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魔法少女リリカルなのは ~優しき仮面をつけし破壊者~

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StrikerS編
  100話:……最近出番なくね!?

 
前書き
 
という事でタイトル通り、あまり出番ないです。
つかライダー書きたい、戦闘描写書きたい。早く六課襲撃まで行きたい。オリジナルストーリー書きたい。早く書きたい。

………はい、すいません。1日から随分立ってるのに、こんな出来ですいません。もうちょい書きたかったんですが…
……え、遅れた理由ですか? それは……鋼の錬金術師(二期)とケータイ捜査官7を一気見してたからです。すいません、ほんと。

まぁとにかく更新です。
  

 
 





「ふむ…前線メンバーは訓練と警邏業務以外はオフシフト、と。まぁ妥当だよな」


 ルキノとアルトが作ったオフシフトプランが、はやて経由で送られてきたので、OKと返事を返した。
 データを送られたのを確認すると、俺はモニターを閉じて「ふぅ…」と一息入れる。

 今日も今日で、仕事が多く大変だ。そろそろ体動かそうと思うんだが…合間がないんだよな~…
 取りあえず、給湯室行ってコーヒーでも飲むか。そう思って立ち上がって、副部隊長室を出た。


「―――あっ、門寺副部隊長!」
「あぁ、いいいい。休憩中だろ、固くなんなくともいいよ」
「は、はい…!」


 給湯室についてみると、そこには件のルキノとアルトがいた。そう言えば、直接話したことはあまりないよな……
 そう思いながら、取りあえずコーヒーを作る為に湯を沸かす。沸かす間にコーヒー豆とサーバー、ペーパーフィルターを取り出す。


「じゃ、じゃあ…士さん、コーヒー淹れるんですね?」
「ん? そうだな…まぁ今は時間ないから、簡単に済ませちまうが…本当なら豆から選んで、焙煎もして……」
「そ、そこまでするんですね…(やっぱり凝ってるな~…)」


 ……む、そう言えば、


「何か話してたんじゃないのか?」
「あぁ…いや、私達がこのまま管理局の仕事を続けても、部下ができないな~って話を…」


 あぁ、そっか。二人はフォワード四人とは違って専門職だから、後輩はできるけど部下は…って感じか。


「まぁ、それを言うならエリオやキャロの方が、部下連れてるのが想像できないけどな」
「あ、確かにそうですね」
「あの子達は局員として昇進したいとか、そんな感じじゃないでしょうし」


 二人のそんな姿を考えてか、アルトとルキノは笑みを浮かべた。


「そう言えば、二人が局員になったのってなんでなんですか? やっぱり、親代わりのフェイトさんと一緒にいたいからですかね?」
「それについては、俺から答える事はできないな。能力的に六課のプランに適合したってのがあるが…うまそうだな、もらっていいか?」
「あ、どうぞどうぞ」


 まぁアルトの言う通りの理由で局員になったのなら、フェイトの副官というのも有りだしな。
 でも……あいつらが考えそうな事だを思うと、絶対そんなんじゃないんだろうけど……


「そう言えば、士さんってなのはさんと一緒に過ごしていたんですよね?」
「ん? 若干ニュアンスが可笑しいが…まぁそうだな。両親のいなくなった俺を、なのはの両親が引き取ってくれた、って感じ」
「そ、そうだったんですか…」
「あぁ悪い悪い、暗い話だったな」


 この手の話をすると、毎回こうだな……


「お前らはどうなんだ? 兄弟とかいるのか?」
「ブッ…そうだ、士さん聞いてます? アルトの子供時代の恥ずかしい話」
「え、ルキノなんで知ってるの!?」


 俺の話の振りを聞いたルキノが、いきなり噴き出して話し始めた。するとアルトが急に慌て始めた。
 あぁ…あれか……


「あれだろ、小さい頃まで自分が男の子だと思って…の話」
「つ、士さんまでなんで!?」
「ヴァイスから聞いた、あいつベラベラしゃべってたぞ?」


 俺がそう言うと、アルトは「絶対秘密だって言ったのに~!」と頭を抱えて叫び始めた。
 チッチッチッ、甘いぜアルト。〝絶対秘密〟って言うのはな、話した時点でそれはもう秘密ではなくなっているのだぞ?


