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ドリトル先生の水族館

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第六幕その四

「他のアザラシさん達は大人しいのに」
「そうそう、ペンギンさん達と一緒でね」
「他のアザラシさんは大人しいわよね」
 チープサイドの家族もアザラシさん達をよく知っているのでお話をします。
「けれどあのアザラシさんだけは怖くて」
「近寄りたくないわね」
「僕達もね」
「襲って来るでしょうから」
「ホッキョクグマより怖いんじゃ」
 こうも言ったのは老馬でした。
「北極の」
「そうかもね」
「だってホッキョクグマさん海の中まではいないから」
 オシツオサレツはその熊さんのことをお話します。
「そのことも考えたら」
「あのアザラシ君の方が怖いんじゃないかな」
「ううん、南極に行った時はね」
「注意しないとね」
 こうお話するのでした、二つの頭で。
「さもないとこっちがね」
「何をされるか」
「いきなり襲われたりしたら」
「洒落にならないよ」
「僕もあのアザラシ君には関わりが薄いんだよね」 
 先生も言うのでした。
「どうにも」
「ペンギン君達とは関わり深いけれどね」
「他のアザラシさん達とはね」
「けれどヒョウアザラシさん達とはね」
「私達も関わりが薄いわね」
「どうにも」
「うん、だからね」
 それでと言う先生でした。
「お話もあまりしたことがないよ」
「何か今後あまりお会いしたくないね」
「どうにもね」
「怖いから」
「南極に行っても注意しないとね」
「ホッキョクグマ君達とは結構お話してるけれどね」 
 先生はこちらの熊さんとは縁が深いのです。
「そうした意味では北極の方が慣れてるかな、いや」
「ペンギンさん達がいるからね」
「他のアザラシさん達も」
「それじゃあね」
「別に何の問題もないね」
 こうしたことおをお話するのでした、そしてです。
 先生達はアザラシさん達のコーナーに行きました。ですがそのアザラシさん達は北極と南極にそれぞれ分かれています。
 そのアザラシさん達を見てです、動物の皆は言いました。
「そうそう、アザラシさん達はね」
「北極にいる種類と南極にいる種類があるんだよね」
「それぞれでね」
「違っていたよね」
「そうだよ」
 その通りだとです、先生も答えます。そしてです。
 普通のアザラシさん達より小さくて太っている感じで、です。そのアザラシさんだけがいる水槽の中で楽しそうに泳いでいるアザラシさん達を見てでした。先生は言いました。
「このアザラシさん達もいるよ」
「あっ、バイカルアザラシさん」
「湖にいるアザラシさんだね」
「確かロシアのね」
「バイカル湖に住んでいるんだよね」
「そうだよ、唯一の淡水性のアザラシ君だよ」
 先生もこう皆に説明します。
「実際にロシアのバイカル湖にいるよ」
「そうだよね」
「バイカル湖ってシベリアにあったよね」
「ロシアの東の方の」
「とても大きな湖だったね」
「あの湖にだけいる特殊なアザラシなんだ」
 まさにというのです。 
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