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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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Another99 補給を阻止せよ

 
前書き
デジモンカイザーとの激闘開始 

 
打倒デジモンカイザーを目指して、デジタルワールドに飛び込んだ大輔達。
メンバーは大輔、賢、太一、ヤマト。
前世において最前線で戦い抜いたツートップの4人。
これだけなのは、大人数だと目立ちやすい上に動きにくくなる。
それに大輔のパートナーデジモンは3体もいるのだ。
これだけいれば充分戦える。

太一「それにしても、デジモンカイザーの軍団と戦うためにたった4人でとはね」

ヤマト「大規模な部隊だと、イザって時に動きにくいからな。確かここに大量の補給物資を載せたトレイルモンが通るんだろ?」

賢「ええ、何度も確認しましたから間違いないと思います。どうやら兄さんはここで大量の物資を運ばせているらしいですから」

太一「よし、だったら別行動して」

ヤマト「駄目だ。お前は1人にすると何を仕出かすか分からない。」

大輔「そうですよ。ただでさえこの小説ではかませ犬キャラになりかかってんですから。太一先輩を守らなきゃならない俺達やヒカリちゃんの身にもなってくださいよね」

太一「え?俺…ヒカリに逆に守られてんの?」

ヤマト「何を今更。お前がヘマ仕出かした後、ヒカリちゃんが必死にフォローしてたんだぞ」

賢「ヒカリさん、哀れだよね……」

妹の苦労を知らない兄を持ったヒカリに賢は本気で哀れんだ。

大輔「と、こんな所にバリケードがありやがるな。しかもいかにも特殊合金みてえなのが」

ヤマト「壊せそうか?」

大輔「アルマジモン、頼めるか?」

アルマジモン[任せるだぎゃあ!!アルマジモンアーマー進化!エレファモン!!]

大輔「このバリケードに渾身の一撃を頼む。パワー特化のお前ので駄目なら他の場所に行かないとな」

エレファモン[ニトロタービンウェーブ!!]

両耳のタービンから巨大台風並の衝撃波をバリケードに向けて放つが、バリケードには傷一つつかない。

エレファモン[うげえ、ちっとも効いとらせんがや]

地味にショックを受けるエレファモン。
奇跡のデジメンタルでアーマー進化したエレファモンはアルマジモンのアーマー体で最強の戦闘力を誇るのだが、エレファモンの必殺技を受けてこれではこのままここにいても時間の無駄だろう。

大輔「みんな、他の所を探そう。」

ヤマト「了解」

バリケードの破壊を諦めた大輔はエレファモンをアルマジモンに退化させ、どこか入り込めそうな場所を探す。









































ヤマト「ここも駄目だな」

太一「どうすんだよ。ゴールドブイドラモンのブイブレスアローMAXでさえ傷一つ付かないんだろ?」

一応、他の場所を探して見つかったバリケードにゴールドブイドラモンのブイブレスアローMAXを叩き込んだのだが、効果は微妙だった。

大輔「一度戻って、別の場所がないか探るか?」

賢「いや、僕としては」

ホークモン[ブイモーン!!]

ブイモン[んー?]

ワームモン[ちょ、ちょっとブイモン!!?]

ホークモンに呼ばれてそちらに向かうブイモン。








































ホークモンが木箱の奥から引っ張り出してきたのは、久しぶりに見た完全体のメカノリモンであった。

ブイモン[おお、メカノリモンじゃん。懐かしい……]

ホークモン[何かに使えませんか?使えそうなら貰っていきましょう]

ブイモン[それは駄目だ。いくらデジモンカイザーと敵対していても俺達が略奪行為を働くことは断じて許されない…けど、借りるくらいはいいよな……?]

久しぶりにメカノリモンに乗りたいのかうずうずしているブイモンであった。








































ヤマト「さてと、バリケードを突破しない限り俺達はトレイルモンが通るルートに行けないと言うわけだけど…」

ホークモン[ぎゃああああああああああああ!!!!?]

太一「おいおい、お前ら真面目に…」

ギュオオオオオオ!!!!

ドッシャーン!!

太一「ぎゃああああああああああああああああ!!!!?」

振り返った瞬間、ブイモンが乗ったメカノリモンに轢かれた太一だった。

アグモン[太一ぃいいいいい!!?]

いきなりの悲劇に絶叫するアグモン。

メカノリモンINブイモン[オラオラア!!約3年の時を経て復活だああああああ!!!!]

ヤマト、賢「「…………」」

あまりの豹変ぶりについていけない2人。

ホークモン[み、皆さん…私の屍を越えて行って下さい…]

ガクッ、ドサッ☆

ガブモン[君達は何馬鹿やってんの!!ねえ、大輔。ブイモン…どうしちゃったの?]

大輔「えっと、まあ…あれだ。ハンドル握ると人格が変わるタイプ。」

ヤマト「さようならだ太一。お前のことは一生忘れない。でもメカノリモンは飛行能力があるわけだし…乗り込めばバレないで入れるか?」

さっさと轢き逃げされた太一を思い出にして、ヤマトはバリケードの隙間から見える敵のメカノリモン達を見て呟く。

大輔「よし、ブイモン。頼んだぜ」

メカノリモンINブイモン[任せとけ大輔!!超絶進化を遂げた今の俺に飛び越えられない物はなあああああいっ!!!!]