「ルキノ、アルト、給湯室で何騒いでるの? 士さんまで一緒に」
「すいません!……でも、アルトの秘密が…」
「? あぁ、七歳の時学校のトイレで…って話? 面白い話だったから、私も何人かに話しちゃった」
「えええぇぇぇぇぇッ!?」
「他にも、シグナムさんの話だと…」
「お、それ俺知らないな」
「し、知らなくていいですぅぅ! っていうか話さないでくださいよ~!!」


 その後、お湯が沸いてケトルがピーーッ! と鳴り響くのも気づかなくなるまで、三人でアルトの恥ずかしい話を語り合ったのは言うまでもない。
























 時間は一気に流れ、夕暮れ時。何事もないように、と思っていたのだが……
 警告音(アラート)がけたたましく鳴り響き、通信が繋がる。


『こちら機動六課ロングアーチ1、緊急事態です!』
『こちらライトニング、状況は?』
『湾岸線にガジェットが出現、Ⅰ型十二機、航空Ⅱ型が十八機。出現地は、第七対岸区間!』


 第七対岸区間……住民区画が近くにあるな。管制の話だとレリック反応はないそうだが、どうするか……


『そこなら、少し距離があるけど六課よりかは私達の方が近い』
「……わかった、そのまま現場へ出動してくれ。ただし万が一も考えて、俺も出て現場指示をする」
『『『了解!!』』』


 はやてがいないから、俺がフェイト達へと指示を送る。…って、いつもの感じか。
 さて、俺も行きますか。


「シャーリー、俺も飛んで一直線に向かう。飛行許可を」
『はい!』


 はてさて、今回は何が目的だ? ―――ジェイル・スカリエッティ。












 ―――って、若干張り切って出てきたはいいが……


「俺出番ねぇじゃん…」


 アギトトルネイダーに腰かけながら、戦況を眺め呟いた。

 今回はガジェットが一か所に向かっておらず、Ⅰ型・Ⅱ型の配置もバラバラ。どうやら時々出てくるはぐれガジェットのようだ。
 フェイト、エリオ、キャロの三人は、早急にガジェットを全機撃破。取りあえず、周辺には〝怪人もどき〟のようなものはいなかったようだし、ひと段落…かな。


「……スターズはそのまま、警戒レベルCで待機。万が一に備えろ」
『『『了解』』』


 ふぅ……後は周辺部隊と一緒に、周辺捜査と現場検証を始めた。












「あぁ、全機撃墜はこの時間です。他の機影は確認できませんでした」
「ですよねぇ。変だな~、海上の反応は何だったんだろう」


 フェイトと調査員の一人と一緒に、う~んと唸って考えてみる。
 全機撃墜から少しして、海上で召喚魔法の反応があったそうだ。しかしその時には新たな機影は確認されておらず、結局不可解のままだ。

 ……出てきてないってことは、逆に帰っていったのか? となれば、観察されていたのか?そうだったら、一体何のために…?


『フェイトさん、士さん』
「シャーリー」
『警戒レベル下がりましたので、そろそろ引き上げてください』
「わかった。フェイトはこの後地上本部だろ? 二人は俺が連れてくから、そのまま行って来い」
『お食事、食べそこなっちゃいましたよね? ささっとお腹に入るもの用意しておきますから』
「うん、ありがとうシャーリー。エリオ、キャロ!」


 フェイトが二人を呼ぶと、二人共調査員との話を切り上げて近づいて来る。
 そんな二人に食事ができなかった事をフェイトが謝罪すると、平気だと答える二人。三人で飯食いに行く予定だったのか。


「あ、そうだ。フェイトさん、まだこれから会議とかありますよね。よかったら…これ」


 そう言ってキャロが取り出したのは、よく一般に売られているキャンディだった。


「…キャンディ…? いいよ、キャロのでしょ?」
「えへへ、実は何個かあって、さっきエリオ君と半分こしたんです」
「おいしいですよ」
「……ありがとう、エリオ、キャロ」
「じゃあフェイトさん」

「「いってらっしゃい」」


 キャンディを手渡したキャロとエリオが、同時にそう言った。それを聞いた瞬間、フェイトは大きく目を見開いた後、「うん…」と答えて笑顔を見せて去っていった。
 ……まぁ笑顔と言っても、喜んで出た笑顔じゃなさそうだけど…な。

