| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

1.東方神無異伝

作者:クシャル
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

睡眠=レベルアップ

蝉の煩い鳴き声により、目が覚めた白夜。

白「••••••そうだ、紫の家に飯たかりに行こう。」

目覚めの最初の一言がそれであった。




紫「暑いわね••••••。」

あれから長い月日が流れ、紫は式の藍、橙と一緒に暮らしていた。

背も大きくなり幼女化する前より、少し小さいくらいの背になった。

紫「あぁそうだ藍、今日はお客様がくるから出迎えよろしくね。」

藍「はい、分かりました。」

紫「そろそろ来るかしらね。」

紫がそう言うと、タイミングを狙ったかのようにチャイムが鳴る。

藍「はーい!」

藍は扉を開けるが、目の前には誰もいない。

そう、目の前には。

藍「あれ••••••?」

白「中に入っていいか?」

足元から声が聞こえ、見てみると子供。

藍「えーっと••••••••君は?」

白「俺?俺の名前は禍 白夜。

紫の知人だよ。」

紫「藍、お客様よ。」

藍「あ、すみません!

どうぞ、中へお入り下さい。」

白「おう、サンキューな!」




紫「久しいわね、どれくらい経ったのかしら?」

白「久しぶりだな、数千年くらいか?

それにしても大きくなったなぁ。」

ケラケラと笑う白夜。

紫「貴女は相変わらずね。

強いて言うなら表情が豊かになったことかしら?」

白「あとは和服から洋服にシフトチェンジしたぞ。

寝たらレベルアップしたんだ!

それより紫、腹減った!」

キラッキラの笑顔で告げる。

紫「昔は••••昔はあんなに可愛らしかったのに••••••••っ!」

白「いつの話だよっ!」

口元を押さえて泣く紫に、赤面してツッコむ白夜。




白夜は美味しそうにズルズルと素麺をすする。

紫「それにしても暑いわね••••••••。」

白「そんな涼しそうな格好してても暑いのか。」

紫「貴女は元気そうね。」

白「暑さを遮断してるからな。

それにしてもソーメンというものは美味いな。

あぁ、そうそう数日前から幻想郷で空が紅い霧で覆われてたんだけど、あれ異変か?」

紫「紅霧異変、そう呼ばれていた異変よ。

巫女はたぶん、今日中に動くわね。」

白「ふーん、そうか。」

なら俺は動かなくていいかー、とまた麺をすすり始める。

紫はスキマからピコピコハンマーを取り出し叩こうとする。

が、既の所で止められる。

紫「箸の使い方が上手ね。」

白「当たり前だ、どれだけ練習したと思ってる。」

2人ともニッコリと黒い笑みを浮かべる。

紫「単刀直入に言うわ、異変を解決してきてちょうだい。」

白「断る、巫女が動くのに俺まで動く理由はない。」

紫「あら、私の願いは聞いてくれないの?」

白「報酬をくれるなら考えてやらんでもないぞ。」

紫「いいわ、それで手を打ちましょう。」

紫はピコピコハンマーをしまい、白夜は異変解決に仕方なく向かおうと立ち上がる。

白「ご馳走様でした。

さてと、行くかぁ。」

グッと身体を伸ばして浮かび上がる。

紫「そうそう、博麗の巫女に会ったら逃げなさい。

負けはしないと思うけど面倒よ。

貴女の場合、その手枷が付いているというので妖怪と判断されてもおかしくないわ。」

白夜は自分の手にはめられた手枷を邪魔だなぁ、と思いながら見る。

白「りょーかい。」

そしてついに、紅霧異変解決に向かって動き出した。 
 

 
後書き
ついに異変解決に向かって動き出した白夜。

だが紅魔館は聞いていた話と異なっていた!?

次回 紅霧異変の章

白夜 夏服バージョン




どうも、お馴染みの作者です。

暑いですね、晴れると。

白夜の手枷は封印具のようなものです。

人格と、人格それぞれが持つ力を封印しています。

じゃあ、足枷は?となりますよね、足枷は白夜が崩壊した家から出る際に能力を使った時に消されました。

現在解放された人格は【鬼神・禍】です。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