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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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原作前の事
  創造神黒鐵復活祭

人間界では1990年頃だったある日の事。リビングでは奏とアグニとルシファー達が談笑していると、奏のケータイが鳴ったので出た。

「もしもし、どうしましたか?」

『こちら月中基地本部で黒鐵改を整備している者ですが、黒鐵改が戻ってきました。突然影が出来たと思ったら黒鐵改が出てきましたが、座り込んでしまったのですぐ修復するカプセルに入れると射影体である織斑様と会話が出来ました』

「分かりました。そちらは引き続き修理をお願いします。そちらに智君がいるという事は、いずれこちらに戻って来るはずですから」

『了解しました』

「どうした?」

「智君が戻ってきました」

「何だと!」

「今我々の基地本部に、黒鐵改が戻ってきたとの報告がありました」

「という事は、一誠君も戻ってきたという事でしょうか」

「恐らくですが、射影体もいたそうで会話もしていたそうですよ。月、すぐにメイド召集を掛けて下さい。召集場所はここにして下さい」

「畏まりました。すぐに召集をかけますが、班長と副班長だけでいいですよね?ここだと全員入らないような気がします」

「ええ、そうして下さい」

月はすぐに家内放送する場所に行き、放送した。

『こちらメイド長の月ですが、只今よりメイド召集を行えたいと思います。召集は各班長と副班長のみなので、他のメイド達はいつも通りの仕事をお願いします。召集場所は、リビングです。以上メイド長の月でした』

「流琉、仕事は他の子に任せて行くわよ」

「はい華琳様。秋蘭様、あとの事は任せていいですか?」

「ああ行って来い。ここは任された」

華琳と流琉の料理班は、手を洗った後にリビングへ向かった。

「はわわ!大変な事になりましたでしゅね」

「あわわ朱里ちゃん。この作業は、鈴々ちゃんに任せた方がいいよ」

「朱里、雛里、ここは任せるのだ。早く行くのだ」

「早く行きなさいよ」

「頼みましたよ。行くよ雛里ちゃん!」

「うん朱里ちゃん」

朱里と雛里は洗濯物を畳んでいたが、洗濯物をカゴに入れて走って行った。

「詠、今の聞いたか?メイド長である月が召集をする事だから、とても重要な事だと思うんだが」

「ええそうね。桂花に風、お願いできる?」

「ここは任せて頂戴」

「その間任せて下さい『どーせどうでもない事なんじゃねーの』これこれ宝譿、悪い事言ってはいけませんよ」

「では頼む。行くぞ詠」

「待ってよ。冥琳」

冥琳と詠は、自分のパソコンをスリープモードにして部屋から出て行った。

「聞こえたか桔梗。久々だが召集されたぞ」

「ああ、これは行かないとな。星、恋、雪蓮、あとを頼んでもいいかな?」

「行って来い」

「早く帰ってきたらご飯食べよう」

「戻ってきたらアグニ様が来そうな予感がするわ」

愛紗と桔梗は、自分の武器を預けて家に向かって行った。

「紫苑さん、月さんから召集かかりましたよ」

「聞きましたからすぐに行きましょう。愛紗ちゃんや朱里ちゃんと雛里ちゃんも向かってると思いますわ」

「ご主人様、行ってくるね」

桃香と紫苑は、当主である一誠の部屋を掃除していたが召集がかかったのでリビングへ向かった。出て行った後、ベッドが光り出した事には気付いていなかった。リビングで待ってると次々と集まってきたが、最後尾は技術班の真桜だった。

「皆さんお仕事中すみません。ですが大事なので、今回集まってもらいました。では奏様お願いします」

「大事なお知らせがあって召集をかけました。そのお知らせというのは・・・・智君の復活です」

「え?嘘!さっきまでご主人様の部屋にいたけど、ベッドにはいなかったよ」

「先程我々基地本部の者から連絡がありましたが、黒鐵改が戻ってきた=智君が戻ってきたという事です。今頃ベッドの中で寝てるはずですので桃香さん、紫苑さん、愛紗さん、朱里さん、雛里さん。智君の部屋に行って見て下さい」

