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ロックマンX~5つの希望~

作者:setuna
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Another20 白い死神

 
前書き
アクセルのもう1つのハイパーモード覚醒。 

 
エックス達は超フォースメタルのことをリディプス大佐に報告しようとしたのだが…。

エックス「くっ…駄目だ!!」

アリア「う~ん。リベリオンの通信妨害が酷くなったのかな?全く通じなくなっちゃったよ。」

アル「超フォースメタルとやらのことを大佐に報告したかったのだがな…」

ルイン「アリア博士、何とかならないんですか?」

アリア「流石の私も(今は)神様じゃないからねえ…無理な物は無理」

ルインの問いにアリアは申し訳なさそうに笑いながら言う。

アクセル「リベリオンとの決戦を控えて、リディプス大佐との連絡が断たれたのは厳しいね」

ルナ「ああ、未だにリベリオンの戦力は未知数なとこがあるからな。リディプス大佐の支援無しとなると…ちょいと厳しいかもしれねえ」

エックス「…何とか、奴らの妨害を止めることは出来ないかな?」

ナナ「通信妨害波の発信地点を絞り込みました…でも…」

ナナがモニターに通信妨害波の発信地点である場所を映すとアル長官が目を見開いた。

アル「あれはオノバン・デザート!!」

ルナ「どうしたんだよアル?オノバン・デザートってとこが何か問題でもあんのか?」

ナナ「ルナさん、オノバン・デザートはギガンティスの中でもとても危険な場所なんです」

疑問符を浮かべるルナにナナがそう言うと、ガウディル博士が説明を始める。

ガウディル「うむ、予測の出来ない流砂がいくつもあってな。あれに飲み込まれたらどんなレプリロイドも一巻の終わりじゃ!!リベリオンの奴らめ、とんだ場所に施設を作りおったもんじゃ!!」

アル「いくら何でもあそこに乗り込むのは…」

顔を顰めるアルにマッシモはランサーを握り締めながら叫ぶ。

マッシモ「行こう!!どんなに危険でも、もう俺達はやるしかない!!」

シナモン「はい、きっとスパイダーさんがいたらこう言うと思いますよ?“これ以上リベリオンの好き勝手はさせない”って」

ゼロ「その通りだ。それにこれから決戦に向けて危険じゃない任務なんて1つもない。そうだろう?」

ルイン「大丈夫です。必ず生きて帰りますから」

エックス「よし、行こう。」

アリア「ちょっと待った。流石に砂漠を行くとなると、そのままじゃヤバいよ。このローブを持ってって。」

アリアは全員分のローブを取りに行くとエックス達にそれを渡した。

マッシモ「これは何だい?アリア博士?」

マッシモが渡されたローブを見つめながら首を傾げる。

アリア「バナリア大砂漠の砂嵐から身を守るための物だよ。念のための装備だよ」

砂嵐はただの砂嵐ではなく、視界を奪うだけでなく、レプリロイドを麻痺させる等の機能を含む化学兵器である可能性もあるのだ。
出来るだけ砂嵐から身を守れというのだろう。

