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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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修学旅行はパンデモニウム
  妖怪側と天帝側との友好同盟

ヘリから降ろしたグレモリー眷属を見たアザゼル達は、俺らよりもまず致死量クラスの者を見る為に救護班に引き渡した。ヘリ内には一応浄化の力で浄化した。

「よくやってくれたが、まさか約束通りとなって斬り捨てられたのか。だが簡易的に治療してくれた事で、約束は果たしてくれたそうだから話は後程な。救護班!グレモリー眷属と匙を看てやれ!致死量クラスだ、怪我も深いが魔力と体力の消耗が激しい!」

アザゼルは他のスタッフにそう指示するが京都を囲んでいた英雄派の構成員も、俺らの仲間が倒して全員地下牢屋に転送したそうだ。連合部隊は見ていただけと言ってた。作戦は策通りとなり、英雄派全員捕獲した事で俺らは戦後処理をする。それに関しては後程でいいだろうし、俺らは疲労困憊ではないが皆担架に乗せられていく様子を見た俺らだった。

「元ちゃん!」

「元士郎!」

担架で運ばれる匙だったが、アイツはちゃんとお役目を果たした事で魔力切れと気絶だけで済んだ。シトリー眷属が付き添っていたが、心配そうに涙を浮かべていたがソーナに軽い報告すると納得した顔となって安心していた。

アザゼルから聞いた話だと、グレモリー領で暴徒倒した後に事の顛末があちら側にも伝わったそうだ。京都から戻ってきたら、じっくりと聞きたい事があるが朱乃だけは簡単な説明をしていたので軽い説教だけで済むだろうよ。

「ところで黒鐵様、美猴の馬鹿者はどこに?」

「ヴァーリの背に隠れている」

「こらー美猴!ここで説教してやるから正座しろ!」

「ひえー!一誠助けてくれ!」

「ま、説教は受けろ。頑張れ」

美猴は正座して闘戦勝仏に説教を喰らっていた。一時間が経過すると説教から解放されたと思い、美猴を見ると顔が真っ青になっていた。ハリセンで叩いたら元に戻った。

「さて。バカの説教も終えたし、天帝のお使いの続きとするかのう。それではまた会おうぞ。玉龍、九尾の元に行くぞ」

『あいよ、クソジジイ。じゃあな、一誠、ドライグ、アルビオン』

それだけを言って初代と玉龍は行ってしまった。俺達も戻ると言って、大型ヘリに全員乗ったのを確認すると飛びたった。旅館に帰還すると全員大広間に待っていた。怪我はしてないし、体力・魔力も消耗してなかったが桃香達回復要員により回復した。

アグニ達はここで待機してたが、アグニ以外はな。アグニと他の皆は、京都周辺で英雄派の構成員と『魔獣創造』の少年と戦ったそうだ。俺らは温泉に入って疲れを癒してから、軽い食事をして寝た。

「それにしても相棒は覇龍を使わなくとも充分強いが、覇龍を逸脱した覇龍はいつやるんだ?」

「さあな。それに関しては相手次第だが、覇龍は碌でもない力だと言う事はお前も知っているだろう。あれはただの力の暴走であり、俺らがやろうとしているのは力を制御した力だからな」

そう言ってから寝たが、ドライグとティアマットが布団内で一緒に寝ていた。次の日の朝にアザゼルからのモーニングコールが鳴ったので一度切ったが、また掛かって来たので仕方がなく出た。

「・・・・何だよアザゼル。こちとらまだ眠いんだぞ?」

『悪いな。だがどうもグレモリー眷属が回復しないままとなっていてな、このままだと帰れないからさ頼むよ』

「回復一人一万ならやってもいいぞ?代価として貰うが、それが嫌なら他を貰う」

『分かったよ一ちゃん。それぐらいなら安いもんだ、場所は京都サーゼクスホテルだからな』

京都サーゼクスホテルに向かった俺と桃香達回復組は、車で向かうと約束通り玄関にはアザゼルがいた。先に桃香達を降ろしてから、このホテルの駐車場に行った。前金貰った事で、毎度有りと言ってからアザゼル先頭にて部屋に向かった。

