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IS〜もしもの世界

作者:にゃーす
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18話

ー放課後ー




結局昼休みの後、クラスの誰かが広めたんだろう。廊下が埋まるくらい人が集まってきて真相を聞きに来た。でも話すと面倒なのでクラスの誰か(一夏)に任せてその間屋上らへんにたむろっていたりしてなんとか過ごしていた。
そして夕食も終わり、そのまま自室に戻ろうと廊下を曲がろうとすると強烈な殺気が俺に来たので迂回することにした。何故か人もほとんどいなく、薄暗いと言えばそんな感じのところなので全速力で走った。まだ死にたくはない。



「・・・⁈逃げるのかっ!」


「俺はまだ死にたくないもんでねっ!」


待ち伏せだろうか。ひょこっと顔を出したのはラウラで、その言葉を返す頃には俺は元来た道を引き返していた。
仮に組み合って、勝てば周りには俺がラウラを抑えているように見えて、負ければ何されるかわからん。どっちみち不利なのである。



「はあ・はあ、なんとか撒いたか?」


額の汗を拭い息を整えながらすっと振り向くと・・・2mほどにラウラがいた。そして、何事も無いように、


「・・・何にだ?」




「あっれー?おかしいなー。生身なら普通追いつけないのに俺の少し後ろにまさか付いてくる奴がイルナンテー」



そう。肉体がデフォで結構強化されてるのでまさか追いつける奴がいるとは思わなかった。



「・・ふん。軍人として鍛えられている私には程遠い話だな」


軍人さんでも普通追いつけねーよ。ってことは、こいつ何らかの身体強化されてるって事か。それだとつじつまが合う。今更になってもっと小説読んどくべきだったと後悔していた。

それに考えてる間黙っていたのでおれから先に、ラウラに質問をする。


「・・・で?なんで軍人さんが俺に対して待ち伏せなんてしてるのかな?」


「・・・テストをした。」


「あ?」


「お前が本当に教官を倒すほどの実力を持っているのか試してみようと思ったのだ」


「あ〜あれか。別にあんなの勝った内に入らねえよ。偶然で、俺が勝てただけ。要はそれだけか?んじゃあな」


「偶・・然?偶然だと?教官に勝つ事が出来たのは偶然だと?偶然で勝てるなら誰でも勝てるに決まっている・・・!」


「それに、お前に見せたあの表情・・・あいつと同じ・・・いや、それ以上だった・・・」


「?なにゴニョゴニョ言ってんだ?」


暫くラウラはブツブツ言っていたが、バッ!と振り向くと、



「どうやって教官に勝ったか、教えてくれないか?」



「だから、たまたまだし、ほとんどISの能力のおかげみたいなもんだ。分かったか?」


「それに人に勝てるくらいで強いとは言わねえよ。


「教官に勝っても強いとは限らない?何故だ?分からない」


「そんな事くらい自分で考えろよ。俺はもう行くぞ」






そういい、俺は自室へ戻った。ラウラはずっとそこで何か考えているみたいで追いかけては来なかった。







ー自室ー




「強さ・・ねえ」



本当に強い奴・・・俺はずっと耐え忍ぶ奴が強いと思っていた。いや、思っている、が正直あの時はそんな事微塵も思わなかったなーと思い目を閉じているとあの瞬間が蘇ってきた。・・・事故のときだ。






ー事故直後ー



「う・・・ここは?確か車にぶつかって・・・そ・うだ、母や妹、は?」



俺はどうやら死に損ねたようだ。だが出血が酷いし目眩もやばい、それに左目も見えないし、いろいろ動かない。ああ、俺死ぬなと思い後部座席の母を見ると、死んでいた。



「くそ・・ゴフッゴフッ!・・・アイツは・・!」


と、隣をなんとか見ると、なんとか生きていたが気絶している。なんとかこいつだけでも抜けさせないと!