アイリス「気をつけてねみんな。バナリア大砂漠には施設へと繋がっているケーブルがあるらしいの。出来るだけケーブルの向きに沿って歩いてみて」

全員【了解!!】

転送システムに乗り込み、バナリア大砂漠に向かう。









































バナリア大砂漠に着いたエックス達だが…。

アクセル「痛っ!!?痛たたたたた!!痛い!!地味に痛い!!」

猛烈に吹き荒れる砂嵐をまともに喰らったアクセルが悲鳴を上げた。
全員が即座に顔を出来るだけ露出しないようにアリアから貰ったローブで身を守る。

ルイン「まさか、此処まで酷いなんてね…アリア博士からローブを貰っておいてよかった。」

砂漠での任務は多々あるが、ここまで砂嵐が酷い場所はなかった気がする。

ゼロ「これがアイリスの言っていた施設に繋がっているというケーブルか?」

ケーブルが伸びている装置を発見し、砂に埋もれているケーブルを見つめる。

ルナ「うがああ…何でこんな面倒臭い任務なんだ。」

エックス「とにかく、ケーブルの向きに沿って進んでみよう」

ルイン「うん。シナモン、はぐれないようにね?」

シナモン「はい」

ローブで砂嵐から身を守りながらゆっくりと確実に前に進んでいくエックス達。
少しでも離れてしまえば、誰かも分からなくなってしまうために固まりながら進む。








































……バナリア大砂漠に来て何時間過ぎただろうか?
全く変わらない景色に感覚も麻痺しかけてきた時であった。

ルナ「痛っ!!?」

少し前を歩いていたルナが何かにぶつかって尻餅をついた。

アクセル「大丈夫ルナ?あれ?これ、建物?」

ペタペタと触るアクセル。
歩く途中で散々見てきた装置とは違う感触に目を輝かせる。

マッシモ「本当だ。扉もあるぞ!!」

マッシモも喜色を浮かべながら扉に手をかけるが開かない。

マリノ「あらら、ロックが掛かってる。こりゃあ私じゃあ解除出来そうにないね」

ルナ「俺でも無理そうだな」

エックス「仕方がない。俺はこの辺りを見てくる。もしかしたら、何かあるかもしれない」

マッシモ「俺も行こう。1人で行くのは流石に危険だ」

ゼロ「マッシモの言う通りだ。せめて俺も連れていけ」

ルイン「私も行くよ。アクセル、ルナとマリノとシナモンをお願いね」

アクセル「分かったよ、任せといて。そっちも気をつけてね」

エックス、ルイン、ゼロ、マッシモの4人が辺りを見に行く。

アクセル「さてと」

入り口付近に腰掛けるアクセル達。
ようやく緊張の糸が解けたのか、砂嵐が入ってこないこともあり、全員がローブを脱いだ。

ルナ「ああ…やっと一息入れられるぜ」

エネルギーパックを取り出し、一口啜る。
全員が此処まで来るのに消費したエネルギーを補充する。

シナモン「エックスさん達…大丈夫でしょうか?」

ルナ「大丈夫だと思うけど…しかしこの砂漠、レーダーも何も使い物にならねえな。セカンドアーマーのエネルギートレイサーやサードアーマーのフィールドレーダーも使い物にならねえと思う…」

