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『私とカッターナイフ』

作者:零那
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『障害』



保護されたら皆テストをする。
人格、記憶、共に障害があるらしい。
人格障害による記憶障害。

あらゆる場所での診察とカウンセリングを強制的にやらされた。

自分はおかしい。
それくらい解ってる。
世間様が思う『普通』では無いって事くらい、物心着いた頃から解ってる。
その頃には既に人格障害だった。

でも、本当はこんな筈じゃなかった。
母親がシッカリ『母親』をしていれば今の自分は存在していない。
こんな障害無かった。

『普通』の母親に産んで貰ってたら...
『普通』の家庭に産まれていたら...

誰かの、何かのせいにでもしていないと立ってられなかった 。


 
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