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魔法少女リリカルなのは 異世界からの訪問者

作者:みやとし
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無印編
1章
  第九話 ライバル⁉︎もう一人の魔法少女なの!

 
前書き
受け取ったのは魔法の力

手にしたのは偶然か必然か

三人が出会った時

運命の歯車が少しずつ動き出していく

魔法少女リリカルなのは 無印編始まります 

 
〜sid悟志〜

先週は大変だった。何せジュエルシードが人間の願いの為、何時も通り暴走した。しかも、町をも巻き込む大災害に発展するところだった(・・・)。だった、つまり何とか被害を出さずに済んだ。
と言っても町がボロボロになったから、町と人の記憶だけ時間を巻き戻した。なので何とか色々と丸く収まったはず。ちなみに俺の正体や、俺の力の事を知っている奴らは消えてないというオプション付き本当に助かる。
まあそんな訳でそれから一週間がたったそんな日の放課後のこと、

「え、次の休みの日?」
「そ、次の休みの日に私となのはの二人ですずかの家に遊びに行く事になったんだけど、悟志も一緒にどう?」

と、アリサが誘ってきた。
まあ行くことが出来ないが俺はすずかの家に居るしなあ、どういったものか…
俺は少し考えるとアリサの誘いに応えた。

「ああ、悪いが俺は一緒に行けそうにないからな、なのはとアリサ二人で先に行っててくれ。俺は後で会えると思うから」

アリサとなのはが少し不思議そうな顔をしたが分かったと言ってくれた。ちなみにすずかはクスクスと笑っていた。

~sidout~

そしてその日の夜この町のとある建物の屋上に金髪の黒い服を身に纏いレイジングハートの様な杖を持った黒衣の少女と、一匹の狼の様な獣が居た。

「ロストロギアはこの付近にあるんだね」

黒衣の少女は誰かに問いかけるように喋り始めた。

「形態は青い宝石、一般呼称はジュエルシード……すぐに集めるよ」
「ほおー、いつかは来るかと思っていたがやはりな」

黒衣の少女の前に現れたのは、背丈は少女と同じくらいで黒いマントを羽織り仮面を付け、首元には赤い水晶のようなネックレスをぶら下げ、背中には翼を生やしている少年らしき人物。そう、言わずと知れたジョーカーである。
ジョーカーを見た少女と狼は素早く臨戦態勢に入った。

(何者なの?私やアルフでも気配に気づけないなんて)
「まあまあ落ち着け、こちらに戦闘の意志はない。取り敢えず自己紹介と行こうじゃないか。我の名はジョーカー、この星、世界の守護をしている。そしてこの水晶の名が」
『イグニと言います。以後お見知りおきを』

ジョーカーは華麗にお辞儀をすると、少女は狼に静止するように呼びかけた。

「とりあえずは理解しました。それで、私達に何のご用ですか?」
「ふふ、いや簡単な用だ。お前たち(・・・・)魔導師と使い魔にはここでの活動に当たるに至っていくつかのルールに従ってもらう。なぁに難しいことではない、ルールその402この世界の人々に迷惑をかけない、ルールその2故意的にこの世界の建物や自然を破壊しない。以上の2つがルールとなる、何か質問はあるか異世界の魔法少女よ」

ジョーカーはまるで手を差し出すかの様に少女に問いた。

「先ほどのお前達いうのは、つまり私以外にも魔導師がいるということですね?」
「その通りだ」

少女の問いにジョーカーは肯定した。

「ではもし、私とその魔導師が戦う事になり先のルールを破った際には、貴方は私達をどうするつもりですか?」
「敵となる」

ジョーカーは先ほどよりはっきりと答え、少女を見下ろした。

「我はあくまでも中立。今まではお前以外の魔導師しか居なかったため其奴の味方の様な立ち位置ではあったが、お前の様にもう一人同じ目的の魔導師が出てきた場合我は即座にお前たちの中立になるつもりだ。では我はこれで失礼するとしよう。何か困ったことがあれば何時でも頼るが良い、お前たちが敵対しない限り我はお前の味方でもあるのだからな」

ジョーカーはそう言うと、再び背中から翼を生やし月夜へと消えていき、そこには異世界の少女と狼が残り静かな夜が続いていた。




~翌日~



ジョーカーは早朝になのはが、ここ最近いつも魔法の練習に使っている公園の丘に向かうと、そこにはいつも通りなのはとユーノが魔法の練習を行っていた。

「あ、ジョーカーさん!」

なのはは上空に居るジョーカーを見つけると元気良く手を振った。するとジョーカーはなのはの下に降りていった。

「ジョーカーさん、今日もよろしくお願いします!」
「すまないなのは、今日は用があり鍛錬には付き合えそうにない。今日はお前たちに伝えたいことがあり窺った」
「僕たちに伝えたいことって何だい?」

