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魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者

作者:blueocean
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第2話 零治VSなのは

そんなこんなで見事魔王様の隣を引いた俺。男子の大半が俺をにらめつけている。まぁ勝ち組も何人かいるけど…………(フェイトやはやて、バニングス、すずかの周辺の方々)

だけど俺にとっては全く嬉しくない。変わって良いならいくらでも変わってやる!!


学校が終った瞬間、俺はダッシュで教室を出た。廊下を走り、階段を一気に飛び降り、下駄箱まで行き、靴を履き替え、学校を出る。
………………よし、追って来ない。



って言うか、ただのお隣さんなだけだし問題なさそうな………………


家に帰ってこの事を星たちに報告した。

星はかわいそうな人を見る目で「お気の毒ですね」と言われた。

…………………ちょっとトラウマになってる?


ライはそんなの関係ないといった様子でシャイデの話になった。
ライはシャイデを母親みたいに思っているところがあり、一番甘えている。シャイデもまんざらでないみたいだけど…………


夜美はクラスになった、八神はやてのことが気になってるみたいだ。

やっぱり自分のオリジナルだからかな……………

あと、いつも通りみたいに俺をパシるな!!
やってやる俺も悪いけど………………

一度夜美とはちゃんと話し合った方が良いような気がする。



その日の夕食はカレー。俺の好物だ。多分俺のためだろうな。

本当に星は優しい………………

「レイ、ゲームしよう!」

「いいぜ。よし、たまにはみんなでするか」

ライの提案に星と夜美を呼び、Wiiのリモコンを渡す。
この世界にもWiiやPS3などのゲームは存在している。

ただソフトの中身は違うけど。

それでも、マリオそっくりや、テイルズそっくりのゲームがあったりする。

今回は大乱闘スマッシュロワイアルにするか。

俺は、アイク似のキャラ。星は無難にマリオ似のおっさん。ライはピカチュウ似の電気ネズミ。
夜美はカービィ似の暴食野郎。

「喰らえ、雷撃砲!!」

「そんな技あったか?」

「いいえ、私は知りませんけど…………」

「く、やったなライ。だが、我もそう簡単に負けられん!!」

テレビの中で激しい戦いを繰り広げているライと夜美。

俺と星は早々に潰されました。
今は仲良くゲームの模様を見ています。

星はあまりゲームをしないため直ぐに負けてしまう。

っていうかハンマー持ってんのに勝手に落ちていくなんて………………
才能無いとかの問題じゃないと思う。

俺ははっきり言って一番強いのだが、ライと夜美に集中攻撃され除外されてしまった。

でもってライvs夜美となっていた。

「ああーっ!!」

暴食野郎のスマッシュが決まり電気ネズミが吹っ飛んだ。

「フフ、今回は我の勝ちだな。おい、レイお茶を持ってこい」

「了解…………じゃねぇ!!!」

行きそうになる体をなんとか止めた。

「敗者に口無し。いいから三人分を持ってこい。」

「ぐっ………」

「あの…………私が……」

「星はいつもやってるからいいよ。分かった持ってくるよ」

「僕コーラね」

「買って来いと!?」

「そこまでしなくていいです!ライ、あなたもわがまま言わない」

「えっ〜でも夜美が言ってたじゃん。敗者は口無しだって」

「ぐっ……………」

「けれどそれなら私も…………」

「でもレイは俺に任せろって言ってたよ」

「ぐぐっ………………」

「男なら二言はないよな?」

夜美がニヤつきながら俺に言ってくる。

「分かった、分かったよ!!なんでも言ってこい、買ってきてやる!!」

その後、夜の街を駆けたことは言うまでもない。


そんなこんなでわいわいと夜を過ごした。





そして次の日。

早速、魔導師組は欠席していた。まぁ管理局の仕事なんかだろう。

しかし、運が悪いと思っていたが、よく考えてみると最高だなこの席。

ポジショニングは言うまでもない。窓から入ってくる春の陽気で睡魔がアップ。先生からも一番遠いのでここまで来て起こしに来る先生も滅多にいない。

一番の問題、隣の魔王様だが管理局の仕事で度々休む。

