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レインボークラウン

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第二百五十八話

                  第二百五十八話  オリーブ
 今日子先生は後片付けを終えた使い魔達に彼等の御飯をそれぞれあげてからだ、笑顔でこうしたことを言った。
「今日の御飯だけれど」
「はい、スペイン料理ですね」
「パエリアとアヒージョでしたね」
「それとトマトのサラダも」
 スペイン風のサラダである。
「ワインは赤で」
「デザートはフルーツでしたね」
「オリーブがあると」
 今日子先生はにこりとして言った。
「やっぱり違うわ」
「ご主人オリーブ好きですよね」
「香織様もですが」
「よくお料理にオリーブを使われますね」
「特にスペイン料理やイタリア料理で」
「どちらも欠かせないから」
 そのオリーブがというのだ。
「使うの、ただね」
「そのことを省いてもですね」
「それとは別に」
「オリーブがお好きですね」
「そうなのですね」
「そうなの、やっぱりオリーブは美味しいし」
 今日子先生は使い魔達ににこにことして話した。
「身体にもいいから」
「だから使われる」
「そういうことですね」
「これからも使うわ」 
 オリーブ油を料理にというのだ。
「それで楽しく頂いていくわ」
「オリーブはそんなにいいんですね」
「美味しいですし」
「身体にもいいんですか」
「だからこれからも使われて」
「お奇麗になられますか」
「それは言わない約束でしょ」 
 奇麗になるとかそうした言葉はというのだ。
「女性なら誰でもだから」
「そうでしたね、失礼しました」
「失言でした」
「では以後こうした言葉は慎みます」
「そういうことでね。それじゃあ今日は」
 食べた後はどうするかというと。
「お風呂に入って寝るわ!」
「では今より用意します」
「暫くお待ち下さい」
 使い魔達はお風呂と聞いてすぐに応えた。
 そしてだった、先生達は一緒にお風呂に入ってだった。
 奇麗になってだ、お互いと使い魔達に言った。
「お休みなさい」
 この言葉で全てが終わった、この日のことが。


第二百五十八話   完


                      2015・7・29 
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