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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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番外編 再会

 
前書き
ツカイモンとテイルモン。
時間軸はパタモン暗黒進化後 

 
これは、パタモンが暗黒進化し、デジタマに戻った後の話。


大輔「ここが聖竜学園の食堂だ」

聖竜学園を案内し、丁度良い時間なので、食堂に案内したのだ。

クイント「あら?学園の子じゃないわね?ルカ君達の友達?」

ルカ「ええと、今まで敵でしたが今は仲間ですかね?」

クイント「???」

疑問符を浮かべるクイントだが、大輔が苦笑しながら口を開いた。

大輔「クイントさん、この人達の分も頼みます。今日のオススメは?」

クイント「はーい♪任せといて?今日のオススメはAランチよ」

大輔「じゃあそれで」

ツカイモン[すまないが、飲み物は烏龍茶を頼めますか?]

クイント「分かったわ」

テイルモン[………]

テイルモンは初めて聞くはずのツカイモンの声にどこか懐かしさを感じていた。

テイルモン[(何だろう…あいつの声…どこかで…凄く懐かしい感じが…)]

ヒカリ「テイルモン?どうしたの?」

様子がおかしいパートナーに気付いたヒカリが尋ねる。

テイルモン[いえ…何でもないわ…]

クイント「お待ちどお~♪」

しばらくして料理が出て来た。

ヒカリ「…美味しい」

ヤマト「美味い、オムレツは半熟だし、ケチャップライスもパラパラだしな」

大輔が頼んだAランチはオムライスとサラダ、それにコンソメスープのセットだった。
ケチャップの絡められたライスにふわふわの卵が乗っており、いい匂いがして見た目にも美味しそうだ。

京「このオムライス滅茶苦茶美味しい!!」

ルカ「でしょう?」

スバル「私達のお母さんが作ったんだから当たり前だよ」

ギンガ「いつかお母さんみたいにお料理上手にならないと」

ティアナ「うん、私も頑張らなきゃ」

決意を新たに固める3人。

なのは「ツカイモン、口にケチャップ付いてるよ」

ツカイモン[すまないなのは]

テイルモン[……………]

なのはに口元を拭いて貰っているツカイモンを見遣るテイルモン。
本当にツカイモンとはどこかで会っただろうか?

ブイモン[ん]

テイルモン[え?]

ブイモンが差し出したのはブイモンが自分用に作ったチョコプリン。

ブイモン[食えよ。食わないと力が出ないぞ]

食が進んでいないテイルモンを見て、食欲がないと思ったブイモンは食べやすいプリンを差し出す。

テイルモン[あ、ありがとう…]

パクッと一口食べると、トロトロでチョコレートの濃厚な味が口の中に広がる。

ツカイモン[……………]

ツカイモンもチラリとテイルモンを見遣った後、食事を再開した。






























食事を終えた後、見学を終え、帰宅するとテイルモンはある屋上にいた。
ヒカリもパートナーのことを案じて、供にいた。
ここは、自分がパートナーデジモンとしての使命を思い出した場所であり、同時に……。

テイルモン[(ウィザーモン…)]

自分を庇って死んだ友。
何故かツカイモンを見るとウィザーモンを思い出してしまう。
ウィザーモンはもういないのに…。































ウィザーモン『無事か、テイルモン……?』

テイルモン『ウィザーモン……すまない……』

ウィザーモン『何が、だ……?』

テイルモン『こんなことに巻き込んで……』

死にかけのウィザーモンに対して耳を垂らし、テイルモンは懺悔した。
もしも自分があの時ウィザーモンに声を掛けていなければ、ウィザーモンは死ぬことはなかった。
もしも自分の勝手な都合でウィザーモンを振り回したりしなければ、ウィザーモンは命を落とすことはなかった。
全部全部、自分のせいだ……。
テイルモンは普段の澄ました顔を取り繕うことも忘れ、ただただ涙を落とし続ける。
それなのに、ウィザーモンは静かに口を開いた。

ウィザーモン『いいんだ……』

トレードマークの帽子は吹き飛び、隠していた継ぎ接ぎだらけの顔が露出してしまっていたけれど、それでもウィザーモンは未練すら無いと言うかのように笑ってみせた。
ウィザーモンは確かに笑った。
悔いなどありはしないと言うかのように。

ウィザーモン『君に会わなかったら…私は、意味の無い…命を、長らえただけ……。君に会えて、良かった…。』

テイルモンに出会わなかったら、意味のない命を長らえただけ。
確実に死に向かっているはずなのに、ウィザーモンは笑みを崩さなかった。

テイルモン『ウィザーモン…、』

ウィザーモン『ありが…とぅ…。』
































あの時テイルモンはやっと気付いたのだ。
ウィザーモンという存在が、自分をどれだけ救ってくれていたのかを。
一人ぼっちだった自分に、ひっそりと寄り添っていてくれた。
全てを拒絶していた自分の心を、救ってくれた。
パートナーのヒカリと、巡り会わせてくれた。
彼はずっと、自分を守ってくれていたのだ。
人生を終える、その時まで。

テイルモン[ウィザーモン………]

ヒカリ「テイルモン……」

ウィザーモンのことを思い出していたことに気付いたヒカリはテイルモンを抱き上げようとした。
その時である。

ツカイモン[昔のことを考えていたのですか?]

