのゲームを載せないと文句言われてしまうからだと思ったからじゃねえの」

『創造神黒鐵様率いる黒神眷属、サプライズとしてバアルとグレモリーをタッグとして組ませた変則ゲームとなる』

予想通り良い見出しとなっているが、英雄チームでの地獄のトレーニングにより全員に量産型聖剣エクスカリバーを譲渡した事で戦いの幅が増えたようだ。遠距離が得意な狙撃者が剣術をやってから近距離も得意となった。

ま、俺らもいいがこれからアザゼルと共にゲームに関するミーティングに出席する。部室には俺、ヴァーリ、祐斗とギャスパーのみで、残りの女性陣は学園祭の準備作業に使う布地を求めて新校舎の方に向かった。

「ギャスパー、白音とレイヴェルの様子はどうなんだ?」

「小猫ちゃんとレイヴェルさんは口喧嘩もせずに、ちゃんとフォローとかをしていますよ一誠さん」

「それなら良かったが、白音もレイヴェルも仲良くやってないと俺が困るからな」

「猫又対焼き鳥だと言われるのが嫌何じゃないのか?それに元々レイヴェルは一ちゃんを追って来たようなもんだ」

入室してきたアザゼルがそう言うのであればいいが、三人共仲良しでクラスメイトの人気者だと聞いている。ギャスパーも役に立っているし、プライベートも戦闘でも役に立っているからな。それに今回のゲームは、ギャスパーの目も解禁されるし敵だとしても本気で来いと言っている。俺の血液を入れた小瓶を常に持たせているから、吸血鬼の力が使えてコウモリ軍団として探査と索敵も使うようだし。

「にしても一ちゃん達はここにいていいのか?仮にもゲーム時だと敵のようなもんだ、人間界本家に帰った方がいいのでは?」

「それだと二度手間させるのは嫌なのでね、別に俺らが敵だとしても今の俺らはグレモリー眷属の協力者としてここにいる訳だし」

「そうだぞアザゼル。ここで聞いた事をまた同じ事を聞くのは嫌だからな、それよりグレモリー眷属男子は訓戒みたいなのは無いのか?」

「あるにはあるが、それに関しては一ちゃん達が帰った後に言わせるさ」

そんな風にしてグレモリーと黒神の男子同士で盛り上がっていたが、リアスや他メンバーも入室してきた。もちろんシーグヴァイラとレイヴェルのイリナもいたが、ヴァーリらの所付近に座ってから見渡すようにして言うアザゼルと俺。

「そんじゃミーティングを始めるが、ここにいる一ちゃんらは二度手間をさせると面倒なのでここに来てもらった」

「ゲームのミーティング前に、各勢力の情勢について話すとしようか。神器に関して厄介事が発生したが、英雄派が禁手の研究をしては実際に結果を出していた事に関してはお前らも知っての通り。身を持ってその力を喰らった訳だが、英雄派の者らではなく残存部隊の生き残りが一般に紛れている神器所有者や悪魔に転生している神器所有者に禁手の至り方を伝え始めているんだとよ」

京都で実際に体験したが、俺らは元よりグレモリー眷属は神器に関して余り詳しくない。神器の使い方に詳しい俺らぐらいだが、神器特性やらだが禁じ手ややってはいけない事をやっているようだしな。次元の狭間本家にいる英雄チームは、既に俺らの仲間となり構成員達も改心させた。残存部隊がいるとなる事に関しては厄介だが、禁手化は凄い力を得られる訳でどういう結果を生むかは知っての通りだ。

「一ちゃんの説明通り、それがどういう結果を生むかは想像通りとなる。今まで不遇な人生を送ってきた者が一転して、世界の均衡を崩すとも言われる力を得ればソイツの価値観が変わる。神器を持つ者は必ずしも良い人生ばかり送れる訳じゃないが、人とは違う異能故に迫害され差別されてきた者らも少なくない」

「悪魔に転生した所有者も理不尽な取引で眷属になったケースもあるが、全ての悪魔が良心的な訳がない事は前例がある。黒歌と白音の時みたいにな、上級悪魔にも心無い者が少なからずいる。人間界の影響で多様な考えを持つようになってきたが、合理的な思考を持つのが本来の悪魔が考える事だ。理不尽な思いで暮らしてきた神器所有者もいるし、アザゼルらグリゴリによって仲間になるか監視するかだった。力の使い方に関しては俺らが詳しいが、圧倒的な能力である禁手化を得たらどうなるか?」

強引な方法で悪魔に転生させられた神器所有者が禁手化を使う事は有り得るが、俺らが発言した事で静まり返った中で俺とアザゼルは表情に影を落とすかのように言う。

「・・・・禁手化を得たら間違いなく使うだろうな。人間ならば他者への復讐、世俗の逆襲に使うかもしれんが神器持ちの転生悪魔なら己を虐げてきた主への報復を考えるだろう。ま、人間界・冥界のあちこちで暴動が起きるかもしれないが生憎と神器所有者を現状に不満を持つ者を粛清する事を、仕事としてやっている者らがいる。覚えといて損は無いが、蒼い翼と言う大企業には人間界・冥界に支社があるからな」