「畏まりました。行きますわよ」

紫苑達は、ご主人様である兵藤一誠=織斑一真の部屋に行った。部屋に入室したら、ベッド付近が光っていたので近付くとまだ射影体である俺が寝ていた。体は半透明だったが、少し時間が経つと完全復活した俺が寝ていた。

「ご主人様起きて下さい」

「・・・・っ。うーん、桃香?」

「そうだよ早く起きて。皆が待ってるよ」

「ああ分かった。って桃香、愛紗、紫苑、朱里、雛里が何故ここにいる?」

「まだ寝ぼけてるのですかご主人様?百年経って、やっと目覚めたと聞いてお迎えに上がったのですよ」

「何か記憶が曖昧、で着てる服も当時のままなのだが俺は魔力切れで眠っていたんだったな」

「眠った後、部屋に行ってもベッドにはご主人様の姿がなかったので、心配しましたよ!奏さんによると回復すると元に戻るとホッとしましたから」

「どんだけ心配させるのですか。私達のご主人様は」

「悪かったな。シャワー浴びに行っていいか?その間にスーツを用意してくれ」

「畏まりました。また戻ってきたら私達の相手をお願いしますわ」

シャワーを浴びてタオルで拭いてから下着を着た後、洗面所から出たらシャツを着ようとしたら桃香達が手伝ってくれた。髪がまだ濡れてたのか、紫苑がドライヤーとくしを持って乾かしてくれた。乾かした後くしで髪をとかしてから、愛紗はネクタイを締めてくれた。ズボンを穿いてからベルトをしめ、靴下を履き上着を着た。

「変なとこはないか?」

「大丈夫だよ。カッコいいよご主人様」

「はい。では1階に行きましょう。皆さんがお待ちですから」

桃香が先導して、3階からエレベータで1階に降りてリビングに行った。桃香達が先に入った後、一誠が入ると目の前にアグニがいて抱きついて来た。

「やっと目覚めたか。遅いぞ」

「久しぶりだなアグニ。そして奏も」

「2回目ですからもう慣れました。お帰りなさい智君」

さっきまでアグニが座っていた所に、俺が座りその隣にアグニが座った。そこにいたのは、俺が眠る前に助けた5人だった。

「ん?もしかしてルシファー達か?」

「ええそうよ。この度はありがとう。私達を助けてくれて」

「そうだよ~。私達が瀕死の所を駆けつけてくれたから助かったんだよ~」

「しかも一誠の魔力で蘇ったからなのか、そのお陰で一誠が消滅してしまった訳だが」

「でもこうして復活したから良かったわ。それに前より魔力の量が多くなったと思う」

「まあな。眠っていたが、前より力もついた」

「貴方には感謝し切れないくらい感謝してます。ありがとうございました」

「俺は当たり前の事をしただけだが、ここは素直に受け取っておくよ」

紅茶を飲みながら、眠った後の事を月に聞いた。消滅後、アグニが戦闘班を徹底的に強くしたのは少々驚いたが、ルシファー達も修業したと聞いたので聞くとルシファー達は下を向き何かを思い出していた。

相当キツイ修業だったらしいが、今どうなってるかを聞いてみたらアスモデウスが答えた。ルシファー達の死後に新しい魔王が誕生したが、新たな魔王の名前を聞いたら少し驚いた。サーゼクスが、現四大魔王の一人になっていたからだ。今頃サミットでもやっているんじゃないのかと言っていた。

天使側は、神シャルロットの死については秘匿となり、神のシステムはミカエルが代行という形になった。堕天使側は、幹部や部下をほとんど失ったが新たな堕天使が生まれている。主に堕天させたらしいが、アザゼルは神器集めで研究している。

「こんな所かな。何か質問あるかな一誠君」

「いや特にないよ。少し休憩したら、天使側・悪魔側・堕天使側に挨拶に行ってくる。また警戒されると思うが」

「そうよね。復活した事を報告すれば、各勢力も士気は上がると思うし」

「そういう事だから行ってくるよ。そういえばアグニはどこに行った?」

「アグニ様なら先程泳ぎに行きましたよ?アスモデウス様が説明中にでしたが、とても嬉しそうに」

そうかと言い玄関まで行くと月に『行ってくるよ』といいドアを開けた。そして門を潜りグラウンド前に空間を歪ませて入って行った。

天使側

私達は今、熾天使(セラフ)による会議をしていました。ウリエルとラファエルは欠席なので、私ミカエルとガブリエルですがもう二度と戦争しないと誓い合いました。神の死により純粋な天使は生まれなくなりました。私達が居る所は、第六天にあるゼブルですが警報が鳴りましたので、兵士に聞きました。