ヒカリ、テイルモン「[え?]」

背後を見遣るとそこにはツカイモンがいた。

ヒカリ「ツカイモン、どうしてここに……?」

ツカイモン[少しね……ここは少しも変わら…いや、少し古くなったかな…?]

テイルモン[………]

ツカイモン[ここは私にとっても印象深い場所だ。ここはテイルモンがヒカリを思い出した場所]

テイルモン[っ…]

テイルモンはツカイモンの言葉に息を呑んだ。
何故それをツカイモンが知っている?
知っているのは自分とウィザーモンだけ…。

ツカイモン[テイルモン、あなたは昔、“待っている人がいる”と言っていましたね。“誰かを待っていた。ずっと、ずっと待っていた”とも…]

ツカイモンがチラリとテイルモンを見遣れば、テイルモンの小さな身体は小刻みに震えていた。
苦笑しながらツカイモンは更に口を開いた。

ツカイモン[酷いな、少なくても数ヶ月前に会ったばかりじゃないか…まあ、あの時はウィザーモンの姿だったし、最近まで敵対していたからな…]

テイルモン[まさか…まさか……]

ツカイモン[やれやれ、ようやく気付きましたか。私ですよテイルモン。ウィザーモンです]

ツカイモンの身体が光に包まれ、ウィザーモンへと姿を変えた。

ヒカリ「ウィザーモン……」

テイルモン[…………]

ヒカリとテイルモンは夢でも見ているのかと言いたげな表情をしていた。

テイルモン[……ウィザーモン]

死んだはずのウィザーモンにテイルモンは思わず呟いた。

ウィザーモン[テイルモン…]
目を見開くテイルモンに優しく微笑んだ。
見つめられているテイルモンの表情には驚きと戸惑い…。
…そして喜びが浮かんでいる。
テイルモン[これは…夢?]

ウィザーモン[夢じゃないさ…私はここにいる]

ウィザーモンがテイルモンの頭に触れる。
暖かい温もりにテイルモンは目の前にいるウィザーモンが幻ではないと理解した。

テイルモン[…ウィザーモン……!!]

テイルモンは目に涙を溜めてウィザーモンにしがみついた。
ウィザーモンは優しい瞳でテイルモンを見つめていた。

ヒカリ「でも、どうしてウィザーモンが…」

ウィザーモン[それについては私自身もあまり分かってはいない。かつて大輔達が異世界…異世界だった場所に飛ばされた際に生じた高エネルギーが私の身体を再構成してくれたのかもしれない。今はユーノ・スクライアのパートナーデジモンだ。向こうの世界でも守る物を見つけた。私は彼のパートナーデジモンとしてパートナーデジモンの責務を果たす。君と同じように]

テイルモン[パートナーデジモンとしての責務…]

ウィザーモン[ああ…すまないテイルモン。私はもう昔のように君の側にはいられない]

テイルモン[…そうか……]

テイルモンはウィザーモンから離れ、拳を握り締めた。
ウィザーモンはパートナーの元に戻ろうとする。

テイルモン[ウィザーモン!!]

ウィザーモン[?]

テイルモン[私……あなたに救って貰った命……決して無駄にはしないわ!!]

ウィザーモン[それを聞けて安心した…テイルモン…また会える日を楽しみにしている]

テイルモン[私もよ…!!]

テイルモンとウィザーモンの手が触れ合う。
ウィザーモンは生きている。
もう昔のように一緒にはいられないが、それで充分だった。
また触れ合い、話すことが出来るから。






























おまけ

テイルモン[……………]

Bテイルモン[……………]

凄まじいオーラを放ちながら睨み合う両者。

リイン「ブラックテイルモン?」

ヒカリ「テイルモン?」

テイルモン[何故かしら?あんた何でか気に入らないわ]

Bテイルモン[あら?奇遇ね。私もよ白ネズミ]

ネズミ。
この単語が始まりの合図。
目は瞳孔開いてるし、凄まじく殺気立ってる。

テイルモン[ネズミですってえ!!?黙りなさいこの黒ネズミ!!]

Bテイルモン[あんた言ってはならないこと言ったわね!!?上等よ!!ボコボコにしてやるわ!!]

ドカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカ!!

スドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

凄まじい拳と蹴りのぶつかり合いである。

ウィザーモン[何をしているんだ?]

ウィザーモンがテイルモンとブラックテイルモンの首根っこを掴んで引き剥がす。

テイルモン[離してウィザーモン!!こいつあのレディーデビモンみたいでムカつくわ!!]

Bテイルモン[あんたはエンジェウーモンだったわねえ!!こっちのエンジェウーモンと違って腹が立つわ!!]

テイルモン[この黒ネズミ!!]

Bテイルモン[うっさいわよ白ネズミ!!ホーリーリングが本体の癖に!!]

テイルモン[な、何ですってええええええええええ!!!!?]

ウィザーモン[テイルモン、君は変わったな。いい意味でも悪い意味でも…] 
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