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転生した死神

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第8話

 「ん~」

俺は寝ぼけながら背伸びをする。

 『やっと、起きたか相棒』

俺は、声のしたほうを見るとボロボロのドライグがいた。

 「俺は負けたのか?」
 『ああ、だが相棒もう、あの戦い方はしないほうがいい』
 「なぜだ?結構いい方法だと思うのだが」
 
あのやり方なら10秒と言うタイムラグを埋めれると思うのだが。

 『ああ、確かにいい方法だがあの方法で倍加すると相棒の体が持たないだろう。実際倍加したあと俺と激突していなくても相棒の体は倍加に耐えきれず死んでいただろう』

そんなことはない。そう言いたかったが、ドライグの言うとおりあの半分でも今の俺では耐えれないだろう。

 『本来なら、限界ラインがくると、神器のストッパーがかかるはずなのだが一人3回だからストッパーがかからなかったのだろう』
 「ああ、もうこんな戦い方はしねえよ」
 『あ、それとなあ相棒俺はしばらく眠らせてもらうぞ』
 「な!なぜだ」
 
やっと、強くなれると思ったのに戦う相手がいねぇとダメじゃないか!!

 『俺は相棒と違って肉体がないからここで死んじまうと、復活出来ないんだよだからこの傷が治るまで眠らせてもらう』
 「どれくらいで傷は治るんだ?」
 『ここまで酷いと3,4年はかかるな。安心しろ、赤龍帝の籠手は使えるようにしといてやる』
 
3,4年だと、その間俺は何をすればいいんだ

 「おい、ドライグ俺はその間どこで特訓すればいい」
 『冥界に行って、魔獣でも相手にすればいいんじゃないか』
 「だが俺はどうやったら冥界に行けるか知らないぞ」
 『ああ、それなら・・・・・・・だ』
 「ああ、ありがとなドライグ」
 『なら、暫くの間寝さしてもらうぞ』(グーグーグー)


寝ちまったか
 「よし!!俺もやるか」(パンパン)
俺はほっぺをたたき気合いを入れる。

一番強くなる方法は斬魄刀を使えるようにする事だが。
 「流刃若火と氷輪丸どちらを先に行くか」
俺はそれぞれ火・氷とかかれた扉の前で悩む。
 「多分、始解の解放条件は刀に認めてもらうこと」
どちらに行っても多分だが戦闘になるだろう。さあどちらに行くか・・・よし決めた
 「まずは、氷輪丸を手に入れるか!!」
そして、俺は氷とかかれた扉をためらいなく開けて中に入る。




ビュォォォォォォォォォ
扉を開けるとそこは一面雪景色だった。
 「さぶっ!!」

ここが氷輪丸の世界か、氷の龍である氷輪丸にピッタシな世界か。
 
 《グァァァァァ》

俺が鳴き声のする方を見ると、此方に向かってとんでくる白銀の龍がいた。

美しい、ただただその姿に見とれてしまった。 

その白銀の鱗が雪に反射し光るその光景に俺は魅了されてしまう。

 《貴様は何者だ。ここに何をしに来た》

その声は、高く美しいソプラノ声で心地良く耳に響いて来た。
 
俺が氷輪丸に見とれていると俺が無視していると思ったのか

 《答えよ!ここに何をしに来た!!》

その瞬間、氷輪丸の体から凄まじい冷気と殺気が漏れ出す。

俺はその殺気に意識を戻し質問に答える

 「お、俺は兵藤 一誠、お前に認めてもらう為に来た」

俺は、怯みながらも確かにそう言った。 

 《クハハハハッ、我に認めてもらうということは始解を所得しに来たか》
 「ああ、俺は力が必要なんだ!!」 
 《貴様はその力で何をするつもりだ》
 
俺が力で何をするかだと?そんな事決まっている!!
 「俺は力を使って、大切なものを守る」 《守る力だと、フハハハハハ貴様は本当に俺を笑わせてくれる。だが、分かっているのかその力を手に入れるのは修羅の道だぞ》
 「そんな事とっくに覚悟していたことだ」

 《ならば、我を認めさせてみろ!!!》

その言葉と同時に氷輪丸から先程とは比べものにならない殺気と冷気が吹き出す。

俺はもともと殺気何てものとは無縁の生活を送っていたのでその殺気に意識を失いそうになる。

心の中で色々な感情がうごめく
ああ、息苦しい、怖い、逃げ出したい、諦めて後ろの扉から帰りたい。 

  「おまえのせいで二人は死んだ」

その時、頭の中にコカビエルの言葉が流れてくる。

そうだ!!逃げるな、逃げればまた俺の大切なものが壊される。

次は守るんだ!俺の大切なものを全部

 「守るんだァァァァァァァァァァァァ」

 『Boost』

 《ほう、我の殺気に耐えるか、だがそれはスタート地点にたったに過ぎないいくぞ!!!》
 その言葉で氷輪丸は動き出す。

氷輪丸はその巨体に似合わないスピードで俺に接近する

 「なっ、はや(ズドンッ)グハッ」

俺は氷輪丸の突進をまともにくらい血を吐き出す
 「何て速さだよ、くそが!!」
だが、霧時雨なら奴を翻弄できるかもしれない

     《隠せ 霧時雨》

その言葉で俺と氷輪丸は霧に包まれる

 《なんだこれは!奴の気配が消えただと》
 「なっ」
だが、驚愕しているのは氷輪丸だけではなかった。
 「何だよこの強さ」
俺は霧時雨の中なら相手の大まかな力が分かる。だからこそ驚愕する氷輪丸の圧倒的な力にそして理解する今の俺じゃあ、どれだけ頑張っても奴には勝てない。ドライグ相手にした方法でもこいつに通用しない。

