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ソードアート・オンライン~共鳴の宴舞台~

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SAO:アインクラッド〜共鳴しあう絆の中で〜
  ボス戦、第二ステージ

 
前書き
一行でわかる前回のあらすじ

ルインが吹っ飛ばされてフォルテが吹っ飛ばしてヒナがドーン (*・ω・*)やっと出番! 

 
超高火力の攻撃をして、一気にヒナへの憎悪値が上昇する。

対するヒナは先ほどの大技の硬直のせいで避けることはできない。

だが仮に硬直がなかったとしてもヒナは攻撃を避けることはできなかっただろう。

理由は単純に、遅すぎるから。

比喩も何もなしに、ヒナの敏捷値はゲーム開始時と全く変わっていない。

つまりは筋力値に極振りしてあるのである。

先ほどの攻撃力も、全てがその理由というわけでもなく、装備品の強さ、クリティカルの発生など様々な要因が絡んでいたが、大半はそれが要因になっている。

しかしそんな筋力値を持っていたとしても今この瞬間、ヒナに攻撃を避ける術はない。

だが、攻撃を当てさせない術は、残っている。

どんな時でも、姫には騎士がいるものだ。

この場合、騎士というより狂戦士かもしれないが。

「どぉっりゃぁぁああ!!」

力任せに、大剣の腹が狩人の顔があった場所を通り抜けた。

ルインは先ほどの攻撃を受けた後、回復してすぐに戻ってきていた。

だが不意打ちとはいえ流石にボス。ノックバック性能の強い棍棒と比べるとどうしても距離が足りない。

今の場所だと、まだヒナに攻撃をすることは可能だ。そして実際、ボスの視線はヒナをロックオンしている。

それはある意味、狩人にとって失敗だったのかもしれない。

冷静な思考を持つが刹那の瞬間にはバカみたいなことを真っ先に思い浮かんでしまうのがルインだ。

そして、そんな彼には狩人の行動はこう映ってしまった。

(無視された!?)

実際にはそんなことはない。

剣で切るのではなく叩きつけたため大したダメージも与えられず、なおかつヒナの方が憎悪値が高く、攻撃範囲内にいるためにヒナの方を攻撃しようとしたということ。

だがこの行動がルインに火をつけた。

「俺のことは……眼中にねぇってかああ!!」

完全な冤罪を狩人になすりつけつつ、ルインは剣を振り抜く。

多分ほとんど何も考えずに。

憤った理由はそれだけではないが。

選択肢を探し、見つけるのは得意なくせに、選択肢を探さないうちは徹底的にバカだった。

だがまぁそんなことを予想してた頭脳派のフィーネとフォルテは内心呟いていた。

((計画通り……!))

オイコラ。

とりあえずルインの行動でターゲットはヒナからは外れた。

だが、問題はなくなりはしなかった。

何も考えずに剣を振り続けたルイン。

彼は、ソードスキルを使ってしまっていた。

つまりは、今度はルインが硬直により避けられなくなっていた。

……やはりバカである。

狩人の拳から光が漏れだす。

狩人が使うソードスキル、体術の一つだろう。

一閃が、ルインの体を貫くために動きだす。

だが。

その前に。

「おっ待たせしましたぁ!」
「忘れていたなんてことはないだろう?」

リークの刀が、フィーネの直剣が、狩人の顔面を左右から斬りとばす。

なんかさっきから狩人不憫だよね。顔面めっちゃ攻撃されてるし、冤罪かけられたり女の子に引かれたり。女の子に惹かれるなら良かったのにね。ドンマイ。

攻撃の最中に別のところからの攻撃を受け、拳の軌道が少しズレる。

ルインの身体を拳がかすり、ルインの体力が少しだけ削れる。

だけでは終わらなかった。

狩人が使ったソートスキルは連撃技。エフェクトは消えず、今度は左足がルインを襲う。

それを。

「やっと……追いつきましたよ……!」

フォルテが止めていた。

逸らすのではなく、今度は攻撃を止めている。つまり、鍔迫り合いの状況。

ここでようやく、ルインの硬直がとけ、フォルテはソードスキルを受け流して体制を整える。

「サンキューフォルテ!今度フルコース作ってやるよ!」
「全部メロンパンで!」
「マジかッ!?」
「私も!」
「リークさんもメロンパンっすか!?」
「ステーキで!」
「んな金ないっす!」
「戦えバカ!!」
「はーいフィーネさんごめんなさーい」

狩人の体力は三本目を終え、ちょうど半分。

ソードスキルを終えた狩人がグルンとこちらへ向き直る。

ここで、変化が訪れた。

狩人が雄叫びをあげ、小さいモンスターが5、6匹ほどpopする。

見た目はこちらも魚人。だが狩人とは違い、トカゲではなくちゃんと魚に見える。

名は、《Hunter Bait》直訳で……

「狩人の、餌?」
「食われんの!?」
「いや、狩人があの餌を使って狩りをするっていう可能性も……ないですね」

狩人、餌をむんずって鷲掴みにして口へ運んでいた。

つまり食べてた。

「「「「「…………」」」」」
「あ……回復した……」
「マジかよ」
「誰か釣竿持ってない?」
「リークさん、多分あっても釣れません」
「えー」

なんかゆるーい雰囲気になってるけどもうちょっと頑張ろう。作者的にも。

とりあえず二匹くらいもっしゃもっしゃしてた狩人は体力を三割ほど回復してから攻撃を仕掛けてきた。

あの、口から血をたら〜ってやるのやめてください。グロいから。

狩人と餌が、フォルテ達に攻撃を仕掛け始める。

餌……お前健気でいいやつだね……。

その時、餌達の中を一つの影が通り抜けた。

ただ歩くように、散歩でもしているように。

だが、その影が通った後は、(健気な)餌達が一瞬にして欠片となって砕け散った。

狩人もだけど餌も不憫だ……。

「多対一なら得意な方だ」

片手剣を持った少女が。

「その方が切れる場所が増えるからな」

あくまで軽く、いつも通りに。

「《静水用心棒》フィーネだ。動かないからと油断してるなら、後ろから首を裂いてやろう」

背景に紛れた草木の中で、毒花は人知れず咲き誇る。

その花は、そこにあるだけで、死を撒き散らす。

「さぁ、お前はどんな花を咲かせてくれる?」

飛び散った欠片の花畑の中で、毒は妖艶に笑い、輝きを増す。 
 

 
後書き
遅れてすいませんでしたぁぁぁ!!

フ「本当ですよ。宿題もやらないくせに」

や、やるもん!終わらせるもん!タブン

フ「大丈夫かこいつ……」

そ、それでは次回のお話も!

フ「耳を傾けていってくださいね!さて、英語の課題の続きですよ〜」

ばいばい〜!

フ「あ、こら!逃げるな!」 
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