入ると包帯が至る所に巻いていて、意識がないからか血が足りないので輸血もしていた。一人ずつ回復魔法をしたら意識が戻った。祐斗、ゼノヴィア、ロスヴァイセは目を開けるとここがホテルの中だと思ったのか安心して眠りに入った。

「助かったよ一ちゃん。それより」

「なぜグレモリー眷属に攻撃をしたかどうかだろう?俺達の戦いを邪魔しようとしたからだ。忠告後にな」

「そうか、それよりこっちもただ見てるだけだった。一ちゃんの眷属が、一瞬で構成員や『魔獣創造』の少年を撃破して転送してたがどこに転送した?」

「他の本家にある地下牢屋だ。そこに見張り役としてスコルとハティを配置してあるし、食事も出る。人間界本家から半分他の本家に回したからだ」

「そっかー、本来ならテロリストはこちらでとっちめるはずだったが、一ちゃんの所ならいいだろうよ。だがリアスは怒ってたぜ」

「忠告後に邪魔しようとしてきたのが悪いんだよ。俺達は帰らせてもらう。二条城に行ったメンツはまだ寝てるし、俺も寝たいからな」

俺はじゃあなと言って桃香達を連れて、旅館に戻っていった。寝る前に着替えてから寝たが、起きたのはお昼くらいだったか寝ぼけていたので部屋にある温泉に入った。出た後に着替えて、オーナー室を出ると大広間には昨日二条城に行ったメンツがいた。

「一誠、朝早くどこ行ってたんだ?」

「アザゼルからのモーニングコールで起こされたらさ、グレモリー眷属が意識がなく傷が塞がらないとか言ってた。桃香達回復要員を連れて行って回復魔法を当てたが、回復一人一万だと言ったから前金として貰った。意識が戻ったのか眠ってしまったが、傷は塞がったし問題ないだろうな」

「そういえばグレモリー眷属を睨んでた時、自然と聖なるオーラを普通に出してました」

「なるほど、悪魔は光や聖なるオーラが弱点だからな。でも愛紗は悪くない、悪いのはアイツらさ」

でヴァーリは?と聞くとさっきまで寝てたらしい、まあヴァーリ達監視役していた者らは疲れてないと思ったが、朝の鍛錬で模擬戦をしたそうだ。だから寝てたのか、まあ恋は呂布だからな。強いし、一応保険として連れていった訳だ。

この後どうするんだ?と聞いたら、愛紗達とは別行動でまた観光に行った。今度は宇治とか日本酒で有名な観光地とかにも行った。俺らが観光している時、京都駅の新幹線ホームにて九重と八坂が見送りに来ていた。

「アザゼル殿、悪魔・天使・堕天使の皆々、本当にすまなかった。礼を言うが、これから魔王レヴィアタン殿と闘戦勝仏殿と会談するつもりじゃ。それと九重から聞いた所によると、創造神黒鐵様がまだ京都にいるとの事なので一緒に会談させてもらう。良い方向を共に歩んでいきたいと思うておるし、二度とあのような輩によってこの京都が恐怖に包まれぬよう協力態勢を敷くつもりじゃ」

「ああ、頼むぜ。御大将、それと一ちゃんに関しては九重から迎えに行ってくれよ?そうじゃないと敵だと間違えられてしまうからな。コイツらみたいに」

「九重にお任せを。黒鐵様をお連れするのが、余の仕事じゃ」

アザゼルも笑顔で言うが、八坂と握手後に注意点を言った。セラフォルーも手を重ねていたが、この後の会談を終わらせてから京都を堪能するそうだ。新幹線のドアが閉まってから、グレモリー眷属は席に座るが俺らを邪魔した理由に関してだけは納得してなかったようだ。