全員がメカノリモンの操縦席に乗り込んで、メカノリモンを発進させる。
どうやらメカノリモン同士だということで警戒はしないで通してくれた。
警備としてどうなんだとツッコミをしたいが、助かったのでよしとしよう。



































しばらくするとダークタワーの元に辿り着く。

ヤマト「これを破壊すれば、デジモンカイザーに見られなくて済むようになるのか?」

賢「はい、イービルリングは暗黒デジヴァイスの電波受信能力が高すぎて、精々兄さんのこのエリアの監視を緩めることしか出来ません」

兄の造ったイービルリングは前世のイービルスパイラルをも遥かに上回る性能だ。
やはり兄は凄いと賢は思う。

ヤマト「そうか、でもこれさえ破壊すればイービルリングに仕込まれたウィルスはほぼ使い物にならなくなるって訳だな」

大輔「ええ、取り残しは仲間達に任せましょう」

ブイモン[よし、時限爆弾セット!!ほれ逃げろ~!!]








































10分後…。

ズドオオオオンッ!!

しばらくしてダークタワーに仕掛けた時限爆弾が爆発し、ダークタワーを破壊した。

アルマジモン[ダークタワーが壊れただぎゃあ]

ガブモン[やったね]

アグモン[太一~。起きてよ~]

[選ばれし子供達だ!!]

[我々の主、デジモンカイザー様に逆らう不届き者め!!]

大輔「おいおい、こっちはお前達を助けようとしてんだぜ?」

[絶対にサーベルレオモン様の所へ行かせるな!!]

大輔「サーベルレオモンね。なる程、そいつがこのエリアのボスって訳か」

賢「丁度いい。サーベルレオモンの所まで案内してもらおうか?」

[ふざけるな!!誰が貴様らを]

賢「ワームモン暗黒進化!!」

賢は前世の影響で暗黒進化のデメリットを受けないために不本意だが、ワームモンを暗黒進化させ、ベルゼブモンにするとベレンヘーナによる超速連射で敵の周囲を跡形もなく消し去る。

ベルゼブモン[さっさと俺達を案内しろ。まさか、選ばれし子供は正義の味方だから操られているお前達は攻撃されないと思っていたのか?残念だったな、確かに無用な犠牲は避けたいが、今は非常事態。多少の犠牲がでても構わないと思っているんだからな]

究極体でも破格の強さを誇るベルゼブモンの恫喝にはイービルリングで洗脳されたデジモン達は怯える。

ベルゼブモン[そうだな…今すぐこのエリアにいるデジモンを一カ所に集めろ。そしてサーベルレオモンの元に案内するんだな]

ヤマト「おいおい、まるで恫喝じゃないか…」

大輔「仕方ないですよ。デジモンカイザーにウィルスで消されないためにはこれくらい荒っぽくしなきゃ」

殺気を強めていくベルゼブモンに怯えている洗脳デジモン達はサーベルレオモンの元に案内することに。







































しばらくして、サーベルレオモンの元に案内されたベルゼブモン達。

ベルゼブモン[道案内に感謝する。これは礼だ]

イービルリングのみを破壊し、洗脳から解放されたデジモン達は電脳世界に転送された。

ヤマト「来るぞ…」

太一「ああ」

気絶から復活した太一も警戒する。

サーベルレオモン[インフィニティアロー!!]

子供達に向けて放たれる毒針。
攻撃が来ると呼んでいた子供達はすぐに回避した。

ベルゼブモン[いきなり不意打ちとは勇者の名が泣くぞサーベルレオモン]

サーベルレオモン[黙れ!!デジモンカイザー様に逆らう愚か者共め!!このサーベルレオモンの爪の餌食にしてくれるわ!!ネイルクラッシャー!!]

ベルゼブモン[ほざけ!!進化の力に振り回されているような奴に負けるか!!それに爪が強力なのは貴様だけじゃない!!ダークネスクロウ!!]

サーベルレオモンとベルゼブモンの爪が激突する。

サーベルレオモン[ぐっ!!?]

ベルゼブモン[俺のダークネスクロウと互角の威力とは…久しぶりのいい手応えだ。こんな時じゃなければもっと楽しめたんだがな]

大輔「究極体クラスの進化が出来るのはワームモンだけじゃねえ!!エクスブイモンをベースにしてマグナモンに進化だ!!」

大輔が所有している最新型デジヴァイスは旧型デジヴァイスとは別物だ。
だからスナイモンのデータがないため疑似ジョグレスによる超進化が出来ない。
そのため、エクスブイモンをベースにマグナモンに進化させた。
それはパイルドラモンイクスをベースにしたマグナモンには少々劣るが、それでもベルゼブモンには決して劣らない戦闘力を誇る。

マグナモン[喰らえ!!プラズマシュート!!]

掌から放たれる巨大なプラズマ弾がサーベルレオモンに炸裂する。
まともに受けたサーベルレオモンが吹き飛んだ。

ベルゼブモン[こいつもくれてやる!!獣王拳!!]

レオモンの代名詞とも言える必殺技の獣王拳もマグナモンのプラズマ弾をまともに喰らって、動けないでいるサーベルレオモンに直撃。

マグナモン[マグナムパンチ!!]

ダメージを受け、まともに動けないサーベルレオモンの右前足に嵌まったイービルリングを破壊し、サーベルレオモンはレオモンに退化した。
こうして、デジモンカイザーの補給路であるこのエリアは何とか取り返せた。 
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