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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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放課後のラグナロク
  二学期のイベントに関して

昼休み中の駒王学園にて俺とヴァーリとソーナ、シーグヴァイラ、レイヴェルは屋上に来た。イリナは表ではグレモリー眷属付近にいる事が多くなったので、今頃は修学旅行の話でもしている事だろうな。俺達二年生は京都へ行くが、俺らは既にサボりにする事が決定した。宿泊する部屋が四人部屋となっていて、その頃になると衣替えで冬服に戻る。

ついでに言うと松田と元浜のエロバカ二人組は嫌われているので、二人だけの部屋となる事は確実だろうな。本来なら俺とヴァーリも同じ部屋になるはずが、家の用事で来れない事になっているからだ。基本的に俺とヴァーリは女子には高評価であるが、エロバカ二人組だけは女子に嫌われている。女子の割合が大きいが、アーシア、ゼノヴィア、イリナ、桐生とは仲良しだが他の女子は全滅のようだ。

「ん?何故ここにアザゼルがいるんだ?」

「一ちゃんらを待っていたんだが、今日の放課後にオカ研部室に来てくれないか?」

「その事か。その話なら断ったはずだが『とりあえず来てくれ、そんじゃ待っているからな』おいおい、俺らの返答は無しかよ」

そう言ってから、俺らの返答無しで行ってしまった。で、各自の弁当箱を開けて食った。

「アザゼルからの話って何だ?一誠は知っている素振りだったが」

「もしかして最近暴れている『禍の団』の援軍として来てくれじゃないの?」

「その通りでな、一度断ったんだがな」

特にグレモリー眷属は、前より人数増えたが防戦一方じゃないのかなと思った。それに修行不足だと思うし、何しろ俺らよりも鍛錬度は違うからな。サーゼクスとアザゼルらと戦いをしたヴァーリは、一回の半減により最上級から下級までランクダウンさせた。

「そういえばもうすぐ修学旅行だがサボるか」

「サボりはよくありませんよ一誠。まあ、私は去年行きましたけど」

「道理で俺達は、その話題となると一誠と俺は家の用件で行けないらしいが」

「俺達は俺達で行くのさ、松田と元浜は宿泊する部屋となる。アイツらは基本的に嫌われているからな、イリナはスパイという訳であちらにいさせたのさ」

ここにいる俺らは話していると、丁度あちら側で話があったので俺達は通信機をスピーカーモードとして皆だけに聞かせた。

『エロ二人組。修学旅行の時、ウチラと組まない?美少女四名でウッハウハよ?』

『ああ、お前以外美少女三人組な』

眼鏡女子である桐生が申し出てきたが、すぐにツッコミを入れた元浜だった。

『うっさい!まあコイツは置いといて、兵藤らは家の都合で行けないらしいからイリナ達が貴方達を救ってあがるとね』

『他の女子には嫌われていますが、私達は松田さんと元浜さんと一緒に巡りたいのですがよろしいでしょうか?』

と言う事で、旅行の班が決まったらしいのでこれ以上聞くと野暮だ。男子は松田と元浜となり、女子はアーシア、ゼノヴィア、イリナ、桐生となった事で一応報告として念話がこちらに来た事で全員聞いている状態となった。

『一誠君、さっきの事聞いてた?』

『勿論だ。ついでにここに居る全員に聞かせたが、京都の町で巡る時俺らと鉢合わせになる可能性がある。そちらはどこを回るかは決まっていないようだが、必要な物とか買うのであればこちらで出させてもらおうか』

『ありがとう一誠君。今度の買い物に付いて来てくれるだけでいいからね!』

念話終了と共に、俺らは再び弁当を食っていたが次元の狭間本家にいるルシファー達も行きたいとの事を伝えた。夏は沖縄にあるプライベート島に行ったが、今度は京都なので俺ら専用旅館を予約しといた。

「夏は沖縄にあるプライベート島だったが、今度は京都か」

「ですが次元の狭間本家にいるアグニ様達を、ずっと隔離させる訳にはいきませんからね」

「まあな。ついでに黒の駒は、一定期間にソフトウェアを最新にする機能が付いているからそろそろ更新されるはずだ。例えばルシファー達魔王クラスの力を封印させて、女から男にする力とかな」

「そしたらアザゼルにはバレないだろうな、いくら擬態していたとしてもアザゼルはな」

「それと一誠の未来予知によると、嫌な予感がすると前から言ってましたからね」

と言う事で、俺ら黒神眷属+ソーナ、シーグヴァイラ、レイヴェルは家族旅行として行く事が決定した。俺らが授業を受けている間に更新されたので、一度男にしてみたら髪の色や顔も変わっていたし、男の格好すればバレないようにすればいい事だ。放課後になったので、ソーナ以外の俺達は部室に立ち寄った。丁度アザゼルがいたので座って話した。

「来たわね一誠。お願いがあるのだけど、最近暴れ回っている『禍の団』を共闘で倒したいのよ」

「それは前にも言ったがお断りしたはずだ、俺達はこれでも忙しい身でね」

「一ちゃんそこを何とか頼む。最近神器使いが多くてさ、戦いにくくてな。おまけに神器使いの中には光で攻撃する輩もいてな」

「神器使いね。どーするヴァーリ、協力するか?」

「一度だけ協力してみないか?そこでグレモリー眷属の力というのを見てみたいよ。あとどんな神器使いがいるのは興味がある」

そうか、ヴァーリがそういうならしょうがないから。一度だけ言ってみる事にしたが、それまではお茶を飲んで雑談混じりをしていたら修学旅行について話題となった。

「そういえば二年生は修学旅行の時期だったかしら」

「そうだ。だが俺、ヴァーリ、シーグヴァイラは家の用事があるのでサボる。実際は家族旅行として、京都に行くつもりだ。俺ら黒神眷属全員と旅行出来る期間は、今しかないと思ってな」

