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転生とらぶる

作者:青竹
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Fate/stay night
  1149話

 
前書き
転生とらぶる設定集の、Fate風ステータスを更新しています。  

 
 混沌精霊。それは、文字通りの意味混沌とした能力を持つ精霊の事。
 何故俺がこんなスキルを持っているのかは分からないが、このスキルは多種多様な能力を持っている俺にして、破格と言ってもいいだけの能力の数々を備えている。
 まず、混沌精霊の特徴として物理攻撃は基本的に無効化出来る。
 ……まぁ、サーヴァントというのは魔力で身体を作られている以上、聖杯戦争では役に立たない特性だが。
 敵マスターだって基本的には魔術師なんだし。
 次に、混沌精霊特有の能力として身体を白炎と呼ばれる白い炎へと変える事が出来る。
 この白炎は魔力で出来ている炎であり、炎獣という一種の使い魔のような存在を無数に生み出す事が可能だ。
 また炎と影を自由に操るという能力を持っている。
 火の精霊だったり、影の精霊だったりするのではなく、混沌精霊となっているのはこの辺に由来するのだろう。いわゆる、幻想種という奴だ。
 それ以外の能力も、また破格。
 炎と影の魔術に限り無詠唱で使用が出来、無詠唱:B-というスキルを持ち、混沌精霊特有の特殊な魔術を使用可能となっており、魔術:EXが。こちらもまた混沌精霊としてなのか、神性:D。幻想種としての対魔力:A、相手にランダムな状態異常を与える魔眼:C、混沌精霊であるが故に身体がより純粋な魔力で形成されており、それを使った魔力放出:A。
 これらのスキルが合わさった、念動力に負けない程の統合スキルである混沌精霊は当然ランクEX。
 それが、俺のステータスに???と表記されていた、最後のスキル。
 確かにこれだけ強力なスキルである以上、ちょっとやそっとで使えるようにならないのは当然か。

「アークエネミー、貴方……」

 隣に立つ凛が、俺に対して唖然とした表情を向けている。
 スキルを見た……のではなく、今の魔力放出を使った移動方法だろう。
 確かに少し……それこそ数十分前までの俺であれば、魔力放出とかは使えなかったしな。
 ……ここまで新しいスキルの使い方を思い出しておきながら、記憶の方が全く思い出せないというのは、どうなってるんだか。
 ともあれ、今は記憶云々、スキル云々の話は後回しにして……

「詳しい話は後だ。とにかく、今はこいつらを……いや、バーサーカーを片付ける。凛はここで見ていてくれ」
「そう簡単にやらせると思っているのですか? バーサーカーを守るのは本意ではありませんが、今ここでイリヤスフィールを殺させる訳にはいきません」

 セイバーが見えない剣を手に持ち、俺の方へと突きつけてくる。
 また、ライダーも相変わらず眼帯を外して俺の方へと魔眼を向けてくるが、混沌精霊となった今の俺には、効果がある事はあるが、それでもさっきのように強烈なものではない。
 ただ……確かにこいつらに手を出されるのは危険だな。

「なら、お前達にはこいつの相手をして貰おうか。……来い!」

 一言。たったその一言だけで、空間に穴が開き、その存在が姿を現す。
 上半身は鷲、下半身はドラゴン。後頭部からは捻れるような角が前方に突き出ており、もう1対は後方へと伸びていた。背中には翼と羽がそれぞれ1対ずつ存在している。
 スライムに続く俺のもう1つの宝具。
 グリフォンとドラゴンのキメラとでも呼ぶべき存在、ランクAの対軍宝具である、グリフィンドラゴン。
 混沌精霊のスキルが解禁された事により、この宝具扱いのグリフィンドラゴンも自由に使えるようになった。

「これは……グリフォン? いえ、それとも竜種? どちらにしろ、こんな場所にいていい存在では……」

 呆然と呟くセイバー。ライダーもその隣で厳しい表情を浮かべ……衛宮とイリヤは言葉も出ない程にその存在を見上げる事しか出来ない。

「GYAAAAAAAAAAAAAAAAA!」

 ここに姿を現せたのが余程に嬉しかったのか、高く鳴く。
 それだけで周囲に圧倒的な声が響き渡り、理性を失っているだろうバーサーカー以外の者達は、凛も含めて動きを止める。

「GYAAAA?」

 俺の方を見て嬉しげに鳴き声を上げるグリフィンドラゴン。
 正直、こういう存在を従えているというのは理解しているのに、どうやってこの存在を従えるようになったのかというエピソード記憶がないのが残念だ。
 とはいえ、ここでこっちの弱みを見せるような真似をする訳にもいかず……
 こちらに頭を下ろし、擦りつけてくるグリフィンドラゴンの角の生えている頭を撫でながら口を開く。