だが、それでも逃げれないもしこいつレベルの奴が襲ってきたらみんなが逃げる時間を稼げるように

兵藤一誠は気づいていない。この世界に氷輪丸程の強さを持った存在は同じ斬魄刀である霧時雨と流刃若火と■の扉の中にいる存在だけであることを。

無限や夢幻でさえ兵藤一誠の中にいる斬魄刀にはかなわないことを。

 「勝てなくても、認めてもらうぜ氷輪丸!!」
 《ならば、掛かってこい》


さあ、考えろどうすれば氷輪丸にダメージが通る。今氷輪丸に俺の姿は認識されていない。この状態でどうやってあの鱗に傷を付ける。

 《こないなら、こちらからいくぞ!!》

そう言うと氷輪丸は空中に数え切れない量の氷の槍を作り出す。

ビュンビュンビュンビュン

霧のどこにいるか分からないからか霧の中にある全ての場所に氷の槍を打ち込む。俺はそのうち自分に当たりそうなものを刀で斬ろうとするが

カキンッ

俺は驚愕すると同時に自分の失敗に気づく(マズい!!音が)

 《そこか!!》

その音が出たのとほぼ同時に氷輪丸は音のする方向に口を開け氷の槍とは比べものにならない威力の氷の光線を放つ
ゴオッ

 (な、何でこんなに範囲が広いんだよ)

俺は全力で光線の範囲から逃れるために走る(クソっ間に合わない)

 『Boost』
その音で体が軽くなる。(これならいけるか)

ズドォォォォォォォォォォォォン

 《ふむ、霧のせいでどうなったか分からんな、だめ押しにもう一発打っとくか》
 「くそが!!ちゃんと腕に当たってるよ」
(クソッ、ギリギリ間に合わなかったか)

一誠は氷の柱に腕が埋まっていた。

だが、いまのでやつにダメージを与える方法が分かった。

 《それで腕が動かない状態でどうやって我に勝つきだ》
 「知ってるか、《なにをだ》人の腕って簡単に切れるんだぜ」
 《まさか、止めろ!!》

俺は自分の凍っている腕に刀を当て力を込める。     ザシュッ

 「グァァァァァァ」

俺は必死に声を押し殺す。(霧影)俺は斬魄刀の能力で自分の分身を作り出す。

 《貴様はなぜそこまでする、これで負けてもまた、今度挑めばいいだけだなのに、なぜそこまで痛い目にあってまで諦めない》
 
答える理由なんてない。声を出せば場所を教える事になり作戦の成功確率が下がる、だが、その質問は俺が心に誓ったことだ。

 「最初に言っただろう大切なものを守るためだ」
 《だが、ここで逃げても貴様のた大切ものが壊れるわけじゃない》
 「わかってねぇーな、全然分かってねぇ、ここで逃げたら大切なものを守るときですら逃げちまうかもしれない。それに」

そう、ここで逃げれば逃げる癖がつくかもしれない。それに

 《それに何だ?》







 「格好悪いだろ」
 《クハハハハハハハハハハハハッ、面白い貴様は本当に面白い。格好悪いから逃げないなんてぬかすやつ初めてだ》
 「うるせぇ、それに貴様じゃねぇ兵藤一誠だ」
俺はふてくされたように言う
 《笑ってしまって悪かったな一誠。しかし、それなら手加減はせんぞ》
 「あたりめぇだ」

そして、氷輪丸は先程を超える速度で俺に接近する。だが

 《なにっ!!》

氷輪丸が驚愕する、当たり前だ当たった感覚が無いんだから
 「そいつは分身だ!」

そして百を越える俺の分身は全てが同時に動き出す

 《なら、これでどうだ!!》

氷の槍が俺の分身を襲う。避けきれずに何人かの分身がやられる。俺は即座に分身を増やす

       マダダ!!

分身が奴の尻尾に当たり消える。それと同時に俺は分身を増やす

       マダダ!!

奴の腕が分身を切り裂く。

       マダダ!!

奴の氷の弾が分身を貫く。
     
       マダダ!!

そして、奴の尻尾が分身に避けられる。

 《コイツらどんどん避けるのが上手くなってるだと》

当たり前だ分身の経験は全て俺に蓄積される、何百もやられればその速度には慣れるものだ、だからこそその経験を元に作った分身が奴の攻撃を避けれない訳がない。

 《小賢しいぞ!!!!!!》

そして、奴は口を開き氷の光線を放とうとする。だがなあ

 「それを待っていた!!」

俺は分身を一列に並べ、階段を作り奴の口の中に飛び込んだ。

 《何だと!!》
 「いくら、鱗が硬くても口の中は硬くねえだろう!!」
 
 『Boost』

俺は自分の力を強化すると、力一杯切り裂いた

そして、目を開くとすぐそこまで氷の光線が迫っていた

ズドォォォォォォォォォォォォン

そこで俺は意識を失った

 
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