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ドリトル先生の水族館

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第四幕その九

「まずはね」
「うん、鯱さんとね」
「海豚さん達だね」
「お茶の後はね」
「そちらだね」
「そうしよう、じゃあね」
 そのお茶を飲んでというのです、そしてでした。 
 先生は実際にティーセットの後で、でした。鯱さんや海豚さん達の診察をはじめました。この子達のことは殆ど問題ありませんでしたが。
 鯱さんの中で一番大きな、八メートルはある子にです、先生はこんなことを言われました。
「最近気になっていることがあってね」
「何かな」
「うん、僕身体が大きいじゃない」
 鯱のプールからお顔を出してです、鯱君は先生に言うのです。男の子だから君付けになっているのです。
「これだけ大きいから」
「泳いでもかな」
「何処かに身体をぶつけないかってね」
「怖いんだね」
「怖いっていうか心配なんだ」
 そうだというのです。
「どうもね」
「そうなんだね」
「うん、僕は普通に泳いでも大丈夫かな」 
 鯱君は先生にその大きなお口、とても鋭い歯が一杯あるとても頑丈そうな顎から先生にお話します。
「このプールでも曲芸の時の水槽でも」
「ああ、水槽だとね」
「特にそうだよね」 
 動物の皆も言います。
「下手にぶつけたらね」
「ガラスが割れて」
「それで大変なことになるよね」
「そうなるかも知れないね」
「そうならないかってね」
 鯱君は動物の皆にも言います。
「僕は不安なんだ」
「大丈夫だよ」
 先生は笑顔で鯱君の心配に答えました。
「そのことは」
「ぶつかったりしないの?」
「このプールも充分過ぎる程広いし」
 身体の大きな鯱君達にとってもです。
「水槽もそうだし。それにあの水槽は特別なガラスでね」
「僕達がぶつけてもなんだ」
「大丈夫だよ」
 壊れたりしないというのです。
「そうなってもね」
「それじゃあ僕は心配しなくていいんだね」
「うん、例え君がどれだけ大きくてもね」
 それでもというのです。
「安心していいよ」
「それじゃあずっと泳いで曲芸も楽しんでおくね」
「そうしていいよ、ただ」
「ただ?」
「君はいつも泳いでて身体を動かしているからいいけれど」
 見ればこの鯱君は筋肉質です、身体は大きいですが。
「太り過ぎには注意してね」
「運動不足でだね」
「そのことには注意してね」
「僕達その傾向あるかな」
「やっぱり野生の鯱君達に比べればね」
 どうしてもというのです。
「そうなっているね」
「そうなんだ、じゃあ気をつけるね」
「そういうことでね」
 こうお話してでした、先生は鯱君の心配を取り除いてあげました。そして帰ろうとして海豚さん達のプールの横に来ますと。
 様々な種類の海豚さん達を見てです、トートーは言いました。
「どの海豚さんがどの海豚さんかね」
「わからないんだね」
「うん、バンドウイルカにカマイルカってね」
 トートーはガブガブに海豚さん達の種類からもお話します。
「色々種類があるけれど」
「海豚さん達にもね」
「けれどね」 
 それでもというのです。 
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