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作者:紡ぐ風
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第7話『その盤友は蛮友』

 
前書き
前回のあらすじ
ちより達と戦い撃退したルリグチーム。るう子は単身でウリスを探していると、晶が現れるう子は勝負を仕掛ける。るう子は鎧武の極アームズに変身したが劣勢に。その時、ファイズが現れザビーに変身した晶を倒し、事態は新たな展開を見せる。 

 
ある工場、蒼井晶は傷だらけの状態で泣いていた。
「嘘!?なんでこんなになっているの!これじゃ、モデルなんて出来ない!?こんな惨めな私、誰かに見られたく無い!?」
晶が嘆いていると、飛蝗型の機械生命体、ホッパーゼクターが現れる。
「なんだお前?私を笑いに来たんか?」
晶の質問にホッパーゼクターは首を振る。
「じゃあ何なんだよ!私の仲間でもなるっていうんか?」
晶の次の質問に、ホッパーゼクターは首を縦に振る。
「ん?いいじゃねぇか。やってやるよ!」
晶はホッパーゼクターを手に取った。

翌日、るう子はユキと遊月に怒られていた。
「ライダーサーチャーのるうに対しての反応が規格外になったけど、極アームズを使ったわよね?」
「うん、使ったけど──」
「るう子、あれはとても危険な物なんだよ!確かに強いけど、使い続けるとインベスの王になっちゃうんだよ!」
「えっ!そんなに危険な物なの?」
るう子が驚きながら質問すると、
「大丈夫よ、みんな。」
懐かしい声を聞いてるう子達が後ろを向くと繭が立っていた。
「安心して。極ロックシードは性能を完全コピー出来なかった代わりにデメリットもコピー出来なかったわ。これは事実よ。」
「繭、あなたの言うことはなかなか信用出来ないわ。」
繭の生み出したルリグであったユキは当然繭を疑う。
「ならこれを使って見て。ユグドラシルが使っていたヘルヘイムの浸食値を測る測定器よ。」
一衣が使ってみると、確かにメーターは動かなかった。
「でもさ、ウリスと組んでいる繭はどうして私達のところに来たの?」
「別にウリスとは組んでいないわ。私もウリスがあんな風に悪用するとは思っていなかったもの。」
「それで、どこがコピー出来なかったの?」
「果汁の光弾を放つ能力だけよ。」
「それって特に必要ないような。」
「でも、兎に角繭の本心が解って良かったよ。ありがとう。」
「それじゃ、頑張ってね。」
繭はそう言い残して消えていった。
「まあでも、るう子が安全なら問題ないか。」
「そうね。あら?どうしたの伊緒奈?」
「どうやら、誰かがライダーバトルを始めたみたい。各異空間にタカカンドロイドを設置したけど、天の川学園で反応があったわ。どうやら、上級、中級、低級、規格外が一人ずついるみたい。」

場所は変わって天の川学園高校体育館
「彩里がダークライダーと名乗る人達にやられたのはみんな知っているよね。」
白戸紗良の言葉で、沈黙は解放される。
「フードロイドを使って調べた結果、ダークライダーはソーサラーという仮面ライダーの部下みたい。それにダークライダーの力は強いわ。みんなで戦えるように訓練しようよ。」
「それには賛成ね。この中で一番弱いのはあたしだし。」
相良瑠海は賛成する。
「確かに、ボクもいいと思うよ!」
「問題ない。」
末野羽衣と吉井美結も賛成した。
「それじゃ、決定ね。」
紗良はフォーゼドライバーを起動させる。
[three two one─]
「変身!」
紗良はフォーゼに変身する。続くよう瑠海はファムに、羽衣はガタックに、美結はクウガに変身した。
「まずはあたしから行くわ!」
【SWORD VENT】
ファムはソードベントをスキャンし、薙刀のウィングスラッシャーを構える。ファムはそのままフォーゼに向かうが、
「今が狙い目だね!」
ガタックマスクドフォームは両肩のガタックバルカンでファムを襲撃、ファムはウィングスラッシャーを回転させ、弾丸を弾く。
「ガタックはかなり厄介ね。」
[ペェ ン オン]
フォーゼはペンモジュールを右足にセットしガタックにインクをばらまき、ガタックの至る所に付着したインクは固まり、金属のようになる。
「かなりヤバいね。キャストオフ!」
しかし、ガタックゼクターのアゴにインクが付着した所為でガタックはキャストオフが出来なくなってしまった。更にはガタックバルカンもインクで固まり撃つことが出来なくなってしまっている。それを見てクウガは動き出す。
「超変身。」
クウガはタイタンフォームに変身しガタックバルカンを力ずくでガタックの肩から外し、
「超変身。」
ペガサスフォームに変身。ガタックバルカンはペガサスフォームの武器、ペガサスボウガンに変化する。

