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ロックマンX~5つの希望~

作者:setuna
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Another1 女神

 
前書き
やっぱりコマンドミッション書きたいので、再チャレンジです。 

 
不思議な異空間の中で、女神は目を閉じながら、かつての出来事を思い出していた。
ルインとルナを転生させてから約100年の年月が過ぎた。
2人共、大切な人を、仲間を見つけることが出来て幸せそうだ。

「平穏だねえ」

ライト「そうですな。新世代型レプリロイドの反乱以来、エックスがあまり戦わないで済んでいるので、わしも安心です。」

「うん。ルインちゃんもルナちゃんも彼氏がいて幸せそうだし…それは私的にも嬉しいんだけどねえ」

ライト「……何か問題でも?」

目の前にいる女神とは100年もの付き合いだが、彼女のハチャメチャな行動に振り回されることが多いライト博士はとてつもなく嫌な予感を感じていた。
どうやらその予感は的中していたようだ。

「うん、ぶっちゃけ暇なんだよ」

ライト「暇…ですか…」

「平和だから良いんだけどね。私的にはもっと刺激が欲しいの!!?私は神様だから成長とか変化しないからなあ。何か面白いことないかなあ」

ライト「女神殿が暇なら暇で…世界からすれば良いことなのでは…?」

「ぶ~、ライト博士は生真面目過ぎるよ~。流石エックス君やロック君やブルース君達のお父さんだね………そうだ!!私が人間に転生しちゃえばいいんだ!!!!」

ライト「はっ!!?」

「ライト博士!!私は今からゼロ君に会いに行くから!!私が人間に転生して天寿を全うするまで、私の仕事を代わりにしといて!!では、行っきまーす!!!!」

ライト博士「ちょ!!?待ってください女神殿!!」

ライト博士が止める間もなく、女神はエックス達がいる世界に向かった。

ライト「……そう言えばさっき女神殿はゼロに会いに行くと言っていたのう…」

これからゼロに降りかかる苦労を考えると、哀れに思えてしまうのは仕方のないことだろう。








































ゼロはハンターベースの自室にて休息を取っていた。
少ししたらエックスを誘ってトレーニングでもしようと考えた直後であった。

「ヤッホー☆ゼロく~ん♪」

ゼロ「!!?」

背後からいきなり聞こえた声にゼロは咄嗟にセイバーの柄に手をやってしまったが、背後にいる存在を見遣ると今度は別の意味で目を見開く羽目に。

「お久し~♪」

目の前にいる神々しいオーラを纏う女性がいた。
この目の前にいる女性こそ、自分のオリジナル・ボディを封印し、代わりのコピーボディを与えてくれた女神なのだ。

ゼロ「あんたは…女神か!!?何故あんたがハンターベースに!!?」

いきなりの女神の出現に普段の冷静さを失ったゼロが問い掛ける。

「まあまあ、ゼロ君。落ち着いて」

ゼロ「これが落ち着いていられるか!!何故女神のあんたが俺の部屋にいる!!?」

「至極尤もな質問だね。うん、理由はあるよ?滅茶苦茶重大な…」

ゼロ「何だ?…まさか、また大きな事件がこの世界に起きようとしているのか?まさか…シグマが蘇ったのか?」

女神の真剣そうな表情からこれはただ事ではないと感じた。

「うん、ぶっちゃけ暇だから遊びに来ました♪」

ゼロ「は?」

真剣な表情から一変して無邪気な表情で告げる女神にゼロは脱力しそうになった。

「だって~、最近トラブルがないから暇で暇で仕方なくてさ~だからこっちに来ました☆」

ゼロ「あんたは女神だろう!?駄目だろう、それでは!!?それにあんたがいなくなったら、誰があんたの役割を…」

「あ、それはライト博士に任せて来ました」

ゼロ「Dr.ライト…」

今頃、女神に押し付けられた仕事をこなしているであろうライト博士の姿が浮かんだ。
エックス同様、貧乏くじを引きやすい彼をゼロは心底哀れんだ。

「私がこの世界に来たのはね?私も1回だけ人間として生きてみたいな~って思ったんだよね」

ゼロ「人間に…?」

「うん、ハンターベースにだって人間はいるでしょう?」

ゼロ「あ、ああ…科学者とかな…」

「だから私もハンターベースで働こうかなって」

ゼロ「は!!?」

今、女神から聞き捨てならない発言が聞こえたために女神に問い詰めようとしたが、既に女神の姿が消えていた。









































ゼロ「………」

女神の爆弾発言から数日。
ゼロは一体どこから女神が出て来るのかを警戒していた。

エックス「ゼロ…どうしたんだ?まるでシグマと戦っている時と同じくらい警戒して?」

ゼロ「エックス…下手をしたらシグマより遥かにタチの悪い存在がハンターベースにいるかもしれないんだ」

エックス「え?それって…」

「どういう意味かな~?ゼロ君?」

ゼロ「なっ!?」

エックス「あ、アリア博士」

後ろを見遣ると、金髪碧眼で長い金髪をポニーテールにした十代前半くらいの白衣を着た女の子がゼロをじろりと睨んでいた。

ゼロ「(ま、まさか…このガキ…?)」

アリア「(ビンゴ~♪今日から女神じゃなくてアリアって呼んでね♪)」

ゼロ「ぐっ…」

エックス「ゼロ?どうしたんだ…?」

ゼロ「いや…これから騒がしくなりそうだと思っただけだ」

ゼロは遠い目で空を見上げながら呟いた。
アリアと名乗る女神もニヤニヤと笑いながら自室に向かう。 
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