 するとそんな姿を見た二人は、なんだか不安そうな表情を浮かべた。


「フェイトさん、なんだか……」
「うん……」


 ……なんだかなぁ…この親子、大丈夫だろうか。
























 ふぅ、さっぱり。やっぱり風呂はいいねぇ。―――っと、


「何やってんだ、お前ら」
「あ、士さん。こ、これは、あの……」
「え~っと…」


 寮の風呂から上がって歩いていると、空の見えるラウンジにフォワード四人がいた。しかし、スバルとティアナが何か慌てた様子だが……?
 よく見ると、座り込んでいるエリオとキャロの顔に、いつもと違う様子が見られた。目を赤く腫らし、いかにも泣き顔というものだった。


「……何だ、二人してエリオとキャロいじめてたのか?」
「そ、そんな訳ないじゃないですかッ!」
「だよな。じゃあどうしたんだ? 二人してそんな泣き顔しやがって」
「こ、これは……」


 それから四人の事の次第を説明された。どうやらあの時のフェイトの様子を見た二人が、フェイトに迷惑をかけてるという考えに至ったらしい。
 え~っと…まぁ、なんというか……


「―――プフッ…」
「「え…?」」
「ククク……クハハハハハハ!」


 四人の説明を一通りを聞いた俺は、腹の奥底から湧き上がる笑いを止められず、思わず笑い出してしまった。その様子を見た四人は、急なことでポカンと口を開けて呆けていた。
 あぁチクショウ! 笑いが…腹が、腹が壊れる! ダメだ、止めらんねぇ!!


「え、ちょ…士さん? 大丈夫ですか?」
「アハハハッ…わ、悪い……ヒヒヒ、ちょっと……クフフフフ…す、スバル、頼む…殴って止めて…」
「え? いいんですか?」
「あぁ、頼む…思いっきり…ハハハ…!」
「は、はい…!」


 アハハハハ、あぁもう! ダメッ、ダメダメッ! 笑いが止まらな―――


「ハァアッ!」
「ごぶはッ!?」


 必死に笑いを止めようとしていると、目の前に現れたスバルが右拳で俺の腹を殴ってきた。
 ってか思いっきりって…魔力使ってやるのは、ちょっと…反則、だろ……

 だが、まぁ……


「―――いい、パンチ…だったぜ……ガクッ」













 士がスバルの拳によってダウンした後、なんとか意識を取り戻した士を前に、エリオとキャロが座っていた。


「それで、どうすればいいかを聞きたいと」
「はい…」
「僕達、フェイトさんに心配かけてたんでしょうか…?」


 二人の質問に、ふむと手を顎に当てて唸る士。そんな様子をじっと眺めるエリオとキャロ。
 そしてようやく話す事を決めたのか、士は一度頷いてから口を開いた。


「それ俺に聞くか、普通?」
「(ガクッ) だ、だって士さんはフェイトさんと幼馴染なんでしょう!?」
「いや、だからって何かわかる訳じゃないからな~」


 士はそう言うと、腕を組んでうんうんと頷いた。それを見た二人は勿論、少し離れて立つスバルとティアナもため息をついた。
 だが士もそんな四人を見て、更に言葉を紡ぐ。


「よし、じゃあ丁度いい助っ人を紹介してやろう! そいつなら、お前らの悩みも一発で解決できる筈だ」
「結局他人任せなんですね」
「何か言ったかな、ティアナ?」
「い、いえ…何も…」


 何か言いたげだったティアナを、笑顔(恐)で黙らせた士。その後モニターを開き、とある人物へとつないだ。


『ん~? おぉ、士かぁ! 久しぶりだな~!』
「おう、出張任務の時以来だな」
『どうした? お前から通信なんて、珍しいな』
「いや、実はな…こいつらの事なんだ」


 そう言ってモニターで見える範囲に、エリオとキャロを引き寄せる。それを見たフェイトの使い魔である通信相手―――アルフが頭の上に?マークを浮かべた。
 取りあえず二人の事はアルフに任せ、少し離れた場所へ移動した士。するとそこへスバルとティアナの二人がやってきた。因みに視線は、通信をしているエリオとキャロに向けられている。