ユーノが聞くとジョーカーはコホンと咳払いをし続けた。

「昨晩、異世界から新たにジュエルシードを求める者が現れた」
「「!!」」
「その者との事についてだが、その者と協力してジュエルシードを集めるもよし奪い合うもよし。だが、我はあくまでも中立でこの星の守護者、いくつかお前たちにルールを設けさせてもらう。ルールその402この世界の人々に迷惑をかけない、ルールその2故意的にこの世界の建物や自然を破壊しない、以上の2つがルールとなる。前に言ったこととさして変わりはしないが、この上記二項目守れるな」
「「は、はい!」」

なのはとユーノが返事をすると、ジョーカーは頷きまた空へと飛び立っていった。

~sid悟志~

俺はジョーカーの恰好から私服へ、そして月村邸に行き仕事着に着替え今日を支度をしていた。何の支度化だって?決まっている今日はこの月村邸になのはとアリサたちが遊びに来る。この屋敷は早々客人はやってこないが、いつもきれいにしてはいる。だが、やはり客人がやってくると分かっていると掃除などにも気合が入るというものだ。

「すずかお嬢様、起きて下さい。もう朝ですよ」
「う……ん……」
「おはようございます、お嬢様」
「おはよう、悟志君……」

すずかお嬢様はお目覚めになると、目を擦り欠伸をなされた。私はお嬢様に目覚めの紅茶をご用意した。

「それではファリン、私は朝食の用意をしてくるので貴女はお嬢様の身支度の準備をお願いしますね。それぐらいは出来ますよね?」
「は、はい!悟志執事長!」
「それではお嬢様、私はこれにて失礼します。何か問題が起こりましたらメイド長か私をお呼びください」

私はそう言ってお嬢様の部屋を退出し、厨房へと向かった。
ここでなぜ私が執事長と呼ばれているかを説明しなければならないでしょう。もちろん私は今でもここではアルバイトとして雇ってもらっていますし、このお屋敷にはわつぃ以外にも執事やメイドは居ますが、どうやら私の仕事ぶりやファリンへの対応などで認めてくれたようです。

しばらくして食堂に忍様とすずかお嬢様が朝食を取りにやってこられ、メイド長と私、ファリンとで配膳を行った。
するとメイド長がメモ帳を取り出され読み上げた。

「本日の予定ですが、忍様、すずか様共に午前中はご予定はありません。ですが、午後からはアリサ・バニングス様、高町恭也様、高町なのは様がいらっしゃいます。以上が本日の予定となります。なお忍様と恭也様のお世話は私が、すずか様、アリサ・バニングス様、高町なのは様のお世話は悟志さんにファリンが行います。何かご不明な点等はございませんか?」
「いえ、私はないわ。すずかはどう?」
「うん、私も大丈夫だよ。あ、そうだ!悟志君。後で少しいいかな?」
「畏まりました」

私は朝食の後片付け後、すぐにすずかお嬢様の下へと向かいました。

「お嬢様参りました。何か御用でしょうか」
「うん、今日のなのはちゃんたちのことなんだけど、私が呼ぶまでなのはちゃんたちの前には出ないでね。驚かせてあげたいんだ」
「フフフ、畏まりました。ではそのように、それでは私は失礼します」

私はすずかお嬢様の部屋から退出すると、すぐに屋敷の掃除、洗濯物を取り込み、お嬢様方のためのお菓子やお茶の下ごしらえ、昼食の準備等々を行い時間が過ぎていき、まず最初にアリサ・バニングス様がいらっしゃいました。メイド長がテラスへご案内されました。お菓子もお出ししたかったのですが、お菓子はなのは様たちがいらっしゃってからとのことだったので、お出しする事が出来ませんでしたのでお先にお茶をファリンに持って行くよう指示を出しました。何とか失敗すること無く配膳することが出来たようで一安心でした。
しばらくすると高町様達がいらっしゃいました。恭也様は忍様のお部屋になのは様はテラスへご案内され、ファリンに再びお茶の配膳を指示しましたが、そろそろ不安になったためこっそりと着いて行くと、お嬢様が保護している猫となのは様のフェレットがファリンの足元を駆け回りそして、

「ファリン、危ない!」
「わ~!」

ファリンをなのは様とすずか様が支え、ファリンが倒れることはなく。そして、クッキーやお茶が入っているポットやカップなどは私が持つことで何とか床に落ちることはありませんでしたが、勿論私の姿はアリサ様達に見られることになりました。