タカカンドロイドから送られて来た映像を、るう子達は作戦ルームで見ていた。
「どうやら、フォーゼが中級、ガタックが上級、ファムが低級にクウガが規格外ってところね。」
「ユキ、るうの時にも規格外って言っていたけど上級の上は超上級だよね?」
「るう、仮面ライダーの中にはその超上級の比じゃないくらい高スペックな仮面ライダーもいてライダーサーチャーでも振り分け出来ないレベルのライダーがいるわ。私はそれを規格外と呼んでいるわ。私の認識だと規格外は不老不死のブレイド、オーバーパワーのクウガ、そして能力超特化の鎧武の三人よ。」
「でも、今見ている限りだと、クウガも普通に見えるんだけど。」
「るう子が知らないのは無理もない。だってあの位ならあのままで充分戦えるし、多分向こうも私達と同じでチームを組んでいるみたいだし。」
華代はるう子に説明していると、画面の向こうでクウガがウィングスラッシャーを奪いドラゴンフォームに変身し、ドラゴンロッドに変えてしまっていた。そうして戦っていると、何も無い所にファスナーが現れる。それは、画面を見ていた伊緒奈も確認した。
「この反応─みんな、超上級ライダーが来るわ。」
伊緒奈の言葉を聞き、画面を見ると、クラックからチューリップホッパーに乗った仮面ライダー残月ウォーターメロンアームズが現れ、
〈ソイヤッ!ウォーターメロンスカッシュ!〉
ウォーターメロンガトリングから無数の弾丸が放たれガタックゼクターとファムのVバックルが粉砕され、瑠海と羽衣は変身解除させられる。
「あなたは一体?」
フォーゼとクウガが腰を引きながら構えると、
〈ソイヤッ!メロンアームズ!天、下 御免!〉
残月はメロンアームズにアームズチェンジし、
「逃げないで、戦って下さい。」
無双セイバーを構える。
「どうしてですか!?」
「ライダーが集まったのです。戦わない理由が有りますか?」
残月は無双セイバーの銃部分で威嚇射撃を行う。
「解りました。やりましょう。」
[N S マァグネェット オン]
フォーゼはNSマグフォンを使いマグネットステイツに変身し、ランチャーとガトリングのモジュールを起動させる。
[  ランチャー ガトリング  limit break]
「行きます!ライダー超電磁ボンバー一斉掃射!」
フォーゼの必殺技が放たれる。
〈ソイヤッ!メロンオーレ!〉
残月も必殺技を発動させる。

画面を見てるう子は驚く。
「そんな!あの白いライダーは大丈夫なの?」
「るう、大丈夫よ。残月が何故超上級ライダーなのか、理由が解るわ。」
ユキに言われ、画面を見ていると、驚くべきことが起きた。フォーゼの必殺技は確かに残月に放たれた。しかし、残月の周りをメロンのようなオーラが囲い、その攻撃を吸収し、一斉掃射が終わった瞬間残月はメロンディフェンダーをブーメランように投げ、メロンディフェンダーの刃、ソクトウエンとハサイシンによってフォーゼドライバーが破壊されてしまう。
「嘘!?どうして?」
「これが、残月が超上級ライダーな理由よ。残月の強さは防御にあるの。さあ、動きがあるわ。」

紗良が倒され、クウガは怒る。
「超変身!」
クウガは怒りに身を任せ、アルティメットフォーム(ダークアイ)に変身。残月に突進し、メロンディフェンダーを殴り続け、五発目で粉砕され、残月はウォーターメロンアームズにアームズチェンジする。
〈ソイヤッ!ウォーターメロンオーレ!〉
残月は必殺技を発動。先程以上の量の弾丸が変身ベルトのアークルにヒットしクウガは爆発と共に変身解除され、脱落した。その炎の中で、残月はタカカンドロイドを睨むように見ていた。
to be continued 
 

 
後書き
ライダー&セレクター一言図鑑
仮面ライダーフォーゼ:『仮面ライダーフォーゼ』に登場。宇宙の力、コズミックエナジーを使って星座の怪人、ゾディアーツと戦った。
白戸紗良:双子の妹から開放されたいという望みを叶え、サシェというルリグになった少女。クラス:宇宙のシグニを使役する。
仮面ライダーファム:『仮面ライダー龍騎』に登場。自分の美貌を利用する詐欺師、霧島美穂が浅草威(王蛇)に殺された姉を生き返らせる為に戦った。
相良瑠海:超セクシーな体型に悩み、それを解消するために戦ったが、ルリグ、ララルーになり衣装がより際どくなり、目を向ける場所に困る状況になったとは言ってはいけない。
仮面ライダーガタック:『仮面ライダーカブト』に登場。超熱血漢な青年、加賀美新が変身する。片思いの相手は天道総司(カブト)の実の妹である。
末野羽衣:小学校時代から片思いの相手がいて、その人と付き合う為に戦ったが、ソウイというルリグになったことで半ば永遠に叶わない願いとなった。
仮面ライダークウガ:『仮面ライダークウガ』および『仮面ライダーディケイド』に登場。クウガ本編では、旅人であり喫茶店の店員の伍代雄介が人々の笑顔を守る為に戦った。クワガタの機械生命体、ゴウラムがパートナー。ディケイドでは、刑事である八代藍に惚れ込み、振り向いてもらう為に戦っていた青年、小野寺ユウスケが変身。八代を失ってからはディケイドと行動を共にするが、ライダー大戦で死亡し、キバーラの力でアルティメットフォーム(ダークアイ)のクウガとして復活した。
吉井美結:幼少期に姉をなくし、無口になった少女。ルリグ、ミュウになっての戦闘スタイルは虫を呼んで臨機応変に戦うスタイルをとる。
カンドロイド:仮面ライダーオーズの世界では、一般の自販機にセルメダルをいれるだけで買うことができ、録画用、無線用、電気バッテリー用など、様々な種類がいる。 
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