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『吐瀉物』

作者:零那
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『月』



ほら、あの時の月を思い返してみて。
蒼白く美しかった、あの時の月を...

静かな水面に揺らめいてた、あの時の月を...
闇夜に淋しそうに浮かんでいた、あの時の月を...

あの時に誓った、強く深い祈り、勿論忘れてなどない。
けれど、痛みは何故こうも虚しく深まるばかりなのか...

そんなことより、もっと大事な事があるでしょって、僕は僕に言い聞かすんだ。

それでも此は自分の問題だからって、解決はしなきゃいけないって...

ほら、あの時の月を...
もう一度、もう一度...


 
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