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詩集「棘」

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slightly cloudy



遠く眺めた視線の先
高速道路のオレンジの光
どこか懐かしいような迫り来る
切なさが胸を締めつけた

望むと離れてくような
君との間は縮まらず
少し余所見をした隙に
不意に世界は歪み出す

slightly cloudy
憂う想いに寄り添う様に
アンニュイなため息一つ
零しては苦笑い…


気怠げに頬杖をついて
君のことだけ考え続けても
過ぎゆく日々は幻で 解けない
難解な愛の方程式

いつかは君へと触れられる?
そんな僅かな希望を
抱く心は血を流し
夢さえ蝕んでゆく

slightly cloudy
どっちつかずの七月の空
偽って生きる僕へと
崩れ落ちればいいのに…

何かで気を逸らしている
今を全て退けて
自由になりたい…

slightly cloudy
涙流せず夜を迎える
愛しさをつのらせるだけ
君の全てを抱きたくて…



 
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