それとイリナも一緒にいたが、あの時のイリナはいつも鍛錬しているイリナではなかったからなのか。ゼノヴィアがどう話そうか悩んでいたが、イリナはいつも通りにして話し合っていた。

「い、イリナ、あの時はすまん」

「ん?何の事、一誠君からの指示通りに従っただけだからね。ゼノヴィア達は一誠君の忠告を聞かなかっただけだし、京都から帰還したらリアスさんからの説教が待っているそうよ」

「そうなのか。一誠の説教よりも覚悟がいるらしいな」

「一誠君は今頃になって京都を堪能しているらしいけど、私は語り部としてアザゼル先生と一緒にリアス先輩らのフォローをするからね」

新幹線内ではそうだったが、夜になって旅館に帰ってくると九重がいたが何の用?と聞いた。裏京都で、魔王レヴィアタンと闘戦勝仏と八坂が会談すると聞いた。俺も来てほしいと八坂が言ってたから行く事にした。行くメンツはヴァーリチームが護衛をしてくれる。

例の鳥居を潜ったら裏京都に入ると、相変わらず妖怪達がこっちを見ていたが気にせずに歩いて行った。ちなみに九重は俺の肩車をしながら歩いていた。しばらく歩くと、初めて裏京都に行った時と同じく大きな鳥居が見えてきて、大きな屋敷が見えてきた。入って戸を開くとそこには、八坂とセラフォルーと闘戦勝仏が座って待っていたようだった。

「あっ、来た来た。一誠ちゃんやっほー♪」

「おう来たな、黒鐵様」

「初代、その黒鐵様と言うのは止めてくれないか?今は人間のままだからな、兵藤か一誠と呼んでくれ」

「分かった、では一誠様と呼ぼう」

様もいらんがまあいいか、そして会談が始まった。改めて同盟などをしていたが、俺達は第三者としての語り部みたいな感じだ。

「それと兵藤様、改めてですがお礼を申し上げたい。あの時助けてくれたのは兵藤様と伺っております。本当にありがとうございました」

「まあいいって事で。その代りテロリストだった英雄派を捕まえたからな」

「それでなのですが、兵藤様とぜひ友好同盟をしてほしいのですがよろしいでしょうか?」

「ワシも賛成だぜい、それと帝釈天からもぜひ同盟をと頼まれてな」

俺達の勢力にか、ヴァーリに聞いたが断るかどうかは俺次第だと言っていたので同盟をした。これでいつでも何か起きた時に対処が出来るが、するとセラフォルーが言ってきた。

「一誠ちゃん、悪魔側も友好同盟をしたいのだけれど」

「悪魔側もか。だが今回、グレモリー眷属を攻撃したから無理な話だと思うが」

「確かに今回は、一誠ちゃんの勢力に邪魔をしてしまった事は謝罪するよ。サーゼクスちゃんもそう言ってたから、現四大魔王代表として一誠ちゃん率いる黒神眷属に邪魔をして申し訳ありませんでした。今後は二度と邪魔をしませんように気を付けますので、この通りです」

セラフォルーが急に真面目な口調になって謝罪をしてきたので、これはレアな光景だなと思い動画を撮っていたヴァーリ達だった。ちなみに撮影している事は、ヴァーリ達と俺以外の者達は気付いていない様子だった。

「謝罪は受け取っておこう、だがな今は無理な話だ。同盟すんだったら、天使・悪魔・堕天使の三大勢力との同盟ならいいけどな」

頭を上げたセラフォルーはこう言った。

『じゃあその時になったら同盟してね』

とか言ってた。まあ友好が生まれるならそれでいいけど、この後ヒト型になった玉龍と初代と一緒に食事をしていた。俺は酒は飲めるぞと言ったらぜひにと乾杯をして飲んだ。セラフォルーは俺達が宿泊してる旅館に行っていたが、どうせソーナがいるから会いに行くとかだろうなと全員思ったのだった。次の日は京都タワーに行って温泉に入った。

