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『愛の性教育』

作者:零那
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『ゴ褒美?』



男からの『性教育』は2人の時間が在ればいつでも。

というか、母親は仕事。
兄は不良だったので、学校行く時間帯は学校にも家にも居ない事が多い。
姉は勿論学校。

男と少女が2人になるのは簡単。
少女が学校を休めば済む。
其れ故に、学校もなかなか行けず、1日1食すら食べれない日が増え続けた。

少女が与えられ続けるのは、男の精液のみ。
でも、いつだったか、妙に満足げな顔をしていて、気持ち悪いほど優しかった時があった。
初めて、まともな食事を与えられた。

最初で最後の、男に与えて貰えた食事。
茶碗一杯の温かい白米、刻んだネギの入った玉子焼き、しかも卵2個分、そして、豆腐とアゲと玉葱の入った温かい味噌汁。

躰全体で、食事の温かさを感じた。
たぶん、こうした食事を食べれることそのものが、生きてく上で幸せなんだろうなって思った。

少女は複雑だった。

あんなことをする男は気持ち悪くて怖くて最低だと思うのに、こんなにも温かい食事を作ってくれて、与えてくれて、其れに対して心から感謝してる。
美味しかった...。

複雑極まりない...

何かの策略?褒美?
それとも、あまりにもガリガリで見窄らしいから太らそうと思ったのか?


 
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