アクセル「大丈夫だよ。エックス達がそう簡単に死ぬもんか。スパイダーから貰った命を無駄になんかしないよ」

マリノ「そうだね、あいつらのことは気に入ってるからね…死んで貰ったら困るよ」

シナモン「はい…でも…嫌な予感がするんです…」

アクセル「シナモン…あまり縁起でもないこと…」

その時である。
僅かだけアクセルの耳に届いた悲鳴を。

アクセル「この声は…ルイン!?ま、まさか!!」

ルナ「アクセル!!?」

いきなり駆け出したアクセルをルナ達が追い掛ける。










































声が聞こえた場所に辿り着くと、そこには流砂と飛行型の女性レプリロイド。

「あら?お仲間?」

アクセル「あんた…エックス達をどうしたのさ?返答次第じゃタダじゃおかないよ?」

「エックス達?ああ、坊や達なら流砂に飲み込まれちゃったわよ?落としたのは私だけど」

シナモン「そ、そんな…エックスさん達まで…」

スパイダーに続いてエックス達まで死んでしまった。
そのことに力なく膝を着いてしまうシナモン。

マリノ「しっかりしなシナモン!!あいつらがそう簡単に死ぬわけ…」

ルナ「そ、そうだぜ…死ぬもんか…」

アクセル「あんたさ…覚悟は出来てるよね?」

「覚悟?何の覚悟かしら?」

アクセル「スクラップになる覚悟さ…!!」

殺気を放ちながら、バレットを構えるアクセルに女性は嘲笑を浮かべる。

「スクラップ?悪いけどそれになるのは坊や達よ。それから私の名前はフェラムよ」

アクセル「どうでもいいね。イレギュラーの名前なんか…マリノさん、ルナ…シナモン連れて離れて。」

ルナ「え?」

アクセル「こいつとまともにやり合えるのはホバーが使える僕だけだ。全員で戦えば楽かもしれないけど、視界も何も利かないこの場所じゃ、同士討ちになるかもしれないから」

マリノ「アクセル…」

アクセル「お願い」

マリノ「分かったよ。死ぬんじゃないよアクセル!!」

アクセル「死ぬ理由がないからね。あのイレギュラーをちゃちゃっとスクラップにするだけだしね…さあ、行くよ!!」

可変翼を展開して、空を舞うアクセル。

フェラム「私の動きについて来れるかしら坊や!!」

アクセル「坊やなんて言われる歳じゃないけどね。大体僕からすれば殆どみんな年下だよ。あんたもイプシロンもね…革命弾!!」

バレットから連射される特効弾。
フェラムは空中戦に特化したレプリロイド。
故に機動力を得るために装甲は薄いはずだ。

フェラム「ふふ、どこを狙っているのかしら?」

アクセル「え!!?」

特効弾がすり抜ける。
確かにフェラムに直撃させたはずなのに。

アクセル「まさか、半実体のエネルギー分身?」

フェラム「ご名答。私のクリムゾンシェードの正体に気付くなんて流石は伝説のイレギュラーハンターね。そおら!!」

電磁ウィップをアクセルの背中に叩きつける。

アクセル「うっ!?」

フェラム「まだまだ!!」

続いてアクセルの足に電磁ウィップを巻き付け、細い腕からは想像出来ない力でアクセルを何度も地面に叩き付ける。

アクセル「うわああああ…!!こ、このおっ!!」

バレットから放たれた銃撃はフェラムの電磁ウィップを切断するとハイパーモード・ステルスモードを発動する。
発動中は光学迷彩で姿を消し、攻撃性能も飛躍的に上昇するのだが…。

フェラム「そこよ!!テラブリザード!!」

アクセル「がっ!!?」

テラブリザードをまともに喰らい、地面に墜落するアクセル。

ルナ「アクセル!!」

フェラム「ふふ、馬鹿ね。こんな砂嵐が吹き荒れる場所で光学迷彩を使ってもバレるに決まっているじゃない」

アクセル「っ…しまった…」

頭に血が上り、こんな初歩的なミスをしてしまった。

フェラム「私を相手によく頑張ったわ坊や。今からエックス達の後を追わせてあげる」

アクセル「ぐっ…畜生…」

唇を噛み締めるアクセル。
こうまで一方的にやられるのは途轍もない屈辱だ。
しかし今の自分では勝てない…。
悔しさに砂を握り締めると、固い感触がした。
そちらに目を遣ると、大量のDNAデータがあった。
何故こんなにと疑問を感じるが、確かバナリア大砂漠には沢山のレジスタンスや砂漠環境に適応したレプリロイドの試作機などのレプリロイド達が死んだ場所だと噂で聞いた。
このDNAデータもそのレプリロイド達の物だとしたら…。

アクセル「(ごめん…力を貸して!!)」

大量のDNAデータを一気に解析し、基礎性能を飛躍的に向上させていく。
そしてもう1つのハイパーモードを発動した…。

アクセル「ハイパーモード・ホワイトアクセル…!!」

アーマーが今までの漆黒とは正反対の純白に変わり、赤いラインが紫になり、瞳の色が翡翠から血を思わせる紅へと変わる。

ルナ「あ、あれは…」

ルナの動力炉が音を立てるような感覚を覚える。
100年前の新世代型レプリロイドの反乱でシグマの力で覚醒した凶悪な力。
今のアクセルは自分の知るアクセルなのだろうかと不安になったが、すぐさま首を振る。
アクセルを信じる、それが自分に今出来る全てだ。

