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リリカルビィト~才牙と魔法が交わる物語~“改稿版”

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四十六話、事件前の作戦会議

 
前書き
Q、貴方にとって"力"とは?

フェイト「人を助けるためのもの……かな?」
なのは「あたしも同じかな?」
はやて「うちもやな」
アリサ、すずか「私も」
アリシア「何かを為すためのもの……かな? 人によって力をどう使うか違うし……龍也は?」
龍也「……その人の心を映す鏡、又は薬……だな」
なのは「? どういう意味?」
龍也「後で答える、其ではどうぞ」 

 
転送魔法でバベルの会議室に跳んできた(ん?飛んで?、翔んで? どっちだろ? まぁ良いや)

「状況は!!!?」

龍也の質問に局長が答える

「うむ……此方の要求を飲まなければ国会議事堂に4000発のミサイルを打ち込む……単純な脅しだよ」

〔要求……ですか?〕

局長の言葉にウィルが?を浮かべる

その内容はこう

1、日本国内のエスパーの情報、及びエスパーを殺す許可を渡す事

2、普通の人々が抱えていた"選ばれしもの(すずかを殺そうとした天撃使いの事)"を釈放する事

3、金の要求……しかも国家予算クラスの額

期限は明日の朝6時、6時までに要求を飲まなければ放つ……と

「〔…………全部呑めるか!!!!!!!〕」

其を聞いた龍也、ウィルは叫ぶ

「だから困っているのだよ……」

『困っているのレベルじゃない!!!!』

局長の言葉に全員が突っ込む

「だ~!迎撃とか出来れば良いのに!!!!!」

『へ?』

薫の言葉に反応する皆

「薫、今なんて……?」

皆本の言葉には若干の震えが……

「? 迎撃とか出来れば良いのにって……あ!」

『それだ!!!!』

全員がそうさけんだ

●○●○

全員が思い付いた作戦は至ってシンプル……

"打ち込まれてきたミサイルを全て落とす"……というものである

しかし、落とすことが出来るレベル、所属、種類のエスパーは限られている……(薫達に渡したデバイスは使えない……恐らく放送されるから)

となると龍也も魔法、天撃を公にするのは不味く、しかも九重家からは「式神使いの存在を公にするチャンスだから式神"のみ"を使って欲しい」と連絡されたのである

「人数が人数だからな……全部落とすのは無理かも……あ」

龍也がそう呟いた瞬間、なにか閃いたようである、ウィルを使ってある人物に連絡を入れる

「あ、もしもし? 実はさ……」

●○●○

「……というわけで」

『いや、何が!!?』

会議室から龍也の言葉に全員が突っ込む

「助っ人を呼んできた」

突然、龍也の左腕が横に延びる。その先には何も見えな―――

「痛い痛い痛い痛い!たっくん"樹竜の繰木・ハエトリグサ"止めて!!!束さんの頭がトマトのように潰されちゃう!!?」

そんな声が聞こえた。

その声に龍也以外の全員が驚く

そして龍也が手を離すとそこから弱い青白い光が発生する

『…………』ポカーーーーーン(゜ロ゜)

とんでもない服装をしている人物がそこに居た。

見てくれとしては童話の中から飛び出してきたかのような…不思議の国のアリスだろうか?

そしてその服装をしている人の後ろには鋭い目をした黒髪の女性がいる

「ほら、束さん、自己紹介してください」

「はいはーい、皆のアイドr「樹竜の……」ごめんなさいちゃんと自己紹介します「チッ」篠ノ之束です。特騎士の秘書兼ミッドチルダでグラビアアイドルをやってます。で、此方が……」

「織斑千冬です」

黒髪の女性と一緒に自己紹介する束

因みに中身おっさんの薫と接触感応能力(サイコメトリー)を駆使する医師、もといバベル一の女垂らし&節操がない下半身を持つ医師、賢木修二の二人は束の自己紹介を聞いて納得していた……

束のある部分を見て……

「あ、そうそう……束さんは俺よりも体術強いからちょっかいかけないように」

龍也の言葉を聞いてナンパしようと思っていた賢木は諦めていたりする

「……で、持ってきた?」

「もっちろん♪」

そう言うと束はポケットから菱形の大きなコンテナを出した

「ドラ○もん!!?」

其を見た皆本は叫んでいたが無視する

「ではオープン♪」

束の言葉と同時にコンテナが開く

そこにあったのは

白く輝く騎士を思わせる鎧のような、ロボットのような、スーツのようなものだった

「これが始まりのIS……"白騎士"だよ」

束は自慢気に言う……まるで我が子を自慢する母親のように……

因みにISの説明をバベル勢にしたら皆本、賢木の二人はドン引きし、紫穂は目を輝かせたりと反応が様々だったりする……

「本当なら接触感応(サイコメトリー)の賢木さんか、しーちゃん(紫穂の事)に使ってもらうんだけど……」

束の説明は続く……

実はまだ未完成で一応動くのだが、デバイスに繋げないと男性は使えず、女性しか使えない事、操作する際の反動が酷く、子供には使えない事、そしてISとデバイスを繋ぐシステム、"セパレートリンク"がまだ出来ない(束の技術力に世界が追い付いていない事が原因らしい……)から、千冬を助っ人に呼んだことを説明した

「ちーちゃん、大丈夫?」

「分かった。しかし、束。武器はあるのか?素手でミサイル破壊は勘弁だぞ。流石に痛い」

『痛いじゃ済まないよね!?』

千冬の言葉に反応する皆、これでノーマルなのだから世界は広いとしか言いようがない

「大丈夫!! 一応造っておいたんだよね。これ!!」

束が空中ディスプレイをいじると、一つの剣が現れた

その剣はまるで雪のように白く、美しい刀だった

「……雪片、物理の刃だけでなく、エネルギー刃が展開できる刀だよ!!」

「なるほど、これなら行けるな……」

「へ?行けんの?」

龍也も思わずすっとんきょうな声が出た……

そして、6時になるまで待つ……後に"白騎士・式神事件"と呼ばれる様になるその瞬間を…… 
 

 
後書き
龍也「アリシアが言った様に人によって力の使い方が違う……その使い方によってその人がどういう人なのか、何を目的としているのかが解る……でも、強すぎる力は己を滅ぼす事もある……自分は何故力を振るっているのかを確りと理解し、己を御する事、それこそが本当の強さだと思うな……其れでは感想待ってます」 
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