「俺があっちのでかいのを相手にするから、お前はそっちの3人を相手にしてくれ。……あの無傷の女はライダーだ。もしかしたらお前に乗って操ろうとしてくるかもしれないから、くれぐれも気をつけろよ。そしてこれが最優先になるけど、痛めつけるのはいいが、殺すな」
「GYAAAA?」

 訝しげな顔――と見分けられるのが自分自身でも不思議だが――で俺の方へと視線を向けてくるグリフィンドラゴン。
 まぁ、記憶を失う前の俺がどんな性格だったのかは分からないけど、まさか衛宮のように仲良しこよしを目指すような性格じゃなかったのは事実だろう。
 恐らくだが、敵対した相手に対しては人を殺すような事になってもそれを躊躇ったりはしなかったと思われる。
 何となく感覚でそれは理解出来た。
 そんな俺が、何故敵を殺さないのか。それをグリフィンドラゴンが疑問に思ってもしょうがない。
 実際、これが聖杯戦争である以上、機会があったらサーヴァントの数を減らすのが当然なのだから。

「あいつ等には借りが出来たからな。少なくともここでどうにかはしないつもりなんだよ」

 バーサーカーに吹き飛ばされた俺が、この場にいなかった時間。
 それ程長い時間という訳ではないが、それでもあのバーサーカーや敵対した相手には容赦のないイリヤを前にして、凛が無事だったというのは、普通では考えられない。 
 つまり、普通ではない出来事……衛宮達がイリヤに対して時間を稼いでくれたのだろう。
 それが意図的だったのか、無意識だったのか。それは分からないが、それでも衛宮達のおかげで凛が無事だったのは事実。
 それを考えれば、ここで見逃す程度の事はしてもいい。
 そんな俺の気持ちを理解した訳でもないだろうが、グリフィンドラゴンは俺から顔を離すと、衛宮達の方へと向けて唸り声を上げる。
 まるで地の底から響いてくるその唸り声は、幻想種であるが故の魔力に満ちていた。
 グリフィンドラゴンの唸り声を聞きながら、厳しい表情を浮かべている衛宮やセイバー、ライダーの方へと視線を向ける。

「お前達には借りがあるからな。今日は見逃す。……ただし、バーサーカーを倒すのは既に決定事項だ。それに手を出すような真似をした場合は安全の保証は出来ない。何もせずに動かないで待っていれば、こっちも特に何もすることはない。それとライダー。俺に向けるその目を止めろ。これ以上俺にその魔眼を使うようなら、敵対行為と見なす」
「……分かりました」

 俺の言葉に、大人しく眼帯を嵌めるライダー。身体に掛かっている負荷が消えたのを確認してから、改めてバーサーカーの方へと向き直る。
 何だか後ろの方で衛宮が騒いでいるような声が聞こえてきたが、今は流させて貰おう。

「さて、待たせたな。それじゃあ……始めようか。まずは小手調べだ」

 右手を白炎へと変え、そこから炎獣を作り出す。
 狼、虎、獅子、鳥といった諸々の炎獣。その数、約20匹。
 白炎により身体を形作られたその炎獣は、バーサーカーを包囲するようにして動く。
 数が多いと判断したのだろう。バーサーカーも、背後に庇ったイリヤを放って攻撃に出る事は出来ず、ただ自分達を包囲する炎獣を、唸り声を上げながら見ている事しか出来ない。

『ちょっと、アークエネミー? あんた、その能力は……』
『悪いな、詳しい話はこの戦いが終わったらさせて貰うよ。ただ、今はもう暫く黙って見ていてくれ』
『分かったわよ。けど、この戦いは……サーヴァント3人を相手にしても何とかなるのね?』

 この戦いというのが、俺の勝利で終わるというのは理解したのだろう。どこか安堵したような雰囲気を発しながら告げてくる凛の言葉を最後に、再びバーサーカーへと向き直る。
 正直、炎獣はバーサーカーの一撃で消滅するとなる程度の戦力しかない。
 けどその代わり、俺の魔力がある限り幾らでも作り出せる。
 そして俺には魔力生成EXのスキルがある以上、少なくてもこの規模の戦いは数で押し負けるということはない。
 それこそ、学校が結界で覆われた時に廊下で大量に現れた骸骨どものように。
 チラリ、と背後を見ると、グリフィンドラゴンはセイバーとライダーを相手に、互角に立ち向かっているのが見える。
 グリフィンドラゴン最大の武器はカマイタチブレスと呼ばれる、風系統のブレスだ。
 しかしあの3人を殺さずにという命令がある以上、今はそれを使わずに直接自分の身体を使った攻撃をしている。
 たまに翼や羽を羽ばたかせて上空へと向かう事もあるが、そうするとセイバーがこっちに干渉しようとする様子を見せるせいか、迂闊に飛び上がったりは出来ないらしい。
 取りあえずあっちは問題ないだろうと判断して、バーサーカーの方へと視線を向ける。
 そこでは、炎獣が襲い掛かってはバーサーカーの振るう岩の斧剣で砕かれ、消滅しているところだった。
 基本的に物理攻撃は効果のない炎獣なのだが、バーサーカーがサーヴァントである以上はその身体は魔力で構成されている。
 つまり、その武器にしても同様な訳で、普通に殴る蹴るで魔力的なダメージを与える訳だ。
 ちなみに俺もまたこの身体は受肉しているのと同時に、混沌精霊というスキルの関係上魔力の割合の方が強くなっている。