フェラム「複数のハイパーモードを坊やも持っていたのね。でも身体の色が変わったくらいで勝てるのかしら?」

アクセル「勿論勝てるさ…これからスクラップ予定のあんた如きくらいね…何故なら…」

口元を歪めながらアクセルは言う。
アクセルの全身から純白の輝きが放たれ、砂嵐の砂を蒸発させてしまう。

アクセル「(ヤバいね…少しでも気を抜いたらオーバーヒートしそう)」

一度に大量のDNAデータを解析して基礎性能の大幅向上とハイパーモード・ホワイトアクセルの併用でアクセルの身体に多大な付加が掛かっている。
しかし…。

アクセル「(でも…今は死人の力を借りて、そして大嫌いな奴らから貰った姿と力でも…エックス達の無念を晴らす時なんだ。元より手段を選んでいる余裕も無いし、負けることは許されない…!!)」

ギリッと歯を軋ませるアクセル。
鋭くフェラムを睨み据え、血を思わせる紅い瞳が更に凄みを増す。

アクセル「真の力を発揮した僕は、最強だからねえ…少なくともあんた如きを一方的に叩きのめせるくらいには……」

ニヤリと笑うアクセル。
変身能力で即座に全身の傷を癒やし、通常時とは比較にならない脚力でフェラムに肉薄する。

フェラム「なっ!?」

アクセル「そうそう、この姿になると、少しばかり好戦的になるんだ。そおら!!」

フェラムの足を掴み、強引に投げ飛ばして地面に叩き付ける。

フェラム「ぐっ!!」

アクセル「革命弾!!」

特効弾の連射がフェラムに放たれるが即座に飛翔、クリムゾンシェードを使う。

アクセル「クリムゾンシェード…そいつは少し厄介だね。地に這い蹲ってもらおうかな?変身、マッドノーチラス。デスグラビティ」

マッドノーチラスが放った重力弾の引力に引かれ、フェラムは重力弾の直撃を受けて地面に落下した。
しかしアクセルの攻撃は止まない。

アクセル「変身、ワイルド・ジャンゴー。ローリングアサルト」

次はジャンゴーに変身し、高速回転体当たりを喰らわせる。
しかも氷属性のフェラムにはジャンゴーの攻撃は威力が有りすぎた。

フェラム「あああああっ!!?」

アクセル「ゲヘナフレイム。裁きの雷。」

ジェントラー、エンシェンタスに連続で変身し、地獄の業火と裁きの轟雷が容赦なくフェラムを襲う。

シナモン「…………」

あまりの圧倒的な強さにシナモンは沈黙する。
隣のマリノも同じだ。
今までのアクセルは一度変身すると、少しの間変身が出来なくなっていたが、今のアクセルには全くそれが見られない。

フェラム「う…く…くう…」

アクセル「驚いたでしょ?この姿になるとね、通常時では無理だったコピー能力の連続使用が可能になるんだ。フォースメタルのアクセラレータのおかげで更に強化されてる。名付けてDNAアサルトってとこかな?どう?リベリオン幹部の…特にジャンゴーとエンシェンタスの攻撃は効いたでしょお?」