「ファリン、貴女は配膳も完璧に出来ないのですか?」
「す、すみません」

ファリンはそう言って体勢を立て直しました。

「すずかお嬢様、申し訳ございません。言い付けを守らず皆さんの前に現れてしまい」
「ううん、それは良いけど悟志君も大丈夫?」
「はい、私は大丈夫なのでお気になさらず。私などよりお嬢様になのは様もお怪我はありませんか?」
「うん、大丈夫。なのはちゃんも大丈夫?」
「う、うん、私も大丈夫だけど……」
「な、なんであんたがそんな格好してるのよ悟志‼」

アリサ様が勢いよく椅子からお立ちになり、私に追及なされました。お嬢様は「え、え~っと~…」とどういっていいか困惑なされていました。当然としか言わざる終えないでしょう。私の所為でお嬢様の計画が駄目になったのですから……

「申し遅れました、改めまして私はすずかお嬢様の専属執事にして、この月村邸の執事長を務めさせてもらっています。光瀬悟志と申します。以後お見知りおきを」
「「え、えええええええええええ!!!」」

その後、外のテーブルを用意してあったので私たちはそこに移動することにしました。
そして、そこで私がなぜこの月村邸で働かせてもらっている理由を(俺の正体に関わること以外)話しました。

「あんたも色々苦労してるのね~」
「でもすごいよね、自分で仕事してお金を稼ぎながら学校にも行くなんて!」
「恐縮です」

私はそう言いながら、ファリンが再度持って来たお菓子やお茶をお嬢様達に注ぎながらお話をさせてもらっていました。

「それよりも、悟志あんたその喋り方なんなの?何時もの喋り方はどうしたのよ」
「あれはプライベートでの喋り方です。私はプライベートと仕事はきちんと分けるタイプなので」
「あ、でも悟志君って私の前ではいつも通り…」
「ファリン、何か言いましたか?」
「いいえ、何でもないです……」

ファリンが可笑しな事を言い出しそうだったので、私がニコッと笑うと急にしおらしくなってしまいました。何が言いたかったのか、後で追求してみる事にしましょう。

「それじゃあ悟志君は今からいつも通り、私達のお友達としてお茶をしましょう!」
「良いわねそれ!」
「うん!そうしよう、ねぇ悟志君も良いでしょう?」
「で、ですが……」
「それじゃあ、主人からの命令です。私達とお茶しましょう!」

私は少し溜息を吐くと、「分かりました」と言い蝶ネクタイを緩め、ワイシャツの第一ボタンを外し椅子に座った。

「これで構わないか?」
「「「うん!」」」
「それじゃあ、悟志君のお茶も用意しますね」

ファリンは俺のお茶やお菓子を用意し、俺の前に置いた。俺がコクンと頷くとファリンは嬉しそうに笑った。

「ねえ悟志、このお菓子って誰が作ったの?」
「一応俺だが、それがどうかしたか?もしかして口に合わなかったか?」
「いや、そう言う訳じゃないんだけど……」

そう言ってアリサは何故か悔しそうな顔をしていた。

「なんていうか……女として負けた気がする……」
「あははは…そうだね…」

何故かなのはまでもがアリサと同じような顔をしていた。どうかしたのだろうか?

「それにしてもすずかの家は本当に猫天国よね〜」
「みんな可愛いもんね〜」
「うん!でも、何匹かはもう里親が決まってるんだよね…少し寂しいけど…」
「でも、それは良いことでもある。人生は一期一会、それは人も猫も同じ。出会いがあれば別れもある、寂しいかもしれないが笑って見送ってやる事だな」
「うん、そうだね」

そんな感じで俺たちはワイワイと茶や菓子飲み食いしながら話していた。だが、その時間もそう長くはもたなかった。

     ドクン!

何かが目覚めたかのような力を感じた。

(今の感じ!まさか……)
《マスター、ジュエルシードが目覚めました》

イグニからの念話が入った。俺はみんなにバレない様に振る舞いながらイグニとの念話を続けた。

(さてどうするか…イグニ、ジュエルシードの場所は特定できるか?)
《はい、どうやらこのお屋敷の林の中にあるようです》
(そうか…さて、どうしたものか……)

すると、なのはが辺りをキョロキョロと見回しそしてユーノが林の中へ走り出した。

「ユーノ君!」

そしてなのはが勢いよく立ち上がった。

「あららら、ユーノどうかしたの?」
「分かんないけど、何か見つけたみたい。私ユーノ君を追いかけるね。みんなはここに居て!」

そう言ってなのははユーノを追い掛け林へと向かった。

なるほど、そういうことか。

俺が立ち上がると、三人が不思議そうな顔をして俺を見た。

「どうしたの悟志君?」
「なのはを追い掛けるの?」
「ああ、この林はここの屋敷の家でも迷いそうなくらい広いからな。それになのは運動音痴だからな、絶対に中でこけるだろうからな」