「その企業名はとても有名な大企業で巨大グループ名じゃないか、一ちゃんは蒼い翼の関係者なのか?それについては後々聞くが、人間の限界を超える事を禁手化する事で超えて来たのが京都にてあった『禍の団』英雄派の連中だ。だが壊滅した事で、下部組織やら残存部隊が人間界・冥界にいる不満を抱えた神器所有者をスカウトするだろうな。だがその暴動を粛清する立場がいるのが、蒼い翼警察課にてやってくれるだろう」

テロリストの結末に関してどうなるか分からないが、とりあえず英雄派構成員は地下牢屋で改心させた後に人間界・冥界にある治安維持部隊に配属となる。現時点では、人間の恐ろしさを知ったコイツらにとってはどうだろうな。

ここにいるグレモリー眷属の神器所有者は、リアスの優しさによって不満を感じる者はいない。力の使い方や使い道を人生で一変したとしても、俺らから救いの手を差し伸べると思う。辛い生き方をしてきた奴程、禁手化を使わない奴はいない。

『ま、シャルロットが死んだとされているが神器システムを作ったのはどういう思いなのかをコイツら自身が知っている』

『そうだな。俺もかつてはテロリストとして道を外し損ねたが、一誠と従姉さんの救いの手によって俺らは救われたからな』

『神器は使い手の善悪に関して関係ないし、便利で幸せになる為に開発したのでもない。人間がもし他種族からの攻撃を受けたのなら、神器は人間にとって最強の武器ともなるからな』

『各地で暴動・戦争が起きそうではあるが、神レベルぐらいの神滅具を宿す俺らが例えだろうな。一時は強者しか興味が無かったが、今の生活が楽しくて仕方がない』

俺とヴァーリが念話をしていたら、空気が重くなった室内だったのでそれを察した俺らとアザゼルは咳払いをしてから改めて告げた。

「・・・・空気が重くなってしまったが、本題へ入ろうか。アザゼルがここに来たのは、俺ら黒神戦へのアドバイザーとしてだそうだ」

「全部言われちまったがそう言う事だ、改めてグレモリー眷属に少しでも勝率を上げさせる為に来た」

レーティングゲームでのミーティングでバアル戦が近いけど、急遽バアルとグレモリーとのタッグを組んで対黒神眷属戦としてのゲームに加わる事となった。決戦前にアザゼルからのアドバイスを頂戴してから、皆で検討する事になっている。部屋の雰囲気を変える為なのか、シーグヴァイラがアザゼルに質問する。

「確かサイラオーグにもアドバイザーが付くと聞いていますが、あちら側は誰が付いているのですか?」

「急遽決まってしまったが、バアルとグレモリーに一人のアドバイザーよりも二人にした方がいいとの事だ。俺がグレモリー眷属のアドバイザーをするが、バアル眷属には皇帝(エンペラー)様が付いたそうだぞ。一ちゃん率いる黒神眷属は、アドバイザーいらずだからな」

「俺らにアドバイザーなどいらんし、俺自身がアドバイザーな訳だからな。一勢力トップがアドバイザーとは、若手悪魔にとっては相当恵まれていると思われる。ディハウザー・ベリアルがアドバイザーと言うのはどうかと思うが、今は味方だから間違えるなよ?」

将来、ゲームで各タイトルをゲットするリアスへの目標であって現王者の皇帝(エンペラー)ベリアルは、将来的にデカい壁へとなるだろう。正式参戦後の大きな目標と見ておくし、眷属メンバーも主がゲームに参加する以上は避けて通れない相手となっている。アザゼルは改めて言う。

「さて、お前達。一ちゃんら黒神眷属のデータは覚えたな?本人の前で言うが、ゲームするなら迷わずに戦う事を言っておくぜ。迷いがあれば瞬殺されてしまうからな、ゲームファンでもそうならないように修業メニューを加えとくが精々一ちゃんらを楽しめるようなゲームをしろ」

アザゼルの言葉通りで、俺ら以外のグレモリー眷属が頷いた。俺ら黒神眷属については研究をしているようだが、今回は英雄チームを入れるのでデータには無い情報を知る必要性が無いからだ。現状で分かっている能力に関しての情報は、既に渡しているがまだまだ知らないオーバーテクノロジーがあるので喋らない俺らがいる。実際一度敗戦を味わっているからなのか、俺らを見る目が変わった。