「だからなのか、一誠達が行かない理由を話さない訳は」

「いいわねぇ~、私達も京都に行ったけど家族旅行なら時間を気にしないで行けるからかしら。私達も行ったけど、三泊四日では行ける場所が限られてしまうからか。とりあえず金閣寺銀閣寺とかの観光名所ぐらいしか回れなかったわ」

ま、こちらは詳細な時間設定無しで決められるし移動手段が車だからな。バスや地下鉄など使わなくとも、自家用車に乗って移動時間を短縮できるからだ。部長は最後に訪れる予定だった二条城に行けなかったらしいな。駅のホームで地団駄踏んでいたと言う朱乃だったが、部長は頬を赤く染まっていた。

「それは言わない約束でしょ朱乃。私もついついはしゃぎ過ぎたのだから、日本好きの私にとっては憧れの京都だったし必要以上に町並みやお土産屋さんに目が行っちゃうんだもん」

「思い出を語る程楽しめたと言う事か、だが俺は何度も行っているが正直言って一週間回っても回りきれない所があったな。ヴァーリらは初めてだったか」

「まあな。日本に来たのが最近だと思うと、観光地を巡った事がなかった。学生気分で修学旅行と言えば京都だと聞いたが、シーグヴァイラもそうなのでは?」

「私は今まで冥界で育ちましたからね。人間界に来た事自体が、私にとって新鮮でした」

「俺も楽しみではあるぞ?今まで冥界堕天使領にいたのだからな、京都といえば日本酒が美味い所があると一ちゃんから聞いた」

それぞれ語ったが、初めて人間界に来た時は右も左も分からなかった。修学旅行にアザゼルも行くらしいが、俺らと同じく京都を堪能したいらしいな。京都には日本酒が美味い場所がある。俺は何度も行くが、回り切れなかったからこれから行くのが楽しみだぜ。お茶を飲み干すと、修学旅行から話題を変えた部長。

「修学旅行もいいけど、そろそろ学園祭の出し物について話し合いもしなければいけないわ」

「駒王学園はこの時期になるとイベントが多いよな、体育祭の次に修学旅行でその次が学園祭だったか。そう考えると俺ら二年生は大変な時期だな」

「そうだった、俺もそれ関連で忙しいんだった」

アザゼルはため息だったが、二学期に入ってから忙しい時期ともなる。部長は朱乃からプリントを受け取ると、テーブルの上に置いた。オカ研の出し物を書いて、生徒会に提出するんだったか。俺は去年部活に所属してなかったから、色々と回らせてもらった。

屋台を回ったり、それぞれ部活でやる発表会などとかな。今の内に学園祭について相談して、準備をしないと俺らが旅行行っている間に一年生と三年生が準備期間だったからな。

「学園祭!楽しみです!」

「うん。私もハイスクールでの催しは楽しいぞ。体育祭も最高だった」

「私やシーグヴァイラも初めてだから、とても楽しみよ」

「ええ。良い時期に転入してきて正解だったわ」

教会トリオとシーグヴァイラとレイヴェルとヴァーリは、学園祭を心底楽しみにしていた。意外にもヴァーリもだったが、こういう行事は特に楽しみにしていた。何をやるのも新鮮であるし、体育祭では大暴れだった。

各種競技で一位乱獲する程だったし、一位二位はどれも楽しみながらだった。なので俺らは体育祭後、各運動部がオカルト研究部から引き抜こうと懸命にオファーしていたが、それを全てアザゼルが追っ払った事があった。

「俺は去年部活入ってなかったが、オカ研は確かお化け屋敷だった気がする。本格的な作りで、とても話題になっていたのが印象に残っている」

「お化け屋敷か。人間なら信じる信じないが多い、それで?一ちゃんは入ったのか」

「まあな。全ての出し物を見て回ったが、とてもリアル過ぎて出て来たお化けが本物のようだと噂されていた。なので俺も入ったが、お化けが偽物ではなく本物だったからな。それはそれで怖いだろうと思うが、あれは人間に害を与えない妖怪に依頼してお化け屋敷で脅かす役としてバイトとして今回来たと聞いた」

「おいおいマジかよ。本物の幽霊をバイトとして働いてもらうとはな、それも脅かす幽霊から聞いたんだろう?『だが学園祭が終わった後で、生徒会に怒られたそうだ』何故だ?大盛況だったのだろう」

「当時副会長だったソーナから、こう言われたそうだ。『本物使う何てルール無視もいい所だわ!』とそう怒られたそうだ、ルール違反になるのは当たり前だろうと当時の俺は思った」

アザゼルは当時の映像は無いのか?と聞かれたので俺は空間からタブレットを出して、去年行われた学園祭のフォルダーを開いた。そこで保存されていたが、お化け屋敷に入った俺が目線カメラで見ていたので、本物の幽霊と話している所も記録されていたのだった。前回の反省を踏まえて、新しい試みをしたいと言うとグレモリー眷属の者だけのケータイが鳴った事でいよいよかと思った。 
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