俺がそう言うと全員が「ああ~…」と納得してもらい、俺はなのはを追う振りをして林に向かった。
俺は林の中であくまでもなのはとユーノには気づかれず尚且つあいつらが見える範囲で俺は身を潜めるが、

「だが、レイジングハートは優秀だからな、あれを取り出すか」
『あ~、あれですか。そうですね取り出しましょう』

イグニも賛同してくれたところで俺はそのあるものを取り出すことにした。

「シャーウッドの森に住む

 反逆せし者の真なる衣

 顔のない王(ノーフェイス・メイキング)!」

すると俺の背には緑色のマントがあった。
俺はそのマントを全身を隠すように纏うと俺の姿は消えた。
それと同時にユーノが結果を張った。

(これなら外界から気配や姿も消えるし、さらにこの林なら効果も倍増ってな)
《マスターここから数十メートル先からジュエルシードのはん……っ!》
(発動した!)

すると俺たちの目の先には巨大な猫が居た。

(……………)
《…どうやらあの猫の大きくなりたいという気持ちが正しく叶えられたみたいですね》
(解説どうも…あれなら俺の助けもいらなさそうだな)

なのはが魔法少女に変身と言ったら、何か違うような気もするがレイジングハートを起動するよう命じると、なのはの横を複数の電撃の球が通り過ぎ、猫に直撃した。

(やはり来たか……)

~sidout~

「バルディッシュ、フォトンランサー連撃」
『Photon lancer Full auto fire』

黒衣を見に纏う少女は、バルディッシュという名のレイジングハートに似た杖に命じると、無数の電気の球が巨大猫を襲った。

「あれは魔法の光…彼女がジョーカーが言っていたもう一人の魔法使い……」
「っ!レイジングハートお願い!」
『Stanby ready.Set up』

なのはは光に包まれると、いつもの白いバリアジャケットを見に纏った。

『Flier fin.』

レイジングハートの音声が鳴ると、なのはの両足に計四枚の羽が生え巨大猫の前になのはが飛んでいき、

『Wide area Protection』

なのはは無数の電撃の球をすべて防いだ。

「魔導士、あれが……」

黒衣の少女はなのはの存在に少し動揺するかと思えたが、その後すぐに猫の足元を狙い攻撃した。猫はバランスを崩し倒れた。なのはも地上に降り横たわる猫の前に立ち、猫を守るようにレイジングハートを構えた。

(ほう、空を飛べるまで上達したか…まあそのくらいは出来ないとな)

悟志は隠れて二人の戦闘を見ていた。
なのはが地上に降りると、黒衣の少女は木の枝の上に降り立ちなのはの方を見た。

「同系の魔導士、彼の言っていたロストロギアの探索者か」
「間違いない、彼女は僕と同じ世界の人間。しかも、ジュエルシードの正体を知ってる」

そして少女は次になのはのレイジングハートを見た。

「バルディッシュと同系のインテリジェントデバイス……ロストロギアジュエルシード、申し訳ないけどいただいて行きます」
『Scythe form Setup』

バルディッシュは杖の姿から、鎌の刃の様なレーザー状の物を出し、鎌の様な姿へと変わった。そして、なのはの下へ急降下し、足元へ攻撃しようとする、

『Evasion.Flier fin』

だがしかし、なのはは先ほどの羽を生やし空中へと回避した。だが少女は、そんなことで攻撃を諦めてはいなかった。

『Arc Saber』

先ほどのレーザーをなのはへと発射した。刃はまるでブーメランのように回転しながらなのはへと向かって行くが、

『Protection』

防御をしたため直撃し爆発してもダメージはなく爆発の煙から逃れるためさらに上昇するが、そこに少女が近接戦で襲い掛かってくるが、なのはは何とかレイジングハートで防御をすることが出来た。

「なんで…なんで急にこんな……」
「答えても、たぶん意味がない」

二人は競り合いを一度解き、そのまま地上に降りた。

『Device form』
『Shooting mode』

バルディッシュは杖に、レイジングハートは銃形態へと姿を変えた。

『Divine buster Stand by』
『Photon lancer Get set』

各々杖を構え、

『buster』
『fire』

二人の杖は遠距離技でぶつかろうとする。だが、

「そこまでにしておけ二人とも」

その間に割って入ったのはジョーカーだった。

(スピリット)チャクラ変換、守護八卦六十四掌(しゅごはっけろくじゅうよんしょう)!」

魂の一部をチャクラに変え、そのチャクラを掌に集め一本の糸のように放出し、そして腕を華麗に振り回し近づくもの全てを切り裂く攻守一体の技、この技で二人の攻撃を完全に防いだ。