「改めて言うが俺らは手加減をしないし、俺らのデータを見たとしても勝率が上がるかは今後の修業結果だろうな」

「一ちゃんらの力は正直言ってデータ不足だ、ISと言い剣魂と言い俺らが知らない技術があるからな。一応黒神眷属のパラメータ付きで表示させるが、あの時見せた力が全てではない。能力を見せていない者もいるようだが、そう言えば『禍の団』英雄派はどうしているんだ?一ちゃん」

「曹操達?地下牢屋にて幽閉しているが、それがどうかしたか?」

「ここからは俺の直感だが、もしかして英雄派を仲間として迎えたのではないのか?と俺はそう思うぜ。転移先が他本家だし、黒神眷属の仲間となったのなら増々悪魔相手では最強最悪の敵となる」

流石聡いなアザゼルは。確かに英雄派=英雄チームは、俺らの眷属に加わったがまだ正式発表していない。最初の一撃のみ俺がやったが、あの時の重力球は手加減だったからな。

グレモリーもバアルも悪魔では珍しい修業するタイプだから、俺らとゲームする時は明らかにレベルアップしているだろう。努力を重ねるタイプで、日々トレーニングしているが前回は鍛錬相手での非常勤バイトしていたが今回はしない。

「お前らは『禍の団』相手を戦っているが、バアル眷属も危険な実戦を積んでいる。『出来るだけ若手を戦に駆り出さない』と宣言したサーゼクス達四大魔王の意向も虚しいが、一ちゃんらはわざと若手を戦わせているし無茶な戦闘に連続で出くわす若手もいるらしいな」

「テロリストが出たら俺らが出撃する事となっていたが、今では若手悪魔が戦闘をしているからな。それと唯一『兵士』がいない眷属はお前らぐらいだろうが、バアルの『兵士』も記録映像にも出ていねえ。俺らは今の所、誰を『兵士』にするかはまだ決まってない」

「確か一ちゃんのとこは、黒の駒でゲーム時だけタブレットで決められるようになっているんだったか。各チームにいる者を選択し、駒特性を入れて決定ボタン押せば黒神眷属としての十五人が決定する。なお記者会見でも各チームの代表者が来ていたが、記者会見でも質問されていたよな?」

「まあな。各チーム名を言うと、恋姫・大江戸・ISが他本家にいるがヴァーリチームだけは人間界本家にいる。ヴァーリチーム以外の者らは異世界から来た者らで、恋姫は三国志世界からで大江戸はそのままとなっている。ISは人間最強武装の塊であるが、今回ゲーム時は解禁とされているから出すかもな。滅多に使わないし、サイラオーグの『兵士』も滅多に使わないから情報もほとんどないし仮面被っているから誰なのかも分からない」

データが揃ってない以上、俺らには細心の注意を払って臨むべきだ。今回どんな者らを使うかはゲーム時にしか分からないし、俺ら黒神とバアルには隠し球があると言う事だ。それにサイラオーグの母親は獅子を司る家の出だからか、何やら俺的には嫌な予感しかしない。

もしかしたら神滅具を持っているかもしれんし、その後はグレモリーだけでのミーティングなので俺、ヴァーリ、シーグヴァイラ、レイヴェルは先に家へ帰った。イリナは表では興味深い御使いだからな。送迎車内で、旧校舎に放っている小型偵察機にて見ていた。

「どうやらリアスを筆頭にゲームの戦術と俺らの対策をしている様子だな」

「それを皆で一つ一つ詰めているようですが、一誠さんは英雄チームの事を一切口にしてませんでしたしね」

「俺らのゲームもいいが、そちらのゲームも頑張れよ。俺はどっちも応援しているが、黒神の婚約者として恥の無いゲームをな」

「私やソーナもですが、リアス達が正式にレーティングゲームに参加したらどうなるか見物ですね。若手でも異例の布陣ですけど、正式に参戦もしていない力を持つ黒神眷属は実戦経験豊富。一方私達も実戦経験豊富ではありますが、久方振りの大型新人チームとして見られています。ソーナも同じ事を言ってましたよ」

「私はまだまだですが、黒神眷属の仲間入りとまでは行かないですがトップテン入りは時間の問題でしょうね。冥界からの注目も大きいですし、今度のゲームは冥界中が見ております創造神黒鐵様を中心となった眷属メンバーが有名人ばかりです。記者会見を見ましたが、あれだけの盛り上がりを見せたのですから冥界の住人にとってはとても注目しています」

まあそうだけど、悪魔の未来というより俺らの眷属の行き先を見ている。レイヴェルはウェンディの眷属となっているが、いつか黒の駒でのトレードを行いたい。だが俺らの仲間入りともなれば、地獄の鍛錬が待っているが既にやっているからな。

俺らの秘密を知っている者だし、ゲームのランクトップ陣を動かせる力を持っているからな。レーティングゲームの王者に関して興味がないが、リアス達にとっては夢があるからな。 
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