「これは何事ですか?」

「侵入者です。迎撃していますが、効果がありません」

「侵入者はどこへ向かってますか?」

「それが・・・・ここに向かってきます」

「スクリーンを出せますか?」

言った瞬間ドアが開けられて入ってきた人物を見た。私達は驚愕したが、あの時消滅しそうになった一誠君だったから。

「久しぶりだな。ミカエルにガブリエル」

「一誠君で間違いありませんか?」

「ああ、正真正銘兵藤一誠だ」

兵達はザワザワしていたが、当たり前だ。三大勢力戦争後の対ドウター戦いで消えかけた人物だからだ。

「兵達よ。落ち着いてここを出て行ってくれないかしら?」

すぐに兵達はこの会議室から出て行った。

「ふぅー、・・・・一誠君(泣)」

ガバっと抱きついてきたガブリエルだったが、俺は優しく受け止めた。

「あの時消えかけた後、どれだけ心配したか!」

「悪かったな。それは過去の事だし、また復活出来たからいいだろう?」

「その通りですよガブリエル。にしても消えかける前より、魔力が上がったような気がします」

「まあな。だがまだ黒鐵改は出せないぜ?修理中だからな。でも力は普通に使える」

「本当に良かったです。唯一仲介役である創造神黒鐵様が消滅後、どのように連絡するか困ってた所ですから」

「まあそうだな。だが、いい加減俺を敵認識するのは止めてくれないか?」

「それは正当なルートで天界に来てくれれば味方として認識されますが、一誠さん独自のルートで天界に来てますから」

「そうですよ。どうやってこの天界に来る自体が謎なんですけど」

「それについては秘密だ。そろそろ時間が来てしまったようだ」

「悪魔側と堕天使側にも行くのですね。悪魔側はどういった反応になるのでしょうか?四大魔王は変わりましたが、堕天使側は盛大に盛り上がると思いますよ」

「まあ行ってみないと分からんさ。俺は行くよ。じゃあな」

空間が歪んで、一誠さんは入って行ってから閉じた。私達はすぐに、一誠さんが復活した事を古参幹部から第一天にいる者に通達をした。内容は『創造神黒鐵様復活』と言う文書が送られた後、盛大に盛り上がったとか。

悪魔側

冥界にある魔王領でパーティーが行われていた。貴族や眷属と言った者達を呼んでいたが、今日は丁度三大勢力戦争が行われた日でもある。現四大魔王の1人であるサーゼクス・ルシファーは、複雑な感じであった。

その日は、師である一誠が消えた日でもあったからであるが、突然入口で揉め事が発生した為兵を向かわせた。貴族達は避難はしなかったが、敵ならばいつでも迎撃できるようにしてあった。

「さて・・・・入口はここのようだ。どうやって入ろうか」

空間の中で唸ってるとケータイがかかってきたので出た。

「どうした奏?」

『さっき月中基地本部にいる整備士から連絡があって、黒鐵改は修理完了との事です』

「ホントか?そういえば力がいつも通りに出るな」

黒鐵改が復活したから、どうやって入ろうかと思ったけど正面から入る事にした。

「招待状を見せてもらいませんか?」

「生憎無いがウィンター・アガレスはいるか?いるなら呼んで来てほしいんだが」

使用人が通信した後兵士達がやってきた。恐らく俺を不審者だと思ったのかな?

