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4.神無異がクトゥルフ神話舞台に行くよ!

作者:クシャル
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2人の休日

あれから少し日にちが過ぎ白夜たちは夏休み、Kは年中休みである。

そんな白夜はKと一緒にゲーセンに行こうと歩いていた。

白「あーそうだK、俺と一緒にいると何かしらに巻き込まれるから気をつけろよ。」

K「今さらじゃないですか?」

白「そうだな。」

「きゃあああ‼︎

ひったくり〜〜〜‼︎」

K「こっち来ましたよ。」

白「そんなときのためにチョークを常備しているから大丈夫だ。」

どこからかチョークを取り出しひったくり犯に投げる。

どうやらちょうど額にクリティカルヒットしたようで、ひったくり犯は目を回していた。

白「なっ、チョーク使えるだろ?」

K「私そんなにコントロール良くないです。」

白「あっちゃー残念。」

白夜はひったくり犯に近づきカバンを奪い返す、奪われた女性にカバンを返しついにゲーセンに着いた。

白「つーわけで今日はここ制覇な。」

K「最初何します?」

白「もちろん格ゲー、行くぞ。」




K「ふぃ〜、やっと終わりましたね。」

白「お前もなかなかだな。」

K「一応世界2位ですよ私。」

白「ん、そうだったな。

そろそろ帰るか、今日の晩飯何がいい?」

K「オムライスで。」

白「食材買いに行くか。」

2人はゲーセンを出て食材を買いに移動する。

しかしそのときー

白「ケイ避けろ‼︎」

K「えっー」

ドスッと肉に何かが刺さる音が響く。

そのすぐ後に謎の人間を白夜が蹴り飛ばした。

白「K、無事か••••?」

白夜は痛そうに顔を歪める、素手でナイフを抜き取り、足で踏み割って蹴り捨てた。

K「あ••••。」

白「K‼︎」

Kの体がビクンと震える。

白「K、こんなのかすり傷だ、ちょっと痛いが心配しなくて良い、すぐ治る。」

K「ごめん、なさい••••ごめんなさい••••••。」

白「なに、俺の蒔いた種だ、お前は悪くないよ。」

背伸びしてKの頭を撫でる。

白「早く帰ろう、次こんなことがあったら困るしな。」

K「そうですね。」

2人は歩き出した。

しかしKは考え事をしていて少し遅い、白夜もKに合わせて歩いている。

K(いつもこの子にはこんなことを体験しているのか••••。

通りで••••、こんな命に関わるようなことが起こっているなら、警戒心も力も強くて当然だ••••。)

白「K?考え事か?」

白夜はKを見る、その顔を見てKは思わずにいられなかった。

K「(こんな戯けてる子がそうには見えないんだよなぁ。)まあそんなところです。」

白「俺のことなら心配ないぞ、俺は自分の身くらい自分でちゃんと守れるからな。」

Kの心を見透かしたように白夜は語る。

そのあと2人は、無言のままKの家へ向かった。




白「ふーご馳走さん。」

K「美味しかったです、私さきにお風呂はいってきます。」

白「おー行ってら〜、その間に片づけとく。」

食事を済ませ風呂に入り終わったKは、その後白夜と一緒に深夜までゲームをして眠ってしまった。

白夜はKを起こさないようにロウソクに火を灯し本を読み始めた。

最初はパラパラとめくっていたが、目的のページを見つけたのかじっくりと読み始めた。

しかし、読み終わって本を閉じ頭を抱えて泣きそうな声で呟いた。

白「なんだよそれ••••、こんな残酷なことってあるかよ••••••。

俺が消えると次元どころが万物のものが無かったことになるとか••••ふざけんじゃねぇよ••••••。」

一種の呪いなのかは誰にも分からない。

しかし、その本は白夜の唯一の希望を、1ページで絶望に変えた。

"神無異は消えることは出来ない、神無異ですら己の存在を無にすることは出来ない。

例え消えたとしても、次目覚める時は、全てのものが無くなっているだろう。" 
 

 
後書き
終わった〜! 
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