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詩集「棘」

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夕暮れの街角で



朝を包む霧のように
想い淡く見通せず
一緒にいたいなんて…
叶わない言葉…口にした…

逃げ場のない今日も
君を想って乗り越えて
明日もきっと同じことを
繰返しては恋に溺れて

夕暮れの街角で
君の面影 垣間見る
騒ぐ心を叱りつけ
泥む夕陽を見つめてる…


夏の陽射しに目が眩み
瞼閉じたら君がいた…
不意に襲う静けさ
突如世界は…罅割れて…

望まない生き方
不安と孤独に嘖まれ
欲しい心は得られずに
時に追われて朽ちて逝くだけ…

夕暮れの街角で
過った影に振り返る
いるはずないと溜め息を
零して夕陽に笑いかけ…

夕空に気の早い星が瞬く
足早に家路を急ぐ人の波
きっと…愛しい人が待っている…

夕暮れの街角で
恋しく君を想ってる
会えない今に愛しさが
溢れて夕陽を焦がしてる…

夕暮れの街角で
君の面影 垣間見る
騒ぐ心を叱りつけ
泥む夕陽を見つめてる…



 
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