「貴方がアガレス様に会いたいと言ってきた者ですか?貴方は何者です?」

「お前では話にならないから、とっととアガレスを呼べ!」

俺は少し力を解放し、目を緑色にして威嚇したら軍隊が恐る恐る聞いてきた。

「この波動はま、まさか!貴方様は兵藤様ですか?」

「そうだ。なのでアガレスを呼んでくれないか?」

と兵士1人は会場奥に行き、残った十人は俺を囲むようにしていた。聞くと貴方様を守る為ですとか言ってたが、しばらく待つと兵士1人と使用人2人とアガレスがやってきた。来たのを確認したのか、兵達は囲むのを止めて俺の後ろに並んでいた。

「本当に一誠様なんですね」

「他にどこにいる。この波動を見ろ」

再度力を少しだけ出したら、アガレスが『おおー』と言った後一礼をした。

「よくぞ戻ってきました。ささ、早く会場内に入りましょう。きっと魔王様や会場にいる客も驚愕すると思われます」

「俺に考えがあるのだがいいかな?」

アガレスに作戦を言った後。

『それは面白くなりそうですな』

俺は微笑みながら空間に入って準備した。空間内で黒鐵改を召喚し、空間内で少し動かしたら何ともなかったので移動した。俺は黒鐵改の肩の上に乗ってからしばらく待機していたが、アガレスは会場に戻ると現魔王サーゼクス・ルシファーが近づいてきた。

「アガレス、外で何かあったのかな?何やら懐かしい波動がきたのだが」

「懐かしい波動?それってなあにサーゼクスちゃん」

魔法少女みたいな格好をしていたのは、現魔王セラフォルー・レヴィアタンであった。

「それより外が騒がしかったけど、何かあったの?」

「ええありましたよ。サプライズゲストが到着したので、私は準備があるので失礼します」

そう言うとアガレスは行ってしまった。

「サプライズゲスト何ていたっけ?サーゼクスちゃん」

「今は分からないが、後々分かる事だと思う」

すると明かりが消えてしまったので、貴族や魔王達は驚いた。

『皆さん、サプライズゲストが到着しましたのでお静かにお願いします。ではご紹介致しましょう。三大勢力戦争後に起きた、対ドウター戦による殲滅で消滅してしまったあの御方です。ではどうぞ!』

『黒鐵、抜刀!』

いきなり空間に大きな切れ目が出来たので、驚愕している間に切れ目から出てきたのは黒鐵改であった。数歩歩いたら切れ目が消えて明かりがついた。

「サプライズゲストは創造神黒鐵様です。そして肩の上に乗ってるのも黒鐵様ですので、失礼のないようお願いいたします」

『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!』

紹介後拍手喝采であったし、兵や貴族達は盛り上がった。現魔王であるサーゼクスとセラフォルーが近づいてきたので、肩の上に乗っていた俺は黒鐵の掌で降ろされた後アガレスの前に立った。

「黒鐵様、現魔王をご紹介します。サーゼクス・ルシファー様とセラフォルー・レヴィアタン様です」

「まさかお前が魔王になるとはな。我が弟子であるサーゼクスよ」

「お久しぶりです。先程のサプライズはとても驚いたよ」

「そういえば黒鐵様は、サーゼクス様の師でありましたな」

「まあな。そういえばケルディムとヴェネラナは元気かな?」

「ああ来てるはず何だが、あとで会うといい。きっと喜ぶ」

「あのー、そろそろ紹介してくれないかな。サーゼクスちゃん」

「お前がレヴィアタンの名を引き継いだ者か。初めまして、創造神黒鐵だ。よろしくな」

「うんよろしくね。黒ちゃんと呼ばせていいですか?」

「お前もか。ああ構わない」

話してると人が集まりだしてパニック状態になったので、黒鐵改を空間に入れた後、サーゼクスとセラフォルーとアガレスと俺で休憩室に入った。俺は一番奥のソファに座ったが、ちなみに格好は真っ黒からスーツ姿に戻った。