「あの~、士さん。一つ聞いていいですか?」
「ん? どうした?」
「さっき、なんであんなに笑ってたんですか? あんな風に笑わなくても…」
「あ、あぁ…それもそうだな」


 そう言うが、士は「でもなぁ…」と呟いて続ける。


「あいつらが―――しっかり〝親子している〟んだもんさ。それで相談事があんな内容なんだから、可笑しいもんだろ?」
「え…?」
「〝親子している〟? それってどういう…?」
「ま、詳しい事を聞きたいなら、事が済んでから二人から聞くといいさ」


 士はそう言い残し、難しい表情をするスバルとティアナから離れて行った。
























「はい、コーヒー」
「お、おう…ありがとう」
「……昨日は、ありがとう」
「ん~? なんだ藪から棒に。俺はお前に感謝される謂れはないぞ?」
「だから、キャロとエリオの事」
「あぁ、そういうことか」


 その翌日の副部隊長室にて、フェイトがコーヒーを作って士の下へやってきた。士はコーヒーを受け取ると少々啜る。


「別に、偉い事したわけじゃねぇだろ。俺が直接アドバイスしたんじゃないしな」
「それでもいいの。ありがとね」
「……おう」


 そう言った士はコーヒーを啜り、フェイトはニコニコと笑顔を絶やさないで士を見ていた。
 正直そんなに見られると居心地悪い。そう思い士は目線を逸らした。


「やっぱり、子育てって難しいね」
「そりゃそうだろ。エリオやキャロなんて、普通の子供より辛い経験してるんだ。大変に決まってる」
「まぁそうなんだけど…二人共あんなに成長してたなんて、思わなくて」


 フェイトの言葉を聞いて、士は「ふぅ~ん」と呟いた。


「でもまぁ、そんなもんだろ、子供なんて。親が思っているよりも、早く成長していくって聞くしな」
「うん……そうだね」
「…そんな顔するから、あいつらに心配されんだろ?」
「ウソ、そんな顔してる!?」
「してるしてる」


 ハハハ、と軽い笑いを含みながら言う士を見て、少しむくれるフェイト。何故か小馬鹿にされた気分にされたから、少しばかり不機嫌になったのだ。


「―――頼ってやれよ」
「え…?」
「あいつらだって、必死になってお前の為になろうとしてるんだ。あいつらなりに、お前の背中追いかけてんだよ」
「……そんなもんかなぁ?」
「そんなもんだ。だからさ…少しは頼ってやれ、信じてやれ。そんでちゃんと、あいつらの信頼に応えてやれ。そうすりゃあきっと、あいつらも応えてくれるから。しっかり…追いかけてくれるから」


 だから……頑張れよ。
 士がコーヒーを飲みながらそう言うと、フェイトは「うん…」と小さく呟いた。その時士は気づいていなかったが、フェイトの頬が若干赤く染まっていた。


「じゃあ、もう行くね」
「おう、朝練頑張って来いよ~」
「うん…!」


 フェイトはそう言うと、踵を返して副部隊長室を出ようとする。
 が、その前に士が「待った」と声をかけて、フェイトの足を止めた。


「? 何?」
「あぁ……コーヒー、ありがとうな。うまかったよ」
「…うん、ありがとう」


 飲み終えたコーヒーカップを掲げ、礼を言う。フェイトは一瞬びっくりした表情をしてから、笑顔で返して部屋を出ていった。
 フェイトを見送った士は、一回背伸びをした後イスから立ち上がる。それと同時に、士の前にモニターが展開される。そこに映ったのは、部隊長のはやてだ。


『おっはよ~士君。準備できてる? ナカジマ三佐はもう来とるで』
「了解、今出るとこだ。すぐ行く」
『了解や、ほなな~』


 はやては簡単に確認を済ませ、通信を切った。
 それを確認した士は、「よしッ」と気合を入れて部屋を出た。





  
 

 
後書き
 
どうしても書きたかったのは、スバルに士を殴らせるとこです(笑)
あとはまぁ、最後の辺りですかね。ちょっと時系列合わせるの難しかったんですが。

次回はいつになるやら。できるだけ早い内に上げます。おそらく順番的にこっちを。
誤字脱字の指摘、小説のご感想等よろしくお願いします。
  
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