俺の睡眠を妨げるものはいないのだ!!
席に付いてすぐ、My安眠枕を取りだし、眠りに付いた。



「……………相変わらずね、あいつ…………」

「そうだけど、気になるの?アリサちゃん」

「べっ、別に!ただあいつの態度が気に喰わないだけで…………」

「はいはい。分かってますよ」

「…………なんか納得いかない」

ジト目で見るアリサに、「ごめんごめん」と謝るすずか。

そんなこともあり、零治は今日1日爆睡していたのであった。



だが、その幸せも長くは続かない………………


「零治君起きて」

次の日の一時間目、今日は来ている高町に揺すられる。

だが、そんなことで負ける俺では無い。
俺は気にせず、寝ることに集中する。

「零治君」

負けじと高町もゆすってくる。

「零治君!」

うん、大丈夫だ…………

「零治君!!」

まだ………………

「零治君!!!」

「うるせぇ!周りのことも少し考えろ!!」

「零治君が寝てるのが悪いんでしょ!!」

「だからって大声出すなよ!みんなの迷惑だろ!!」

「そうだ、迷惑だから騒ぐのをやめなさい」

いつの間にかクラスのみんなが俺たちに注目していた。
高町は顔を赤くして席に着く。そして俺を睨む高町。

…………俺のせいじゃないから睨むのやめろ。


そんなことがあっても授業は続いた。
当然俺は寝てるが。



三時間目・・・・

二時間目は体育だったので普通に授業に出た。

やっぱり体を動かすことは楽しいわ。
そして再び高町との戦いが始まる。

「…………………」

「…………………」

授業が静かに進んでいく。

高町も絡んでこない。

…………諦めたのか?

だが不屈の心を持つ高町がこのまま終わる訳がない。

いつ何があっても身構えるようにしていた。



四時間目・・・・

失敗した……………
余りにも警戒しすぎて寝れなかった。

完全にやられた。

高町めやはりやる。
不屈のエース・オブ・エースは伊達じゃない。
(まだ、エース・オブエースではありません)

?何か聞こえたような気がするけどまぁいい。


今度は負けはしない!!


「零治君、寝てるの?」

「…………………」

…………今度は声をかけてきた。だが今回は俺の勝ちだな。

シャープペンを刺す、などの対策は万全だ。

あらかじめ制服の中にもう一枚長袖を通し、芯を通らないようにしている。

かつて男子生徒にやられたことがあるのでいつも対策をしているのだ。


夏はさすがに無理だけど………………


「零治君」

あっ……意識が遠くなってきた……………悪いな俺の勝ちだ……………


ゴス!!!

鈍い音を鳴らし俺は違う意味で意識を飛びかけた。

頭を抑えながら立ちあがる。

「零治君、寝てちゃ…………………ダメだよね?」

「おまっ何で殴って…………」

「オハナシ……………する?」

「……………ゴメンナサイ。」

かなりの威圧感に謝るしか出来ない俺。

高町の手には国語辞典があった。
…………………あれで殴ってる訳じゃないよね?

そう問いかけるように高町を見た俺。




……………高町はニタァと笑った。





その日から零治が授業中寝てる時間が減ったのは言うまでもない………………






「なのは、何でそんなに零治に絡むの?」

お昼休み、屋上でご飯を食べているなのはにフェイトが聞いた。

「それ、私も気になる。ねぇなんでやん?」

はやても会話に入ってくる。

「別に……変な意味はないよ。余りにもだらしがないから…………」

「それでもそこまでしなくてもいいんじゃない?」
「私もそう思うで。」

「アリサちゃんも?」

「私は逆に感謝かも。あいつ一年の頃からあんなだから…………なのはのプレッシャーにビビってたからね。今まで通りではないと思うわ」

「アリサちゃん、詳しいんだね」

「まぁ、あいつとはいろいろ衝突してたから」

「二人っていつも喧嘩してるけど、本当は結構仲がいいと思うんだ」

「ちょっ!?すずか?」

「へぇ………ねぇすずかその辺詳しく話してくれない?」

「フェイト!?」

「私も聞きたい」

「私もや」

「なのは!?はやて!?」

「んとね、去年のことなんだけど…………」

「すずかもやめなさい!!」

屋上でワイワイと話していた五人だった。 
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