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詩集「棘」

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恋心



面影探す 一人街の中で
陽射しは強く 僕を叱ってるね…

想うことの痛み 大切に抱いてる
寄せては返す 波のように…

揺らぐか細い 灯りを頼りに
闇の中で 君探す…
躓いても 立ち上がって前を向き
いつしか君の心に触れるため

時の陰に 押しやられた恋心
いつしか熱をもって 吹き返す…


アスファルトに揺らいでる陽炎
誘うように 君の幻(カゲ)を見せていた

雨上がりの水溜まり 想い弾けた
青空を映す 水鏡…

もはや還らぬ 時を振り返り
想いだけが こだまする…
ぶつかって転んでも 起き上がり
未だ見えぬ未来を信じてる

人の波 埋もれてゆく恋心
いつしか輝いては 吹き返す

面影探している 今さえも
どこかで願っているよ…

君と居れるようにと…



 
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