「さて……向こうの方もあまり時間を掛けてはおけないだろうし、バーサーカーにはそろそろ退場して貰うとするか」

 呟き、炎獣へと合図をして一旦後方へと下がらせる。
 このまま一方的に攻撃をしていても、物量の差でいずれ勝てたのは間違いない。
 確かにイリヤは大きな魔力を有してはいるが、それでも結局は有限だ。
 ヘラクレスのような半神をサーヴァントとして使役している以上……それも、バーサーカーというクラスである以上、その消費魔力はかなり多い筈。
 元からイリヤのサーヴァントでの戦いは、バーサーカーの驚異的な能力で一気に相手を蹴散らす、短期決戦型なんだろう。
 だが、俺の場合は魔力生成EXというスキルのおかげで、炎獣を延々と作り続けるのも難しい話ではない。
 つまり、このままの戦いを続ければ勝てる筈なのに、俺はそれをしないでこうしてバーサーカーの正面に立っている訳だ。

「何よ、何のつもり!」

 バーサーカーの後ろで叫ぶイリヤ。
 そんなイリヤに、俺は笑みを浮かべて口を開く。

「別に何でもないさ。ただ、物量戦で負けるよりも、実力の差をきちんと見せつけて勝った方がそっちも諦めが付くと思ってな。……それに、さっきの借りをまだ返してないし」

 あの一撃のおかげで結果的に俺は混沌精霊というスキルと、グリフィンドラゴンという宝具を使う事が出来るようになったのは事実。
 だが、だからといってあの一撃の礼をしない訳にはいかないだろう。

「蘇生魔術の重ね掛けがお前の宝具だったな? どれだけの残り回数があるのかは分からないが……精々切らす事がないようするんだ、な!」

 最後の一言と共に、一気に前へと向かって踏み出す。
 身体を形成している魔力を放出する、混沌精霊に含まれているスキル、魔力放出を使い、一気にバーサーカーとの距離を詰める。

「■■■■■■■■■■■ー!」

 雄叫びを上げ、俺に向かって岩の斧剣を振り下ろすバーサーカー。
 へぇ、この速度にきちんと合わせている辺り、さすがと言ってもいい。
 けど、甘い、今の俺は以前の格闘以外にも使える攻撃方法があるんだよ!

「影槍!」

 その一言と共に、俺の影から伸びた影で出来た槍。
 俺の魔力をたっぷりと込め、影精をこれでもかと練り込み無詠唱のスキルで発動したその魔術は、鋭利な切っ先を真っ直ぐバーサーカーへと向かって突き立てんとする。
 それを防ごうとして岩の斧剣を振るおうとしたバーサーカーだったが……

「させると思うか!」

 念動力を使い、岩の斧剣の動きを空中へと固定する。
 そうして、放たれた影槍は音もなくバーサーカーの胸へと突き刺さっていく。

「くたばれっ!」

 勿論俺が胸へと影槍が突き刺すだけで済ませる訳がない。
 体内に入った状態で影槍を爆発的に周囲へと広げ、バーサーカーの体内を破壊し尽くす。
 体内から突き刺さる影槍が身体を突き破りながら、いたる場所からその切っ先を現した。

「■■■■……」

 苦痛の声を上げて地面へと倒れ込むバーサーカー。
 さて、これで蘇生魔術を何度消費させた?
 今見ている時点でもバーサーカーの身体が巻き戻されるようにして修復しているのを見ると、間違いなくまだ蘇生魔術のストックは残ってるんだろうが……
 そんな風に俺が疑問を抱く中、再び元の姿に戻ったバーサーカーは、岩の斧剣を構えて大きく叫ぶ。

「■■■■■■■■■■■ー!」

 どうやら、まだまだ元気らしい。
 けど、いいだろう。お前の蘇生魔術がなくなるまで付き合ってやるよ。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:380
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    ???

撃墜数:1185 
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