フェラム「こ、この!!」

電磁ウィップがアクセルの頬に炸裂した。

シナモン「アクセルさん!!」

アクセル「あ~、大丈夫大丈夫。これくらいなら直ぐに治せるし」

慌てるシナモンを手で制して、すぐさま変身能力で自己修復する。

アクセル「でもいい一撃だよ。流石は幹部だね♪」

フェラム「ば、化け物か…」

アクセル「化け物?ああ、そうだよ。あんたみたいな大馬鹿イレギュラーがいなきゃ、解き放たれなかったイレギュラー以上の化け物…死神だよ」

笑いながら言うアクセル。
しかしそれはどこか自分を嘲笑っているようにルナには見えた。

フェラム「く、来るな!!来るなああああ!!」

電磁ウィップを振るいながら後退するフェラム。
しかしアクセルは電磁ウィップの軌道を完全に見切っているのか1発たりとも当たりはしなかった。

アクセル「ちょっとちょっと。あんた一応幹部でしょ?幹部ともあろう者が敵前逃亡?情けないねえ…」

そんなフェラムの姿にアクセルは苦笑しながらも楽しげにその足取りを追って普通の速度で走り出す。
その気になればフェラムを捕まえることなど造作もないと言うのにだ。

アクセル「全く、そんなに怯えなくてもいいんじゃないの?そんなに怯えられたら流石の僕も傷つくなあ。そんな直ぐにはスクラップにしないであげるから大丈夫だよ♪」

フェラム「ひ…ひいい!!来るなああああ!!!!」

アクセル「それは無理な相談だね。僕はあんたを今すぐにでもスクラップにしてやりたいくらいなんだからさ、直ぐにスクラップにしないだけ有り難いと思ってよね。幹部なんだから少しは覚悟を決めたらどうなの?ジェントラーとかはもっと潔かったよ」

そんな逃げる彼女を喜々としてアクセルが追う。
少しスピードを上げようとした瞬間である。

シナモン「きゃあああああ!!?」

アクセル「え…?」

シナモンの悲鳴にアクセルがそちらを見遣ると、巨大なメカニロイドであるD-REX数体にルナ達が襲われていた。

アクセル「くそっ!!」

フェラムを無視して即座にシナモンとルナ達を助けに向かう。
フェラムは翼を広げて逃走したが、アクセルの興味は既にフェラムにはない。
アクセルはルナ達とD-REXの間に立つ。

アクセル「変身、シルバー・ホーンド!!アビスプレッシャー!!!!」

巨大なエネルギー弾が、D-REX達に炸裂し、生き残ったD-REXには。

アクセル「ビーストキラー!!!!」

ビースト系メカニロイドに特効がある特効弾がD-REXに炸裂し、爆砕した。

アクセル「はあ…はあ…」

荒い息を吐きながら通常時に戻るアクセルにルナが静かに歩み寄る。

ルナ「アクセル…大丈夫か…?」

あんな異常な力を発揮したアクセルの身体を案じるルナだが、アクセルは彼女を安心させるように呟いた。

アクセル「…うん、でもあいつを逃がしちゃった。エックス達の仇を……」

ルナ「大丈夫、今は休もう…な?」

アクセル「うん…」

施設の入り口に戻り、扉の前に立つと、扉が開いた。

アクセル「あれ?」

マリノ「扉が開いた?」

シナモン「あ…この反応…」

4つのエネルギー反応が此方に来ている。
シナモンの表情が明るくなる。

ルイン「みんな!!」

ルナ「ルイン!それにエックス達も…」

マッシモ「運が良かったんだ。砂漠の下の地下断層に出たんだ…。」

ゼロ「ともかくは助かったというわけだ。あの女はどうした?」

マリノ「ああ、フェラムって奴?あいつはアクセルがとんでもないハイパーモードを使ってボコボコにしてやったよ。」

ゼロ「そうか…」

アクセル「それにしても良かった…」

一気に疲労が押し寄せ、アクセルは壁に背中を押し付けながら座り込んだ。

エックス「すまない、心配をかけて…アクセルが回復するまで休憩しよう」

アクセルが回復するまで休憩を取ることにしたエックス達であった。









































一方、フェラムは悔しげに唇を噛み締めていた。
最初は優位に戦っていたのにもう1つのハイパーモードを発動させられた途端に逆転された。
圧倒的な力の前にただ怯えて逃げることしか出来なかったという事実はフェラムのプライドを激しく傷つけた。

フェラム「次は…こうはいかないよ」

激しく傷付いた身体に負荷をかけない速度で、フェラムはバナリア大砂漠を離れたのであった。 
 

 
後書き
ホワイトアクセル覚醒。
DNAアサルトはコマンドアーツに近い性能の物だと考えて下さい。
ステータス強化はパワー1.5倍、スピード2倍、属性耐性氷属性のブラックゼロの正反対

 
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