「ふう・・・・サプライズとしては成功だな。セラフォルーだったが、この姿では兵藤一誠と名乗っている」

「では一誠ちゃんと呼んでもいいかな?」

「いいだろう」

「いきなり驚いたよ。切れ目が出来たと思ったら、黒鐵様が出てきたんだから!」

「そーだよ。でも復活できてよかった!私達が魔王に決定後アガレスちゃんから、この写真を見せてもらったんだよ~」

写真はあの時撮った写真だった。ちゃんと保存されていたので、色落ちとか無かった。

「そうだサーゼクス、ケルディムと会うのは明日にしないか?場所は人間界のケルディムの家で」

「それはいいね。あとで父上に言っとくけど、そろそろ行くのかい?」

「ああ。もう暴動も治まった頃だろう」

外に出たら、黒鐵改が出る前くらいになっていたので、帰ろうとしたら小型ドラゴンが飛んできた。止まると同時に龍化したが、見た事あったので話してみた。

「お前・・・・ひょっとしてタンニーンか?」

『久しぶりだな!一誠』

「お前、こんなとこで何やってんだ?ここは冥界で、しかも魔王領だぞ」

「彼は悪魔に転生したのだよ。一誠君」

「・・・・マジ?」

『ああ大マジだ。悪魔に転生したのは大きな戦もなくなった時代、様々な相手と戦えると言う理由もあった。『ドラゴンアップル』と言う、果実を主食とする龍種族を救う為でもある。俺は最上級悪魔だが、一誠には勝てない』

他にもいると言って小型ドラゴンが飛んできたと思えば大きくなり、ドラゴンが沢山いた。タンニーンの眷属なのか?と聞いてみたらそうだと言った。だが眷属にする前はとある悪魔の『女王』だったと噂で聞いていた。

「他の龍王はどうした?元気にしているか」

『あーその事か。・・・・俺が悪魔に転生したから六大龍王から五大龍王になってな、ヴリトラとファーブニルは封印されたと聞いた。ティアマットは現役だが、どこにいるかは分からんさ。玉龍(ウーロン)とミドガルズオルムは隠居してると聞いた』

「なるほど。恐らくヴリトラとファーブニルは、魂を神器に封印されたと思うな」

「そうか・・・・恐らくいつかは会えそうだな。ん?この波動は」

「どうした?」

「何でもない。そろそろ行くんだろう?また会おうぜ。今度会ったらぜひ戦いたい」

「そうだな。じゃあな」

と言って別れた後、出入り口に行くとサーゼクスとセラフォルーとアガレスがいた。しばらく話をした後に別れて空間に入って行った。

堕天使側

戦争終了後、コカビエルがまた戦争をしようと言ってきたが、もう二度と戦争はしないと宣言してやった。今回の戦いでどれ程の犠牲が出た事か。黒ちゃんも消滅してしまったが、警報が鳴ったのでシェムハザを呼んだ。

「何かあったか?」

「珍しいお客様がきたのですが・・・・私もまだ驚愕してます」

「俺に客か・・・・客は今どうしてる?」

「バラキエルがゲストルームに案内されました。バラキエルも驚愕と共に少々泣いておられました」

「それ程か。少し待ってろと言ってくれないか?戦後処理がまだ終わってないのでな」

シェムハザとバラキエルが驚愕する程の客か。どんな客かな?と思いながら戦後処理をしていた。さて、冥界堕天使領に入ったがどう会いに行こうと迷ったが、先程と同じく正面から入っていく。すると堕天使の兵士が数名出てきたが、その中にシェムハザがいた。

「ここは冥界堕天使領域です。貴方は何者ですか?」

「久しぶりだなシェムハザ。俺を忘れたか?」

「もしや一誠さんですか!消滅したはずでは?」

「復活したからここにいるだろ。ところでアザゼルいない?」

「なるほど。すぐ連絡しますが、一誠さんの事を珍しい客と言っておきますね。バラキエルいますか?」

「はい。こ・・・・こに。って一誠さん!何故ここにいるのですか?消滅したはずでは『復活したからここにいる』なるほど」

「一誠さんをゲストルームに。私はアザゼル様に伝えますので」

俺はバラキエルについて行き、部屋に着いたのでソファに座った。座ってしばらくすると、バラキエルがお茶を出してくれた。何でもアザゼルは、戦後処理中らしいから少し時間がかかると言っていた。少しするとドアが開いたらアザゼルが来た。