一方京都から帰還したグレモリー眷属は駒王学園旧校舎にて、リアスに怒られていた。正座をする祐斗達で、アーシア、ゼノヴィア、ロスヴァイセと祐斗となり、リアスが半眼で問い詰めていた。イリナは今回アザゼルと同じなのでアザゼル付近にいた。

「何で知らせなかったの?・・・・と言いたい所だけえれど、こちらもグレモリー領で事件が起こっていたものね。でも朱乃は知っていたそうよ、一誠から聞かされたそうだけど口封じされてたみたいなのよ。あちら側は黒神眷属だから文句は言えないけど、ソーナも京都に行ってた何てね」

「しょうがねえだろう?一ちゃんからの約束だったのであればな、それにグレモリー眷属なら兎も角、黒神眷属の強さは知っているだろうに。イリナがいつもより本気を見せたそうだが、それも戦闘前からの忠告を聞いていたからな」

「なので私はいつも皆さんが居る時よりも本気を出しましたが、これも一誠君からの指示だったので謝罪もしないとの事です。今頃は御大将とレヴィアタン様と闘戦勝仏との会談を行っていると思います」

「そう・・・・一誠がね。まあいいとして、皆が無事に帰ってきたから良しとします。後程グレイフィアを通じて、お兄様に聞いてみるわ。もうすぐ学園祭だけど、貴方達がいない間も準備も進めてきたけれどここからが本番よ」

との事だったので、後程メールが来たがやはり予想通りの展開となっていた。温泉は最高だなと思って、出た後にメールが入っていた。次元の狭間本家からで、地下牢にいる英雄派の構成員が暴れたらしいが、フェンリルの睨みで終わらせたとの事だ。英雄派の主なメンバーである曹操達は、傷の手当をしてる時は随分と大人しいと書いてあった。

この京都旅行が終わったら、次元の狭間本家に戻って面会出来るくらいまで回復したら面会しようとね。旅館でもう一泊してからまた関空に行き、自家用ジェットに乗って帰った。

人間界本家に帰るとアグニ達はすぐ次元の狭間本家に戻って行った。人間界本家組の俺達は、荷物を降ろしてから各自自由だと伝えて俺は自室に行ったら丁度小型魔法陣からの連絡だったので出てみるとアザゼルとサーゼクスだった。

『一ちゃん、改めてお疲れさんだ。セラフォルーから聞いたが、同盟をしたんだってな。それで?英雄派達はどうなったんだ?』

「俺らの地下牢屋にいるから、当分は出てこないだろうな。それに全て捕縛して地下牢屋に転移させたから、悪魔側としては問題ないだろう?」

『まあそうだろうね。英雄派が京都を包囲していたらしいが、各勢力の部隊がただ見ているだけだったようだよ。禁手使いも捕縛したそうだが、その辺りに関してはどうするのかい?』

「黒神眷属の戦力増強だと言ったら?」

『冗談?では無さそうだね、黒神眷属が神滅具使いが五人となるととんでもない眷属となってしまうだろうね』

『そうだなサーゼクス。人間からして見れば、三大勢力をモンスターにしか見えんだろうがそちらも人間として過ごしているんだ。余程可笑しな方向にはいかんだろうし、天帝である帝釈天はゼウスと並ぶトップクラスの力を持つ神仏だ。ま、一ちゃんには関係ないが聖槍で貫かれたら各勢力のパワーバランスが崩れてしまう』

「俺らは創造神を中心とした眷属であり、最早別勢力と言っていい程にな。若手悪魔でテロリスト相手に戦果上げるのはバアル・アガレス・グレモリー・シトリー何だったか。ま、バアル戦の時は非常に楽しみにしている。そろそろ切るぞ、俺らも疲れたからな」

そう言って切ったが、俺らは俺らで模擬戦やらやっていた。今回活躍しなかった者らと相手したが、まだまだ赤龍帝の力と剣だけで充分だがまあいいだろうな。次はバアル戦だが、それまでに曹操達を説得して俺らの仲間にするのが最重要目標だからな。 
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