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その手で引き金を引け!!

作者:櫻木可憐
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第四話 風間隊2

「正隊員&B級風間隊結成おめでとーやっぱり隊服はいいねー」

いやいや、いいのは宇佐美ちゃんかわいさ。
その眼鏡に、その胸のサイズ。
これからの成長を楽しませてくれますね~
私、宇佐美ちゃんについて玉狛に行けたらよかったのに・・・

「さてさて・・・我々の初任務は」

「防衛任務でしょ?いこっ」

「可憐ちゃーん、冷たいな~」

可愛い子はいじめたい。
全力でいじめたい。いじめたい!
わかるか、風間さん、菊地原、歌川!!
まあ、きくっちーにはうってぃーいるし。分からなくてもアリ。

~~~~

それにしても、まさか防衛任務がこんなに退屈とは。
警戒区域を歩き回るだけ?マジ?うわ、ないわ。
風間さんはよく飽きないな~
菊地原なんかバリバリ飽きてるよ。
歌川は真面目・・・

「如月先輩、ちょっといいですか?」

「歌川くん、先輩つけないで。慣れないんだ。」

歌川が困っている。
大丈夫、名前呼びはさせない。
君が名前呼びすべきはきくっちーだからな!!

「で、どうしたの?」

「風間さんに7対3で勝ったと聞いて・・・訓練させてもらえたら嬉しいです。暇な時で構わないので。」

「あ、歌川。それ、抜け駆け。ぼくもやりたいし」

歌川と菊地原、もっとしゃべれ、もっとしゃべれ!
私の欲を満たせ!!と、都合よくいかない。

「やってもいいけど、タダは嫌。女の子なら無償OKだけど」

「うわ、差別だ。ジェンダーだ。」

「今度、服を買いに行きましょう。本部の借り物で、対処しているみたいですし」

う、歌川くん・・・それは・・・

「どわあぁぁぁ!!それは歌菊に反する!!
歌川くんが菊地原くんに服をあげる王道だろうが~!!
歌菊←風だし」

「如月先輩・・・」

「うわ、腐女子だった」

「リバはない、リバはなっ・・・痛い」

風間さんからチョップが・・・
ってまさか、心がただ漏れ?
やだ、変態じゃんただの。うわ・・・やってしまった。

「如月、次に騒いだら今日の奢りはなしだ。お前だけ自腹だ」

「・・・はい」

「うん、あのテンションで話しかけないで」

「すみません、服を買いに行くのは女性同士ですよね・・・」

いや、私が悪い。
仕方ないのよ、歌川は悪くない。

~~~~

俺は何かを間違えたか?
如月はあれから何一つ話さず、鋭い目付きで任務にあたる。
いいことだが、性格が変わりすぎな気がしてならない。

『門発生、門発生』

「うわ~今更ですよ、風間さん」

「俺はあっちのバムスターを倒してきます」

如月はただその光景を眺めて、口を開かない。
『騒いだら』というのは喋るなという意味ではない。
勘違いされている。

「如月、話していいんだぞ?お前はどうする」

「・・・はっ!すみません、気楽にしないと。狩れるものから行きますね」

大丈夫か、あれは。

~~~~

私ったらやだわ。
元々目付き悪いし、言葉使い荒いから明るく笑うように特訓したけど、気を抜くと忘れる。
風間さんは私の要望通り、スコーピオン、弧月をつけてくれた。
おかげで、弧月が今までのクレイモアの代わりになる。
バムスターの弱点を一撃で仕留めたり・・・

「・・・あ」

菊地原の横に二体のバムスター。
でも今、彼は他のバムスターを斬ったばかり。

「ちっ・・・テメー耳がいいくせに囲まれてんじゃねぇよ、クズが!!」

つい、スコーピオンが脆くなる覚悟でバムスターの目まで伸ばして斬った。
・・・あ、これが影浦がやった技?

「・・・え、今の如月の声だよね?声のトーンが一気に低くなったよ」

菊地原、助けたんだし許可なく呼び捨てか。

「いつも声優さん向きな声だなって思ってましたけど・・・今の、如月先輩の声ですか?」

「なるほど、それが素か」

『おわー、ビックリした~』

・・・あれ、素が出てた?
あはは、やってしまった。 
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