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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜

作者:
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第二章
  何をしてるんですか!!

「へぇー、ここが優里ちゃんのご実家?」

「えぇ、まぁ」

私は隣でキラキラオーラ全開で私の家を見ているシャーロックさんを見る。そして、ミラさんから言われたとおりここに来るまで一度も離さなかった手を離す。

「ちょっと待ってて下さい。シャーロックさん」

門の近くにある受話器を取って、暗号を言うといつも通り父が走ってきた。

「優ちゃ〜〜ん〜〜〜〜〜!!!会いたかったよぉ〜〜〜〜!!!」

そんな父に遠慮無しのパンチで後方へ殴り飛ばす。

「私は会いたくなかったです。それよりシャルは何処ですか?お父様」

「酷いなぁ〜。優ちゃん、ぼくよりシャルロット君の方が大事なの?」

「はい、大事です。だから、さっさと教えてください」

「本当。ぼくの時だけ、素っ気ないよね〜〜優ちゃん。 まぁ、そこが可愛いんだけど」

父のセリフのゾッとしながら、家に入るがそこにはお目当ての人物は居なかった。後から入ってきた父はグルと辺りを見ると私を見つめる。

「やっぱり、まだ。帰ってきてないんだ、シャルロット君」

「どういうことですか?」

「そんな怖い顔しないでよ。優ちゃん〜」

私は父を睨みつけるとその首根っこを掴む。父はビクっとしていたが、構わず先を促す。

「昼頃にね。シャルロット君、道案内して来ます〜って言って出て行ったきり帰ってこないんだよ」

「そうですか……」

「ちょっ!?優ちゃん!?」

父の襟首を乱暴に離すと玄関にかけて行く。
(くそっ。変態に任せるんじゃあなかった!!)
全力疾走で最初の曲がり角を曲がろうとした時だった。ドンっと誰かとぶつかる、謝りながら手を伸ばすと顔を上げたのは探していたその人だった。

「シャル!?」

「え?うん、そうですけど……って優里!?」

シャルは立ち上がると私の手を掴む。その手をブンブン振ると

「いつ帰ってきたの?」

「え……と。お昼の2時頃でしょうか?」

「そうなんだ〜」

「そんな事より、シャルの方こそ大丈夫なんですか?」

「え?」

シャルがきょとんとしているのでちょっと怒り気味に言うとやっと伝わったようで一言。

「うん、大丈夫だったよ」

だけ言ってくれた。私はそんなシャルを見て、何処か買い物に行く時は着いて行った方がいいかな?と思うのだった。 
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