「待たせて申し訳ないがシェムハザよ。そろそろ目隠し外していいか?」

「はいどうぞ」

「そんなに珍しい客なの・・・・か!?」

一誠がお茶を飲んでいたら、アザゼルが固まってしまったので目を緑色にしたら復活したと思えばいきなり抱きついてきた。

「一ちゃん!まさか復活したとは思わなかったぞ!」

「分かったから離せ!」

ハリセンで殴り倒した。少し力強くではあるが、アザゼルは頭に手を当てていた。

『流石は一ちゃん特製のハリセンだな』

と言ってた。

「さっきの情報は事実だったんだな」

「さっきの情報?」

「ああ。先程冥界悪魔側にいる友人から連絡が来てな、パーティー会場に黒鐵様が出たと言ってたがこっちは戦後処理中だったんでな。偽りの情報だと思って、シェムハザに確認をしてもらってたとこに珍しい客と称して、一ちゃんが来たんだ」

「確かにさっきまで冥界悪魔側の魔王領にいた。その前は天界に行ってきた」

「天界にですか。どうでしたか?」

「純粋な天使は少なくなっていたが、元気にやっていたぞ」

「こっちが一番少ない勢力だがそうか。元気にしてたか?」

「ああ、お陰様でな。ところで今どんな風になっている?俺はさっき目覚めたばかりだ」

アザゼルが大まかに説明した所によると、堕天使勢力は少ししかいない。三大勢力の中では、一番少ない勢力になってしまったが今は神器についての研究が進んでいる。そのお陰で、少しは楽しめたらしいが俺がいない所為か、少し寂しい思いだったとシェムハザから聞いた。

「とまあ、こんなとこだ。何か質問はあるか?一ちゃん」

「いや何もないさ。もし人間界で悪さをしていた堕天使がいたら殲滅してもいいかな?」

「いないと思うが、もしいたら殲滅してもいいぜ」

「そうか。それより酒飲まないか?」

「悪いな。今は宴よりまだ戦後処理が終わってないんだ。今度にしないか?」

「また今度にしよう。ではそろそろ俺は行く。仕事を邪魔して悪かったな」

「いやいいさ。また盟友に会えたのだから」

俺は立ち上がりドアを開けて外へ出た。外へ出た後少し話をして空間の中に入って行った。俺は空間から出ると次元の狭間にいたので、結界を張り移動していた。そしたら戦艦が近づいてきたのでケータイから連絡した。

「こちら一誠だ。そっちはトレミー2番艦だな」

「父さん!やっと復活できたんだね。嬉しいよ。さあドア開けるから、こっち来てよ!」

トレミーに接近すると、人間が入れるくらいのドアが開いたので入った。閉まったら結界を解除してブリッジに向かった。ブリッジに到着して入ると優斗が抱きついてきた。

「父さん!2回目だけどお帰り!」

「ただいまだ。ほら泣くな、男だろう?」

「一誠さんは、いつ目覚めたのですか?奏さんからは何も連絡がなかったので」

「さっき天界と冥界に行ってきたから、いつ目覚めたのは覚えてないんだ。人間界の時間では朝だったかな」

「目覚めてから相当時間経ってますよ。今は夜ですからね人間界は」

すると優斗が何か通信をしようとしていた。どこに通信するんだと言ったら母さんにと言ってきた。

「母さん!聞こえる?」

『聞こえますけどどうしましたか。今こっちでは智君が戻ってきたので、パーティーの準備をしてる所です』

「今ここに父さんがいるんだけど、どうして教えてくれなかったの?」

『秘密にして驚かせようとしたんですけど、そうですか。そこに智君が』

「悪いな奏」

『いいのですよ。今準備してる所なので切りますね。そっちが到着次第パーティーを始めますので』

と言って切ったら、トレミー2番艦は次元の狭間本家にあるドッグへ到着。パーティー会場であるダイニングルームへ向かった。俺がドアを開けたら、クラッカーが鳴った。

「お帰りなさいませご主人様。優斗さんもステラさんもご苦労様です」

『お帰りなさいませご主人様』

俺は、一番奥に向かっていき席に座った。机には豪華な料理があった。

「今日はご主人様の復活祭よ。沢山作ってあるから一杯食べなさい」

「今日は祭りだ。酒も飲んでいいが程々にな」

「ではいただきます」

『いただきます!』

桃香が言った後、一斉に食べまくった。俺も復活後腹ペコだったので、物凄い早く食べていたが、早食いは俺だけではなかった。恋を筆頭に鈴々や翠、春蘭、季衣と言った大盛り組が食べていたり、紫苑や桔梗、星、祭、霞、雪蓮などの大酒飲み組は酒のつまみとして騒いでいた。俺はたらふく食べたら風呂場へ行った。皆は食べるのをやめて目が光っていた。

