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作者:初2号
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1つ目の作戦 喫茶店の手伝い

「ふぅ…今日も楽しい一日になりそうだなー」

学校を一年位停学になったことを全く気にせずニコニコしながら歩いていた
途中百円やら千円やら落ちていたので拾いながら家に帰っている途中である
え?拾ったお金?勿論貰っていきますよ?
だってお金欲しいし
まぁなんやかんや喫茶店…いや家に着いた
それも裏口、入り口からだと営業の邪魔になるので裏口から

「ただいまー」

母「おかえりなさい…て、なんでこんなに早いの?」

「停学になっただけだよ?」

母「停学になった?それはどう言うことかなー?」

「後でなぎ君に聞けばわかるよ」

そう言って自分の部屋に荷物をおきに行きこの店の制服のであるエプロンを制服の上からつける
そして、どれくらいのお客さんが来ているか確認する
奥の席…正確には奥の窓側の喫煙席に一人だけいる
このお客さんはこの店の常連であり自分の母親の弟つまり叔父である

「あれ?たまさん来てたんだ」

するとたまさん…霊遥葵(たまはる)雄大(ゆうだい)は吸っていた煙草を手で握りつぶし

雄大「あぁ、ここはなかなか仕事が捗るからな…」

たまさんはそう答えた
今日は無理矢理有給を取らされたがやることないから他の仕事でもしているのだろう

「まっ、ゆっくりしてってよ」

すると厨房の方から母に呼ばれた
『さっさと手伝わんかー』みたいな口調だったため少し怒ってるのだろう

「やべっ!ちょっと行ってくる!」

そうたまさんに言い厨房まで小走りで向かう
厨房では母親が食器を洗っていながら『今日はバイトの子がいるからちゃんと面倒見てね』と言われた
面倒見ろって言われてもそんな事自分に出来るのか心配である
もしも何かあったらなぎ君にどうすればいいか聞けばいいよな…
そんな事を思いながらカウンターでお客さんが来るのを待つ
すると入口のドアについている鈴がカランカランと音がなる

「いらっしゃいませー…ってなぎ君じゃん、早いねまだ二時間しかたってないよ?」

ヘラヘラと笑いながら入ってきた神鳴樹に話しかける

「じゃ、てきとーな席座って待ってて、バイトくんがちゅーもん取りに行くか!!」

星雅「半端な仕事しやがって…まともにやれよよくココ繁盛するな、ここのバイトだけはやる気起きないな」

「でもそう言っても頼まれたら手伝ってくれるよねー」

他愛のない話をしてからバイトに「あの学生さんの注文聞いてきてー」いうとバイトは少し緊張しながら注文を聞きに行った、三十秒かからない内にバイトが帰ってきて注文を伝えてくれる
それをまたお母さんに伝える
すぐに注文されたものが完成しバイトが届けに行く

母「成美、今日の手伝いはもういいよ…と言うか星雅君来てないの?」

「来てるよ?なんで?」

母「人手足りないからさ手伝ってくれるように頼んでくれるかな?」

「わかったー」

バイト用の制服を持ち神鳴樹のところに向かう
向かっている途中店内に設置されたテレビからニュースが流れた
異能絡みの強盗事件で異能犯罪対策科に批判があるとかそんな感じのニュースだ

星雅「はぁ…やっぱ殺しちゃったのは不味かったな…」

とため息をついている神鳴樹に話しかける

「まあしょうがないんじゃない?相手は銃持ってたんでしょ?」

星雅「仕事中だろ…お前、何サボってんだ」

「ああ、もう終わらせた、バイトで働いてる訳でもないし、ただの手伝いだからね?」

首を傾げながらそう答える

神鳴樹「やることないな…何しよ…」

「バイトしてけばいいんじゃない?さっきお母さんが人手が足りねぇ!!って叫んでたし

バイト用の制服を神鳴樹にわたす

「えぇ…まあ成美のお母さんにはお世話になってるし」

神鳴樹が、着替えに行くのを確認し自分ももう少し手伝いをすることにした

「これも運で飛ばしたり出来たらいいのに…」

大きいごみ袋を持ち、自分の運が都合よくないと言うことを改めて感じている
運…それは自分の異能である…
大抵の事は『運が良かったから』これだけで何とかなってしまう
昔は他の使い方を知っていたような気がする
ふと横に目をやるとそこに子猫を愛でている少女がいる…

「また猫がきたよ…それも今回はメスを連れて…」

ここを猫やら犬やらに荒さて行くことが多いので取り会えずこの愛でている少女ごと持っていく事にした
猫は簡単には持ち上がったが少女の方は片手では持ち上がらない…少し浮くがすぐに落としてまう…
とりあえず猫だけ違う場所に逃がそうと歩いていると転びそうになった
その時猫を手放してしまった周りから見れば投げ捨てているような光景である
だが猫に自分の異能が少しかかっていたらしく運よくクッションの上に猫が落ちた
自分は運よく近くの棒を掴みそのまま体勢を立て直し喫茶店の中に戻る
戻ったときドアを思い切り開けた…するとドアの前にいた神鳴樹にドアが当たり倒れていた

「な、何やっての?なぎ君…ふふ…」

神鳴樹「お前ってやつは…何でドアを思い切り開けるんだよ…何気なく痛いぞ」

「何か勘違いしてないかな?僕がドアを思い切り開けたんじゃなく、ドアが思い切り開いたんだよ」

神鳴樹「まあいい…とりあえずそろそろバイトが来るらしいから教えてやれだとさ」

「了解です!」

すると入り口の方からドアが開く音がなる…
そっちに向かうとさっき猫を愛でていた少女が入ってきた

巡「バイトに来ました!輪廻(りんね)巡瑠(めぐる)です!よろしく仲良くしてくださいっ!」

「うん!バイトの子だね!自己紹介ありがとう!僕は風雪成美!よろしく!」

にこやかに笑って告げると巡瑠も…

「よろしくお願いします!成美先輩!」

と笑って答えた 
 

 
後書き
伝説の剣…それはさいきょーの剣である

「めぐちゃん!これだよ!伝説の剣!」

巡「え?これ伝説の剣なんですか?どう見てもただの棒…」

「伝説の剣だよ!」

巡「伝説の剣…そうか!伝説の棒なんですね!」

「ふむ…この伝説の剣を見せるのはすこし早かったようだ」 
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