「「‼‼」」
天の鎖(エルキドゥ)

そしてジョーカーは二人を鎖で繋ぎ、同じ方向へ投げ飛ばした。

「ジョーカー、どういうつもりだい!?僕となのはは君の取り決めはきちんと守っているはずだ!」
『ユーノさん、貴方はなのはさんと最初にジュエルシードの封印した時に、マスターの結界はきちんと発動していましたが、貴方はどうでしたか?私たちが確認したところ、壁、道、建物が壊れたままでした。そんな危うい結界を信じるのは無理という話です。寄って、あなたたち二人も有罪。そしてそちらの黒衣の魔導士さんはこの私有地でここまでの戦闘、一般人への配慮があまりにも乏しいため、同じく判定は有罪です』
「そう言う訳だ、これよりお前たちを両成敗とする」

ジョーカーが二人に掌を向けると、二人は何とか逃げようとするが、

「Blowu 転移(トランジション)hand 土属性(サットアットビュート)アイアン・グラビレイ!」

二人は逃げ切ることが出来ず、強大な重力波のようなものを発生し二人を襲った。二人は何とか起き上がろうと必死にもがくが、ピクリとも体を動かすことが出来なかった。

「下手に動こうとするな、体がバラバラになるぞ」

しばらくすると二人は動かなくなった。気を失ったのだ。ジョーカーは技を解き巨大猫へ足を向けると、

『Photon lancer fire』

一発の電撃の球がジョーカを襲おうと放たれた。

「白拍手」

少女のフォトンランサーを、両の掌で拍手するように挟むと、フォトンランサーは粉砕された。

「それがお前の電撃か?本物の電撃を見せてやろう。
    ザケル」

少女はジョーカーのアイアン・グラビレイのダメージで体が動かず。ジョーカーの掌から放たれた電撃を防ぐ事も出来ず直撃した。少女は気絶はしなかったものの、体がしびれ動くことが出来ずにいた。

「まあいい、そこで見ているといい」

ジョーカーは猫に近づき立ち止まった。

「いでよ、契約破りの裏切りの剣、破戒すべき全ての符!」

するとジョーカーの手には不可思議な形の短刀を握っていた。

破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)!」

ジョーカーは短刀を猫に刺すと、猫は悲鳴を上げそして猫とジュエルシードが分離すると、ジョーカーは赤い聖骸布を手にしそれにジュエルシードを包んだ。

(これで外界の魔力が遮断されるな)

「それでは俺はこれで失礼する」
「待って……」

ジョーカーはショー所の制止する声も聞かずそのままどこかへと飛んでいってしまった。

~sid悟志~

俺は戦闘が終わるとマッハで自宅へと戻り、取り敢えず聖骸布でジュエルシードを金庫の中に仕舞いまた屋敷へと少し大回りしながらマッハで向かった。
するとそこにはもう結界はなく、なのはとユーノだけの生命反応しかなかった。どうやら彼女は何とか撤退できたようだ。俺は林で「なのは~」と呼びながら進んでいくと、ユーノがやって来てなのはの下へ案内してくれた。
ぶっちゃけかなりバツが悪い……
俺はなのはをおぶり、林の外へと向かった。俺は聞こえないようボソッと「ごめんな」と言ったのだった。アリサとすずかの下へ向かう頃にはもう太陽は西に沈んでいた。
アリサとすずかには、どうやらユーノを追い掛けている途中で何かに躓きこけてしまい、そのまま気を失ったと説明するのだった。

~sid??~

私は今の拠点に何とか帰ると、アルフが心配して私のところまで寄ってきてくれた。

「ごめんねアルフ、ジュエルシード取られちゃった。また探してすぐに全部集めるから、心配しないでね」

私はそう言ってそっと目を閉じ眠りについたのでした。 
 

 
後書き
次回予告

今日は月村邸のバイトが休みの俺、光瀬悟志はまったりと公園で過ごしていた。

そんな感じで過ごしていると、あれ?お前はあの時の黒衣の魔導士、何?ジュエルシードをよこせだって!?

そんなに欲しけりゃ、まずはお前のことを俺に教えな!


次回魔法少女リリカルなのは 異世界からの訪問者無印編、第十話君のことが知りたくて…
それじゃあ次回もリリカルマジカル頑張りますか 
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