「ふう・・・・沢山食べたな」

「ご主人様、湯加減どう?」

「いい湯だ」

ドアが開いたら何とメイド全員いた。それもアグニやルシファー達も。しかも裸でタオルを巻いていた。

「み、皆どうした。その光る眼はいったい?」

「何も言わずにこれを飲め。一誠」

俺はあれかと思い、何も言わずに飲んだ。飲んだ後女性陣は体洗って頭洗っていた。そしてさっさと出てしまったが、俺が出た後地下室に向かった。部屋に入ると桃香以外の女性達がいた。

「何しに来たか分かってるか?」

「ああ、と言っても今日の本命は桃香だ。それ以外の者はこいつの相手をしてもらおうか。出てこい」

赤と白のボールから出てきたのは触手魔獣だった。触手魔獣の先っぽは一誠のと同じなので、これで複数の相手が出来るようにしてある。しかも攻撃しても効果がない。

「では触手魔獣よ。あとの事は頼んだぞ。朝になるまでヤっていいからな」

と言ってドアを閉めた。あとから聞こえるのは女性の声が聞こえただけだったが、俺は自分の部屋に戻ったら桃香がベッドの中にいた。バスタオル巻いたままだったが。

「ご主人様、早くキテー」

「ああ今いくぞ。俺もそろそろ、あのドリンクが効いてきたからな」

ベッドに向かい抱き合った後性交した。それも何回も中出しして、少し落ち着いたらベッドの中で抱き合っていた。ついでに浄化もした。

「ご主人様、今頃皆どうしてるかな?」

「今頃シてるんじゃないか?俺達は何十回も出来んが、触手魔獣は出来るからな。壊れるまでヤってるんじゃないか?」

「アグニ様達もいるんだよね。大丈夫かな?」

「大丈夫だろ。もし壊れても、俺が浄化すればいい事だし」

「それもそうだね」

一方地下室ではと言うと、一方的に触手魔獣に犯されていたが約6名だけはまだ犯されていなかった。

「皆それ程、気持ちいいのか?魔獣より一誠本人とシたかったのだが」

「しょうがないじゃない。一誠が決めたんだし・・・・でも私も本人とヤりたかったわよ。キャ」

「ああ、ルシファーも餌食にされちゃった。アアン。私ももうだめー」

ベルゼブブとアスモデウスは既に餌食にされてたが、気絶まではしていなかったが何十回も犯されていた。アグニのみとなってしまったが、何本の触手によって捕獲されてから犯されて気持ち良くイった。朝になったら、触手魔獣は行為を止めて自らボールのボタンを押して入って行った。

換気扇が入った後に、俺と桃香が介護に来た。皆は液体だらけになったので、浄化をしたらヤる前の状態になっていた。桃香は皆をタオルで体を隠したり、暖かいスープを飲ませたりしていた。

「アグニとルシファー達。大丈夫か?」

「な、何とか。そ、それにしても激しかったぞ」

「え、ええそうね。でも気持ちよかったわ」

「今回は本人じゃなかったけど、次は一誠君とシたいな」

「ああ。しかもあの魔獣は、私達が攻撃しても逆に元気になってしまって余計だったようだ」

「あの魔獣は見た事ない魔獣だったわね。データにない魔獣だったわ」

「あの魔獣は別世界にいた魔獣だからな」

俺はアグニ達を介護後、風呂場へ直行した。皆も行ったが、この部屋も俺の力の1つである浄化によってヤる前の状態になっていた。人間界では朝になったので、俺だけ朝食を食べた。他のメイドらは、1日休暇となった。朝食を食べた後、俺は玄関に行きドアを開けて鍵を閉めて門を潜った。 
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