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『魔法の薬』

作者:零那
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『LSD』



LSDは合成麻薬の一種。
少女は紙タイプだった。
他には錠剤やカプセルとかも在るみたいだった。

LSDは、幻視や幻聴の他、時間の感覚が無くなったり強烈な幻覚作用が現れると聞いた。

特に幻視作用が強い。
少しの量でも、物が変形していたり凄く大きく見えたり、カラフルな光が見えたりする。
そんな状態が8~12時間も続くらしい。

少女は、そんなになるまでの効き目は無くて、聞いた話だからよく解らなかった。

ただ、長時間の幻覚を見るのはどんな気分なのか、其れは楽しい時間になるのか。
そこが気になっていた。

知ってる子がLSDにハマってるって聞いたので会いに行った。
話を聞こうと思った。
...けど、話にならなかった。

LSDを繰り返し長いことしていると、神経障害を起こす事があるのは知っていた。

クスリによって症状が異なるのは知ってる。
中毒になってる人間も身近で見てきた。
知らないワケじゃない。

其れでも、自暴自棄になってた少女は、どうしても効き目を実感したかった。
クスリで楽しい気分に成ってみたかった。
ヤケクソでも何でも良いから、総てから解放されたかった。
一瞬でも良いから記憶を飛ばしたかった。

其処に恐怖など無かった。


少女のLSDは、紙。
だから、当然の如く何枚か同時に口に入れると効果抜群かと思う。

間違いでは無かった。

今迄で1番効果が出た。
確かにカラフルな光の筋が沢山見えた。
目がチカチカして凄く眩しい。
それに、凄く綺麗だった。

でも、少女の中には、冷静なもう1人の少女が居た。
なんだ、こんなもんか。
もっと凄い景色が見れると思ったのに。

少女は、嬉しかった半面、残念でもあった。

それでも今迄よりは1番効いた。
お気に入りになりそうな予感。

次はもっと違う景色が見れるかも知れない。
今思えば、この時は、少し依存しかけていたのかも知れない。


 
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