「おい。ゴフッ!佳奈!起き・・ろ!」


「・・・ん?兄・・さ・ん?ッッッッッ⁉︎早く手当・・!」


「俺は・・無理だ!お前だけでも・・・!早く!」



ああ、やべえ。気が遠のいていくーと思った瞬間気を失った。死んだ。そして、死ぬ瞬間を思い出して身震いをした俺は、



「ーッ?っはっはっはぁ!」



どうやら思い出している間、息をしていなかったらしくとても肺が辛く空気を求めていた。



「ふーっ、ふーっ。・・そういや佳奈、ちゃんと生きてるのか神様に聞かないとな」


そう呟き、俺はまた生きるため、新たな能力を創る作業に入った。


















「えーっとね一夏。一夏がセシリアやファンさん(鈴のこと)に勝てないのは単に射撃武器の特性を把握してないからじゃないかな?」



「そ、そうなのか?一応分かっているつもりなんだが・・・」




と、シャルルが一夏に射撃武器についての指導をしている真っ最中である。
にしてもシャルルの指導本当にうまいな。一夏が今までに見たことないくらい真面目に聞き入っている。
簡単に説明すると今までの教えてたコーチがわかりにくいこと極まりない。さすがに俺でもセシリアの言葉を理解できる程度だ。(箒と鈴が残りの2人である。)
と、一夏らを眺めていた。にしてもここ人多すぎる。暑い。



とか思っていると射撃訓練を一夏がするらしくまあ、見ているが使ったことないからその実際の感覚に結構驚いていた。



「うおっ!結構くるんだなコレ」


「でしょ?どう感想は?」



「なんか、速いって感じだな」


「そう。速いんだよ。弾丸が小さい分速い。だから弾道予測さえ出来れば必ず当たるし、外れても牽制になるんだ。それにやっぱり本能であんまり前へ出にくくなってしまうから間合いが詰めにくいんだよ」



「なるほど・・・」


と、納得している一夏に対し、箒達3人はため息をついていた。さすがにあれで分かったらほんまもんの天才である。

そんな感じで見守っていたんだが逆の場所でなにやらざわざわしていたんだが、一夏の顔が険しくなっていたので大方戦えとか言われてんだろうなと思っていたので先生を呼んでおいた。
そしたら俺がしたのがバレたのかすげぇ睨まれた。怖い(´・ω・`)




「おーいそろそろ帰るかー!そろそろ閉まるぞー」



と言ったら二人とも頷いてくれたので俺は一夏らが出てくるまで先に待ってるのだが・・・何故かシャルル以外が出てきた。あ、そうか変装してるから一人じゃないと無理だったんだっけ。
それに一夏は書類を書きに俺も行かなきゃいけないらしく二人で行くことにした。




「いやー疲れたなー。そういや泰人はほとんどIS使ってるの見たことないけどなんでだ?」



「.んー?別に使う必要ないから必要な時だけやってるって感じだな。それにあんま練習とかしない派だからなー。あ、自慢じゃなくてめんどいだけな」



「あー泰人って何気に天才発言してるよな」



「いやいや授業とか実技とかお前の夜練とかやってるだろうが」



「そういやそうダナー」



「それに内容分かってんのか?いつも唸ってるけどさ?」



「うぐ。ま、まあなんとか?」



「なんで疑問系なんだよ。はあ、週末織斑先生と俺の二人がかりで教えなきゃなあ」


まあ、そんな感じで職員室につき、書類を書いたり先生に週末の特別授業などを頼んだりと結構時間がかかったので一人で部屋に帰った。







ー部屋ー



「あ〜疲れたー!


と、テレビ(持参)をつけてみようとリモコンをつけようとしたら一夏からプライベートチャネルがとんできた。



「泰人。き、緊急事態だ」


「あー?」


別に特に爆音とか、不気味な音とか無かったのでなにもないはずなんだが。



「と、とにかく来てくれ」


「ったく分かったよ」



そして隣の部屋をガチャリと開けて「失礼しまー」と言おうとするとグッと引っ張られたので思わずこけそうになる。



「っととなんだよ?そんなに慌ててーってああ。そうゆうこと。」




目の前にシャルルが座っていた。でも女の子の格好をした、シャルルだった。











 
 

 
後書き
なるべくオリジナリティーを出したいけどうまいこと思いつかない_(:3」∠)_ 
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