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詩集「棘」

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綴りゆく この想いの形は



カラカラと音をたてて廻る
自転車のタイヤ 陰を落とし
振り返ることもない毎日の中の
些細な一頁さえ なぜか淋しくて

人の時間とは とても短いのです
ねぇ、君は知っていますか…?
だから恋しさも哀しみも…溢れてしまい…

綴りゆく この想いの形は
遥か遠く 人生(トキ)さえ越えてゆけるもの?
ただ一つ残したいものがあるなら
それは…君への恋心…


待つしかできない僕の弱さ
それでも大事に君を想い
もっと傍にいたくて 触れていたくて
こんな不自然な今が とても苦しいよ…

切なさを外套のように羽織って
刹那な時を生きるだけ…
だから愛しさも虚しさも…いずれ空へ…

綴りゆく この想いの形は
いつか時代(カゼ)に吹き消されてしまうかな?
どうしても留めたいものがあるんだ…
それは…君との思い出…

綴りゆく この想いの形は
遥か遠く 人生(トキ)さえ越えてゆけるもの?
ただ一つ残したいものがあるなら
それは…君への恋心…



 
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